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02月19日-01号

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  1. 福井市議会 2021-02-19
    02月19日-01号


    取得元: 福井市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-29
    令和 3年 3月定例会               福井市議会会議録 第1号            令和3年2月19日(金曜日)午前10時2分開会────────────────────── 令和3年2月19日,定例会が福井市議会議事堂に招集されたので,会議を開いた。──────────────────────〇議事日程及び会議に付した事件 日程 1 会議録署名議員の指名 日程 2 会期の決定について 日程 3 新型コロナウイルス等影響対策特別委員会付託案件について 日程 4 予算特別委員会委員の選任について 日程 5 第 1号議案 令和3年度福井市一般会計予算 日程 6 第 2号議案 令和3年度福井市国民健康保険特別会計予算 日程 7 第 3号議案 令和3年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算 日程 8 第 4号議案 令和3年度福井市後期高齢者医療特別会計予算 日程 9 第 5号議案 令和3年度福井市介護保険特別会計予算 日程10 第 6号議案 令和3年度福井市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算 日程11 第 7号議案 令和3年度福井市競輪特別会計予算 日程12 第 8号議案 令和3年度福井市宅地造成特別会計予算 日程13 第 9号議案 令和3年度福井市中央卸売市場特別会計予算 日程14 第10号議案 令和3年度福井市駐車場特別会計予算 日程15 第11号議案 令和3年度福井市集落排水特別会計予算 日程16 第12号議案 令和3年度福井市地域生活排水特別会計予算 日程17 第13号議案 令和3年度福井市水道事業会計予算 日程18 第14号議案 令和3年度福井市簡易水道事業会計予算 日程19 第15号議案 令和3年度福井市下水道事業会計予算 日程20 第16号議案 市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について 日程21 第17号議案 福井市部設置条例の一部改正について 日程22 第18号議案 福井市重度障害者(児)医療費等の助成に関する条例の一部改正について 日程23 第19号議案 福井市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について 日程24 第20号議案 福井市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について 日程25 第21号議案 福井市子ども医療費の助成に関する条例の一部改正について 日程26 第22号議案 福井市母子家庭等医療費等の助成に関する条例の一部改正について 日程27 第23号議案 福井市介護保険条例の一部改正について 日程28 第24号議案 福井市都市公園条例の一部改正について 日程29 第25号議案 福井市営住宅条例及び福井市営越廼定住促進住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正について 日程30 第26号議案 福井市手数料徴収条例の一部改正について 日程31 第27号議案 福井市旅館建築規制条例の一部改正について 日程32 第28号議案 福井市火災予防条例の一部改正について 日程33 第29号議案 福井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 日程34 第30号議案 福井市公民館設置に関する条例の一部改正について 日程35 第31号議案 福井市総合支所設置条例の廃止等について 日程36 第32号議案 包括外部監査契約の締結について 日程37 第33号議案 令和3年度福井市一般会計補正予算 日程38 第135号議案 令和2年度福井市一般会計補正予算 日程39 第136号議案 令和2年度福井市国民健康保険特別会計補正予算 日程40 第137号議案 令和2年度福井市介護保険特別会計補正予算 日程41 第138号議案 令和2年度福井市下水道事業会計補正予算 日程42 第139号議案 福井市新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金条例の制定について 日程43 第140号議案 福井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 日程44 第141号議案 福井市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について 日程45 第142号議案 福井市市税賦課徴収条例の一部改正について 日程46 第143号議案 福井市保健所事務手数料条例の一部改正について 日程47 第144号議案 福井市食品衛生検査施設の設備の基準等を定める条例等の一部改正について 日程48 第145号議案 市道の路線の認定について 日程49 第35号報告 専決処分の承認を求めることについて             (令和2年度福井市一般会計補正予算) 日程50 第36号報告 専決処分の承認を求めることについて             (令和2年度福井市一般会計補正予算) 日程51 第37号報告 専決処分の報告について             (和解及び損害賠償額の決定について) 日程52 第38号報告 専決処分の報告について             (工事請負契約の変更について) 日程53 第39号報告 専決処分の報告について             (市営住宅使用料等支払請求及び明渡請求に係る訴えの提起について)──────────────────────〇出席議員(32名) 1番 岩佐 武彦君   2番 酒井 良樹君 3番 山田 文葉君   4番 榊原 光賀君 5番 寺島 恭也君   6番 津田かおり君 7番 近藤  實君   8番 水島 秀晃君 9番 池上 優徳君   10番 福野 大輔君 11番 八田 一以君   12番 菅生 敬一君 13番 伊藤 洋一君   14番 泉  和弥君 15番 藤田  諭君   16番 中村 綾菜君 17番 田中 義乃君   18番 村田 耕一君 19番 片矢 修一君   20番 玉村 正人君 21番 堀江 廣海君   22番 下畑 健二君 23番 鈴木 正樹君   24番 奥島 光晴君 25番 今村 辰和君   26番 野嶋 祐記君 27番 堀川 秀樹君   28番 青木 幹雄君 29番 石丸 浜夫君   30番 見谷喜代三君 31番 皆川 信正君   32番 加藤 貞信君──────────────────────〇欠席議員(0名)──────────────────────〇説明のため出席した者 市長         東 村 新 一 君 副市長        西 行   茂 君 企業管理者      前 田 和 宏 君 教育長        吉 川 雄 二 君 都市戦略部長     桑 原 雄 二 君 総務部長       吉 田 修 二 君 財政部長       村 田 雅 俊 君 市民生活部長     牧 野   浩 君 福祉保健部長     齊 藤 正 直 君 商工労働部長     寺 井 道 博 君 農林水産部長     林   岳 宏 君 建設部長       宮 下 和 彦 君 工事・会計管理部長  上 道   悟 君 消防局長       松 田 光 広 君 上下水道経営部長   土 田 将 一 君 上下水道事業部長   増 永 孝 三 君 教育部長       塚 谷 朋 美 君──────────────────────〇事務局出席職員 議会事務局長     廣 瀬 峰 雄 議会事務局次長    松 井 優 美 議事調査課長     吉 田 裕 彦 議事調査課長補佐   塚 本 大 祐 議事調査課主幹    有 城 好 直 議事調査課副主幹   田 原 弥 香 議事調査課副主幹   新 町 祥 子────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) 令和3年3月福井市議会定例会は本日繰上げ招集され,出席議員が定足数に達しておりますので,議会は成立しました。 よって,これより開会し,本日の会議を開きます。────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) それでは,日程1 会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,14番 泉和弥君,15番 藤田諭君の御両名を指名します。────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) 次に,日程2 会期の決定についてを議題とします。 お諮りします。 今定例会の会期は,本日から3月23日までの33日間としたいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決定しました。 なお,会期中の会議予定につきましては,お手元に配付しました会期日程表のとおりでございますので,御了承願います。────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) 次に,日程3 新型コロナウイルス等影響対策特別委員会付託案件についてを議題とします。 去る12月定例会において継続調査となりました新型コロナウイルス等影響対策特別委員会付託案件について,経過の報告を求めます。 新型コロナウイルス等影響対策特別委員長 31番 皆川信正君。 (31番 皆川信正君 登壇) ◆31番(皆川信正君) 去る12月定例会において継続調査となりました新型コロナウイルス等影響対策に関する諸問題を調査するため,2月5日に委員会を開催しましたので,調査経過の概要について御報告申し上げます。 まず,第3波への対応状況ワクチン開発の現状,国内接種に向けた動きについて理事者から,本県における感染者の状況を見ると,昨年10月以降は県外滞在歴のある方を中心に散発的な感染が続き,今年に入ると年末年始の帰省や会食などに起因する家族や知人間で感染が拡大した。一方,検査体制の大幅な拡充や濃厚接触者のみならず,少しでも感染のリスクのある方全てを対象に積極的に検査を実施することにより,無症状の感染者を早期に発見できており,ほぼ2次感染で収束している状況である。このところ,新規感染者の発生数は比較的落ち着いてきているが,今後も引き続き感染拡大防止に取り組んでいきたいと考えている。 また,ワクチン接種については,医療機関での個別接種を基本とし,必要に応じて集団接種を実施する方針であり,今月10日新設の新型コロナウイルスワクチン接種実施本部において接種の流れや課題等を整理した上で,迅速かつ円滑に接種を行えるよう万全の体制で準備を進めていくとの報告がありました。 この報告に対し委員から,国は高齢者向け優先接種を4月頃から開始する予定としているが,副反応を心配して接種を希望しない方も出てくるのではないかと考える。集団で免疫を獲得するためには大多数の接種が必要であると考えるが,本市では高齢者の何割ほどが接種すると想定しているのか。また,市民に向けてどのように接種勧奨を行っていくのかとの問いがあり,理事者から,インフルエンザワクチンの場合,本市の高齢者の接種率が6割程度である状況から,新型コロナウイルスワクチンでは8割程度の接種率を想定してシミュレーションを行っている。国は高齢者への接種期間の目安を3か月程度と考えていることから,現在,それに対応できる体制を検討しているところである。また,接種勧奨については,副反応への対処なども含めて正しく情報を提供することが重要であると考えており,必要以上に怖がることなく受けていただけるよう勧奨方法を検討していくとの答弁がありました。 次に,コロナ禍における多様な災害を想定した対策について理事者から,本市は他自治体や民間事業者等と災害時応援協定を締結し,大規模災害時における応援・受援体制を整備するとともに,被災者や避難者に提供する飲料水や生活物資コロナ禍での分散避難場所等の確保に努めている。また,支援物資を迅速に提供できるよう防災ステーション東体育館等物資集積配送拠点に指定しており,そこで作業する職員には手指消毒や定期的な検温に加え,マスクやフェースシールド使い捨て手袋等の着用を義務づけるなど徹底した感染防止策を講じているとの報告がありました。 この報告に対して委員から,昨年12月14日にフェアモール福井と災害時応援協定を締結し,エルパの立体駐車場及び店舗の一部を災害時の避難場所として提供いただけることとなったが,避難者は具体的にどのような方を想定しているのか。また,市内に立地する他の大型ショッピングセンターとも今後協定を結ぶ可能性はあるのかとの問いがあり,理事者から,協定は豪雨災害などによる浸水時に,高台となる立体駐車場避難場所として提供していただくことが主な目的であるが,指定避難所での密を回避するために一時的な避難所として開設することも考えられる。また,今般の雪害時のように国道で大規模な渋滞が発生した場合は,帰宅困難者避難場所として提供を要請することも可能であると考えている。本市では,この協定を市の東西南北に位置する大型ショッピングセンターと締結していきたいと考えており,現在,交渉を重ねているところであるとの答弁がありました。 これに対して委員から,利便性に優れ,市民の安全・安心につながる非常によい取組であるため,ぜひ推進してほしいとの意見がありました。 以上が当委員会での調査経過の概要でありますが,当委員会は調査が終了するまで,閉会中も継続してこれら諸問題の調査研究に当たることに決しましたので,議員各位の御賛同をお願い申し上げ,報告を終わります。 ○議長(見谷喜代三君) ただいまの報告に対し,質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 お諮りします。 新型コロナウイルス等影響対策特別委員会付託案件につきましては,委員長の報告どおり調査が終了するまで閉会中も継続調査と決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) 次に,日程4 予算特別委員会委員の選任についてを議題とします。 このほど,予算特別委員会委員のうち,3番 山田文葉君,4番 榊原光賀君,5番 寺島恭也君,7番 近藤實君,9番 池上優徳君,14番 泉和弥君,20番 玉村正人君,26番 野嶋祐記君,29番 石丸浜夫君,以上9名の諸君から辞任願が提出されましたので,委員会条例第14条の規定により,議長において許可しました。 お諮りします。 ただいま欠員となっております予算特別委員会委員の選任については,委員会条例第8条第1項の規定により,議長から指名したいと存じますが,これに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。 それでは,指名します。 10番 福野大輔君,13番 伊藤洋一君,16番 中村綾菜君,17番 田中義乃君,18番 村田耕一君,21番 堀江廣海君,23番 鈴木正樹君,31番 皆川信正君,32番 加藤貞信君,以上9名の諸君を予算特別委員会委員に選任することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって,そのように決しました。────────────────────── ○議長(見谷喜代三君) 次に,日程5ないし日程53を会議規則第35条の規定により一括議題とします。 事務局朗読は省略します。 提出者の提案理由の説明を求めます。 (市長 東村新一君 登壇) ◎市長(東村新一君) 令和3年3月福井市議会定例会の開会に当たり,市政運営に対する所信の一端を申し上げますとともに,提案いたしました令和3年度当初予算案,令和3年度3月補正予算案及び令和2年度3月補正予算案の概要を説明し,議員各位並びに市民の皆様の御理解をいただきたいと存じます。 初めに,このたびの大雪についてですが,1月8日に福井地方気象台から,短時間の大雪と今後の降雪に注意を呼びかける顕著な大雪に関する気象情報が県内で初めて発表され,その後強い冬型の気圧配置が続き,断続的な降雪により最高積雪が100センチメートルを超え,平成30年の豪雪以来の記録的な大雪となりました。この大雪のため,道路の通行止めや断続的な渋滞,公共交通機関の運休,小・中学校の休業,家庭ごみの収集中止など,市民生活経済活動に大きな影響が生じました。加えて,除雪作業時の事故や転倒による死者,重軽傷者が発生いたしました。ここに改めて,お亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに,被災された皆様に対しお見舞い申し上げます。 また,日本建設業連合会関西支部等,11機関・団体の方々からも応援をいただき,慣れない土地で,しかも苛酷な環境下で御協力いただいたことに感謝申し上げます。 今回の大雪に対し,本市といたしましては,平成30年の豪雪からの教訓を生かし,県及び福井地区建設業会除雪方針進捗状況における情報共有を図りつつ,除雪の遅れを防ぐため協力企業グループ化や相互に応援できる体制を構築し対応いたしました。その結果,私が指示した1月17日までに除雪が完了することができました。今回実践いたしました連絡体制の構築やグループ化については機能したものと考えております。 なお,今回の除雪対応で改めて明らかとなった課題もございますので,これらにつきましては速やかに検証を行い,改善策を講じてまいります。 さて,私は,平成29年に「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」を将来都市像に定めた,本市の最上位計画であります第七次福井市総合計画を策定いたしました。将来の人口減少,少子・高齢化が急速に進展することに加え,厳しい財政運営の中で様々な課題に真摯に向き合い,その解決に向けて努力を積み重ねて,子どもから高齢者まで全ての市民の皆様が安全・安心で豊かな生活を送ることができるよう,市政のかじ取りを行ってまいりました。 今年度は世界規模新型コロナウイルス感染症が流行し,市民生活が脅かされ,これまでの生活様式の見直しを余儀なくされるなど,未知の感染症に直面した激動の年であり,歴史に刻まれる忘れられない一年となりました。今後,感染症の収束への切り札となるワクチン接種について,新たな組織体制を構築し,対応に万全を期してまいります。また,同時に,このようなコロナ禍の時期においても,国内外の変化や多くの課題に的確に対応しながら,未来を見据えたビジョンにより,着実な歩みを進める必要があると考えております。 第七次福井市総合計画に掲げた将来都市像「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」は,本市の目指すべき姿であります。先行きが不安な時代だからこそ,このあるべき姿を見失うことなく,課題の解決に向け目標を描き,今,何が本当に必要なのかを考え,やるべきことにしっかりと取り組むことが重要であります。新年度は,本計画の総仕上げに当たることから,目指すべき施策の目標達成に向け,引き続き全力を尽くしてまいります。 さて,本市発展の大きな好機である,北陸新幹線福井開業については,残念ながら延期を余儀なくされることとなりました。開業の延期が本市にどのような影響を及ぼすかについては現時点での判断は非常に難しいところです。しかしながら,開業までに二次交通の充実や並行在来線の準備,全国からの誘客策など課題が残っており,延期を前向きに捉えて課題解決に取り組む期間としたいと考えております。 新年度はこうした取組を着実に進捗させる重要な一年とするため,「健康と安全を第一に夢と希望に満ちた未来へ向かって挑戦する予算」とし,「新たな日常の中での暮らしを支える」,「北陸新幹線開業を見据えてまちの魅力を高める」の2つの方針を掲げ,各種事業を積極的に進めてまいります。 まず,「新たな日常の中での暮らしを支える」でございます。 コロナ感染症の収束がまだ見えない中,感染拡大防止経済活動の両立を図るためには,感染予防を取り入れた新たな日常への対応が必要であり,その日々の暮らしを今までどおりしっかりと支えていくことが重要であると考えております。 コロナの発症を予防するワクチン接種につきましては急ピッチで準備を進めており,高齢者や基礎疾患を有する方など,優先順位の高い方から始めていき,ワクチン供給量等を踏まえながら,順次市民の皆様に接種してまいります。あわせて,多くの市民の皆様に受けていただくことで集団免疫効果が発揮されることから,接種の意義や副反応についても正しく広報してまいります。 子育て支援では,少子化や核家族化,地域のつながりの希薄化が進行する中,教育,保育の量の確保と質の向上,子育てに係る経済的負担の軽減などを図ってまいります。 教育・文化につきましては,昨年5月に福井市学校規模適正化検討委員会から答申があった福井市小中学校の学校規模及び配置の適正化の提言について,保護者や地域住民の皆様の協力と共通理解を得ながら検討してまいります。 また,これまでの市民文化祭に加え,ウェブ上でバーチャル文化祭を開催し,伝統文化サブカルチャーとの融合など,これまでにない文化を発信してまいります。 産業育成につきましては,農林漁業者所得向上を図るため,販路拡大ブランド化への取組を進めていくとともに,生産・温度管理システム等導入支援など,作業の省力化や栽培技術の共有化を図ってまいります。加えて,デジタル化を進め生産性の向上を図るため,デジタルトランスフォーメーションなどに焦点を当てた研修を開催し,産業の発展に資する人材の育成を進めてまいります。 さらに,企業の資金繰りや商店街の新たなチャレンジ等について,国の経済対策を十分に活用することでしっかりと支援し,経営安定化と雇用維持をサポートしてまいります。 また,新年度から始まる第4次福井市環境基本計画に基づき,目指す環境像「未来へつなごう 環境にやさしい持続可能なまち・ふくい」の実現に向けて,行政,市民,事業者が一体となって,地球温暖化防止,ごみの減量・資源化等の取組を進めてまいります。 次に,「北陸新幹線開業を見据えてまちの魅力を高める」でございます。 昨年,駅前電車通り北地区A街区においては解体工事が始まり,市民の皆様には目に見える形で事業の動きが分かってきたのではないかと思われます。また,同じくB街区においては先月末,県に組合設立の認可申請がなされ,来月には設立となる予定であり,こちらも建設に向けた動きが本格化していくものと考えられます。加えて,観光案内所待合スペースなどの駅に附属する機能を有した,福井駅東口拡張施設の工事も動き出し,県都の玄関口にふさわしい魅力ある中心市街地の形が見え始めてくるものと考えております。 一方,ソフト事業においては,中心拠点のにぎわいを積極的に創出すると同時に,今後はまちなかで行われる民間主体のイベントなどの増加が予想されることから,それらにつきましても引き続きしっかりと支援してまいります。 さらに,本市の認知度向上を図るプロモーションについては,自然や食,歴史など観光資源等の魅力を発信できる期間が延びましたが,福井開業まで立ち止まることなく,首都圏等への情報発信や市民の機運醸成など,やるべきことを積極的に実行してまいります。 また,コロナの感染者が多い大都市圏を敬遠し,地方やふるさと志向が強まっている状況を踏まえ,移住に関心を持っている方に対して,県や連携中枢都市圏の市町と協力し,都市圏での情報発信やオンラインでの相談体制などを充実させて,本市の住みよさをしっかりとPRすることで移住促進につなげていきたいと考えております。 現在,本市は,財政状況が厳しい中,収支均衡した財政構造の確立を目指し,財政再建計画を推進しているところでございます。その途上において,昨年からのコロナ感染症の拡大や先月の大雪災害などが発生し,その影響により厳しい財政運営を強いられることが予想されます。しかしながら,百年に一度の好機である,北陸新幹線福井開業を見据えた福井イメージアップ戦略を確実に実行していかなければなりません。また,新ごみ処理施設の整備や新学校給食センターの整備など市民生活に真に必要な大型事業についても進めていかなければなりません。大変厳しい状況ではありますが,このような課題の解決に向けた取組を着実に推し進めることで,市民一人一人が将来に夢と希望を持ち笑顔で生活できるふくいを実現してまいります。 今後も引き続き,市勢の発展と市民福祉の向上に向け,全力で職務を遂行していく決意でございますので,議員各位のより一層の御支援をいただきますようお願い申し上げます。 それでは,令和3年度当初予算案の基本的な考え方を申し上げます。 国の経済動向については,今回のコロナ感染症で明らかとなった行政サービス等における様々な課題に対応すべく,行政のデジタル化や規制改革の実行及び活力ある地方をつくるべく,中小企業の生産性向上や最低賃金の全国的な引上げへの取組,加えて自然災害からの復興や国土強靱化への取組など,総合経済対策を円滑かつ着実に実施することとしております。その結果,令和3年度の国内総生産の実質成長率は4.0%,名目成長率は4.4%程度と見込まれ,年度中には経済の水準がコロナ前の水準に回帰することが見込まれております。このような状況を踏まえ,国の令和3年度一般会計予算案の総額は106兆6,097億円と3年連続で100兆円を超え,9年連続で過去最大となっております。 また,地方財政計画では,コロナ感染症の影響により地方税等が減収となる中で,地方交付税については国の加算など原資を最大限確保することにより,総額について前年度を0.9兆円上回る17.4兆円を確保するとともに,臨時財政対策債の増額を極力抑制するものとなっております。加えて,地域社会のデジタル化を集中的に推進することや,緊急自然災害防止対策事業の対象を拡充し事業期間を延長することなどが盛り込まれております。その結果,一般財源総額について前年度と同水準の63.1兆円を確保する内容となっております。 このような中,本市の令和3年度当初予算は,最終年である第七次福井市総合計画に掲げる将来都市像「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」の実現を目指す予算であります。 予算編成に当たっては,コロナ感染症の影響により,歳入の大幅な落ち込みが想定される中ではありますが,コロナ後の新しい生活様式の定着を見据えながら,社会経済活動の継続に資する施策及び市街地再開発やプロモーション,国際化の推進,観光誘客など北陸新幹線福井開業に向けた取組を着実に進めてまいります。 さらに,昨年に引き続き,チャレンジみらい予算を設定いたしました。コロナ禍の厳しい状況ではありますが,これから大きく成長していく若い世代の職員が,夢と希望に満ちた明るい未来を思い描ける,また,明るい未来を感じてもらえるような取組に挑戦する21事業を採用しております。 一方,持続可能な行政運営を行っていくため,財政再建計画に掲げた6つの具体的方策について確実に遂行し,目標である収支均衡した財政構造の確立を実現しながら,全職員が市の財政状況を把握するとともに,財源確保の意識を高め,無駄を徹底的に省き,事業の再構築や効果的な事業実施を目指すめり張りのある予算編成に努めました。 それでは,主要な事業について,第七次福井市総合計画の4つの柱に沿って御説明申し上げます。 第1の柱「快適に暮らすまち」について申し上げます。 まず,まちなかの充実した都市機能により多様な人が集まるまちづくりです。 市街地再開発等,北陸新幹線福井開業に向けたまちなかの整備につきましては,中央1丁目10番地地区,駅前電車通り北地区に引き続き,新年度からは福井駅東口拡張施設の建設工事が始まるなど,県都の玄関口にふさわしい魅力とにぎわいのあるまちづくりを着実に進めてまいります。 また,開業5周年となるハピリンのさらなるステップアップを図りながら,併せてランニングやウオーキングなど,健康といった新しい切り口によるイベントを仕掛け,これまでにはないまちなかの楽しみ方を創出し,にぎわいにつなげてまいります。 次に,地域の特色を生かした魅力的で活力のあるまちづくりです。 本市の交通環境は,北陸新幹線福井開業並行在来線会社の設立など,大きな転換期を迎えております。このような環境の変化に対応するため,第2次福井市都市交通戦略を策定し,人に優しい全域交通ネットワークの整備と,にぎわいと安らぎのまちづくりを進めてまいります。 また,コロナ禍において地方への関心が高まる中,地方回帰の流れを本市の移住促進につなげるため,各種ランキングで全国トップクラスを誇る,本市の住みよさや充実した子育て・教育環境等の魅力発信を強化するとともに,移住や定住のサポート体制の充実を図ってまいります。 次に,強靱な社会基盤と安全で快適な生活環境の整備についてです。 新明里橋の耐震補強や志比口橋の架け替えを進めるほか,橋梁については今後も補修及び架け替えの増大が見込まれることから,橋梁長寿命化修繕計画に基づき点検・改修等を行ってまいります。また,生活道路につきましても,舗装や改良,側溝改修を実施し,安全で快適な道路通行を確保してまいります。 河川,水路につきましては,浸水被害軽減のため整備を進めるとともに,治水能力を最大限に発揮させるためしゅんせつを行うなど,適切な管理に努めてまいります。 また,水防法の改正に対応したハザードマップを作成し,全世帯へ配布して市民の皆様に浸水の程度や避難所などの情報を提供することで,水防活動の強化を図ってまいります。 さらに,東安居団地についてはD棟の建て替えに着手し,令和5年度の完成を目指すとともに,引き続き木造住宅への耐震診断や改修に対する支援を行い,安全で良好な生活環境の確保に努めてまいります。 続きまして,第2の柱「住みよいまち」について申し上げます。 まず,市民が自らの役割と責任を担い,誰もが尊重され活躍できる住みよいまちづくりです。 人口減少や少子・高齢化等の進行による地域力の低下が見込まれる中,本市ではこれまで,豊かな地域づくりにつながる各地区の取組や挑戦を応援してまいりました。さらに,新しい生活様式を踏まえた地域活動を継続させるべく,新たな課題の解決や若手育成,地域連携を後押ししてまいります。 また,ウェブメディアを活用し,学生の就労や結婚等の意欲の向上を促進してまいります。あわせて,企業診断サイトを活用し,企業の意識改革を促すためのオンラインセミナーを開催することで,男女が共に活躍できる職場環境の整備を図ってまいります。 次に,全ての市民が健康で生きがいを持ち安心して暮らせるまちづくりです。 内閣府の調査によると,ひきこもりの状態となってから7年以上たつ方の割合が増加しており,ひきこもりの長期化傾向が明らかになりました。さらに,コロナ感染症の影響により,ひきこもりの数が増加することも予想されます。自立サポートセンターよりそいの体制強化を図り,ひきこもりの状態にある方やその家族に対して,社会参加に向けての継続的な支援に取り組んでまいります。 また,本市における児童虐待の新規相談件数及び要保護児童数は年々増加傾向にあることから,支援が必要となる子どもの状況把握や食事提供を行う団体と連携することにより,見守り体制の強化を図り,虐待の未然防止,早期対応に取り組んでまいります。 さらに,今年度改定する第4次福井市障がい者福祉基本計画の基本理念である「障がいのある人もない人も互いを認め合い ともに生きる社会の実現」に向かって,障害のある人がそれぞれの能力や適性を生かし,住み慣れた地域で自立した日常生活や社会生活を継続できるよう,引き続き在宅や施設での生活を支援する各種サービスを提供してまいります。 加えて,高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができるよう,今年度改定するすまいるオアシスプラン2021に基づき,医療・介護・住まい・介護予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。 次に,環境に優しい持続可能なまちづくりです。 本市は,ゼロカーボンシティを標傍し,2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指します。その実現のため,燃料電池自動車の導入や高校生クールチョイス選手権の開催を通して,再生可能エネルギーや水素エネルギーなど,利用時に二酸化炭素を排出しないエネルギーの利便性や安全性について,市民の皆様への理解促進を図ってまいります。 また,福井市体育館のメインアリーナ及び桜木図書館の照明設備をLED化し,環境負荷の低減を図ってまいります。 ごみ処理対策につきましては,新クリーンセンターの令和8年度稼働に向け,用地の造成に着手するとともに,施設の整備,運営事業者の選定を進めてまいります。 次に,災害・事故に強い安全・安心なまちづくりです。 消防防災体制の強化を図るため,今年度末に竣工する北分署に続き,(仮称)川西分署の建設に着手します。さらに,南消防署の建設では基本計画を策定し,用地の購入を行ってまいります。 また,大規模災害や自然災害発生時に迅速かつ確実に命令及び情報を伝達するため,消防救急デジタル無線とは別に,LTE通信網を利用するIP無線設備を整備し,通信機能強化を図ってまいります。 除雪対策につきましては,道路除雪計画に基づき,国や県及び関係機関と連携を図りながら,効率的な除雪作業を行うとともに,最重点除雪路線における消雪設備の整備に継続して取り組み,冬季の円滑な交通を確保してまいります。引き続き,最重点除雪路線の見直しや除雪協力企業グループ化を図ることで,効果的な除排雪作業を実施してまいります。 続きまして,第3の柱「活き活きと働くまち」について申し上げます。 まず,若者が希望を持てる農林水産業のまちづくりです。 農林水産業の最大の課題である担い手不足を解消するため,稼げる農林水産業を推し進めてまいります。そのため,農水産品等を販売するECサイトを運営し,県内外に向けた販路拡大を支援いたします。加えて,三里浜砂丘地で栽培される金福スイカやミディトマトなどの野菜に加え,オリーブやブドウ,桃などのフルーツについて商品力の磨き上げや新商品の開発を行い,さんりはまベジフルとして新たなプロモーションを展開し,本市の特産品に押し上げてまいりたいと考えております。 また,漁業につきましては,改良型自動観測ブイの導入などスマート漁業の推進や,バフンウニやアカモクの養殖施設の整備を支援してまいります。 さらに,林業につきましては,規模拡大に取り組む意欲と能力のある林業経営体に対し,労働安全衛生の充実や技術及び技能の向上,高性能機械の活用などの取組に対して支援することにより,質の高い担い手の確保,育成を図ってまいります。 次に,活力と魅力あふれる商工業が発展し続けるまちづくりです。 コロナの影響により厳しい景気状況の中,ふくい嶺北連携中枢都市圏全体の経済の回復には,企業の大半を占める中小企業者に対する支援が重要となります。新たな日常下における新分野への展開や経営の多角化を推進するため,引き続き連携中枢都市圏内の中小企業者や小規模事業者が連携して行う新事業の創出や新製品の開発に対する支援を行ってまいります。また,昨年度から始まった,テキスタイルイノベーションプロジェクトを確実に進めることで,基幹産業である繊維産業のさらなる発展を図ってまいります。 さらに,コロナ後の地域経済の立ち直りを図るには,やはりインバウンド需要の取り込みが不可欠であると考えます。今後,外国人観光客の増加が予想される北陸新幹線福井開業や大阪・関西万博を控え,インバウンド消費拡大支援アプリを充実させ,福井の玄関口である中心市街地における外国人観光客の消費拡大を図る仕組みづくりを支援してまいります。あわせて,魅力的なお土産品を開発するため,課題やトレンドの把握のためのセミナーをはじめ,先進事例調査や商品改良,テストマーケティング,販売促進まで一貫した支援を行ってまいります。 次に,観光資源を磨き上げ,おもてなしの心があふれる観光のまちづくりです。 感染症収束への道筋がいまだ見えず,観光需要は依然として落ち込んだままでございます。これからの観光施策においては,感染症対策と社会経済活動の両立が求められます。このような中,観光情報の発信についてはインターネットの活用がますます重要となることから,本年4月から運用を開始する,ふくい嶺北連携中枢都市圏の観光情報を集約したポータルサイトを利用し,幅広い観光情報を発信することで,多様な観光ニーズに対応してまいります。 さらに,昨年制作した本市のイメージロゴ「福いいネ!」を旗印に,様々なプロモーションに取り組むとともに,首都圏に向けてインパクトのあるPRを行い,北陸新幹線福井開業を見据えた本市の認知度向上,イメージアップを図ってまいります。また,インナープロモーションを実施することで,本市の魅力の発信と福井開業に向けた機運醸成に取り組んでまいります。 また,新たな観光プロモーション戦略として,全国的に知名度の高いJETSのOGで結成するチアドリームプロジェクトと連携し,出向宣伝やSNSを通じた本市の魅力「福いいネ!」を全国発信することで,福井ファンのさらなる拡大を図ってまいります。 続きまして,第4の柱「学び成長するまち」について申し上げます。 まず,郷土の文化や歴史,自然を生かした個性的で魅力あるまちづくりです。 コロナの影響により,現在,文化芸術活動の自粛や制限を余儀なくされております。このような中,文化芸術に関心を持つ市民の方に気軽に参加していただけるよう,ウェブ上に文化芸術を発表できる場を設け,伝統文化サブカルチャーとの融合など,これまでにない文化を発信してまいります。 また,昨年選定の答申をいただいた,重要文化的景観「越前海岸の水仙畑 下岬の文化的景観」を保全することで,水仙畑を中心としたまちづくりや観光の基盤を整え,越前海岸を魅力ある地域としてさらに発信してまいります。加えて,郷土歴史博物館では「帰ってきた平家物語絵巻展」など,自然史博物館では「カブクワ大行進~世界の,福井のカブトムシとクワガタムシ~」など,また美術館では,今年度コロナの影響により残念ながら開催できなかった「藤城清治展」など,市民の皆様に芸術や歴史を楽しく学んでいただける企画展を開催いたします。 次に,健やかで自立心を持った感性豊かな子どもを育むまちづくりです。 答申をいただきました福井市小中学校の学校規模及び配置の適正化についてを踏まえ,第一に検討すべき地域とされた森田地区を中心とする市北部地域の規模適正化の具体策について,ワークショップ等を通じて地域の住民の皆様の御意見をしっかり伺いながら,最適案や今後のスケジュール,概算費用等を整理し,基本計画として取りまとめてまいります。 また,国が掲げるGIGAスクール構想の実現に向けて,今年度は児童・生徒1人1台端末を整備したところです。それらをしっかりと活用するため,新年度は専門的知識を有する技術者を増員し,タブレット端末の設定や修繕に加えて,学校現場での技術的な対応を行うなど,学校ICT化を円滑に進めてまいります。 さらに,児童・生徒の皆さんにおいしい給食をより安全にかつ安定して提供できるよう,本市で初めてのPFI事業となる新学校給食センターの整備運営に向けて,事業者の募集・選定を行ってまいります。 次に,市民が自主的に生涯学習や生涯スポーツを楽しむまちづくりです。 本市の公民館活動は全国的にも高く評価されており,事業内容や方法等,工夫を凝らし,地域学習の活性化に大きく貢献しているところですが,現在はコロナの影響により活動が制限されております。このような中,オンライン会議アプリ,Zoomや動画共有サイト,ユーチューブなどの情報コンテンツを利用した新たな取組により,新しい生活様式に合わせた公民館活動を展開してまいります。 また,令和4年4月にいわゆる改正民法が施行され,成年年齢が18歳に引き下げられるに当たり,18歳成人の第1号となる17歳の高校生に対し,成人することへの自覚を促すため,大人になることや大人になるために高校生活でやっておくことなどについて考えてもらうきっかけづくりの場を提供いたします。 市立図書館のリニューアルについては,市民の皆様が安心して集い,快適に学べる施設となるよう,令和5年度の開館に向けた事業を進めてまいります。 さらに,全国高等学校総合体育大会や北信越高等学校体育大会の開催,東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレー及びスロベニア共和国の事前キャンプの受入れを通して,市民の皆様のスポーツに対する関心をさらに高めてまいります。また,ファミリーミニマラソン大会や各種スポーツ教室の開催に加え,フルマラソン大会の開催準備を進めることで,市民の皆様がスポーツに参加する機会を創出してまいります。 最後に,総合計画を推進するための取組です。 本市行政運営の基本方針を定める第七次福井市総合計画の計画期間が新年度に終了することから,新しい計画の策定に取り組んでまいります。新計画については,感染症拡大防止と社会・経済活動を両立する新たな日常への対応や,持続可能な開発目標であるSDGsの視点も踏まえながら策定を進めてまいります。 また,AIチャットボットを活用し,市民の皆様がいつでも気軽に問合せができる環境を整えることにより,行政サービスの向上を図ってまいります。さらに,在宅型テレワークやリモート会議などのシステムを活用し,新しい生活様式に対応しながら,緊急事態においても業務が継続できる体制を整えてまいります。 ふるさと納税については,体験型返礼品,定期便の返礼品等のメニューを拡充するほか,東京事務所と連携した首都圏へのPRの強化を図る一方,応援したい自治体に寄附し貢献できるという制度の趣旨に基づき,将来にわたり本市に愛着を持ち,応援していただける人が増加するよう取り組んでまいります。 以上,第七次福井市総合計画の4つの柱に沿って主要事業の概要を申し上げました。 令和3年度の当初予算案の規模は,一般会計で1,167億4,700万円,特別会計で747億4,900万円,企業会計で300億2,200万円,総額で2,215億1,800万円であります。 前年度当初予算と比較しますと,一般会計で1.7%の増,特別会計で3.6%の減,企業会計で7.0%の増,全会計では0.5%の増となっております。 次に,財源について申し上げます。 歳入の根幹をなします市税につきましては,コロナの影響により個人所得及び企業収益ともに減少することで個人市民税及び法人市民税が減収になることや,土地及び家屋の評価替えに伴う減価分等により固定資産税も減収になることから,5.8%減の419億3,900万円を計上しました。 地方交付税及び地方消費税交付金など各種交付金につきましては,国の地方財政計画や令和2年度の収入状況などに基づき算定し,国・県支出金につきましては事業に見合った額を精査した上で計上いたしました。 市債につきましては,財政再建計画に基づき,新規借入額の抑制を図りながら,適切な借入れと交付税措置等できるだけ有利な起債の活用を念頭に所要額を計上しております。 次に,令和3年度3月補正予算案につきまして御説明申し上げます。 このたびの補正予算案は,新型コロナウイルス感染症に関する対策を行うために予算措置が必要になった事業について予算を計上するものでございます。 補正予算案の規模は,一般会計で7,700万円を追加するもので,補正後の予算額は,一般会計で1,168億2,400万円,全会計では2,215億9,500万円となります。 その事業内容につきましては,長期化しているコロナ感染症の影響を受け続ける市内中小企業者等の経営安定化を図るため,令和3年度に県が実施する経営安定資金の保証料の一部補給について迅速に対応するものでございます。 次に,令和2年度3月補正予算案について御説明申し上げます。 このたびの補正予算案は,新型コロナウイルス感染症対応に関する事業及び国・県の補助金等を活用して行う事業のほか,災害復旧に関する事業や各事業の精算に伴うものなどについて措置するものでございます。 補正予算案の規模は,一般会計で26億7,259万2,000円,特別会計で2億2,581万7,000円,企業会計で3億7,077万8,000円を追加し,これらを合わせますと補正後の令和2年度予算額は,一般会計で1,509億9,094万8,000円,特別会計で809億1,843万4,000円,企業会計で284億3,677万9,000円,全会計で2,603億4,616万1,000円となります。 その事業について御説明申し上げます。 第1に,新型コロナウイルス感染症対応に関する事業でございます。 感染症の拡大防止や生産性向上,介護軽減,労働環境の改善等を図るため,障害福祉サービス事業者等のICTやロボット技術を用いた機器の導入を支援いたします。 さらに,感染症対策のため,保育園等が備品を購入する際に要する経費を補助いたします。 また,コロナ対策に係る県経営安定資金の令和3年度以降分の利子補給金について,基金に積み立てます。 さらに,感染症対策を徹底しながら学校教育活動を円滑に継続していくために必要な物品等を購入するとともに,教職員に対し感染症対策やオンライン学習等に資する研修を実施いたします。加えて,放課後児童会及び児童クラブに対し,消毒液等の衛生用品を配布いたします。 また,コロナ感染症の影響を受けた指定管理者に対し,感染拡大防止への協力と安定した施設運営を目的に追加支援を行います。 第2に,国・県の補助金等を活用して行う事業でございます。 安全で安心な教育環境を確保するため,校舎や体育館の外壁落下防止対策や体育館の窓ガラス飛散防止対策を行ってまいります。 また,西開発地区から中心市街地への自動車交通の円滑化を図るため,都市計画道路を整備するほか,道路や除雪機械の整備,馬渡川や底喰川の改修,開発川流域の浸水対策,公園遊具の更新,足羽山の魅力向上,林道の開設などにおいて事業費を追加し,事業の進捗を図ってまいります。 さらに,フットボールセンターの建設のため,基本設計や実施設計等を行ってまいります。 第3に,災害復旧やその他各事業の精算に伴うものでございます。 1月の大雪により被災した園芸ハウスや水稲育苗ハウスへ支援するほか,国見岳中継局において落雷により損傷を受けた防災行政無線システムの復旧等を行ってまいります。 また,障害福祉サービスの利用増や私立教育・保育施設給付の制度変更,コロナの影響による地方バスの運行維持に対応するために必要な経費を追加いたします。 さらに,各事業における国庫補助金等について精算を行い,超過交付分について返還いたします。 そのほか,令和2年度当初予算で設定いたしましたふくいプロモーション事業につきまして,北陸新幹線福井開業の延期に伴い,債務負担行為を補正するものでございます。 次に,特別会計及び企業会計について申し上げます。 国民健康保険特別会計で1億6,025万1,000円,介護保険特別会計で6,556万6,000円,下水道事業会計で3億7,077万8,000円を追加いたします。 以上,3月補正予算案の概要について申し上げました。 このほかの議案及び報告につきましては,それぞれの提案理由の記載に基づき提案しております。細部に関しましては,いずれも各委員会におきまして詳細を御説明申し上げたいと存じます。何とぞ十分に御審議の上,妥当な御議決をいただきますようお願い申し上げます。 国内で初めてコロナの感染が確認されてから1年余りが経過いたしました。全国で累計40万人以上の方が罹患し,死者は7,000人を超えるなど,いまだ収束が見通せない状況が続いております。1月8日に再び発令された緊急事態宣言後も,感染については高水準のまま推移しており,また医療供給体制の逼迫も続いていることから,今月2日には期間が延長されるなど最大の正念場を迎えているものと思われます。 本市においても,感染者が継続的に発生し,予断を許さない状況が続いており,コロナ禍にさいなまれ,これまでの日常が180度転換し,市民の皆様が3密を避けた生活を送らなければならない状況が続いております。 しかしながら,コロナ感染症対策の決め手となるワクチン接種が今月から順次開始され,収束への期待が高まっております。本市といたしましても,国や県,関係機関と力を合わせ,市民の皆様が迅速かつ確実に接種できるよう,職員一丸となってスピード感を持って事業を進めてまいります。 新年度予算では,コロナ後を見据え,市民の皆様の健康と安全を第一に考え,コロナがもたらした閉塞感から脱却する夢と希望に満ちた未来の実現に向け,全力を挙げて取り組んでまいります。 議員各位並びに市民の皆様の御理解と御支援をお願い申し上げまして,提案理由の説明を終わらせていただきます。 ○議長(見谷喜代三君) ただいま説明のありました第1号議案ないし第33号議案,第135号議案ないし第145号議案,第35号報告ないし第39号報告について質疑を許可します。 (「なし」と呼ぶ者あり) 御質疑なしと認めます。よって,質疑を終結します。 それでは,今ほど上程しました第1号議案ないし第33号議案,第135号議案ないし第145号議案,第35号報告及び第36号報告については,お手元に配付しました付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会及び予算特別委員会に付託します。 〔付託案件表は本号末尾参照〕 なお,第16号議案 市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定については,地方自治法第243条の2第2項の規定により,監査委員に意見を求めることといたしますので,御了承願います。 また,第37号報告ないし第39号報告については,関係法の規定により議会に提出,報告するだけでよいことになっておりますので,御了承願います。 以上で本日の議事日程は全部終了しました。 これをもちまして散会します。             午前11時1分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により,本会議の顛末を証するため,ここに署名する。福井市議会議長署名議員署名議員 △〔参照〕                  付 託 案 件 表             総    務    委    員    会番 号件            名第16号議案市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について第17号議案福井市部設置条例の一部改正について第28号議案福井市火災予防条例の一部改正について第31号議案福井市総合支所設置条例の廃止等について第32号議案包括外部監査契約の締結について             建    設    委    員    会番 号件            名第24号議案福井市都市公園条例の一部改正について第25号議案福井市営住宅条例及び福井市営越廼定住促進住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正について第26号議案福井市手数料徴収条例の一部改正について第27号議案福井市旅館建築規制条例の一部改正について第145号議案市道の路線の認定について           教   育   民   生   委   員   会番 号件            名第18号議案福井市重度障害者(児)医療費等の助成に関する条例の一部改正について第19号議案福井市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について第20号議案福井市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について第21号議案福井市子ども医療費の助成に関する条例の一部改正について第22号議案福井市母子家庭等医療費等の助成に関する条例の一部改正について第23号議案福井市介護保険条例の一部改正について第29号議案福井市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について第30号議案福井市公民館設置に関する条例の一部改正について第140号議案福井市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について第141号議案福井市特定教育保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について第142号議案福井市市税賦課徴収条例の一部改正について第143号議案福井市保健所事務手数料条例の一部改正について第144号議案福井市食品衛生検査施設の設備の基準等を定める条例等の一部改正について           経   済   企   業   委   員   会番 号件            名第139号議案福井市新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金条例の制定について           予   算   特   別   委   員   会番 号件            名第1号議案令和3年度福井市一般会計予算第2号議案令和3年度福井市国民健康保険特別会計予算第3号議案令和3年度福井市国民健康保険診療所特別会計予算第4号議案令和3年度福井市後期高齢者医療特別会計予算第5号議案令和3年度福井市介護保険特別会計予算第6号議案令和3年度福井市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算第7号議案令和3年度福井市競輪特別会計予算第8号議案令和3年度福井市宅地造成特別会計予算第9号議案令和3年度福井市中央卸売市場特別会計予算第10号議案令和3年度福井市駐車場特別会計予算第11号議案令和3年度福井市集落排水特別会計予算第12号議案令和3年度福井市地域生活排水特別会計予算第13号議案令和3年度福井市水道事業会計予算第14号議案令和3年度福井市簡易水道事業会計予算第15号議案令和3年度福井市下水道事業会計予算第33号議案令和3年度福井市一般会計補正予算第135号議案令和2年度福井市一般会計補正予算第136号議案令和2年度福井市国民健康保険特別会計補正予算第137号議案令和2年度福井市介護保険特別会計補正予算第138号議案令和2年度福井市下水道事業会計補正予算第35号報告専決処分の承認を求めることについて (令和2年度福井市一般会計補正予算)第36号報告専決処分の承認を求めることについて (令和2年度福井市一般会計補正予算)...