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平成28年12月定例会(第3号12月 9日)

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  1. 勝山市議会 2016-12-09
    平成28年12月定例会(第3号12月 9日)


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    平成28年12月定例会(第3号12月 9日)                   平成28年12月                勝山市議会定例会会議録第3号 平成28年12月9日(金曜日) ───────────────────────────────────────────                         平成28年12月9日(金曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 第 2 議案第25号 平成28年度勝山市一般会計補正予算(第8号) 第 3 議案第26号 平成28年度勝山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) 第 4 議案第27号 平成28年度勝山市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 第 5 議案第28号 平成28年度勝山市介護保険特別会計補正予算(第2号) 第 6 議案第29号 平成28年度勝山市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 第 7 議案第30号 平成28年度勝山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号            ) 第 8 議案第31号 平成28年度勝山市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号) 第 9 議案第32号 平成28年度勝山市水道事業会計補正予算(第1号) 第10 議案第33号 平成28年度勝山市市有林造成事業特別会計補正予算(第1号) 第11 議案第34号 勝山市職員の給与に関する条例の一部改正について 第12 議案第35号 勝山市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例等の一部改正に            ついて
    第13 議案第36号 勝山市税条例の一部改正について 第14 議案第37号 勝山市立北谷公民館の指定管理者の指定について 第15 議案第38号 勝山市体育施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について 第16 議案第39号 平成28年度勝山市一般会計補正予算(第6号)に関する専決処            分の承認を求めることについて 第17 議案第40号 平成28年度勝山市一般会計補正予算(第7号)に関する専決処            分の承認を求めることについて 第18 請願陳情について(報告) 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 第 2 議案第25号から議案第40号 第 3 請願陳情について(報告) 出席議員(16名)       1番  久 保 幸 治 君      2番  竹 内 和 順 君       3番  田 中 三津彦 君      4番  吉 田 清 隆 君       5番  下 牧 一 郎 君      6番  近 藤 栄 紀 君       7番  下 道 惠 子 君      8番  丸 山 忠 男 君       9番  松 山 信 裕 君     10番  帰 山 寿 憲 君      11番  乾   章 俊 君     12番  倉 田 源右ヱ門君      13番  北 川 晶 子 君     14番  山 田 安 信 君      15番  安 居 久 繁 君     16番  北 山 謙 治 君 欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    副   市   長      松村 誠一 君    教   育   長      梅田 幸重 君    総務部長           上出 康弘 君    政策幹財政課長事務取扱    小沢 英治 君    市民生活部長環境政策課長事務取扱                   平沢 浩一郎君    健康福祉部長         竹内 富美子君    商工観光部長商工振興課長事務取扱                   水上 実喜夫君    農林部長農業政策課長事務取扱併農業委員会事務局長                   柳原 寛治 君    建設部長           丸山 真寿 君    会計管理者会計課長事務取扱  加藤 謙二 君    消防長            堂山 信一 君    教育部長           蓬生 慎治 君    スポーツ局長国体スポーツ課長事務取扱                   池田 芳成 君    総務課長           伊藤 寿康 君    秘書・広報課長        谷出 雅博 君    未来創造課長         大塚 智樹 君    福祉・児童課長        松井 隆治 君    健康長寿課長         櫻井 陽子 君    観光政策課長         山岸 善太郎君    建設課長           酒井 与志弘君    教育総務課長         平野 公子 君    生涯学習課長         中村 千鶴子君    監査委員事務局長       松井 博文 君 事務局出席職員      局   長  苅 安 和 幸      書   記  鳥 山 健 一      書   記  北 川 一 雄                  午前10時00分開議 ○副議長(松山信裕君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。              ――――――――・―――――――― ○副議長(松山信裕君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。              ――――――――・―――――――― ○副議長(松山信裕君) この際、諸般の報告をいたします。  帰山寿憲君は、所用のため遅刻する旨の届け出がありました。  以上で諸般の報告を終わります。              ――――――――・―――――――― ○副議長(松山信裕君) これより日程に入りまして、昨日に引き続き一般質問を行います。 ○副議長(松山信裕君) まず、乾章俊君の質問を許します。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) おはようございます。早速でございますけれども、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、以下3点について質問をいたします。一問一答でお願いいたします。  1番、「稼ぐ力を磨く」支援について。  人口減少問題は、学校の統廃合、経済活動の縮小、医療・福祉や空き家の問題等、行政の各分野で課題を抱えており、それは静かに、そして確実に影を落としてきております。人口減少を少しでも食いとめるための諸政策を講じて努力されてはいるものの、なかなか決め手がないのも事実でございます。  そこで、私はとりわけ経済の活性化に重点を置き、雇用の創出に全力を挙げるべきと考えます。幸い恐竜博物館への来訪者の増加がこれからも見込まれる中、観光産業の振興を起爆剤にした産業の6次化を目指す新たな産業経済づくりへの諸政策を強化し、それによって特に若者が将来に夢と希望を持っていきいきと勝山に定着し、安心して住んでいただけるようなしっかりとした雇用を生むまちづくりを目指すことが、市民共通の願いともなっております。  そこで、現実に直面している対策として、来訪する観光客に当市でより多くのお金を使っていただき、経済効果を高めることを目標にして、おもてなしの心をもとにいかに稼ぐか、いかに当市にお金が落ちるかについて知恵、工夫を重ねる対策を今、強力に進める必要があると感じます。  よそから仕入れた土産品を勝山市内で販売するだけでは、とてももうけが少ない。何とかせねばとの思いが募ります。したがって、当市内での製造商品にさらなる付加価値を高め、増産する体制を強化すべきです。加工技術習得等の人材養成・育成が非常に重要となっております。市内での商品製造、つまりメイド・イン・勝山の拡大強化、販売促進対策を早急に進め、それをして雇用の創出につながる確かな方向を見出していく、そのことを申し述べたいのでございます。  先般、勝山版DMOの勝山市観光まちづくり株式会社が創設され、民間における観光振興に向けた取り組みが具体的に動き出していることを評価しておりまして、大いなる成果が上がるよう期待をしております。  道の駅、長尾山の観光交流センター等のハード面の整備の準備が進んでおりますが、それと並行して、実際に御商売をなされる方々が意欲を持って営業活動をされて、大いに稼いでいただくための新たな商品開発や研究、販売促進、加工技術向上等のさまざまなソフト面に対する行政支援が今まさに重要と考えます。行政としてどのような具体的な戦略をもって稼ぐ力の向上を目指した支援を進めていかれるのか、お考えをお聞かせください。 ○副議長(松山信裕君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 「稼ぐ力を磨く」支援についてお答えいたします。  勝山市内で販売されている土産物の現状は、米、里芋などの農産品を除くと、勝山産のものや地場産品を活用したものが少ない状況であります。そのため、販売額の中に占める市外業者への支払い比率が高く、結果として勝山市内で循環する金額が少なくなっていると言えます。  来年度オープン予定の旧料亭花月楼及び恐竜博物館前の観光交流センター、仮称でございますがジオターミナル、そして今後予定されている道の駅オープンと、新たな物販施設の建設が進んでいることからも、これらの場所での勝山産品を利用した、メイド・イン・勝山の商品の品ぞろえが求められているところです。  そのため勝山市といたしましては、平成29年度、30年度の2カ年で、お土産物開発に特化した補助事業の創設を検討しているところで、既存のかつやま逸品開発・販路開拓事業補助金及び勝山市ものづくり技術研究開発支援事業補助金の内容を包括した補助事業とすることで、6次産業化を含めた土産物開発を魅力ある商品開発に欠かすことができないにもかかわらず、どうしても後まわしになりがちな支援をしてまいりたいと考えております。  中小企業診断士やデザイナーなど専門家の指導を受ける経費については、勝山市が全額を負担するとともに、研究開発に必要な材料等に係る経費や企画開発費、販路開拓費などに必要な経費について助成をしてまいりたいと考えております。  観光客に選んでいただける魅力的な商品造成を支援するとともに、既存の商品のブラッシュアップについても補助対象といたしまして、勝山市内における土産物の品数をふやしてまいります。詳細につきましては、今議会の常任委員会等で御相談させていただき、議員方からの御意見もいただいてまいる予定でございます。  また、これと同時に今後の勝山を支えるやる気のある事業者の育成が必要と考えております。人材育成につきましては、日本版DMOを目指します勝山市観光まちづくり株式会社が主体となって行うことにより、DMOによる地域一体の魅力的な観光地域づくり、観光戦略に基づく一元的な情報発信・プロモーションとも連動して効果を上げてまいりたいと考えております。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 今の副市長の答弁の中では、問題意識を十分把握されていろいろな取り組みも進めておられるというようなことはよくわかりました。それで、ちょっと私の思いだけ、一つ述べておきたいと思います。  観光産業の経験が乏しい当市のお商売屋さんは、これまでは市民を対象とした家族中心の小規模のお商売をされていたと思うんです。したがって、今後、店の後継ぎがいないのに、外からのお客さんも対象となると、お店の改装であるとか規模拡大も考えなければならないと。この先のことを考えると、とても前向きには踏み込めないという気持ちがあるようでございまして、その点は重々理解をできるところでございます。  しかしながら、最近、後継者が帰ってきておりまして、お店が繁盛しているところなどが目につきますので、本当にありがたいことだと私は思っております。ぜひこういった若い方々がIJUターンされて、やりがいを持って安心して仕事に取り組んでいただけるような、行政としての支援がとりわけ必要であると強く感じます。  一方では、観光客の受け入れ体制整備のために、例えば旅行会社や宿泊施設、飲食店等との幅広い連携などのソフト面に対する人材育成を含めた行政支援が必要かと思います。まさしく関係者を巻き込んだ知恵と行動が求められております。この点、観光振興に経験のない当市にとりましては、市民一丸となって厳しい地域間競争に勝ち抜かなければなりません。今非常に重要な時期にありますので、ぜひこのソフト面につきまして頑張っていただきますよう強く要請をしておきたいと思います。  そこで一つお尋ねしたいのですが、今ほどもございましたように、やる気のある人材育成を進めていきたいというようなお答えをいただいたのですけれども、こういった特に若い働き手に対するIJUターンを含めた研修であるとか養成の機会を早急に始めていただきたい、その取り組みを早急に始めていただきたいと思うんですけども、少し具体的にお考えになっておられるその一端をお聞かせいただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(松山信裕君) 水上商工観光部長
                 (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) ただいまの再質問にお答えいたします。  勝山市IJUターンについて新たな担当課も設置しながら今後進めていく、そういう基本的な考えを市長のほうからお示しをしたところでございます。私ども商工振興課としましても、今議会の常任委員会で御説明を予定しておりますおもてなし商業エリアのソフト事業、この中で商品開発と並びまして若い方の起業、あるいはそういったことへの支援といったものを日本版DMOを目指しております勝山市観光まちづくり株式会社のほうと協力をしながらやりたいといった考えがございますので、また今後、御相談をさせていただきたいと思っております。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 時間は待ったなしでございますので、早急に具体的な人材育成を含めたソフトの展開をぜひとも進めていただきたいと思います。  それで一言申し上げておきたいと思うのですけれども、上志比の道の駅ができたときに、本当に当市は品数が少なくてといういろいろ意見が、声が私のところにも届いていたんでございますけども、少しずつ改善されてきております。そこで、特に二つの業者の勝山の商品が爆発的に断トツで売れているというようなことをお聞きいたしております。ジャージー牛乳であったり、観山洞であったりという新しい商品が本当に爆発的に売れているということでございます。  先ほど副市長のほうからも、品数をふやしていくんだという取り組みを進めたいということでございます。勝山市の道の駅誕生に向けて、その辺の建物と並行してそういうソフト面の商品開発努力をぜひお願いしたい、強力に進めていただきたいということをお願いいたしておきます。  2番目の質問に入らせていただきます。勝山水菜についてでございます。  1番の質問の稼ぐ力を磨くと関連しますけれども、当市の伝統野菜であります勝山水菜は、主に北市と郡町周辺で栽培され、市内はもちろん、福井市など市外にも出荷されている、まさしく勝山ブランドとして県内では有名でございます。甘みとかすかな苦味のある勝山水菜は、冬の貴重な葉物野菜としてとても人気がございます。いただき方はおひたしが一番かと思いますが、煮物、あえ物、またお茶漬けとしてもとてもおいしく、お葉漬けとして私たちは大変な親しみを持って小さいときから食してまいりました。  そこで、観光客の増大が見込めるという大変ありがたい状況の中、商品の新たな改良・改善を進め、新商品として道の駅を初めとするお土産屋さんや八百屋さんで販売していただく、そんな工夫・研究をいたしてはいかがかと考えます。実現に向けてはいろいろな課題はございます。  商品の拡大ですが、2月、3月だけの食べ物という短期間限定でなく、長野県の野沢菜のように年間を通じて販売できる商品開発を参考にすべきで、例えば最近の高度な冷凍技術を駆使したレトルト商品にも目を向けるべきと考えます。  生産者の高齢化の問題もありますので、機械の導入、さまざまな機器をインターネットでつないで、サービスやビジネスを可能にするIoTを活用して作業を効率化する、また工場栽培ができないかなどの改革・改善する方策を研究し、特に若い方々が商売として年間を通じた商品として採算がとれ、十分職業として成り立つ、そんな新しい生産・販売体制の道を開く方向を目指して一歩を踏み出してはいかがかと強く感じます。  いずれにしましても、後継者確保のためにも付加価値を高め、高額で取引され、収入がふえる方策を何とか追及したいものであります。国が重要産業に掲げて力を入れております農業・観光分野ですので、きっと助成事業に該当するものがあるはずです。ぜひ収入のビジネスモデルにいたしたいものでございます。  勝山の豊かな自然の恵みをいただいている私たちは、この勝山水菜、最新の科学技術やおつくりになる人たちの知恵を吹き込んで新しい商品に発展させていくことは、今に生きる私たちが次世代に残していく役割であり使命であるのかもしれません。行政として、ぜひ実現に向けた取り組みへの支援を進めてはいかがでしょうか。人口減少が進む中、若者の雇用創出や稼ぐ力の向上につなげたいものでございます。いかがお考えかお伺いいたします。 ○副議長(松山信裕君) 柳原農林部長。               (農林部長 柳原寛治君 登壇) ○農林部長(柳原寛治君) 勝山水菜についてお答えします。  勝山水菜につきましては、江戸時代から栽培され、福井県の伝統野菜にもなっている有名な勝山ブランドであります。勝山水菜は北市水菜、郡水菜などがあり、福井や大野市場、地元スーパーなどに出荷され、冬季の貴重な収入源になっています。  勝山水菜出荷組合によると、平成28年度では生産量が1万7,072キログラム、販売額が651万6,000円と過去5カ年でも最高値となっております。  また、県の福井百歳やさい産地拡大事業により、生産拡大や販売促進の充実に取り組んでいるところですが、生産者の高齢化や後継者不足など担い手確保等に課題はあります。  勝山市としましても、従来から構築された栽培技術と地域特性に基づく適地適産の原則を踏まえた生産振興とブランド化の推進を図るとともに、生産者の意向をお聞きしながら機械化やIT活用による作業の省力化・効率化に合わせて販路の拡大など、県、JA等関係機関と連携して調査研究し、生産者の所得向上等につなげていきたいと考えています。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 一つ提案をしておきたいと思うのですけれども、この勝山水菜をもっと科学的にデータを収集し分析して、おいしさの分析や効能を調査する実験を通じて新しい商品としての開発研究・販売促進を、産官学金連携事業として取り組みを進めてはいかがかと思うんです。おいしいとかそういうことはよく我々自身も感じておりますけれども、もう少し科学的なデータに基づいた分析を進めながら、商品開発というものを進めていくことにつなげていけば、一つの切り口としてこれからの道を開く中でのきっかけづくりになるのではないかなと思いますが、この点はどうお考えでしょうか。 ○副議長(松山信裕君) 柳原農林部長。               (農林部長 柳原寛治君 登壇) ○農林部長(柳原寛治君) 今の再質問でございますが、勝山水菜においては、伝統野菜といったことで、まずは適地適産の原則を踏まえた生産振興が必要だと考えております。  また、その上でこの水菜について年中通して売れるような特産にしていくといったことについては重要だと考えておりますので、今言われたような科学的な分析によるおいしさ等を含めて、今後研究していきたいと考えております。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) よろしくお願いしたいと思います。  今の産学官金の連携事業ということですけれども、産学官のこの連携事業でございますけれども、昨年度の決算特別委員会でも指摘されております。そして、またことしの決算委員会でも意見が出ておりますけれども、つまり講師招聘といった単なる事業消化をするような内容ではなく、もっと、例えば今申し上げましたような科学分析するような具体的な取り組みの中での成果というものを求めているという意見が出ているところでございます。そういう意味で今申し上げたのですけれども、その辺重々、勝山水菜のことを考える場合に、そういった産官学金連携という中での科学的な分析への取り組みということも十分お考えになっていただくのも非常に参考に前向きになるのではないかということでございますので、一言申し上げておきたいと思います。  それと、先ほど生産者の御意見を聞くということでございますけれども、非常に大事なことでございます。しかし、大体お年寄りの皆さんが生産をされてやっておられるということでございます。しかし、その辺はこれからの将来を担う若い方々の意見も十分に取り入れながら、この勝山水菜の将来に若い力を注ぎ込んで、新しいものが開発できるようなことを展開してその道を切り開いていっていただきたいなと思います。  それと、もう一つ最後に、勝山水菜はおいしいのですけれども、食べ方といいましょうか、いろんな料理の研究も大事だと思いますので、この勝山水菜をおいしくいただける研究開発にもぜひ取り組んでいただきたいなと。  私も、昨年もそうですけれども、スキージャムでバイキングになりますが水菜をいただくことがあるんですけども、およそ勝山のまちでいただいているような水菜の味といいましょうか、そういうものではないような気がいつもするのです。やっぱりおいしくいただける本物の勝山の水菜の味といいましょうか、食べ方というものの研究及び普及ということも十分あわせてお願いをしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。  最後に、恐竜文化賞についてでございます。  私は昨年の6月議会で、「恐竜文化の醸成について」と題して質問をいたしました。その趣旨は、今や恐竜モニュメントは福井駅前、大野市和泉を初めとするところに設置されておりまして、モニュメントそのものは珍しくなくなってきていますので、したがって恐竜王国の中核地である当市として、よそとは一味違った恐竜にかかわる題材を切り口に、幅広く文化の醸成をしていくことこそが、ほかに追従を許さない恐竜王国勝山のイメージアップにつながることになり、それがとりもなおさず当市文化のさらなる向上になるものと考えるからでございます。  そこでお尋ねしますが、恐竜文化の醸成事業の一つとして、以前に全国から募集して事業展開していました恐竜文化賞は、今、火の消えたようになっていますが、現在どのようになっているのかお伺いいたします。  丸岡の一筆啓上賞は毎年継続して開催され、広く報道されるなどして実績を上げています。こういった文化事業は、毎年の地道な取り組みが積もり積もって将来花開くものでありまして、決して短期間に成果が出てくるものではありません。継続は力なりで、文化の醸成には随分と時間がかかります。地道な蓄積が地域の文化力を高め、それが活力源となって地域力の向上、活力化につながると言われております。  ありがたいことに、恐竜博物館は多くの子どもたちが来訪されます。子どもたちが、また、子どものときに恐竜とつながった思いを持って成長された大人たちが、また違った形での新しい恐竜にまつわる文化創造事業を通じて、リピーターとしてたびたび御来訪いただける機会づくり、動機づけになればと期待をいたします。  一方、人は文化・芸術に触れることにより品位や人格を形成し、物事に対する理解力、創造力を高めていくと言われます。恐竜を題材に切り口として文化・芸術を高めていくといった広い意味での文化の醸成活動は、直面する当市の課題であります新たな商品づくりへの研究開発における独創性、画期的な発想に基づく加工製品や技術、デザインに大いに関係し役立つものであると考えます。その意味でも、この恐竜文化賞、過去のメニューにこだわらず、遊び心を持っておもしろい、楽しい、そんな新たな魅力を創出していただきたいと願うのです。  そこでお尋ねしますが、恐竜文化賞の現状とともに、これからの展開についてどのようにお考えになっておられるのか、あわせてお伺いいたします。 ○副議長(松山信裕君) 蓬生教育部長。               (教育部長 蓬生慎治君 登壇) ○教育部長(蓬生慎治君) 恐竜文化賞についてお答えいたします。  恐竜王国を自負する勝山市において、ほかの地域にも見受けられない恐竜に特化した取り組みを行うことは、恐竜文化を発展させていく意味で大変重要と考えております。  過去に3回実施しました恐竜文化賞に関する取り組みを申し上げますと、第1回は、平成6年度に市制40周年記念事業として恐竜文化賞を創設し、全国に向けて情報発信をしました。絵本や童話作品を募集し、全国から2,100点余りの作品が寄せられ、このうち入賞作品は平成8年度に絵本や童話本として出版され、中には推奨図書に選ばれたものもありました。  また、第2回は、平成11年度に童話や絵本に加えて絵めーるの作品を募集し、第1回を上回る5,700点余りが寄せられ、入賞作品は絵本や絵めーる集として出版されました。  第3回は、平成16年度と翌17年度に開催されました第20回国民文化祭に合わせて同様の恐竜児童文学作品を募集し、約3,000点余りの応募がありました。  これら3回の事業は、一つの事業に2カ年度もしくは3カ年度を要し、経費は恐竜のまち構想基金を主に活用し、総額約7,400万円となっています。事業を通して、恐竜に対するロマンあふれる作品を全国から募集し、夢のある児童文学の和を広げることができ、恐竜王国勝山をアピールできたことと思います。現在は、NPO法人恐竜のまち勝山応援隊に依頼し、かつやま恐竜の森にて当時出版した絵本や童話を販売しています。  現在、このような大がかりな事業を実施することは難しいと考えておりますが、市民みずからが企画・参加するとともに、一過性ではなく息の長い社会教育や文化活動を育む重要なポイントとなりますので、市民総合文化祭での恐竜をテーマにした各種作品展示及び市民総合大学やさわやか大学、公民館学級での恐竜やジオパークに関する講座を継続していく予定でございます。  また、子どもを対象とした勝山恐竜研究会の恐竜化石レプリカづくりや、ネジアートのようなほかにない斬新なアイデアで反響を呼んでいる市民独自の取り組みもあり、さらに恐竜をモチーフにした木工や焼き物など新しいジャンルの取り組みも提案し、市民レベルで恐竜文化が広がるよう取り組んでいきたいと考えております。 ○副議長(松山信裕君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) いろいろとお考えをいただきましたけれども、きのうのお話ではございませんが、考えるだけではいかんので、ぜひ具体的に一歩一歩進めていただきたいと思います。  少し思いを述べさせていただきたいと思いますが、経費がかかるということでございますけれども、担当課の姿勢でございます。単に予算計上をして予算をつけてほしいといっても、それは難しい話でございます。やっぱり担当課みずからが、例えば密な関係の協力をいただいたり、あるいは恐竜を制作されておられる会社にスポンサーを求めるなどして、そういった収入面の努力を並行的に進めていくべきである、取り組んでいくべきであると思います。そういう努力がいつか、きっとチャンスが来るのではないかなと思いますので、そういったチャンスをつくっていくために、平素から常に情報収集なりということに取り組んでいただきたいと思います。  あるいは、また単に勝山市だけの取り組みということよりも、例えば芸術の分野でございますので、芸術大学の教授も、あるいは学生の皆さんも含めて、そういった連携ということも考えていくことが非常に大事ではないかということも申し上げたいと思いますし、最後にこれからいろんなジャンルをということでございますけれども、ITを活用した動画の部門であったり、国際化の時代でございますので、特に市内の学校では英語指導に力を入れているといった面もございますので、国際部門も視野に入れるべきだと思います。  そういった取り組みの中で、異文化との接触も含めまして、私たちには想像もできないような企画書を若い方々はきっとつくってこられることであると確信いたしておりますし、期待をいたしているところでございます。  夏に鹿谷町でのヒョウタンを恐竜に見立てたという発想であるとか、あるいは先日も新聞に出ておりますけれども、ゆめおーれのあそこにハート形のイルミネーションということで、恐竜のそういったイルミネーションということも考えてもいいと思います。ぜひ新しい時代に合った恐竜文化賞のあり方というものを、若い方々を中心に取り組んでいただきたいなということを強く申し上げまして、私の質問を終わります。 ○副議長(松山信裕君) 次に、下牧一郎君の質問を許します。 ○副議長(松山信裕君) 5番。               (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) おはようございます。5番、立志会の下牧一郎でございます。今から大きな2点について、一問一答での一般質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  その前に、市長、今回は御当選おめでとうございます。今回の選挙を見ていますと、市長の気力、体力がまだまだ十分である、やる気もある、私としては市長、ぜひ80歳を超えるまで、市長のリーダーシップでこの勝山市民の安心・安全をずっと守っていただきたいなと強く思うわけですので、ぜひとも病気などなさらないように、よろしくお願いします。  それでは、一般質問に入ります。まず大きな質問として、手話言語条例の制定についてです。  鳥取県では、手話は言語であるという認識に基づき、平成25年10月の県議会において、全国初の手話言語条例が全会一致で可決され、10月11日に施行されました。これより少し早く、手話言語法の制定を求める意見書が、平成25年6月24日に石川県白山市議会で採択されました。このことがきっかけとなり、導火線に火がつくように瞬く間に全国の自治体議会で次々に意見書が採択されました。  勝山市でも、平成26年3月20日に採択されました。そして、平成28年3月3日に栃木県芳賀町で採択されたことにより、全国1,788の全ての自治体議会において意見書が採択されました。さらに、全国の自治体では、手話言語条例が次々と制定され、6月末時点において9県、46市町で手話言語条例が制定されています。  このような機運の中で、6月8日には全国手話言語市区長会が東京で開催され、福井県ではただ一人、山岸市長が手話言語法、情報・コミュニケーション法の趣旨に賛同し参加されておられます。  そして、11月3日には、手話の普及促進・啓発を考えるフォーラムinふくいが福井県生活学習館にて開催され、420名を超える参加者を迎えて盛会に開催されました。私もこのフォーラムには参加して、手話がろう者にとっていかに文化であり言語であるかを改めて認識させられました。ろう者にとって健常者とのコミュニケーション手段は、身ぶり・手ぶりや筆談、文字の指さしなどいろいろありますけれども、どれもこれも正確に伝えることが大変難しいです。しかし、手話は時間効率よく、伝えたいことを100%伝えることができる最善の方法なのです。  先日、福井県ろうあ協会の方が、手話通訳者の方と一緒に私を訪ねてこられていろいろ話をしました。その中で、ろう者とコミュニケーションをとる一般的な方法は筆談が多いのですが、ろう者の中には字を書くことが苦手な人が多い、伝えたいことを正確に伝えることができないといった状況の中で、健常者の人たちと一緒に生活していくのは大変だと話しておられました。  福井県は、平成30年に第73回国民体育大会及び第18回全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気国体2018」、「福井しあわせ元気大会2018」が開催されます。当市においてもクレー射撃、綱引き、バドミントンの3競技が行われ、障害者スポーツ大会としては知的障害者のバスケットボールが行われます。このような大きな大会が当市で行われるということは、全国から多くの障がい者が当市を訪れ、市内の観光地へも足を運ぶことになるでしょう。この絶好の機会を捉えて、全国に恐竜のまち勝山市をアピールすると同時に、福祉のまち勝山市をアピールしてはどうでしょうか。  そこで、手話言語の普及並びに障がい者の情報の利用及びコミュニケーションの促進により、障がいの有無によって分け隔てられることがない共生社会の実現を目指すことを目的とした、例えば、手話は言語及び障がい者のコミュニケーション手段を促進するという趣旨の条例案の作成を検討するために、有識者、当事者、手話通訳者、福井県ろうあ学校など、さらに理事者からは市長、福祉部課長などが参加して検討委員会を設置してはどうかと思うのですが、理事者のお考えをお伺いします。  次に、12月3日から9日のきょうまで、障害者週間です。当市の広報のお知らせ版を見ても、どこにも載っていません。12月1日から7日までは雪に備える週間は載っていました。雪に備えることは勝山市にとって大変大切ですが、障害者週間も同じように大切なことだと思います。障がいや障がいのある人に関する市民の関心と理解を深めるとともに、障がいのある人の社会参加を促進するため障害者週間を積極的に広報等でアピールし、さらには啓発活動も行っていただきたいのですが、理事者のお考えをお伺いします。 ○副議長(松山信裕君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 最初に、私の当選に対しましてエールをいただきましてありがとうございました。人生は花も嵐もございます。その花も嵐も踏み越えて、市民のために誠心誠意、一生懸命尽くしてまいることをお誓い申し上げます。  それでは最初に、検討委員会の設置についてお答えします。  御質問にもありましたように、私自身、日ごろより手話の必要性を深く認識しておりまして、ことし6月に設立されました全国手話言語市区長会では、設立趣旨に賛同いたしまして、県内ではいち早く会員となったところであります。  勝山市では、昭和50年から継続的に手話講習会を開催し、現在13名の手話奉仕員、5名の手話通訳者が登録され、また、福祉・児童課にも手話のできる職員を配置しておりまして、手話を必要とする方々の情報支援に当たっております。  また、福祉教育の一環として手話に触れる授業が行われている小学校、中学校、高校へも、手話講師の派遣を行っているところでございます。  市独自の事業としては、手話通訳者になるための講習会受講料を助成するなど、平成30年に開催される国体及び障害者スポーツ大会に向けて、人材育成に努めているところであります。  議員御提案の検討委員会の設置につきましては、今後とも手話通訳者や奉仕員の増員など環境整備を図るとともに、条例制定に向けては、課内での協議を続けて前向きに検討していきます。  また、障害者週間の告知につきましては、私のほうからさらに強くその要請、並びに広報活動をしっかりするように申し伝えます。 ○副議長(松山信裕君) 竹内健康福祉部長。              (健康福祉部長 竹内富美子君 登壇) ○健康福祉部長(竹内富美子君) 障害者週間の掲載について、ただいま市長よりお答えしましたが、少し細かくお答えをしたいと思います。  障がい者に関する広報啓発活動につきましては、奥越障害者自立支援協議会と勝山市が共同で、障がい者への理解を深める講義や勉強会など出前講座を実施しております。  今年度は、障害の理解をテーマに、勝山ロータリークラブ、家族会、地域ケア会議、奥越特別支援学校に職員を派遣し出前講座を実施しました。また、市職員向けには、全職員を対象に障害者差別解消法研修会を8月に3回実施したところでございます。  障害者週間の広報啓発につきましては、これまでも内閣府から送られてきます障害者週間に関するポスターを掲示し、周知啓発に努めておりますが、市広報での周知についても、今後やっていきたいと思います。 ○副議長(松山信裕君) 5番。               (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) ただいま市長から委員会の設置を前向きに検討するという、希望が持てる答弁をいただきまして大変感謝しております。ぜひとも前向きに県内でトップを切って条例制定と、こういうことはトップを切るのがいいかと思います。横並びで他市がやったからうちもやるではちょっと情けないと思いますので、ぜひトップを切ってやっていきたいと思いますのでお願いしたいと思います。  また、障害者週間につきましては、今、部長のほうから多数の啓発活動をやっているということですが、ぜひ広報等に載せていただいて、それを市民の皆様に広くわかっていただくということを、ぜひやっていただきたいと思います。  続きまして、二つ目の質問に入ります。熊本地震の教訓から学ぶべきことについて。  この熊本地震のことにつきましては、先日も多くの議員から質問がありましたけれども、いま一度振り返りますと、ことしの4月14日、午前9時26日に最大震度7、マグニチュード6.5の地震が発生し、2日後の16日午前1時25分に最大震度7、マグニチュード7.3の地震が発生しました。震度7の地震に続けて2回襲われた、これが熊本地震の大きな特徴だと思うのですが、これが誰も想定していなかった未曽有の大惨事が発生した原因だと思うのです。  特に被害が大きかった益城町の被害状況を改めて確認しますと、益城町の人口は約3万3,400人、世帯数は1万3,026世帯、家屋は約1万1,000棟、まちの規模としては隣の大野市と同程度だと思うのですが、その益城町の7月16日発行の広報で被害状況が出ていました。簡単にざっと読み上げますと、人的被害として死亡23人、重傷97人、軽傷31人、人的被害は、被害の割には比較的というか、かなり少ないような気がします。  家屋被害、全壊2,714棟、大規模半壊778棟、半壊2,131棟、ここまでの計が5,623棟、全体の2分の1以上になっています。半壊以上で全体のもう2分の1ということは、2軒に1軒は半壊以上だということです。自分のところが助かっても、隣は半壊以上になっているという状況です。一部損壊が4,558棟、この一部損壊というのはちょっとひびが入ったとかいうのも全部含むのでしょうから、そうすると合計が1万181棟としてほぼ全体の92%ですから、ほとんどの家が何らかの被害を受けている。  避難者に関して言いますと、発生直後は1万6,050人、人口の48.1%、2人に1人は避難しているという状況です。こういう状況を見て、一番に驚くのは、半壊以上の家屋が全体の2分の1以上になっているのに、死亡者や重傷者が少なかった。これは、広報ましきにも書いてあるんですが、自助、共助、これが大変上手に働いた結果だと思います。日本人が大昔から大切に守ってきた隣近所助け合いの精神が素早く発揮されたのだろうと思います。  当市の防災訓練でも、自助、共助は強く積極的に推し進めているように思うのですが、毎年行われている防災訓練になれてしまって、自助、共助を強く意識していないような気がします。いま一度初心に返り、自助、共助の大切さを周知徹底し再認識すべきだと思いますが、理事者のお考えをお伺いします。
     次に、この被害状況を参考に勝山市地震対策業務継続計画(BCP)の被害想定の中で、被害が一番多い冬5時を比較してみました。これは被害率を勝山市の現在の世帯数8,030、人口2万4,144人をもとに益城町の被害率を当てはめて計算すると、死亡BCPの想定では14人、それを被害率を当てはめると17人、ここはほぼ同数になっています。重傷11人に対して被害率を当てはめると71人、軽傷116人に対して23人、全壊が213棟に対して1,983棟、倍とか3倍とかいうレベルではございません。大規模半壊及び半壊880棟に対して2,128棟、発生直後の避難者数が2,799人に対して1万1,613人、あくまでもこれは被害率を当てはめた場合ですけども、やはりこの被害率が高いというのは、先ほども申しましたけども、震度7の地震に2回襲われたと、これが大きな問題だと思います。  このBCPの被害想定は、お聞きしますと県が想定した、当然今までは地震というのは1回来て、あとは余震で小さいものがかたかたと来るというのが一般的でしたけれども、熊本地震を考えますと、2回続けて起きるという事実がもうありますので、これを踏まえてBCPの被害想定を見直す必要があるのではないかと思いますが、理事者のお考えをお伺いします。  次に、公的備蓄についてですが、日本では、一般的に災害の基本は基礎自治体が県に要望して、県が国に要望というプル型の支援です。しかし、熊本地震のように甚大な被害を受け、庁舎自体も被災した自治体、熊本では幾つかありましたが、庁舎自体も被災すると職員も当然被災者であり、避難するだけが精いっぱいです。なかなか支援内容を取りまとめて県に要望するゆとりはありません。  実は私も益城町へ8月初旬に行って、益城町の福祉課の職員さん2名とお話をしてきましたけども、その方たちも家は全壊して、母親を助け出すので精いっぱいだったと。もうあとは何も考えられなかった。後に思えば、もっとやるべきことはあったんだけど、その当時はもう全く頭が真っ白になってしまったと言っておられました。  熊本地震では国が主体となってプッシュ型の支援が行われました。これは大変有効でしたが、仕分け作業が滞ったり、配送が渋滞に巻き込まれたりして思うようにいかず、支援物資が想定どおりにスムーズに避難所に届けることができなかった。そのために3日間で食べたのはおにぎり一つだとか、バナナ1本だという被災者も大変多かったということがメディアで放送されていました。このような事実を教訓とするならば、やはりかなりの量の食料品等を公的備蓄する必要があると思います。  近年、各自治体では、民間業者との協定を結び、災害発生時に速やかに納品してもらう流通備蓄を進めようとする傾向にありますが、道路が寸断されることも考えると、数日分の非常食は自前で備蓄するべきだと思います。  当市では、備蓄場所として新体育館や中学校等を考えているのは理解できますけども、備蓄場所を1地域1カ所よりも分散して保管するほうが、いざというときのリスクが少なくなります。そういう意味で、荒土小学校細野分校などは今休校状態です。いずれ廃校になるかもしれませんが、今、地元住民と廃校後の利活用を話し合っていますけども、もし地元住民から利活用の提案がなかったら、特に市のほうから何も提案することないままに、地元住民から有効な提案がないのでもう取り壊しますともっていくのか、それともこういう地震を教訓にして備蓄倉庫としての利活用を考えるのか。特に細野分校は、体育館はどこもそうですけども、大きいスペースで大きなものも十分入りますし、棚をつけるのも自由ですし、非常に倉庫としての活用方法はあるのではないか。耐震の問題はあるにしても、常時そこに人が出入りするわけではございませんので、倉庫としての利活用などを地元住民に提案して話し合いをするということはできないか、理事者のお考えをお伺いします。  最後に、災害時における道の駅の活用についてですが、熊本地震では、自宅が崩壊し、または余震が怖くて自宅に帰れずに車中泊をしている被災者がたくさんいました。これはテレビ等でも本当にしょっちゅう出てきました。車中泊をするには駐車場が必要です。さらに、トイレは水が使える場所があればなおいいです。ということは、道の駅の駐車場がやはり第一候補になり、熊本地震でも道の駅の駐車場は車中泊の車でいっぱいになりました。  でも、ここで深刻な問題は、いわゆるエコノミークラス症候群で、死と隣り合わせになってしまう。実際に熊本地震でも、エコノミークラス症候群による死亡者も何人も出たと聞いております。でも、そうはいっても車中以外に泊まる場所はありません。  ところが、南阿蘇村の道の駅あそ望の郷くぎのでは、アウトドア用品メーカーのモンベル、どこかで聞いた名前ですけども、モンベルが被災者に無料でテントや寝袋を貸し出しました。これは大変、車中泊をしている人には喜ばれたそうです。特に小さいお子さんを抱えて夜泣きするとかいうことも、テントを少し離して立てるとかいろいろ、また高齢者の方は手足が伸ばせるとかで大変喜ばれたそうです。  そこで、勝山市でも32年度にオープンします勝山道の駅で、いまだ思案中の神谷製材所跡地の問題ですけども、6月の定例会の一般質問でも丸山議員から同じような質問が出されているのは承知していますけれども、あの跡地近辺を、こういう避難のときのテント村のような形ができないものか。特に建物は何も必要ないと思いますので、きれいな芝生さえ植わっていれば、あそこにテント村があったら、いざというときには大変助かるのではないか、そういうものもあってもいいのではないかと思うのですが、理事者のお考えをお伺いします。 ○副議長(松山信裕君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 熊本地震から学ぶべきことの1点目、自助、共助の大切さの再確認についてお答えいたします。  ことしも6月のすこやかフェスタを皮切りに、市内14カ所で防災講座を実施しておりまして、今後も2カ所での防災講座の申し込みをいただいております。それぞれ防災担当職員が各地域に伺い、議員御指摘の自助、共助の重要性について、特に重点的に全ての地域で説明しておりまして、またその説明の中で阪神大震災以来、災害に遭われた方のうち7割が自助で、2割が共助で命が助かっており、消防や学校、自衛隊等の公助は1割しかないことを説明し、日ごろの備えがいかに重要であるかということを理解していただくようにしております。  また自助、共助の重要性を説明するに当たっては、地域の事情に応じた内容とし、九頭竜川の浸水想定区域の地域であれば水害を中心に、土砂災害警戒区域のある地区では土砂災害を中心に構成を考え、これらの危険区域がない場合には地震を中心に講座を行っております。  また、例年4月の区長会で自主防災組織の設立をお願いしており、この際にも同様の説明を行い、各区での取り組みをお願いしています。  自主防災組織も11月末で57区、60組織となり、過半数を超える区で自主防災組織を設立していただきました。今後も自助、共助の重要性について防災講座や自主防災組織の取り組みなど、あらゆる機会を捉え啓発に努めてまいります。  次に、2点目の業務継続計画の被害想定の見直しについてお答えいたします。  御指摘の益城町は、4月14日に発生したマグニチュード6.5の前震で震度7、4月16日のマグニチュード7.3の本震でも震度7を観測しており、今までの常識を覆す震度7の地震が2回立て続けに発生し、大変大きな被害が発生しました。  これに対して、勝山市の策定した業務継続計画の被害想定の前提となる地震でございますが、これは昭和23年に発生した福井地震の震源である福井平野東縁断層帯主部を震源としたマグニチュード7.6の地震を想定しております。そのため、勝山市での震度の想定は震度6弱から5強となっております。以上の理由により、議員指摘のとおり、益城町での被害率から算定した数値と業務継続計画での被害想定の数値には開きがございます。  今後、業務継続計画の第4章、今後の取り組みで定期的かつ継続的に計画の見直しを行うこととしておりますので、計画全体の見直しの中で、どのような被害想定が適切であるかについて検討してまいります。  次に、3点目の公的備蓄についてお答えいたします。  公的備蓄については、勝山市でも一定量の備蓄品を確保しております。また、各地区等で実施している防災講座等では、各家庭で3日分程度の食糧を備蓄していただくようお願いしております。それも災害用にというわけではなく、日々の生活の中で少し多目に買い物をしていただき、常時3日分程度の食糧が家庭にあるようにしていただければ、無理なく備蓄量を確保できると説明しております。  議員の御指摘のように、勝山市では専用の備蓄倉庫を確保しておりませんので、遊休施設を活用するというのは選択肢の一つであると考えます。しかし、荒土小学校細野分校の活用方法については、今まで、教育委員会が地元区長などと協議を行ってきており、地元の意向を優先的に検討していきたいというのが教育委員会の基本方針であるとしております。  細野分校を備蓄倉庫として使用するのであれば、収納容量の大きな屋内体育館をメーンに考えたいのですが、屋内体育館は耐震性能が著しく低いので耐震補強を行い、備蓄倉庫として活用することは費用対効果の面で難しいと考えます。  次に、4点目の災害時の道の駅の活用についてお答えいたします。  議会にもお示ししました勝山市道の駅恐竜渓谷ジオパーク、仮称でございますが、その基本計画の中で、道の駅の導入機能と導入予定施設について記載しております。その中で勝山市道の駅には、従来の道の駅の3つの機能、休憩機能、情報発信機能及び地域連携機能を充実するとともに、体験学習機能、行政サテライト機能、防災機能及び環境保全機能、その他の機能を追加するとしております。  また、防災機能については、防災機能を整備し、勝山市のみならず広域的な災害時に対応できるよう、近隣市町との連携体制を整えるとしており、その概要として次の4点を挙げております。  1点目は、災害時における観光客等の道路利用者の一時避難場所、2点目は、災害時における被災者の受け入れ、救援物資の中継・分配スペース、3点目は、非常時の電源確保のために非常用発電機・太陽光発電等の施設設置、4点目は、災害時の物資等を保管する備蓄倉庫の設置でございます。このように、基本計画の中で防災機能を整備することとしております。  議員御指摘のテント設営可能な広い芝生広場の整備については、施設配置計画でもお示ししたように、1.2ヘクタールの敷地のうち約6分の1程度を屋外交流施設として芝生広場等で整備したいと考えております。  議員御提案の旧神谷製材所廃工場を広場として整備し、通常時は市民の集う広場として活用し、災害発生時には多くの避難住民を受け入れ、車中泊対策に活用するというアイデアについては、実現するために乗り越えなければならない課題が多いため、まずは道の駅の平成32年度オープンを優先する中で、並行して課題解決の方策を庁内で検討してまいります。 ○副議長(松山信裕君) 5番。               (5番 下牧一郎君 質問席登壇) ○5番(下牧一郎君) ありがとうございました。  公的備蓄については、余り希望の持てない答弁でしたが、道の駅の活用については、まず道の駅のオープンを最優先して、次にという御答弁でしたので、それはもっともだと思いますので、ぜひともそういう方向性を示していただいて、地元住民としては少しずつ前へ前へと進みたいものですから、希望の持てるようにぜひお願いしたいなと思います。  また、BCPの見直しにつきましては、行うようにということを御答弁いただきましたので、被害想定ですから、大幅にずれていてもいいような気がするんです。ぴたっと想定が合うなんていうよりは、少し大げさに想定して避難訓練等も行って、だけど実際の被害は少なかったというほうがいいような気がしますので、ぜひともそういうことを前提に想定を見直していただきたいと思います。ありがとうございました。  ちょっと話が変わりますけども、今、荒土町ではベビーラッシュなんです。久しく聞いてない言葉ですけれども、荒土町で今ベビーラッシュで、私の家内が言うには、今の若いお母さんは、子どもを3人産んでいる方が非常に多いと。私のめいっ子が、旦那さんがスイスへ行くものですから東京から引き揚げてきて、小さい子どもがいるんですけども、上野保育園へ入れたいんですけど、もう定員がいっぱいで入れないんです。久しくそんな話は聞いたことないんですけども、原因としては上野保育園がもともと幼稚園だったのが、北郷が保育所になったもんで、上野保育園が定員を少し減らしたと聞いています。それが原因で、今度は入れないという待機児童という、勝山ではちょっと考えられないような、何かうまくいかないなと。臨時的にでも定員がふえるといいねと家内とは言ってるんですけども、またそういうことを個別に御相談させていただければいいかなと思います。これは一般質問とは特に関係ございませんけども、ぜひこういうありがたい問題で、入れたくても入れられないというような声は本当に久しくないので、ぜひともそういうところは柔軟に対応していただけたらと思いますので、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。 ○副議長(松山信裕君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前11時15分 休憩                 午後 1時01分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(帰山寿憲君) 再開いたします。 ○議長(帰山寿憲君) 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。 ○議長(帰山寿憲君) 竹内和順君の質問を許します。 ○議長(帰山寿憲君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) 立志会の竹内和順でございます。  このたびの市長選におかれまして、山岸市長が5回目の当選をされましたことに対しまして、心よりお祝いを申し上げたいと思います。本当におめでとうございます。山岸市長の掲げる次世代のためのまちづくり、この施策に対しまして、ともに取り組んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  今回、大きく2点の質問をお願いいたします。一問一答でお願いします。  まず1点目は、地方自治経営についてでございます。  平成5年の地方分権改革に端を発しまして、平成12年4月の地方分権一括法の施行は、自治体のあり方を原理的に変更したものと思います。国からの包括的指揮監督に従う自治体から、みずから考えて実行する自治体に変わりました。全国の自治体は、この新しい自治体像に向かってみずからのあり方を前向きに見直していくことが求められたわけでございます。  山岸市長が初当選され、山岸市政がスタートしたのは、くしくもこの同じ年で、就任以来提唱されておられます「個性ある地域の発展」をコンセプトに、ふるさとルネッサンスを理念に、勝山エコミュージアム構想に基づいたまちづくりを進めてこられ、この16年間、何ひとつぶれることなく邁進されてきたものと思います。平成23年度からの10年間目標の第5次勝山市総合計画の策定、そして平成27年度から5カ年の勝山市地方創生総合戦略における、ワクワクするときめきに満ちたまち勝山の創造を地域ブランドメッセージとして発展されたものと理解しております。  地方分権の目的は、自治体経営の確立にあり、市長の言われます、まさしく勝山市民の皆様の力と勝山市役所の力の正念場だと思います。先見の明を持ってこの16年前に打ち出されたふるさとルネッサンスの種が芽吹いて、花となり、実をつけ、今は収穫の時期となっているのではと思います。さらに大きな実を結実するときではないかなと思います。  実際、県内各市町間の生き残り経営事業でもあるのではないでしょうか。もちろん、近隣の市町との連携は大事でございますが、いわゆる勝ち組に入るか、負け組になるのかの問題だと考えます。市レベルよりもっと小さな私の住む平泉寺町においても、人口減少社会、高齢社会等による同様の問題を抱え、地区を挙げて地方創成に向けて頑張っているところでございます。  そこで、自治体経営を考える上で必ず出てくるのが、ニュー・パブリック・マネジメント(NPM)という考え方です。NPMの一般的な定義は、民間における経営理念・手法等を行政に導入することにより、行政部門の効率化・活性化を図ることを目指し、行政実務をベースに形成された理論とされています。  また、NPM理論の基本理念は、一般的に言われていますのは、一つに、業績・評価による統制、二つに、市場メカニズムの活用、三つに、顧客主義への転換、四つに、ヒエラルキーの簡素化の4点です。  しかし、このNPM行政改革手法にも限界があり、例えば市場メカニズムの活用についてであります。経済合理性重視の余り社会的公正・公平性の観点が等閑視される危険性を多分に含むとか、顧客主義への転換についてであります。住民は単なる顧客の立場だけでなく、住民自治の担い手でもあるから、極度の顧客主義は住民自治の意識を阻害させる危険性が含まれているということです。  そんなこともあって、ドイツではNPMの変型版でありますNSMを導入し、さらには市民自治体構想へ転換されてきたわけでございます。自治体が企業経営的手法を取り入れつつも、他方、自治の原点に立ち返り住民参画をどのように再構成するかが大きな課題となってくるのかなと考えます。  そんな中、旧態依然として前例踏襲の考え方が強く、過去から実施してきた事業を継続することが当たり前のように考えられ、組織全体でなかなか成果に基づく点検、そして改善が行われていない面ものぞかせているのかなとも思います。市民と行政が一体となって力を発揮できるような姿を目指してきた山岸市政の自治体経営のお考えに変わりはないのかお伺いいたします。  次に、また自治体を取り巻く環境は、今後も引き続き厳しい状況が予想される中で、行政があらゆる公共的サービスを提供することには限界があり、これまで以上に選択と集中に基づく政策と、最適な財政運営により自治体経営力を高めつつ、持続可能なまちづくりを目指していくべき必要があります。自己責任、結果責任のもとで新規・独自施策を選択・企画する政策能力が強く求められるようになり、もとより地方分権や権限移譲はあくまでも手段であり、決して目的ではありません。持続可能な自治体として行政運営を行っていくためには、我がまちの住民の幸せと魅力ある地域の創作を追求していくことは当然のこととなります。そのため、これからの自治体経営の戦略において、いかに特色ある政策を立案し、住民を呼び込めるか、定住させることができるか、ひいては住民の人口を増加させる社会を形成できるかが重要になってくると考えます。  ますます選択と集中が求められる時代の中、あらゆる年代の全ての住民のニーズを充足したまちづくりを目指すには限界が来ていようとも思われます。乱暴な言い方かもしれませんが、ターゲットを選択し、このまちをどんなまちにしたいか、どんな年齢層にアピールするのか、明確に目標(ビジョン)を持って政策立案することが重要とも考えています。もちろん、みずからつくった政策を執行し、それに対して責任を負うことになり、これこそが自己決定、自己責任としての政策経営であると考えます。政策部門の充実は政策プロの育成、政策評価などの戦略的な改革も重要な一つと考えます。  そこで、選ばれる自治体となることを目指してという点についてお伺いいたします。  住民は自分を満足させてくれる市町に居住することを望み、逆に自分を満足させてくれない場合は、その市町から離れていってしまいます。このような行動を起こすことで住民はみずからの意思表明を明確にしていきます。この考えは、足による投票とも言われています。ある一定水準からいかに特色あるまちづくりが形成されているか、これから人口が減少していく社会の中で、本当の意味で個々の質を追求した時代に入っていくものと思われます。  現にふるさと納税等の導入もそのあらわれの一つと思われます。例えば、千葉県流山市においては、「都心から一番近い森のまち」というコンセプトのもと、共働き子育て夫婦に選ばれるまちづくりを推進し、「母になるなら、流山市」、「父になるなら、流山市」のキャッチコピーの書かれた大型ポスターが都内などの駅でターゲット層の目にとまり、選ばれるまちとなり、人口をふやした例もあります。  まず、第1の要因は、直接的施策として子育て世代に選ばれるまちづくりという明確な目標ビジョンのもとにターゲット層を絞った効果的な政策が実施されていること。  また、第2の要因として、間接的施策としてマーケティング戦略により、ターゲット層に対する効果的な市のPR活動がなされていることであります。本勝山市においても、素材となる資源はいっぱいとございます。県内外はもとより外国にまでもPRすべきかなと考えています。この変革の時代を生き抜いていくために、いかに魅力的な政策を市の内外にアピールし、住みたい、住み続けたいと思ってもらえるまち、つまり選ばれる勝山市を目指し、人口を維持・増加させていくことこそが持続可能な自治体になると考えますが、市のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(帰山寿憲君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 今ほどは、当選に対して大変大きなエールをいただきましてありがとうございます。これからも力を尽くして、一生懸命市民のために頑張りたいと思っております。  まず、自治体経営についてのお尋ねでございます。  民間企業の経営が顧客の支持なしには考えられないように、自治体経営も市民の意向を踏まえ、それに応えていくことなしには成り立ちません。また、その一方で、限られた財源や人的資源の中で、効率的な自治体運営を進めるためには、市民の皆様も自分たちのことは自分で考え、地域の課題や行政の課題をみずからの問題として考えていただけるような行財政運営をしていかなくてはならないと考えております。  初めて立候補いたしましたときのスローガンが、「あなたと一緒に21世紀の勝山市をつくります」ということでございました。私は市長就任以来、その言葉をモットーにして、市民と行政が一体となって各地区の実情に応じた行政課題に取り組むべく、16年にわたって市民ニーズの聞き取りに努める一方、まちづくり推進事業を展開し深めてまいりました。  まちづくり推進事業につきましては、最初のわがまち元気発掘事業から始まって、3年ごとにステップアップしながらまちづくり事業を発展させてきたものでありますけれども、その大きな成果が、北谷の鯖の熟れ鮨であり、野向のエゴマであります。こうした実績は、勝山市第5次総合計画の基本政策に掲げる市民力と地域力の向上に、確実に寄与してきたと考えております。  ところで、自治体経営のあり方には市民自治体という概念があり、市民の側面を、まず、行政サービスの顧客としての市民、そして2番目に、自治体の構成員・共同形成者としての市民、3番目に、政治的委任者としての市民に分けられるとしております。  これを勝山市がこれまでに実施してきた事柄に当てはめますと、顧客としての市民に向けましては、その顧客志向を捉えるために、各種団体との市長と語る会や市民アンケートなどを開催・実施し、いただいた御意見を市政に反映させてまいりました。  自治体の構成員としての市民との関係では、幸い勝山市には、ふるさと勝山の構成員であるという自覚と責任感を強く抱いている市民の方々も多く、そうした方々のお力をかりることは、住民参加の最もあるべき姿と考えています。このため、総合行政審議会を初め市政の重要課題を検討する場において、市民の方に委員として参画いただくほか、かつやま恐竜の森や北谷町コミュニティセンターの運営も、市民の自治体経営に参画する一つのあり方だと考えております。  最後の、委任者としての市民は、市民が選挙を通じて市長や市議会議員を選び、市政を委任する関係ですが、今回の選挙において今後4年間の市政を委ねられた者として、改めてその御期待に応えてまいる所存であります。  これまでの16年間に進めてきた勝山市の自治体経営のあり方は、先ほど申しました、各地区の市長と語る会を初め各年代ごと、また各団体ごとの語る会を通じまして、顧客である市民ニーズを把握して、一つ一つ丁寧に対応する、住民の皆様との協働を進めるとともに、住民の皆様にお任せできることはお任せして、限られた経営資源を有効に活用するという点において、過去から現在まで、市民自治体の概念から遠く離れたものではないと考えております。  いかにいいまちをつくるかということが、市民の希望することであるということが、それぞれの話す会、語る会の御意見の集約だと思っております。そういったことを実現すべく、引き続き市民ニーズの把握に努めるとともに、市民と行政が協働して取り組める施策の範囲をさらに広げるなど、市民参加型の自治体経営に努めてまいります。  今、地方創生ということで各地域、各市町基礎自治体が、それぞれの理想、また目指す方向をしっかり定めまして、その方向に全力を挙げて進んでいるといった全国各地の自治体の中で、私たち勝山市も皆様方と力を合わせながら、いつまでも住み続けたいまち、いつかは帰りたいまち、そしていつでも帰れるまちを目指してしっかり頑張ってまいりたいと思っておりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。 ○議長(帰山寿憲君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 次に、選ばれる自治体についての御質問にお答えいたします。  勝山市では、昨年度に策定いたしました勝山市地方創生総合戦略におきまして、特に子育て世代をターゲットに、市民の皆様やIJUターン者に対して魅力ある施策を打ち出して、転出を抑制し、また外から人を呼び込むことにつなげることを重点戦略として掲げております。この意味において、勝山市地方創生総合戦略は、選ばれる自治体づくりのための戦略にほかなりません。  そこで、この戦略に掲げ、他の自治体との差別化を図るための施策の方向性について、幾つか具体例を申し上げます。  まず、ESDや市内全小中学校がユネスコスクールに認定され、英語教育強化地域指定を受けていることなど、勝山市の特色ある教育や県内でもトップレベルの子育て支援策を充実する一方、これらの特に子育て世代に対するアドバンテージが市の内外に知られていないことから、特にそのPRを強化してまいります。  また、新年度に向けて子ども医療費の対象年齢拡充や、IJUターンの促進に向けた住宅・通勤支援制度の創設なども検討しておりますが、実現の暁には、強力にPRしたいと考えています。  あわせて、ふだんの生活の中での勝山市のよさを再発掘することを通じて、市民の皆様の愛郷心や勝山市ゆかりの方のシビック・プライドの醸成・涵養に努めてまいります。  こうした取り組みを通じて、いつかは帰ってきたいまち、ずっと住み続けたいまちとして選ばれるふるさと勝山となり、持続可能な運営が可能な自治体であり続けるよう全力を尽くしてまいります。 ○議長(帰山寿憲君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  ややもしますと、経営という言葉を聞きますと、自治体には無縁の言葉であって、企業体に対する言葉のように思われがちですが、自治体に対しましても、自治体経営という言葉があるように、企業における経営感覚が必要ということだと思います。  先月の議員研修において、関西学院大学大学院の石原教授の自治体経営と題しての講演の中に下関の例がありまして、下関市役所職員簿記学校のお話がありました。職員全員に対して簿記検定試験を受験させているという内容の話もありました。簿記を学ぶことによって、中長期スパンで会計を見通すことができるなんていう話があったかと思います。  勝山市を担っているのは、市役所ばかりでなく、今ほど市長がおっしゃいましたように、私たち一人一人もこの勝山市を担っているというふうに、こんなまちにしたいという私たち一人一人の思いと、そして市役所さんとの深いコミュニケーションを持って選ばれるまちづくりに邁進していきたいと思っています。  最近、平泉寺にいますと、いいとこですねと参拝者の方からよく聞かれるようになりました。市からの応援事業に対しましても、深く感謝を申し上げたいなと思います。このいいところですねという言葉が、私は非常にいいと思っています。そういうふうに言われますと、さらに掃除をしてきれいにしておかなければならないなと思って、また人が来てくれるということにつながっています。ですから、勝山市にいまして、隣まち等々に勝山市って最近よくなったねとか、いいねと、隣のまちの人から言われます。私もいいようになったでしょうと言い続けています。このよくなったねという言葉を私はさらに続けていき、だんだんとその言葉が広まっていき、そんなふうにだんだんと自分も自覚して、このまち自身がよくなったなとなっていくのではないかなと思っています。みんなで勝山ってよくなったねと、この言葉を広めていきたいと思います。  それでは、二つ目の質問に参りたいと思います。勝山市民総合文化祭についてお願いいたします。  ことしも勝山市民総合文化祭が、「人と人 未来へつなぐ 文化祭」をテーマに52回目を迎えられました。昨年に引き続き、市民会館大ホールでのオープニングセレモニーに参加させていただきました。山岸市長の御挨拶もあったかと思います。実行委員長の挨拶では、手を合わせている両手を開いて、片方は家族、片方は近所、お友達、手を握り合って和を広げようというお話があり、とてもいい気持ちにさせていただいたことを今でも思い出します。
     市民会館、そして教育会館における展示物は、じっくりと見させていただきました。保育園児、小学生から高齢者の方、またサークル活動をされている方の対策など、すばらしい空間ではなかったかなと思っています。芸能発表会の鑑賞ができなかったのは残念でしたが、実行委員長の挨拶の中に、文化面が衰退している中、文化祭の催しで若い人たちのイベントが多くなってきたとあり、若者の頑張りが顕著になってきたことは喜ばしいことと思います。  6月議会でも文化振興について質問させていただきましたが、昨年、ことしの総合文化祭のオープニングセレモニーに参加し、余りにもその参加者の少ないのには驚きました。実行委員長の話に、昨年は文化祭の案内を冊子としてまとめ、来場者から100円を頂戴していたが、ことしはリーフレットにかえて無料で市内全戸配布いたしましたとあったのですが、観客増にはつながっていないようでした。確かに40ほどの出演団体の芸能発表会には大勢の方が来られたのかもしれませんが、オープニングセレモニーにもたくさんの方が見えてもらいたかったなと思います。勝山市の文化というものをアピールすべき場ではないかと考えます。  そこで、今後の勝山市民総合文化祭のあり方について、市のお考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(帰山寿憲君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山市民総合文化祭についてお答えいたします。  ことしの勝山市民総合文化祭は、10月から11月にかけて、芸能発表会の37の団体及び個人を含め、展示発表、作品展、各種大会に総勢87の団体等が参加され開催されました。  毎年テーマを設けておりますが、ことしは「人と人 未来へつなぐ 文化祭」といたしました。これは6月の勝山市民総合文化祭実行委員会において、委員から持ち寄られた複数の案の中から決められたものであります。6月の市広報では、参加募集を行い、9月、10月の市広報で文化祭開催についての記事を掲載しているところでございます。  また、昨年まではプログラム冊子を作成し100円で販売しておりましたが、ことしはパンフレットに変更し、その分、全戸配布してPRを行い、集客を図りました。しかしながら、10月29日に開催されたオープニングセレモニーの観客増にはつながらず、アンケート結果からも、観客が少ない、皆さんのすばらしい発表をもっと多くの人に見てほしいとの意見をいただきました。ただ、そうした中におきましても、芸能発表では若者の発表が昨年よりふえたことが成果であったと思います。  また、教育会館で実施した展示発表については、小中学生の作品展示場所を工夫するなど入りやすい雰囲気づくりに努めたところ、家族で楽しみながら展示物を観賞する様子も多く見受けられまして、昨年より来場者がやや多いように思われました。  実行委員会においても、観客増のため新たな取り組みを模索しておりますけれども、なかなか目立った成果にはつながっていないのが現状でございます。そういったことから、今後も今年度の状況を踏まえて、開催時間や内容、PRの方法について検討する必要があると考えております。ちょうどこの時期は、また各地区でもいろいろな催しがございまして、特にオープニングセレモニーのその時間帯が、複数の箇所での行事等々から多くの市民の皆さんに参加していただけない面があるということも事実でございますので、そういったことも検討の材料にしていきたいと考えております。  いずれにしましても、市といたしましても、文化祭に参加している皆さんの日ごろの活動の様子や生き生きとした表情をより多くの方に見ていただけるように、そして、その姿を見て自分もやってみたいと思っていただけますように、勝山市における芸術文化活動の一層の広がりを目指して努力していきたいと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。前向きの御意見ということで、来年、また寄せてもらいたいと思っております。  文化活動といいますと、体育活動と比べますと地味で余り目立ちません。結果といいましょうか、成果というのもすぐに出てくるものではないかなと思います。しかし、文化を育てるということは、人を育てるというふうに思います。文化は歴史をつくり、歴史はまちをつくっていくのではないかなと思います。文化を大切にするまちになってほしいと思っています。  私は以前、金井学園の工大福井高校に勤めていまして、そこにはデザイン分野というコースがあります。その生徒たちの発想というものは斬新で奇想天外なもので、毎年はっとさせるものばかりの生徒たちの集まり。文化祭なんかは、それはそれはすごいパフォーマンスを演出していて、ある意味一つの文化をつくっているのではないかなと思えるときもございます。芸術・文化というものは、本当に大きな力を持っているのではないかなと思います。  そういう意味では、芸術的発想というのは、行政にもいい刺激を与えるのではないかと思っています。文化の大切なまちになってほしいということで、この質問をさせていただきました。  以上で私の質問は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(帰山寿憲君) 次に、山田安信君の質問を許します。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。今回の質問も一問一答方式で行いますので、よろしくお願いいたします。  市長選挙の結果については、昨日、久保議員から質問がありましたので、後に回したいと思います。  そこで、2番目の山岸正裕市長が私的利益を優先し、法令等に違反して行った疑いのある公共用財産(水路と里道)の管理と公共工事について質問いたします。  この問題は、11月30日に市民オンブズマン福井・勝山支部から市長に公開質問が提出され、先日、市長が文書で回答されましたが、この回答は不十分なものです。この問題は、勝山市の市政に関するものであり、勝山市議会としても真相解明と問題と責任のあり方などについて、責任を持って対応すべき問題だと考えます。そこで、まず公開質問で指摘されている問題について質問いたします。  平成26年に勝山市が施工した市道7−92号線水路改良工事の一部で、山岸正裕氏の所有地、元町3丁目907−3と山岸正裕氏が平成24年に取得した土地、元町3丁目905−2の間にある公共用財産(水路及び道)が埋め立てられて機能を失い、この公有地を山岸正裕氏が不適切に占有している。  さらに同工事で公共用財産(水路及び道)の付け替えとして、山岸正裕氏の所有地、元町3丁目905−2に水路と道が設置されたが、私有地に新設された水路と道は公共用財産(法定外公共物)ではない。  しかも同工事により、これまで直線であった水路が3カ所でくの字に曲げられた。勝山市が作成した経過説明書によると、上記の事態は、平成26年5月に、地権者である山岸正裕氏による付け替えの申し出が発端とされている。これらの指摘について事実と認めますか、市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) ただいまの御質問にお答えします。  平成28年10月12日付で山田議員から御請求のありました行政文書開示請求に対しまして、勝山市は平成28年10月24日文書で開示しております。その一部の本件に関する協議書等にかわる経過説明書では、平成22年度に元町3丁目、区長要望により、市道7−92号線の改修要望が提出されるとしておりますが、その後の資料を再確認しましたところ、要望書は平成23年6月28日付で提出されておりました。この点について訂正させていただきます。申しわけございません。  そして、平成24年度以降、要望水路の改修を下流側より設計・施工、そして平成26年度に要望水路の改修及びその水路に接続する老朽化した法定外水路の改修を計画しており、平成26年の5月初旬から現在に至るまでの記載内容は事実でございますが、その中で付け替えに関しては、議員からの御質問にございます付け替えの申し出ではなく、付け替えの可否についての協議というものを実施しておるということでございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) そのほかの付け替えの可否の申し出があったということだけは理解しました。そのほかについては、今指摘が事実と認められたと理解します。  そこで、この付け替えができれば、山岸正裕氏の所有地は敷地を横切る道がなくなりまして、一体として利用でき、しかも市道に面することになって土地の価値が格段に上がることは明らかであると。本来ならば、公共用財産(水路及び道)の付け替え等を実施するには、公共用財産(法定外公共物)管理事務の手引に規定された手続等が必要であるのに、本件に関しては、これら必要な手続書類が全く存在していない。このことから、勝山市長である山岸正裕氏は、私的利益を優先して公共用財産(水路及び道)の管理、及び市道7−92号線水路改良工事の一部を法令等に違反して実施した疑いがある。これらの指摘について、市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) ただいま御指摘の私的利益を優先して、法令等に違反して実施した疑いの指摘についてお答えいたします。  平成24年に購入した元町3丁目905−2の土地は、隣接する方々と土地の有効利用を協議し、代表して購入し、その後分筆をいたしたものです。  また、水路の付け替え工事については、平成26年6月17日契約の市道7−92号線水路改良工事とあわせて施工したほうがより効果的であると市が判断し実施しており、私的利益を優先したものではございません。  しかしながら、その手続には瑕疵があり、勝山市法定外公共物管理条例及び勝山市法定外公共物管理条例施行規則、公共用財産管理事務の手引に従う必要があったと現在は認識いたしております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の答弁の具体的内容は、後でまた質問します。  次に、具体的な問題について伺います。  公共用財産、この水路及び道は、住民や水利権者などが広く利用するものであり、この機能を適切に管理するために用途廃止や代替施設などを行う場合には、公共用財産(法定外公共物)管理事務の手引で事務手続が定められています。  本件は、山岸市長による付け替えの可否についての申し出が行われ、勝山市はこの経過説明書で登記事務を山岸氏(〇〇氏)が処理するため、登記による経費も発生しないとの認識であることから、この手引の事務手続が必要となっています。ところが、本件に関しては、手引で定められた各種申請書、同意書、区長や農家組合長、一般利用者代表、水利権者代表などの同意書がない。隣接地所有者承諾書もない。寄附採納願もない。里道・水路等交換申請書もない。こうした必要書類が全く存在していません。  そこで、本件においてこの公共用財産(法定外公共物)の管理が、法令等に違反している事態になっているとの認識はあるのか、また、具体的な法令違反の事実、何が法令違反なのか、それと判断について説明を求めます。  二つ目は、本件において、公共用財産(法定外公共物)管理事務の手引の規定による必要書類が全く存在していない等、法令等に違反する事務手続があったとの認識はあるのか。また書類等の提出が必要でないと判断したのなら、その理由について説明を求めます。  三つ目は、双方の当事者はいずれも山岸正裕氏であり、その責任は最も重いとの認識はあるのか。  以上3点について、市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 公共用財産(法定外公共物)の管理が法令等に違反しているという質問についてお答えいたします。  本件の水路付け替え工事は、山岸正裕氏個人が工事を行うべきであり、その手続は法定外公共物を管理する勝山市法定外公共物管理条例及び勝山市法定外公共物管理条例施行規則及び公共用財産(法定外公共物)管理事務の手引に従う必要があったと現在は認識しております。  また、本件は市が水路の付け替え工事を行い、また登記できると思っていたことに最大の錯誤がありまして、そういった責任があると認識しております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の答弁で明らかになったのは、手引に規定している手続、これを全く踏んでいない。これは法令等に違反していることを認められたということですね。  責任は、私は山岸市長が一番重いと思うのですけども、これについてお答えがないのですけれども、その点についてはどうなんですか。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 市長が市役所の事務の最高責任者でございますので、市長として最終的な責任があると認識しております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今、丸山部長のほうから、最高責任者の市長としての責任はあるという答弁があったんです。私、もう一つ言ってるんです。山岸正裕さんは地権者で、本来この事務手続しなければならない責務があったんです。これをやっていないんです。これについての責任は、山岸正裕氏個人にあるということについてもお認めになりますか。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 当時、市の業務として、それが効果的であると判断して市が行っておりますので、そのとき、そういった的確な判断をしなかった市に責任があると考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の答弁は納得できないです。これ、一番最初に手引に基づいて事務をしなければならなかった、だから登記手続は山岸氏が処理をすると判断をしたわけでしょう。これをやっていないのは、山岸正裕氏ですよ。何で勝山市の責任になるんですか。きちんと答えてください。両方に責任があるんですよ。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 当時ではございますが、法定外公共物の管理者として、その付け替え水路を施工することが、ちょうどその市道沿いの水路施工時に、同時に施工することが有効であった、効果的であるという判断をしたのは市のほうでございますので。(「手引にそんなこと書いてないよ。」と山田議員、呼ぶ)それは書いてございませんが、そういう(「責任がどこにあるんだという」と山田議員、呼ぶ)そういう判断をしたということでございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) この段階になっても、手引に反するような答弁を繰り返すのはどういうことなんですか。手引には、地権者が交換まで事務手続をしなければならないと、いろんなフロー図が全部書いてあるわけでしょう。しなければならないんですよ。何で勝山市の責任て、そんな論理のすりかえをするんですか。大問題だと。いいですか。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 何度も申しておりますが、当時はそういう判断のもとに実施したと、それは間違っておりましたということを今申し上げたいということでございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 次に移りますけども、平成26年に勝山市が施工した市道7−92号線水路改良工事により、機能廃止等の手続をせずに公共用財産(法定外公共物)の水路を埋め戻し、さらに登記等の必要な手続をせずに、山岸正裕氏の所有地に水路等を設置した。勝山市は、この経過説明書で付け替え工事により事業費が縮減することを理由としているが、これは全く意味不明なものです。そもそも本件工事は、公共工事としての要件を満たしておりません。  そこで、勝山市が山岸正裕氏の所有地に設置した新しい水路等は、公共用財産(法定外公共物)に該当するのか、その法的根拠について説明を求めます。  また、この工事を勝山市が施工する義務があるのか、見解を伺います。  二つ目は、機能廃止をしていない公共用財産(法定外公共物)を埋め戻し等で利用できなくしてもよいのか、その法的根拠について説明を求めます。  また、この工事を勝山市が施工する義務があるのか、見解を伺います。  3点目は、本件の工事は、手引が規定する必要な手続等が行われていなく、そもそも法令等に違反する工事であるとの認識があるのか、見解を伺います。  また、手引は公共用財産(法定外公共物)の機能交換等の工事は、申請者の責任と負担で行うと規定しており、勝山市が申請者にかわって工事を行うことができるのか、その法的根拠について説明を求めます。  今後、同様の場合には、勝山市が公共事業として実施するのか、これも含めて、以上3点について、市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 市道7−92号線水路改良工事の一部が法令等に違反しているという御質問にお答えします。  結果におきましては、本件において施工した水路は、公共用水路としての機能を保持し付け替えた水路でありまして、現況としては公共用水路として機能を有しているということから、公共用財産であると考えております。  また、当時、水路の付け替え工事につきましては、市道7−92号線水路改良工事とあわせて施工したほうがより効果的であると判断して実施しておりますが、現時点では山岸正裕氏個人が行うべき工事であったと認識しておりまして、勝山市法定外公共物管理条例、勝山市法定外公共物管理条例施行規則及び公共用財産(法定外公共物)管理事務の手引に基づき事務を進めるべきであったと、現在は認識しております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。
                 (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) ようやく、この工事については法令等に違反している、要するに適切なものではなかったということを認められた。  次に、本件はこの上記指摘した問題にとどまらず、山岸正裕氏の違法行為の疑いと道義的責任も重大であると指摘せざるを得ません。  そこで、山岸正裕氏は、機能廃止手続もせずに公有地も含めた敷地をロープで囲い、一般には利用できない状態である。これは公有地の違法な占有であるとの認識はあるのか、見解を伺います。  二つ目は、この公有地を山岸正裕氏に払い下げることになれば、先ほど指摘したように、山岸正裕氏の所有地は価値が上がることは明らかである。しかも双方の当事者が山岸正裕氏であり、まさに勝山市の行政運営の私物化であるとの疑念もあるが、見解を伺います。  3点目は、国有財産法、地方自治法は、総合調整に当たる職員を含めた職員の公有財産の譲り受け、または自己の所有物との交換を禁止していますが、本件については問題があるとの認識はあるのか、見解を伺います。  以上3点について、改めて市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 3点についてお答えします。  まず、ロープの占有です。一般的に見て不法な占有と考えられますが、現在、公共用財産は一般に利用できるようロープを外しております。  次に、地方自治法第238条第3項に規定する職員の行為の制限に抵触することになりますので、公用地を市長である山岸正裕氏に払い下げることはありません。  なお、公有財産である法定公共物と市長個人の所有地を登記交換行うことは、今申し上げました地方自治法第238条第3項に規定に抵触するということで、交換手続は現在も行っておりません。  以上です。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 法令等に違反するこの事態、これを改善するために直ちにもとに戻すべきであるし、本件に係る経費は全て山岸正裕氏の負担と責任で実施すべきと考えるが、見解を伺います。  また、本件は事務手続の誤りやおくれなどという問題ではなくて、公共工事のあり方及び公共用財産の管理の原則に反する重大な事態であり、関係者を含めてどのような責任をとるのか説明を求めます。  以上、2点について市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 事務手続が完了しないまま公費で水路を付け替えたことなどは不適切、誤りでありましたので、撤去した水路の復旧及び新設水路の工事費用は、山岸正裕氏に対して負担を求めてまいります。  なお、詳細な負担金額、その方法などについては、今後検討し定めてまいりたいと思っております。  また、今回の件につきましては、私どもの責任、職員の管理監督責任も認め、深くおわびを申し上げる次第でございます。  今後の処置につきましては、私どもも含め関係職員の処分を厳格に行っていきたいと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 以上の質問は、もともと市民オンブズマンから提出された質問書をそのままを採用させていただいたんですけども、以下の質問については、今の答弁を踏まえて行います。それから、回答書も踏まえて行います。  まず、この登記簿を確認しますと、元町3丁目907−3の土地というのは、相続で山岸正裕氏の所有になっています。しかし、この土地というのは水路と里道に面していまして、市道7−92号線には面していないのです。  一方、この市道7−92号線に面している元町3丁目905−2の土地は、平成24年3月30日に山岸正裕氏が購入をして、3カ月後の6月28日に分筆して隣接者に売却しています。ここで不思議なのですが、山岸正裕氏が購入した元町3丁目905−2の土地というのは、市道と水路に挟まれた約200平米、70坪しかない三角形の土地なんです。しかも分筆して売却したこの土地は、三角形の一番底辺側ですから、残った土地はさらに小さい三角形になって145平米、50坪程度しかない。これでは宅地としての価値は極めて低い土地になるのです。普通なら、何でこんなことをするのかと不思議なのです。  ところが、この不思議なことが起こる原因があるのです。勝山市が作成した経過説明書には、山岸市長がこの土地を購入した、先ほどの説明では平成23年、1年前です。1年前の平成23年度に元町3丁目、区長要望によって市道7−92号線の改修要望が提出されました。翌年平成24年度以降、この上記要望水路の改修を下流より設計・施工されていたのです。つまり、平成24年に市長が購入したこの三角形の土地に面する市道7−92号線水路改修工事が始まり、同じ年の平成24年3月30日に山岸正裕氏が購入しているのです。市長はこの区長要望も、そして市道の7−92号線の改良工事も知り得る立場にあって、この工事に関連させて水路と里道の交換をしようと考えて、この三角形の土地を購入したのではありませんか、説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) その内容は、きのう記者会見でも市長がお答えしていますので、関連がありますので私のほうからお答えします。  土地を購入したのは平成24年です。工事をしたのは平成26年です。平成24年に確かにあそこに三角地がありますので、私個人的に市長からいろいろお聞きしておりますけども、あの三角地というのは、近隣の3軒のお宅に関する隣接地、入り口などになっていたということで、通常ありますよね、近所であの土地をもう少し水路などがうまく公共物として払い下げを受けられれば、非常に使い勝手がよくなるということで3者で相談をして、市に協議をしに行ったと。山岸正裕氏が代表かもわかりませんけども協議をしたと。  その中で当時の担当者は、十分説明をまだできていなかったという経緯もあるかもわかりませんけども、その話は進まなかったということです。そして、工事は平成26年ですから、平成26年にちょうど水路の工事がありましたので、これを機会にできないかというのが市職員の中に判断がありまして、それを進めた。そこがいろいろと不適切な次の事務につながっているということではないかと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) ちょっと事実がわかりました。  結局この三角形の土地、3人の方が話し合って、旧水路が何とかならんかという話が実はあったと。その後、山岸氏が購入されて市と協議をしたという話ですね。  次に、市長が作成した回答の内容について質問いたします。  この回答には、当該水路の付け替え工事については、市道7−92号線、水路改良工事とあわせて施工したほうがより効果的であると市が判断し実施しましたと、先ほどの説明にもありました。  そこで私、元町3丁目の区長さんから話を伺いました。そしたら、市道の改修は要望したけれども、この埋められた水路の改修を要望したことはない、そういう引き継ぎは全く受けていないとのことです。そこで、誰がこの埋められた水路の改修を要望したのか、説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) もとの法定外水路の改修の要望はございませんでした。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 不思議なんです。地元区長からの要望もないのに、埋めた元の水路、この改修が必要だと勝山市が判断したというのです。じゃあ誰がいつ、この水路の改修が必要だと判断したのですか。もちろん、これは市が決めたというのですから、市長もこの判断を承認したと思いますが、その経過について説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 市道沿いの水路改良工事を実施する際に、その付け替え工事、当然市道の水路改良工事となりますと、水路の勾配等があると思います。そういったもので、取りつけ水路をする場合には、一緒に工事をしたほうが経済的にも安く上がるということで、そこで計画をしまして、その旨を関係区長に御説明はさせていただいたと。ただ、その説明が不十分であったという認識でございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今の説明もおかしいのです。元町3丁目の区長さんに私聞きましたら、この水路が埋められたときに、当時の区長さんが、問題だと、何でこんなことをするんだと言って抗議をして、指摘をして、当時の総務部長が謝ったと聞いております。そのような事実はないのか、説明を求めます。  だから、区からの要望もないし、区長は何もそんなことを承認していないという証言です。  それから、今の話は全くおかしいです。もとの水路を改修してほしいと要望もなかったんだと。要望もないのに、そっちを改修するよりもこっちにつけたほうが有利だ、そんなことが許されるのかということですよ。改修は改修です。それを要望もなしに、改修より安いのでやりましたと、一体誰がそんな判断をしたのか。市長も判断したんですね、確認をします。 ○議長(帰山寿憲君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) ただいまの山田議員の質問の前半部分について述べさせていただきますけれども、市長と勝山地区の市長と語る会の席上で、区長に対して工事をするという事前の連絡がない工事が2件あるということを言いまして、その場において当時の部長が、事前に連絡をしていなかったことについておわびをしております。ということで、区長の抗議を受けて部長が謝りに行ったということは、それはこちらのほうの聞き取り等では聞いておりません。  それと後段の公共工事なんですけれども、水路の付け替えにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、老朽化した水路を管理者である市がいずれ修繕をしなければいけないということで、それの修繕については公共工事として行わなければならないという考えで、公共工事として行ったということで要望書がなくても市の判断で工事を行ったということを聞いております。ただし、結果的にはその工事は付け替えとかそういうことができませんでしたので、結果的にはできなかった工事ということにはなります。  もう1回、訂正させてください。要望があったのではなくて、市長から、土地を購入しまして、その土地が市長の地面の間に結果的には水路が真ん中に入っているということで、この水路については、中に入っている水路を何かできないかということで相談があったということは担当者から聞いております。要望ではございません。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 実は数年前に、大雨のために、私の父親名義の田んぼの石垣とその石垣の下にある水路が壊れたんです。そこで、勝山市にこれの改修をお願いしたことがあるんです。ところが、この改修工事費が小額のために災害復旧工事の対象にはならないので、自己負担で改修するようにというのが私への回答でした。そこで、古い水路の改修工事だけでも勝山市の事業にならないかと相談しましたが、それもだめだというので、やむなく重機借り上げの補助を利用して、私の自己負担で水路まで改修工事をしたんです。現に老朽化し、しかも破損している水路工事さえ市民に負担をさせながら、市長なら公共工事で水路を改修したり付け替え工事までするというのは一体どうなってるんですか。  青道と言われる水路の改修工事のルールは、どのように決められているのか、それとも明確な規定はなくて、市長の裁量権で決めているのか、説明を求めます。  うちが負担したんよ、私は、壊れた水路を、どうなっているんですか。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) そういった水路等の改修につきましては、現地を建設課担当が現地を確認して、そこで判断すると。どういった方法が適しているかということでございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 担当課の裁量権でそんなことを決めているんですか。そんな規定はどこにあるんですか。再度答弁を求めます。どんな職務権限があるの。そんな職務権限があるはずがない。 ○議長(帰山寿憲君) 酒井建設課長。               (建設課長 酒井与志弘君 登壇) ○建設課長(酒井与志弘君) 法定外水路、山田議員のおっしゃいます青道についてでございますけれども、ほぼ勝山市全域にあります。その用途にもよりまして、また考え方が違ってくると判断をしております。  先ほど申し上げました市の担当課で判断するというのではなく、まずはその青道がどういった用途で使われているかによって、例えばそれが用水であれば管理は農業用水か、管理自体は市でございますけれども、市の中で青道の用途によって農業政策課の担当なのか、また今回の町内の流雪溝、そういった生活排水・用水等で使っているものであれば建設課ということになりますので、一概にどこどこということは申し上げられませんけども、その用途によって担当課が現地を見させていただいて、どういった対応ができるか。先ほど山田議員のほうからの借り上げということにつきましては、農業政策課の機械借り上げの補助でできないかということが言われたのではないかなと私は認識しております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) ちなみに先ほど紹介した私の関係した水路は、入るところも市道に面していますからボックス入ってるんです。これは公共工事でやりました。それと私のところの石垣積みの水路が通っている出口も、市の公共事業でボックスで入れてあります。そこだけ石積みのままの青道です。前も後も公共事業でやっているという水路です。そこだけちゃんと指摘をしておきます。それでも自己負担ですよ。この問題、これだけをやっているわけにはいきませんので、次へ移ります。  回答には、この事務手続が完了しないまま公費で水路を付け替えたことなどは誤りであったと記述されています。そこで、この誤りであったというのは、どの行為が、どの法令等に違反していると判断したのか、詳細な説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 今回の工事につきましては、結果的に地方自治法に土地の譲り受けや交換ができないという法律の規定によりまして、結果的にはそもそも工事の最終目的である土地の交換ができなかったということになりますので、それを想定して、それに基づいての工事そのものが誤りであったと理解しております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 今、総務部長から、地方自治法の規定に違反しているというところが判断の基準だと言いましたけど、私はそれだけではないと思っていますけども、この回答では、事務手続を進める中で、地方自治法第238条第3項に抵触することが判明し、その後の登記事務を停止したと記述されています。  ところが、10月24日に勝山市が情報公開したこの経過説明書では、平成26年6月から現在に至るまで、〇〇行政書士と土地の取扱事務について継続協議と記述されているんです。少なくとも先月の24日以前には、地方自治法第238条第3項に抵触することが判明し、その後の登記事務を停止したではないんです。この工事は2年前に終わっています。地方自治法の判断など関係なく、この2年間、登記手続を放置したままだったんです。私には、市民オンブズマンから法令違反を指摘されて、その後になってから真相を隠そうとして地方自治法第238条第3項に抵触することが判明し、その後の登記事務を停止したと主張したとしか思えない。タイムラグの2年間は関係なかったんです。こんな認識はなかったんですから。  そこで、この回答で地方自治法に抵触することが判明したと判断したのは一体いつなのか、説明を求めます。いつから、これが理由で登記をとめたというのか説明を求めます。  (「議長、答弁が滞ってるのは時間を加算し  てください。私の質問時間がどんどん過ぎ  ますのでとめてください。」と山田議員、  呼ぶ) ○議長(帰山寿憲君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) そのことに関しましては、きのうの記者会見の場で担当の課長が申し上げましたので、そのことを申し上げさせていただきます。  その当時、工事のときに市長への交換に当たる寄附が公職選挙法に抵触するのではないかということで最終的な手続が中断していたと。(「いつ、何年何月」と山田議員、呼ぶ)26年の(「そんなこと何も書いてないよ」と山田議員、呼ぶ)ということで工事の手続がとまったということを言いました。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) これが先ほどからあなた方が説明して、私が公文書公開条例でいただいた資料です。ここの一番最後に、平成26年6月から以降、一番最後の行です、〇〇行政書士と土地の取扱事務について継続協議現在に至ると書いてあるんです。何ですか、これは。
     今の説明は違うんだと。平成26年に既に登記をする意思がなかったということを答弁したんですよ。公文書公開条例のあなた方がつくった公文書と違う答弁、何でそんなことをするんですか。ちゃんと答えてください。逃れようと思って、次々と新しいことをつけ足したらあかん。 ○議長(帰山寿憲君) 酒井建設課長。               (建設課長 酒井与志弘君 登壇) ○建設課長(酒井与志弘君) 昨日の記者会見で申し上げましたのは、26年6月、この時点で土地の交換という行為が市長の寄附行為に当たるのではないかという疑義が生じまして、登記事務が滞って、〇〇氏との協議という形になったという御説明をさせていただきました。その時点で、先ほど上出部長が申しました、滞ったということはそういう意味でございます。  (「あなたがつくったんじゃないの、この経過説明書。一つも書いてないよ。事実と違うことを書いたのか。」と山田議員、呼ぶ) ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) じゃあ、あなた方はこの経過説明書に、寄附行為に当たるから登記事務を中止したと書かずに、虚偽の公文書をつくって、事実を書かない公文書をつくって私に公開したのですか。 ○議長(帰山寿憲君) 酒井建設課長。               (建設課長 酒井与志弘君 登壇) ○建設課長(酒井与志弘君) 交換はしておりませんので、交換をすると寄附行為に当たるということの中から、そこで登記事務が滞ってしまったという意味でございます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) こればっかりやってるつもりではなかったんですけど、だんだんヒートアップしましてすいません。  もう一つ聞きます。新聞報道によりますと、市長はこの同意書について聞かれて、担当者から同意書があるという報告を受けていないと答えていました。私は見ていて、もうあきれてしまったんですけども、同意をとるのは地権者である山岸正裕氏であると事務手続で決められているのですよ。  そこで聞きますけど、市長は当初からこの地権者として地元同意の手続などの必要な書類を作成する意図すらなかったのではないですか。市長は、誰が必要書類を作成すべきと考えていたのか説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 登記交換事務の実施におきましては、勝山市長の山岸正裕個人が〇〇さんに登記事務を依頼しておりました。そういったことで、市長が〇〇さんに依頼して、そういった同意書の手続等をとる必要があったと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) だから市長が職員にこうやって答弁させるからおかしくなるんですよ。市長は記者会見でそう言ったんでしょう。同意書をとるのは担当職員だと思っていたんでしょう。だから担当職員から報告がないと言われたのではないですかと聞いてるんです。最初から市長が同意書をとったり必要書類を準備しなければならないということを思ってもいなかったのではないですかと私は聞いてるんです。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 同意書が要らない場合というのは担当部のほうでも説明しておりますので、当時、この工事をどの手法でやろうかといったときの協議が、今もう少し私どもも十分まだ調査できていないところもありますので、早急に当時の担当のほうからいろいろ聞き取りなどをやっているところです。  いずれにしましても、途中でこのままでは法令違反になるので、事務を進めることができないと判断したのは26年の6月、7月のあたりだと思っている。その後、そういったところで行きどまっている、自分で抱えてしまったことを庁内全体で共有ができない、ここについては私どもの組織としての責任でございますので、さらに風通しのよくなる職場、そして法令をしっかり遵守していくといったことに努めていきたいと思いますし、今ここで十分できない細かなことについては、さらに調査を重ねて関係委員会等で御報告させていただきたいと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 副市長から、今、調査が不十分だという回答がありましたので、これは議会としてもしっかり事実確認をしなければいけないと私は冒頭に言いましたけど、そのことなんですよ。私、むちゃ振りをしているわけでも何でもありませんから。  そこで、もう一つ確認しておきます。この回答には、工事費用は山岸正裕氏に負担を求めますと記述しています。そこで、この請求というのは損害賠償請求なのか、それともほかの項目なのか、どのような法的根拠で負担を求めるのか説明を求めます。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 顧問弁護士等とさらに詰めていきたいと思いますけども、この場合には賠償になるケースもございますので、賠償となればまた議決等を踏まえて、その額を定めていくということになるかと思います。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 市長に費用負担を求める法的根拠すらも今のところ不明だという説明なんです。だから、この回答、このまま議会でそうですかと受け取れるようなものではないと。市民オンブズマンも不十分だと怒るはずですよ。  そこで、もう一つ聞きます。先ほど副市長からもこの回答で、公有地はロープを外したから一般的に利用できるようにしておりますと言われたんですけど、じゃあ聞きます、水路はもう埋められてるんですよ。完全に水路の機能は失ってるんです。一般に利用できない状態という認識はありませんか。利用できますか。 ○議長(帰山寿憲君) 丸山建設部長。               (建設部長 丸山真寿君 登壇) ○建設部長(丸山真寿君) 斜めに走っている水路におきましては、里道の赤道と青道が並行して通っております。そういったことで一般に利用していただくということは、水路は使えませんけど、里道としては使えます。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。延長分も含めてあと2分です。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) もうちょっといただけるとありがたいんですけど、時間がなくなったんで、もう一つだけ指摘だけしておきます。  先ほど市長処分すると言うんですけど、どうも記者会見では減給だとかなんとか言われたらしいのですけども、これ減給で済むのかなと私は思っています。そこで、この処分についても、自分たちがやっておいて自分たちが処分を決めたら、誰も納得しませんよ。私は議会も加えて、しっかり経過も責任も明らかにして、誰が見ても納得いく決着をつけない限り、これは議会としても絶対に認められないと私は理解しております。  そこで私、一つ言いたいのは、関係職員を処分すると言っているんですけども、問題を引き起こしたのは、市長がそもそも水路を公共工事のときに何とかならんかと可否を聞いた、これが発端なんですよ。自分が引き起こしておいて、職員が悪い、職員が悪いと、職員に責任をなすりつけていると思われてならないのですけども、市長の見解を伺います。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) そこにつきましては、協議があったときに担当職員が相談内容について的確に法律をしっかり把握していなかった点も含めまして、指導できなかった、そこにも原因がありますので、関係職員に聞き取りをして関係の処分を行いたいということで言っております。 ○議長(帰山寿憲君) 14番。              (14番 山田安信君 質問席登壇) ○14番(山田安信君) 議長、申しわけありません。2分と言わずに、あと3番目のやつだけ、1回だけ。 ○議長(帰山寿憲君) だめです、許可しません。 ○14番(山田安信君) これだけの大問題が起きて。 ○議長(帰山寿憲君) それはそれ、ルールはルールです。 ○14番(山田安信君) わかりました。これだけ新聞に報道されて、テレビで報道されて、市民からも関心が高いこの問題です。本会議で、私は1時間、確かにやりました。しかし、まだまだ不十分です。私はほかの問題、この入札結果の事実を偽って公表した問題、これも大問題だと思っています。この問題については、ほかの委員会等でまた引き続き追及したいと思いますので、今回はこの程度に置いておきます。  以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(帰山寿憲君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時37分 休憩                 午後 2時51分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(帰山寿憲君) 再開いたします。 ○議長(帰山寿憲君) 近藤栄紀君の質問を許します。 ○議長(帰山寿憲君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) 立志会の近藤です。よろしくお願いいたします。  改めて山岸市長の5期目の当選、心からお祝い申し上げます。2万4,000人余りの小都市の中、さらに夢の持てる活力ある勝山創生を目指して、リーダーシップをとって頑張っていただきたいと思います。  それでは一般質問に入らせていただきます。先ほど大変緊迫した質問もありましたが、よろしくお願いいたします。4点について、一問一答でよろしくお願いします。  まず、高齢運転者対策と代替手段についてお伺いします。  一つ目に、高齢運転者対策について。  今、社会の高齢化を背景に、高齢ドライバーの事故が相次いでいます。横浜市で10月28日、集団登校していた列に軽トラックが突っ込み、小学1年生の男児が死亡して、また6人がけがをしました。また、11月10日、栃木県下野市では、病院玄関付近に車が突っ込み、1人が死亡、2人が負傷しました。11月12日、東京都立川市、歩道を歩いていた2人が暴走した乗用車にはねられ死亡いたしました。いずれも運転者は80歳代で、アクセルとブレーキの踏み間違いが原因と見られます。県内でも11月24日、舞鶴若狭自動車道を逆走し、79歳の男性が死亡しております。また、つい最近では、12月1日に坂井市丸岡町で、交差点の出会い頭で90歳と86歳の御夫婦が亡くなっております。  県内の人身事故発生件数は、平成23年3,401件、平成27年には2,188件と着実に減少しています。しかし、65歳以上を見てみますと、平成23年621件、平成27年472件と微減にとどまっています。また、県内の高齢者免許人口は12万6,907人と、県内免許保有人口の23.4%を占めています。  このような中、警察や自治体は高齢者に運転免許の自主返納の呼びかけを実施しているのが現状かと思います。しかし、現実は勝山市のような地方都市では、車を手放すと極端に行動が制限され不便になるため、高齢者の多くは運転を続けているのが現状です。買い物や通院などに車は欠かせません。  そこで、今現在、警察、自治体、民間が協力して運転免許証を自主返納しやすい環境づくりを支援していると思います。今現在、勝山市では、毎年どれぐらい返納されているのでしょうか。また、返納者に対してどのような支援をしているのでしょうか。  二つ目、代替手段と地域課題について。  平成29年3月には、高齢運転者対策の推進として、知的機能検査の強化を柱とする改正道路交通法が施行されます。そうなれば免許証返納者もふえてくると思います。しかし、車社会の中で不便を感じるのであれば、なかなか自主返納率は上がってこないと思います。その間に、1人、2人と犠牲者が出るやもしれません。  今回、勝山市長選の世論調査では、市長に望む施策で高齢化、福祉対策が23.3%でトップでした。山岸市長は、公約でも高齢者の安全で安心して暮らせるまちづくりを提唱されています。高齢者にとって自由に行動できる公共交通の充実もその一つだと考えます。福井勝山総合病院が充実しても、まちなかが活性化されても、交通手段が極端に狭くなる村部にとって魅力のあるまちとは言えません。早急にコミュニティバスの再編やタクシー運賃割引の支援、またライドシェア方式の配車サービスなど、自由に動くことができる環境をつくっていただきたいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(帰山寿憲君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 当選に対するエールをいただきましてありがとうございます。  まず、高齢運転者対策についてお答えします。  最初に、現在の交通事故情勢について申し上げますと、県内では、12月1日現在、人身事故件数が1,648件、死者数が44人で、人身事故件数は昨年より減少しているものの、死者数が3名増加しており、危機的な状況にあります。  本年の交通死亡事故の特徴としましては、43件44人のうち17件について高齢運転者が第一当事者の事故であり、29人が高齢者の死者数であることから、依然として高齢者の事故が多い状況にあります。  11月18日から27日までの10日間に死亡事故5件が発生したことにより、12月7日まで交通死亡事故多発警報が発令され、11月29日には交通死亡事故抑止緊急対策会議が開かれました。  御質問の免許証自主返納支援事業についてですが、勝山市では、免許証を自主返納した65歳以上の方を対象に、無期限の勝山市内バス無料乗車券の交付を行っております。平成27年12月までは、住民基本台帳カードの無料交付も行っていましたが、マイナンバー制度の導入により廃止いたしました。また、県内警察署、免許センターでは、自主返納時における申請で運転経歴証明書を発行しており、これを提示することにより、タクシー運賃や保養施設等の割引サービスを受けることができます。  警察の調べによりますと、勝山市在住の65歳以上免許証自主返納者は、今年1月から10月までの間に51人の方がいらしたわけであります。勝山市在住の65歳以上の免許保有者数は4,536名で、1.1%の方が免許証を返納されたことになります。また、市の自主返納支援事業を利用された方は、昨年度は58名、平成28年度は現在までに30名おられます。  勝山市では、広報かつやまに交通安全を呼びかける記事を掲載したり、勝山市交通安全協会等と協力して、安全茶屋や市のイベント等における高齢者事故防止啓発チラシを配布したりして、さまざまな広報啓発活動を継続的に実施しておりまして、今後も高齢者はもとより市民一人一人の交通安全意識をさらに高め、1件でも交通事故が減少するよう努めてまいります。 ○議長(帰山寿憲君) 平沢市民生活部長。             (市民生活部長 平沢浩一郎君 質問席登壇) ○市民生活部長(平沢浩一郎君) 高齢運転者対策と代替手段についてのうち、代替手段と地域の課題についてお答えいたします。  高齢化社会が進む中で、自力での移動や車の運転に不安を抱える方が多くなり、高齢者にとって公共交通は重要な移動手段の一つであると考えております。  公共交通の運行方式には、交通事業者が運行する路線バスやタクシーのほか、市町村の助成により運行されるコミュニティバスや乗り合いタクシー、議員の御説明にありましたライドシェア方式の配車サービスなど、さまざまな形態がございます。これらは、人口や地形、投資できる財源などから、その地域に最適な方法が検討され導入されております。  勝山市内のコミュニティバスについては、地域説明会の実施、また地域の方々や利用者の御意見をお聞きする中で、現在の市内の状況にふさわしい方策を検討し、平成27年10月から区域デマンド方式を取り入れた新しい形で運行を開始いたしました。予約運行区域内では、利用者からの予約を受け付けしたバス停を順次経由し、地域の方や利用者の要望により区域内にバス停を新設することで、さらに地域の方や利用者のニーズに沿った運行を行える方式として始めたところであります。  議員からお話のありましたようなライドシェア方式、いわゆるフリーデマンド方式につきましては、バス運行の見直しをする過程の中で、地域公共交通会議の中に新交通システム研究部会を設置しまして、先進地視察なども行いまして検討したところでありますが、経費がかなり多くなることや法的な制限による課題があることなどから、時期尚早であるという結果を得たところであります。  しかしながら、議員御指摘のような課題もありますので、今後ともバスを利用されている利用者や地域の皆様の御意見を集約する中で、最適な交通体系のあり方について検討してまいりたいと思っております。  また、タクシー助成につきましては、現在、障がい者の方を対象としました制度はございますが、一般の方にまで対象を広げることはかなりの経費が必要となり、予算的にも厳しいものと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございます。  今ほどお話がありましたが、きめ細かな配車とか、タクシーの割引率の増加、こういったことは大変難しいとは思います。ただ、そこであえてこういった質問をしていますので、極力進めてほしいと思っております。その陰には、やはり犠牲者になる人がいるということを念頭に置いておいてください。
     あと2点ばかり再質問をしたいと思いますので、よろしくお願いします。  現状では、コミュニティバス、また市内バスともに、えちぜん鉄道勝山駅を基点に運行していると思います。以前は現在の福井大学医学部附属病院行きとか福井行きがありました。自主返納をする人は、まだまだ福井方面へ行かれる方が多いと思います。特に私が住んでいます北郷、また荒土地区は、公共交通機関を利用して福井方面へ行こうとすると、一旦勝山駅に行き、えちぜん鉄道の勝山駅で乗りかえをしなければなりません。このえちぜん鉄道の近い駅を利用していこうと思うと、北郷地区の場合は、小船渡または越前竹原駅まで歩いていくようにお聞きしています。  えちぜん鉄道は、地域共生型鉄道としてよみがえり、年々利用客もふえています。さらに、ことし3月には、行政のバックアップによりえちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れが可能になり、福井鉄道の福井駅西口広場の延伸とバスターミナルの完成で、福井市内で交通結節機能が飛躍的に高まっています。  そこでお聞きします。このように利便性が整いつつあるえちぜん鉄道の途中駅とバスのアクセスを検討できないかお伺いします。これは、返納者、高齢者だけでなく、勝山市民がより利用しやすいえちぜん鉄道を望んでいるからです。  もう1点、返納者の支援策の中に、先ほど話にありましたコミュニティバス、市内バスの無料乗車券の交付が無制限とありますが、一般高齢者は100円から200円の乗車運賃を払います。これは返納者と一般高齢者の格差があり、不満が出てくるのではないでしょうか。返納者の支援期間を2年から3年とし、あとは一般高齢者と同じにしてもよいのではないかと思います。できるならば、その分、高齢者の乗車運賃を一律100円とするほうがよいと思うのですが、お考えをお伺いいたします。 ○議長(帰山寿憲君) 平沢市民生活部長。           (市民生活部長 平沢浩一郎君 質問席登壇) ○市民生活部長(平沢浩一郎君) 再質問いただきました2点につきまして、御答弁申し上げます。  福井方面への電車に北郷地区、また荒土地区からバスで接続できないかという趣旨の御質問かと思います。  実は、以前、北郷地区の要望によりまして京福バスを延伸しまして、北郷線を越前竹原駅まで運行していたことがございます。ところが、実は全くと言っていいほど実は利用がなくて、実情を区長会に御説明申し上げ、御理解いただきまして、平成23年3月をもって廃止した経緯がございます。  また、発坂駅等に寄ることができないかという具体的な御提案もあったわけなんですが、現状から申し上げますと、現在のほとんどの利用者の目的が勝山方面への通院ですとか買い物、また学生の通学ということですので、市街地方面のルートから外れて迂回するということになりまして、乗っておられる方のストレスが増すということ、乗車時間が長くなるということで、利用者のニーズから見てマイナス効果もあるのではないかと考えております。  また、このようなことで路線バスやコミュニティバスは相乗り、いわゆる不特定多数の人が一緒に乗り合わせるということですので、全ての利用者の要望に対応するということはどうしても限界があると考えております。ただ、いま一度、今御提案になりました電車への接続方法につきましては、十分検証いたしまして、その必要性も十分検討する中で対応していきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  続きまして、免許証返納についてでございます。  勝山市では、高齢者運転の交通事故減少を目的としまして、免許証を自主返納しました65歳以上の方を対象に無期限の勝山市内バスの無料乗車券を交付しております。この支援事業は平成21年から始まりまして、当初は市内バスの無料乗車券を3年間と有効期限を区切っておりました。それを自主返納を促すということから、平成25年から無期限としたところであります。  この制度本来の趣旨は、高齢運転者の免許証返納を促すということでございますので、バス運賃の割引や無料化を目的としたものではないため、65歳以上の方の全無料化は難しいものと考えております。県内の複数の自治体においても、同様の趣旨でバス無料券の発行を実施しております。高齢運転者の事故減少のための事業であることを何とぞ御理解いただきたいと思います。  また、今、議員のほうから無期限ではなくて2年、3年と区切ったほうが格差がかえってないのではないかという御提案がありました。以前そのようなやり方でやっていまして、実は県内のほかの自治体でも回数券の交付ですとか、年数が2年、3年という自治体もございます。そういうことから考えますと、私どもとしますと、より有利な促進策と思って導入したんですが、議員のそのような御意見も重々理解できます。とにかく事故をなくすという視点において、どのような方策が適切なのかということも十分検討してまいりたいと思っております。 ○議長(帰山寿憲君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  今ほどの運賃の関係ですけど、これからは返納者がふえてくると思うんです。そういった人が一般の高齢者の周りにふえてきて、そういう会話が出てくる。私はただやとかという話が、今実際出て来てます。そういったことがあったもんで、ちょっとこういったものも検討する必要があるのかなというのは、先ほど部長もおっしゃったとおり、他市では無期限というより期限付というのがある程度主流かなと思いましたので、ちょっとこの辺を御検討願いたいと思います。  それでは、2番目の勝山温泉センター水芭蕉の今後についてお伺いいたします。  勝山温泉センター水芭蕉は、本年4月より東急リゾートサービスを指定管理者に指定し、新たにスタートしました。今後、継続した修繕及び保全が必要であると思います。水芭蕉は、入ると肌がつるつるになる美肌効果の高い天然温泉で、市民の憩いの場であり、観光中の休憩、またレジャー帰りに体を癒やす最適な入浴施設だと思っております。  しかし、現状を見てみますと、利用者が減っていると聞いています。その原因は、料金が高い、3月の休業中に他の施設を利用した人が戻ってこない、お出かけサロンが湯ったり勝山へ移行してしまった、施設全体が古く浴室を含めてバリアフリー化になっていない、お湯が豊富でない、持ち込みが制限されているなど、さまざまな意見が聞かれます。  水芭蕉は、市民の憩いの場はもとより、アウトドア派、インバウンドを含めた観光振興の拠点施設を目指すのであれば、従来の保全・修繕計画では魅力ある温泉センターとは言えないのではないでしょうか。そのため、大幅な施設改修、豊富な源泉の確保が必要だと考えます。特に魅力ある温泉センターであれば、快適なお風呂、豊富なお湯は不可欠であると思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(帰山寿憲君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 勝山温泉センター水芭蕉の今後についてお答えいたします。  勝山温泉センター水芭蕉は平成2年にオープンし、これまでの25年間に400万人以上の方々に利用していただいております。この間、必要に応じた設備の交換や老朽化に伴う改修を行ってまいりましたが、この25年の間に近隣自治体で類似入浴施設の建設が進む中、温泉施設としての入浴施設としての魅力が相対的に低下していることは否めません。  また、2月から4月にかけまして故障のため休業した、これによりまして一旦お客さんが離れた、その方々が戻ってきていないというのも事実でございます。  今後は、故障に伴う修繕及び施設の維持に必要な予防保全に加えまして、観光施設として競争力を意識した対策を講じる必要があると考えます。施設としての魅力アップの具体的な考え方、それから特に湯量が細っているといった源泉についての具体策につきましては、本定例会の常任委員会の中で市としての考え方をお示しし、御相談をさせていただく予定をしております。  また、持ち込み制限などにつきましても、市民の方々から御意見をいただいています。これらにつきましては、保健所の指導というのが一つあるわけでございますが、現在、指定管理者と協議を進めております。 ○議長(帰山寿憲君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。今ほど前向きなお考えを持って計画が始まろうとしているというお話なので、ありがたいと思います。  勝山にはもう1カ所、入浴施設として高齢者の健康づくりであり、また生きがいづくりであり、交流・憩いの場として、健康の駅湯ったり勝山があります。水芭蕉には団体客も入っており、観光振興の拠点に重きを置いたほうが私はよいのではないかと思います。今後、リニューアル、また団体客の誘致、また地元企業などの保養施設なども有効かと思います。  それでは、三つ目の勝山の今後の農業についてお伺いします。この件に関しましては、昨日、下道議員の質問にもありましたが、部分的に重複するところがあるかと思いますが、よろしくお願いします。  まず、国による生産調整の廃止についてお伺いします。  農林水産省は、平成29年度の主食米の生産調整で生産数量目標を前年比8万トン減の735万トンにすると発表しました。政府は、国が主導して米の生産量を絞る生産調整を平成30年産から廃止することを決めており、今回が最後となります。  米の生産量は人口の減少や少子高齢化、食習慣の変化などにより毎年8トンずつ減少しています。政府は、1971年に食糧管理法に基づき生産調整を本格的に開始し、1995年に同法を廃止し、米の流通を自由化にした後も米価を維持するために生産調整は続けてきました。平成30年産以降は、国は全体の需要見通しを示すだけで、各県別に配分は示しません。さらに、減反すると10アール当たり現在7,500円をもらえる直接支払交付金も廃止になります。  米の消費が減り続ける中、急に減反をやめると米が余って米価が下がり、農家の経営が苦しくなることが予想されます。今後は、県や市町村、農協などが主体となって、需要に基づいた生産数量を決めることになるでしょう。  今後、農業経営を安定させていく仕組みを考えていく上で、農業が果たす食糧生産と国土保全など多面的機能を考えると、直接支払交付金など政策検討を実施しなければならないと思います。市は今の段階ではどのようにお考えかお伺いします。  2番目といたしまして、農業従事者の高齢化について。  勝山市の農業は、第5次勝山市総合計画において、「担い手つまり認定農業者、集落営農組織等を核とし、維持可能な農業の振興を推進し、新たな担い手の育成を進め、集落の多数を占める兼業農家についても、担い手予備軍として経営・集落営農などへの発展のために支援を実施します」と述べております。  しかし、現実は大規模農業は経営基盤が強いというイメージがありますが、農機具や肥料、農薬などの農業資材の高コスト化により、実際は全く余裕がない収益構造に陥っていると聞きます。また、高齢化も相まって農地受託の増加は望めないのではないでしょうか。また、兼業農家など小規模農家も同様に、高コスト、また高齢化により農地委託は確実にふえていきます。このような状況において、現在、担い手の状況と担い手への農地利用集積割合はどのようになっているのかお伺いします。  また今後、勝山の農業を守るため、どのような考えをお持ちなのかお伺いします。 ○議長(帰山寿憲君) 柳原農林部長。               (農林部長 柳原寛治君 登壇) ○農林部長(柳原寛治君) 勝山の今後の農業についてお答えします。  まず、国による生産調整の廃止についてでございますが、現在の農業情勢は、議員御指摘のとおり、平成30年度産米からの米の直接支払交付金の廃止、国による生産数量目標の配分が行われなくなるといった政策が打ち出され、大きな転換期を迎えております。  勝山市の農業におきましても、米価の下落への懸念など、さまざまな不安や問題を抱えており、今後の国や県の動向をしっかり把握した上で、国や県の農業支援制度を活用し、その対応に当たるとともに、現在機械の導入助成などの特産作物生産拡大事業を行っていますが、新たに市独自の施策も検討していく必要があると考えております。  次に、農業従事者の高齢化についてでございますが、勝山市の現在の担い手の状況については、認定農業者のうち個人は44名、法人は今年度の新規の2法人を含めて14法人、任意の集落営農組織は14組織となっています。また、担い手への集積率は県平均を上回る73.7%と集積化は進んでいる状況です。  しかしながら、個人の認定農業者は高齢化が進み、法人や集落営農組織では、世代交代や後継者不足が課題になっています。勝山の農業を守っていくためには、新規就農者も含めた担い手の育成が急務となっており、今後、研修会の開催など県等の関係機関と連携をとり、新たな担い手の確保・育成を図る中、兼業農家などもかかわる集落機能を機軸とした持続可能な農業を目指してまいります。 ○議長(帰山寿憲君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  集積率が73.7%、えらく高いなと感じました。どちらにしろ農地の有効利用、効率化を進める担い手への農地の集積・集約化を進めていただきたい。  また、耕作放棄地の対策の強化を進めていただいて、同時に環境の保全、美しい景観など多面的機能を維持していかなければならないと思いますので、勝山の農業を守ってほしいと思っています。  また、これは話があれなんですが、皆さん御存じのとおり、12月2日に福井の新ブランド米、ポストコシヒカリが決定しました。正式な名前はまだなんですが、この米は、おいしい、つくりやすい、環境に優しいをコンセプトに、作付面積日本一のコシヒカリを超えるものだと言われています。本格的な生産はまだまだ先ですが、将来、高価格帯で販売できる福井県、また勝山市の希望が持てる農業になるように、各方面と連携して推進していっていただきたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(帰山寿憲君) 次に、北川晶子君の質問を許します。 ○議長(帰山寿憲君) 13番。              (13番 北川晶子君 質問席登壇) ○13番(北川晶子君) 創生会・公明の北川晶子でございます。最後の質問者となりました。お疲れとは思いますが、どうか御答弁をよろしくお願いいたします。  まずもって山岸市長様におかれましては、5期目の御当選、まことにおめでとうございます。4期16年間の豊富な経験と英知をますます発揮され、4年間、大事な市政のかじ取りをよろしくお願いいたします。  それでは、2点について一般質問をさせていただきます。大きな項目ごとの一問一答でお願いいたします。  まず1点目は、福井勝山総合病院の対応についてお伺いいたします。  当病院は、健康保険・厚生年金財源の逼迫問題や社会保険庁の解体等の影響により、平成20年に独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)に出資され、厚生年金病院や船員保険病院とともに運営母体が不安定な状況下に置かれてきました。  しかし、近年、地域医療崩壊危機が社会問題化視され、公的病院として長らく地域医療に貢献してきたこれら三つのグループの病院を、地域医療機能推進のため一つの公的病院グループとして存続させる方針が打ち出され、平成26年4月1日より、新設の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)が直接運営する公設公営の福井勝山総合病院として新たなスタートを切りました。  当病院は、奥越地区唯一の公的中核病院であり、健診センターや介護老人保健施設等を併設しており、平成26年10月から回復期リハビリテーション病棟を開設し、疾病予防・急性期医療から介護まで、地域医療・地域包括ケア連携のかなめとして、奥越地域住民の医療・介護を提供しております。  ところで、山岸市長は今回の選挙戦において、5期目は福井勝山総合病院での出産体制の確保に向けてさらなる取り組みを推進し、当院で出産ができるようにしていきたいと述べておられました。現在は、福井勝山総合病院で健診を受けると、福井大学医学部附属病院や福井県立病院等、県内の医療機関で出産ができる出産支援連携体制が整えられ、利用促進を図るため、にこにこ妊婦奨励金の導入や担当医も4人体制になり、安心して出産できるようになりました。  しかしながら、勝山で出産したいとの市民の声は多くあります。そこで1点目に、今後、福井勝山総合病院での出産体制の確保に向けてどのように対応されるのか、市長の考えをお伺いいたします。  2点目に、国は高齢化が進み、2025年、平成37年には団塊の世代が全て75歳以上となる中、医療や介護が必要な状態となっても、できる限り住みなれた地域で安心して暮らせるよう、在宅医療や介護を推進しております。住民が在宅で安心して暮らしていくためにも、将来にわたって医療を確保できる体制づくりがとても重要です。そのためには、大野・勝山地区広域行政事務組合規約に定める広域福祉対策の観点からも、奥越二次医療圏を守っていくことが大切であること、またその中核病院である福井勝山総合病院は、入院等の医療の提供だけでなく奥越地域の就労の場となっており、地域内の定住人口をふやす観点からも病院の役割は大変大きいと思われます。  そこで、奥越二次医療圏を守ること、中核病院である福井勝山総合病院の利用促進を図ること、以上2点を踏まえ、奥越二次医療圏の促進を大野・勝山地区広域行政事務組合の新たな事業として取り入れられないか、私は3月の組合議会で質問をいたしました。答弁では、医療関係の事務は所管しておらず、共同処理をする事務を変更しようとするときは、勝山市、大野市の協議により定め、この協議は両市議会の議決を得なければならないとのことでした。  そこで、大野・勝山地区広域行政事務組合の新たな事業として取り入れる件について、大野市と協議はされておられるのかお伺いいたします。 ○議長(帰山寿憲君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 市長選挙におきまして御支援をいただき、また今ほどはエールをいただきましてありがとうございました。しっかり頑張ってまいりたいと思っております。  福井勝山総合病院の対応についてお答えいたします。  出産体制の確保に向けての取り組みについてでありますが、先日の久保議員の質問にもお答えをいたしましたが、市といたしましても、福井勝山総合病院での分娩再開を目指して、にこにこ妊婦奨励金の交付や母乳相談などの各種事業を実施しているところであります。  平成28年2月からは、福井勝山総合病院の産婦人科は週3回から週4回の診察を行うようになりました。このように、この体制については年々拡充をいたしておりまして、さかのぼりますれば、福井大学附属病院の産婦人科の小辻教授と本当に一生懸命取り組みまして、このような体制ができたわけでございます。これは、全国でも非常に珍しい大学病院との連携医療ということで、全国からも注目されておりますし、このような取り組みというのは今後の地域医療ということに対しての非常に大きなサンプルであるといったような評価もございます。  そういったことで、さらに力をつけていきたいと思っておりますし、今、産婦人科だけではなくて、このJCHOの福井勝山総合病院につきましては、消化器内科が非常に充実いたしてきております。特に若手のばりばりの福井大学医学部附属病院から4名の先生を派遣いただきましたし、それに伴う必要な機器についても相当大きな投資で最新機器の整備をいたしております。そういったことで、福井勝山総合病院の充実は年々進んでおりますし、さらに勝山市においてもそのようなことで支援をしていきたい。支援といいますのは、たくさんの患者さん、さらには今後の健康医療といったことへの取り組みに福井勝山総合病院の力をいただきたい、そういう相互の働きによって福井勝山総合病院は大きな力を発揮し、勝山市民にとっても、また一部大野市民にとっても必要な病院となっていくと私は考えております。  そのような中で出産連携体制でございますが、これも今後伸ばしていかなければいけませんけれども、何よりも地域の方々がこの病院を利用していただく、さらには勝山市が今、病院とともに進めておりますにこにこ妊婦奨励金、これをもっとよく知っていただくということも大切なわけであります。今までこの制度を利用して出産された方からは、非常にいい制度である、大変信頼できる先生方から信頼できる出産医療をいただいたといったような喜びの声もいただいているわけでありますけども、そういったことが伝わらない。せっかくこういったような取り組みをしているにもかかわらず、直接福井の病院へ行かれてしまう方も多いわけであります。そういったことで、ぜひとも市民の方々にこれを議員の方々からも周知していただいて、そして勝山市といたしましても、このようなことに力を入れて、そしてこれが行き着く先が勝山市で出産ができる、そういう医療体制をつくることの基礎になるのだといったことを私は今ここで力説したいし、また皆様方にも御理解をいただいて、市民の方々にアピールしていただきたいと思っております。  このように、今後は福井大学医学部附属病院との出産支援連携体制のよさを市民にさらにPRをいたしまして、新規事業を検討するなど事業を充実強化して、福井勝山総合病院産婦人科外来の受診者数の増加を図ることで、常勤医の確保及び分娩再開を目指していきます。 ○議長(帰山寿憲君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 議員御質問の広域行政事務組合の新たな取り組みで、医療関係の事務も取り込めないかということで、先般、広域でも質問をいただいたところでございますけれども、残念ながらまだ規約改正まで取り組もうという熟度には至っていないのが現状です。  大野市の連携につきましては、社会保険病院の公的な取り組みなどで連携を深めてまいりましたが、やはり福井勝山総合病院がこちらにあるということで、どうしても勝山市のほうがリーダーシップをとらざるを得ないということがあったのも事実でございます。  そんな中、福井勝山総合病院の二次医療圏としての位置づけは非常に大事でございますし、間もなくまた二次医療圏の議論が始まるということでございますので、大野市とイコールパートナーとして十分連携を図って、その取り組みは深めていかなければならないと認識しております。  現在、奥越地域で医療連携体制協議会及び地域協議会におきましては、奥越健康福祉センター、大野市、勝山市が参加して、二次医療圏である奥越圏域の医療体制の充実について話し合いを行っているところでございます。このような会議を利用しまして、県や大野市と今後の奥越の医療体制の確立についてさらに協議をしてまいりたいと考えます。 ○議長(帰山寿憲君) 13番。              (13番 北川晶子君 質問席登壇) ○13番(北川晶子君) 御答弁をいただきまして、私も今、出産体制が福井勝山総合病院でできるというところまで行くのには、大変越えなければいけない難問がたくさんあるというのは、皆さんも御存じのとおり、まず大きな要因の産婦人科医の減少が全国的に原因となっているということで、ほかの医師数はふえていても、唯一この産科医の人数が減っているというのが大きな原因ではないかと思っております。  そして、またその減少の原因は何であるかといった場合に、産婦人科医は24時間体制ですので大変激務であるということであります。それには何といっても産科医をふやしていくしかないということが大きな要因ではないかと思いますし、2番目に、医療事故による訴訟のリスクがとても産科医は高いということで、国といたしましては産科医療保障制度が今導入されているわけですけれども、相変わらず訴訟はあるというのは現実でございます。  そして3番目は、女性医師の活躍する環境がまだまだ整っていない。子育て支援や勤務体制の支援、それから復職の支援等、これらの問題にさらに取り組んでいかなければ、なかなか我々はこの地域に産科医を迎え、出産体制ができるというのは難しいのかなと思っております。これらの問題は、むしろ私たちこの自治体というよりは、国とか県の取り組みがとても重要になってまいりますので、またそういう点で国、県にしっかりと働きかけをしていただきたいと思いますし、私たちもできるところはしっかりと取り組んでいきたいと思っております。  それで今、市長様も言われましたように、勝山市の利用者をどうふやしていくかということで、実はちょっと私、担当の方にお聞きするのを忘れたんですけれども、資料を見ますと、妊娠届け出数というのは勝山市が平成25年には175人いらっしゃったと。しかし、実際、きのうの久保議員の質問の答弁で答えていらっしゃったんですけども、61名の利用しかないということで、半分以上というか、3分の2の方が実はもうほかの福井市の病院を利用しているということでありますので、利用しない妊婦の方々にどう今の体制で産むことが安全で、そして安心して産めるか、そしてまた私たちが思うのは、若い人たちにもこの奥越二次医療圏を守るということを、行政のほうからもお母さん方と触れ合うというか、接したときに訴えていっていただきたいと思うのです。彼女たちもお母さん方もそれを理解することで、またこの福井勝山総合病院をより多く利用されるのではないかと思います。  そして二つ目は、大野市の利用者をこれからどうふやしていくか。  実は私もずっと大野市のホームページを検索しておりましたら、大野市の公式ウエブサイトで福井大学医学部附属病院で分娩を受け入れますということで、大野市のホームページを開きまして出産というところを検索しましたら、勝山市の福井勝山総合病院が産婦人科医の減少で平成19年4月から分娩業務を取りやめることを受け、福井大学医学部附属病院と産婦人科の機能を連携させた医療体制を確立しましたと。同病院の診察連携は妊婦健診を福井勝山総合病院で行い、胎児に異常がないかを調べる精密検査と分娩直前の健診及び分娩は福井大学医学部附属病院で実施しますというような案内が出ておりまして、これは大野市も地元のといいますか、奥越の総合病院を利用していかなければいけないのだなという少し認識を持っていただいたのかなと思ってちょっと喜んでいるわけでございますけれども、そういう部分で1番、勝山市の利用者をどうふやすか、大野市の利用者をどうふやしていくかというその推進のためにも、これからしっかりと両市で協議をしていく場が必要なのではないかと思っております。  そこで、今2番目の質問もいたしましたように、奥越二次医療圏を守り、中核病院である福井勝山総合病院の利用促進をしっかり図るためにも、大野・勝山地区広域行政事務組合の事業として新たに取り入れることが、私はその出産体制を近づけるとても大事な要因になってくるのではないかということで、今回の質問をさせていただきました。  なかなか今、副市長の答弁では進んでいないということでしたけれども、組合は議員もしっかりと入っておりますので、議員間でもしっかりとそれの重要性というか、必要性というのを訴えることもできますので、より早くこういう組合議会の中で導入されて、しっかりと対応していっていただいたほうが早くその出産体制に向けていけるのではないかなと。  今、市長が小辻さんのお話をされて、これは広報に載っておりまして、その言葉の中にも理解と覚悟が必要ということで、奥越地域の現状として皆さんが福井勝山総合病院を通さず直接大学病院等へ行かれているため、福井市内の大学病院運営に大きな負担がかかっておりますと。福井県の高度な周産期医療連携システムを維持し、福井勝山総合病院で分娩が再開されるためには、少なくとも奥越の妊産婦全員が福井勝山総合病院を受診するという皆さんの理解と覚悟が必要だと書かれて結ばれておりますので、そういう思いでより進めていかなければなかなかこれは実現ができないのかなと思っておりますので、またその点、組合のほうにしっかりと働きかけていただきたいし、大野市長様と、また勝山市長様がしっかりとそこの協議を持っていただいて、進めていっていただきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。
     それでは、2点目の質問をさせていただきます。  B型肝炎ワクチンの定期接種化についてお伺いいたします。  子どもが将来、肝硬変や肝がんなど肝臓の病気になるのを防ぐため、厚生労働省は平成28年10月1日よりB型肝炎ワクチンを定期接種することを発表いたしました。とても重要なワクチンで、定期化されたことは喜ばしい限りです。平成28年4月1日以降に生まれた赤ちゃんが対象となっております。0歳のうちに3回接種する必要があり、早目にスケジュールを立てることが重要です。B型肝炎ウイルスに感染して体内にウイルスを保有し続けるキャリアになると、慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行するおそれがあります。  ところで、肝硬変や肝がんは大人の病気と思われがちですが、実は患者は3歳までにB型肝炎ウイルスに感染しているのがほとんどだと言われております。B型肝炎ウイルスは母から子どもへの感染のみならず、他の家族や集団の場で知らないうちに感染してしまうことがあり、その予防策としてB型肝炎ワクチンは、年齢に関係なくとも重要なワクチンです。予防接種の中でも副作用の危険が少ないと言われ、あらわれたとしても接種部位が赤くなるくらいだと聞いております。  当市においても、9月定例会の総務文教厚生委員会での説明によると、対象者は平成28年4月1日以降に生まれた0歳児、3回の接種、1回5,900円で自己負担は無料となり、3回で1万7,700円が定期の予防接種に変更されたため無料となります。  そこで1点目に、B型肝炎ワクチンの予防接種の効果を市としてどのように認識されていますか。また、平成28年度の対象者数をお伺いいたします。  しかしながら、接種のスケジュールは生後2カ月を過ぎてから3回が推奨され、順調に進んでも5カ月ほどかかります。このため10月からの開始では、4月から7月ごろ生まれた乳児は無料で接種できる期間が短くなり、乳児の体調や保護者のスケジュールなどによって接種の時期がおくれることも想定され、無料で受けられない場合も生じてきます。  また、国の制度が始まる10月前に任意の接種として予防接種を受けた場合も、国の制度の対象となる平成28年4月1日以降に生まれたお子さんであれば、接種後の費用も助成の対象とすべきです。  そこで2点目に、定例化初年度の対象者に限り、対象年齢の接種者全てに市として接種費用の助成ができないかをお伺いいたします。 ○議長(帰山寿憲君) 竹内健康福祉部長。              (健康福祉部長 竹内富美子君 登壇) ○健康福祉部長(竹内富美子君) B型肝炎ワクチンの定期接種化についてお答えします。  B型肝炎ワクチンは、平成28年4月1日以降に生まれた0歳児が対象であり、平成28年度の対象者は120名ほどになる見込みです。ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力ができ、一過性の肝炎を予防できるだけでなくキャリアになることも予防でき、周りの人への感染を防ぐこともでき、B型肝炎の予防に多大な効果があります。  次に、対象年齢の接種者全てに接種費用の助成ができないかについては、B型肝炎ワクチンは10月から定期予防接種として開始されたばかりであり、未接種者に接種勧奨をするなど、まずは対象者の接種率向上に重点を置き、取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(帰山寿憲君) 13番。              (13番 北川晶子君 質問席登壇) ○13番(北川晶子君) 竹内部長の御答弁では、多大な効果があるということの御認識はしておられるということはわかりました。  実は同じ国が示した対象者であるにもかかわらず、受ける時期の違いで助成の対象外になるのは、私はやっぱり不公平かなと。本来ならば、国が公費助成をすべきだと私は思っておりますが、国はしないということですので、やはりそこは市としてぜひとも、これから未来を担う大事な子どもさんの健康のためという、また子育て支援という大きな立場から、ぜひとも受けるのに対象に外れた方、2回目は助成していただいたけれども、3回目はちょっと時期がずれたからお金を払ってくださいとなる場合もあるわけでありますので、初年度だけですので、ぜひそこは検討をしていただきたいなと思っております。  B型肝炎のワクチンの効果をとても評価しているところでは、今も私が質問の中で言わせていただきましたけれども、3歳までにほとんどの方がウイルスにかかることで、将来、肝硬変や肝がんになると言われていまして、ある自治体では3歳未満児まで助成をしている自治体もあれば、そういう漏れた方の分もしっかりと助成をしている自治体も出てきておりますので、ぜひとももう一回しっかりと検討をお願いいたしたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(帰山寿憲君) 以上で一般質問を終結いたします。              ――――――――・―――――――― ○議長(帰山寿憲君) 次に、日程第2、議案第25号から日程第17、議案第40号までの16件を一括議題といたします。 ○議長(帰山寿憲君) これより質疑に入ります。                (「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(帰山寿憲君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ○議長(帰山寿憲君) ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付の委員会付託表のとおり、議案第25号を含む3件を予算委員会に付託いたします。議案第26号を含む8件を総務文教厚生委員会に付託いたします。議案第29号を含む5件を建設産業委員会に付託いたします。              ――――――――・―――――――― ○議長(帰山寿憲君) 次に、日程第18、請願陳情について(報告)でございますが、12月5日までに受理いたしました請願陳情は、お手元に配付の請願陳情文書表(第1号)のとおりであります。  それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ○議長(帰山寿憲君) 以上で、本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 4時00分 散会...