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令和2年第2回定例市会(9月議会)(第1日) 本文

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  1. 神戸市議会 2020-09-01
    令和2年第2回定例市会(9月議会)(第1日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開議)  (壬生議長議長席に着く) ◯議長(壬生 潤君) おはようございます。  これより令和2年第2回定例市会を開会いたします。  ただいまより本日の会議を開きます。  最初に,去る7月13日付をもって副市長に就任されました,今西正男君及び恩田 馨君より,それぞれ御挨拶がございます。  まず,今西副市長。  (副市長今西正男君登壇) 2 ◯副市長(今西正男君) 一言御挨拶申し上げます。  去る6月24日の本会議におきまして,副市長選任の御同意を賜り,心から厚く御礼申し上げます。甚だ微力ではございますが,久元市長を補佐し,コロナ禍における影響を受けている経済・観光への支援,都心・三宮再整備,神戸医療産業都市の推進,行財政改革など,神戸をさらなる高みに押し上げるため,全力を傾注してまいる所存でございます。  皆様方におかれましては,今後とも一層の御指導,御鞭撻を賜りますようにお願いを申し上げまして,誠に簡単ではございますが御礼の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 3 ◯議長(壬生 潤君) 次に,恩田副市長。  (副市長恩田 馨君登壇) 4 ◯副市長(恩田 馨君) 一言御挨拶申し上げます。  去る6月24日の本会議におきまして,副市長の選任,御同意を賜りまして,心より厚くお礼申し上げます。甚だ微力ではございますけれども,久元市長を補佐し,現在の喫緊の課題でございますコロナ感染症対策の防止,教育への支援,文化・スポーツの振興,そういったものに対しまして,神戸の輝かしい未来に向けて全力で取り組んでいきたいと考えておるところでございます。  皆様方におかれましては,一層の御指導,御鞭撻を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。簡単ではございますが,御挨拶と代えさせていただきます。ありがとうございます。(拍手) 5 ◯議長(壬生 潤君) 以上で御挨拶は終わりました。  次に,諸般の報告を申し上げます。  まず,議場出席説明員に異動がありましたので,順次御紹介申し上げます。  行財政局長,小原一徳君。
     (自席で起立)  健康局長,花田裕之君。  (自席で起立)  以上,紹介を終わります。 6 ◯議長(壬生 潤君) 次に,市長より本日付をもって「議会の委任に基づく市長専決処分の報告」,「令和元年度神戸市各会計予算繰越しの報告」,「令和元年度決算に基づく健全化判断比率等の報告」並びに「法人の経営状況を説明する書類」が,また,去る9月10日付をもって「令和元年度公立大学法人神戸市外国語大学の業務実績に関する評価結果の報告」が,また,去る9月9日付をもって「地方独立行政法人神戸市民病院機構令和元事業年度の業務実績に関する評価結果の報告」,「令和元年度公立大学法人神戸市看護大学の業務実績に関する評価結果の報告」が,また,教育委員会より,去る9月4日付をもって「令和元年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する報告」が,それぞれ提出されましたので,いずれもお手元に送付いたしておきましたから,御了承願います。  以上,報告を終わります。  これより議事に入ります。 7 ◯議長(壬生 潤君) 日程によりまして,日程第1 会期決定の件を議題に供します。  お諮りいたします。  本定例市会の会期は,本日から12月8日までの82日間といたしたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 8 ◯議長(壬生 潤君) 御異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 9 ◯議長(壬生 潤君) 次に,日程第2 兵庫県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の件を議題に供します。  本件は,兵庫県後期高齢者医療広域連合議会の神戸市選出議員を,兵庫県後期高齢者医療広域連合規約第8条の規定に基づき選挙しようとするものであります。  本件選挙の方法は,単記無記名投票により決します。  直ちに議場の出入口を閉鎖いたします。  (閉扉) 10 ◯議長(壬生 潤君) これより投票用紙を配付いたします。  (投票用紙配付) 11 ◯議長(壬生 潤君) 投票用紙の配付漏れはございませんか。  (なし) 12 ◯議長(壬生 潤君) 配付漏れなしと認めます。  投票箱の点検をいたします。  (投票箱点検) 13 ◯議長(壬生 潤君) これより投票に移りますが,感染防止対策の観点から,前後の距離を保って投票いただきますようお願いいたします。  それでは,1番村上立真君より順次投票を願います。  (投票) 14 ◯議長(壬生 潤君) 投票漏れはございませんか。  (「なし」の声あり) 15 ◯議長(壬生 潤君) 投票漏れなしと認めます。  よって,投票は終了いたしました。  これより開票いたします。  開票立会人を指名いたします。  香川真二君,  川口まさる君,  かじ幸夫君,  大野陽平君,  門田まゆみ君,  朝倉えつ子君,  以上6名の方を御指名いたします。  それでは,開票立会人の方はお願いいたします。  (6立会人立会・開票) 16 ◯議長(壬生 潤君) 開票の結果を御報告申し上げます。  出席議員数     68名  投票総数      68票   有効投票     68票   無効投票     0票  有効投票中   恩田 馨君    58票   森本 真君    9票   浦上忠文君    1票  以上であります。  よって,恩田 馨君が当選されました。(拍手)  議場の閉鎖を解きます。  (開扉) 17 ◯議長(壬生 潤君) 次に,日程第3 予算第27号議案より,日程第19 第73号議案に至る17議案,一括議題に供します。  これより順次関係当局の説明を求めます。  まず,小原行財政局長。 18 ◯行財政局長(小原一徳君) ただいま御上程になりました諸議案中,予算第27号議案及び第28号議案,報告第1号,第60号議案及び第61号議案並びに第69号議案から第72号議案に至る4議案,以上合計9議案につきまして,一括御説明申し上げます。  まず,令和2年度神戸市各会計補正予算について御説明申し上げます。  このたびの補正予算は,新型コロナウイルス感染症について,新規感染者が継続的に発生している状況の中,感染拡大防止,医療提供体制の安定的確保に努めるとともに,感染症の存在を前提としたウイズコロナ時代における市民生活や市内事業者の経済活動を支えていくため編成したものでございます。  2ページをお開きください。  予算第27号議案一般会計補正予算から御説明申し上げます。  以下,計数につきましては100万円未満を省略して御説明申し上げます。  歳入から御説明申し上げます。  第18款国庫支出金から第25款市債まで,各款の補正額を記載しております。  歳入合計は最下段にありますように,82億3,200万円の追加となっております。  次に3ページ,歳出につきまして御説明申し上げます。  第2款総務費から,4ページ,第16款予備費にかけまして,各款の補正額を記載しております。  歳出合計は,最下段にありますように,82億3,200万円の追加となっております。  次に5ページ,第2表繰越明許費では,近場観光の推進事業など3件につきまして繰越しをしようとするものでございます。  次に,第3表債務負担行為補正では,総合コールセンター等運営など3件につきまして債務負担行為の補正をしようとするものでございます。  6ページをお開きください。  第4表市債補正では,民生施設整備事業など4件につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  次に,企業会計に移りまして,7ページ,予算第28号議案港湾事業会計補正予算では,第2条収益的収入及び支出の予定額につきまして,営業外収益及び営業費用にそれぞれ1,500万円を追加しようとするものでございます。  以上,各会計補正予算につきまして,一括御説明申し上げました。  引き続きまして,「令和2年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の13ページをお開きください。  報告第1号専決処分報告の件(令和2年度神戸市一般会計補正予算)は,中小企業チャレンジ支援補助金等に係る必要額について,地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したものでございます。  次に,27ページ,第60号議案町及び字の区域の変更の件は,西区における宅地造成に伴い,町及び字の区域を変更しようとするものであります。  次に,31ページ,第61号議案神戸市印鑑条例の一部を改正する条例の件は,個人の印鑑の登録を受けることができない者のうち,成年被後見人に係る規定を改正しようとするものであります。  次に,61ページ,第69号議案本庁舎2号館解体撤去他工事請負契約締結の件は,株式会社明和工務店が7億400万円で落札いたしましたので,契約しようとするものでございます。  次に,63ページ,第70号議案六甲アイランド地区地盤改良その他整備工事請負契約に係る変更契約締結の件は,日本海工株式会社と,5億3,562万6,300円で変更契約を締結しようとするものであります。  次に,65ページ,第71号議案平成30年災深江浜(東部第4工区)ポンプ場災害復旧工事請負契約に係る変更の件は,大林・寄神特定建設工事共同企業体と,23億4,920万2,900円で変更契約を締結しようとするものであります。  次に,67ページ,第72号議案ありの台小学校長寿命化改修工事請負契約締結の件は,株式会社明和工務店が12億8,590万円で落札いたしましたので,契約しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 19 ◯議長(壬生 潤君) 次に,山村こども家庭局長。 20 ◯こども家庭局長(山村 昭君) ただいま御上程になっております諸議案中,第62号議案から第64号議案に至る3議案につきまして,一括御説明申し上げます。  33ページをお開きください。  第62号議案神戸市こべっこあそびひろば条例の一部を改正する条例の件は,神戸市こべっこあそびひろば・六甲アイランドを新設しようとするものであります。  次に,37ページ,第63号議案神戸市立児童福祉施設等に関する条例の一部を改正する条例の件は,高羽児童館を移転しようとするものであります。  次に,39ページ,第64号議案神戸市青少年会館条例の一部を改正する条例の件は,青少年会館を移転しようとするものであります。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 21 ◯議長(壬生 潤君) 次に,西尾経済観光局長。 22 ◯経済観光局長(西尾秀樹君) ただいま御上程になっております諸議案中,第65号議案につきまして,御説明申し上げます。  41ページをお開きください。  第65号議案訴えの提起の件(反訴事件)は,国民宿舎須磨荘の指定管理者であった相手方が,指定管理者の指定取消しに至ったことにより生じた本市の損害に対する賠償金支払請求について,支払う義務がないとして債務不存在確認請求の訴えを提起したことから,損害賠償金8,061万8,559円などの支払いを求めて反訴を提起するものでございます。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 23 ◯議長(壬生 潤君) 次に,三島建設局長。 24 ◯建設局長(三島功裕君) ただいま御上程になっております諸議案中,第66号議案及び第67号議案につきまして,一括御説明申し上げます。
     43ページをお開きください。  第66号議案市道路線認定及び廃止の件は,開発行為により築造された道路の認定並びに機能及び形態が喪失した道路等の廃止をしようとするものであります。  次に,47ページ,第67号議案神戸市自転車等の放置の防止及び自転車駐車場の整備に関する条例の一部を改正する条例の件は,都心機能高度集積地区において,施設を新築または増築する場合の自転車駐車場の附置義務を免除しようとするものであります。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 25 ◯議長(壬生 潤君) 次に,廣瀬選挙管理委員会事務局長。 26 ◯選挙管理委員会事務局長(廣瀬万希子君) ただいま御上程になっております諸議案中,第68号議案につきまして,御説明申し上げます。  55ページをお開きください。  第68号議案特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の件は,政令の改正に伴い投票管理者が職務時間内に交代する場合の報酬に関する規定を整備しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 27 ◯議長(壬生 潤君) 次に,長谷川教育委員会事務局長。 28 ◯教育委員会事務局長(長谷川達也君) ただいま御上程になっております諸議案中,第73号議案につきまして,御説明申し上げます。  69ページをお開きください。  第73号議案物品取得の件(ルータ等)は,次期神戸市教育情報基盤サービス(KIIF3)提供業務共同企業体と,4億1,621万7,450円で契約を締結しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 29 ◯議長(壬生 潤君) 以上で,関係当局の説明は終わりました。  本件について質疑の通告がありますので,順次発言を許可いたします。  41番河南ただかず君。  (41番河南ただかず君登壇)(拍手) 30 ◯41番(河南ただかず君) それでは,自由民主党神戸市会議員団を代表して質疑をさせていただきます。  まず1問目,検査体制の強化,医療提供体制の安定的確保についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症対策に関し,本年5月に我が会派は,妊婦や透析患者などの既往症を持つ方々が安全・安心に利用できる医療環境の整備を要望しておりました。  今回の不安を抱える妊婦について,PCR検査の対象拡大を行う補正予算案は評価しております。今回の対象の拡大に当たっては,新型コロナウイルス感染症の陽性患者が急増した場合であっても,分娩を控えた妊婦が真に必要な医療を受けられる医療体制も確保すべきと考えますが,お伺いいたします。  続きまして,1人1台端末の推進についてお伺いいたします。  児童・生徒が授業,家庭学習にノートパソコンなどを活用するGIGAスクール構想の実現に向け,これまで我が会派からも要望しておりました,1人1台端末の配備が着実に進められていることは評価しております。  小・中学校の各最終学年の児童・生徒は今年11月上旬までに,そのほかの学年についても来年2月までには配備される予定とお聞きしますが,重要なのは,配備後にどう活用していくのか,運用がどのようにされるかが大切であると考えます。1人1台端末の配備完了後,教育活動の中で具体的にどのように活用していくのか,本格的な活用開始時期と合わせ御見解をお伺いいたします。  市内宿泊・観光の推進についてお伺いいたします。  今回の補正予算案では,我が会派からも要望しておりました観光関連事業の予算が計上され,市民対象のプレミアム付宿泊等クーポンをはじめとした様々な事業や支援策の実施が予定されております。市長はどのような思いを持って9月に補正予算案を提出するに至ったのか,御見解をお伺いいたします。  最後に,三宮駅周辺の自転車駐車場の整備の進め方についてお伺いいたします。  今回の条例改正案では,附則の検討条項で,条例施行後3年を目途に都心機能高度集積地区の駐輪場整備や放置自転車等の状況を勘案し,必要と認める場合には,既存の附置義務駐輪場の義務免除について何らかの措置を講ずるとされています。既存の都心における附置義務駐輪場の現状を考えると,年内を目途に検討するなど,スピード感を持って対応すべきと考えますが,いかがでしょうか。 31 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 32 ◯市長(久元喜造君) 河南議員の御質問のうち,私からはまず市内の宿泊・観光に関する補正予算の考え方につきまして御説明を申し上げます。  本市は,これまで新型コロナウイルス感染症への緊急経済対策として,4月の補正予算,6月の補正予算におきまして,神戸市内中小企業チャレンジ支援補助金をはじめとした幅広い業種で利用可能な支援策に取り組んできました。これは,新型コロナウイルス感染症の影響が非常に幅広い業種に及んでいるので,幅広い業種への対応が必要であると考えられたからです。  同時に,観光につきましては非常に大きな影響があるということで,6月市会におきましては,宿泊費助成などの支援策につきまして,国のGoToキャンペーンの状況を見極めながら必要な支援策につきまして検討させていただきたいというふうに御答弁を申し上げたところであります。そして,7月22日から国のGoToトラベル事業が開始されました。これまでも観光需要の回復に一定の効果が出てきているというふうに考えております。しかしながら,新型コロナウイルス感染症の状況により,宿泊施設や観光施設などの観光関連事業者への影響は大変大きなものがありまして,まだまだ厳しい環境に置かれているというふうに考えております。  このような状況がこれからも続けば,1月以降の閑散期におきまして,さらに観光需要が冷え込む可能性が高いというふうに予想されます。  そこで,今回の9月市会におきまして,観光関連事業者の支援に必要な予算案を提案させていただいたところです。  引き続き,GoToトラベル事業におきまして,神戸が旅行先として選ばれるよう,プロモーションに力を入れていきたいと考えておりますし,需要が高まっている近場観光を推進するためにも市民を対象に市内の宿泊施設で利用できるプレミアム付宿泊等クーポンや,市内観光施設を周遊できる電子チケットの販売,有馬温泉や六甲山などの自然を生かした取組など,多様な支援策を実施することにより,観光需要の底上げを図っていきたいと考えております。  続きまして,三宮周辺の自転車駐車場整備,特に既存の附置義務駐輪場の義務免除につきまして,考え方を説明させていただければと思います。  既存の附置義務駐輪場につきましては,設置場所によりまして利用されているものと利用されていないものがあり,全てが十分機能していないという課題があったというふうに認識しております。そこで,平成27年に条例を改正いたしまして,利用しやすい場所に駐輪場を設置するよう技術基準を設けるなど,指導内容を是正してまいりました。改正後の附置義務駐輪場につきましては,利用しやすい場所に整備されており,十分機能していると考えております。  一方,既存の附置義務駐輪場につきましては,法令の趣旨に基づき利用促進を図っていくことが求められるわけでありますが,しかし現実には,屋上に設置されているなど,使われにくい附置義務駐輪場があるということは事実でありまして,これの利用促進を図っていくということは,現実的には難しく,経済活動という視点では都心の一等地にある未利用の空間をもっと有効活用すべきであるという意見があることも承知しております。私も,現実にそのような附置義務駐輪場を拝見させていただいたことがありますが,ほとんど使われていないという現実も,実際に拝見させていただきました。  そこで,既存の附置義務駐輪場の取扱いにつきましては,両側面からの検討が必要であると考えております。すなわち,利用促進のためにはどのようなことが必要か。併せて,附置義務の転用を認めることにつきましては,法律・条例の趣旨との整合性,あるいは利用されている駐輪場と利用されていない駐輪場の公平性の確保,さらには,都心機能高度集積地区外の附置義務駐輪場との公平性の確保,これらの課題があると考えております。  そこで,附則では3年をめどに検討していくということを規定させていただいておりますけれども,できるだけ早く検討を進めていくということが必要であると考えております。法律の専門家なども交え,スピード感を持って検討を進めていきたいと考えております。  ほかの御質問につきましては,副市長からお答えさせていただきます。 33 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 34 ◯副市長(恩田 馨君) 妊婦のPCR検査の関係,それで必要な医療を受けられる体制を確保すべきだと思うがどうかという御質疑でございます。  新型コロナウイルス感染症の流行が続く中で,妊婦の方につきましては,一般の方々以上に不安を抱えていらっしゃるというふうに承知しておりますので,このような状況を受けまして,妊婦の方々の不安の軽減を図るということで,今回,検査費用の助成を行うということで予算計上させていただいてるところでございます。  事業実施のためには,検査実施機関の確保ですとか,検査結果が陽性となった場合の入院先の医療機関の確保が当然必要となってくるところでございます。妊婦の方につきましては,検査が陽性であれば,無症状であっても原則入院ということが指針になってるところでございます。  そういったことの中で,市内のコロナの陽性患者,妊婦の分娩につきましては,御案内のとおり中央市民病院におきまして,産婦人科,小児科と感染症科が連携して対応できるような形が出来上がってるところでございます。  ただ,議員御指摘のように陽性患者が急増したような場合というようなことでございますけれども,中央市民病院は御案内のとおり市内のコロナ以外のハイリスクの分娩の方々につきましても多数担ってるというようなことでございますので,今回,陽性患者の妊婦の数が増大することになった場合には,中央市民病院だけで対応するということが仮に難しくなれば,神戸市のみでなくて,県下全体での体制の構築も必要であるというふうに考えているところでございます。  入院先の医療機関の確保につきましては,兵庫県全体の周産期の医療体制の中でしっかりと確保していただくように,今,検討しているところでございますし,私どもとしても連携して確保していく必要があると考えております。  今後とも新型コロナウイルスに感染しました妊婦への医療体制の確保につきましては,神戸市におきましても兵庫県と連携を図って取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。 35 ◯議長(壬生 潤君) 長田教育長。 36 ◯教育長(長田 淳君) 私のほうから,1人1台端末の推進についてお答えを申し上げます。  この1人1台の端末の配備をはじめGIGAスクール構想の推進のための環境整備に,現在,鋭意取り組んでおりまして,児童・生徒用の端末につきましては,入札を経て,機種が決定したところでございます。画面とキーボードを取り外してタブレットとしても使用できるウインドウズ端末でございまして,低学年の児童でも使いやすいものとなっております。  御質問いただきましたように,中学校3年生,小学校6年生には,今年11月上旬までに,また,その他の学年につきましても来年2月末までには,この端末を配備する予定でございます。また,それと並行いたしまして,学校内のLANの高速化のための整備につきましても,今年度末の完了を目指して順次進めているところでございます。  この1人1台端末の導入によりまして,子供たちの教育環境は大きく変わることになるわけでございます。端末の活用も含めまして,GIGAスクール構想に対応した学校教育活動のこれからの在り方ということにつきまして,教育委員会の事務局内に設置いたしましたプロジェクトチームで,現在,検討を行っております。動画などデジタルならではのコンテンツが豊富に搭載されました教員用のデジタル教科書でありますとか,また子供たちが端末で多くの練習問題に取り組んだり,教員が子供たちの学習状況をリアルタイムで把握できる教育用ソフトウエア,こういったことにつきましても導入していきたいと考えておりまして,検討を進めております。  授業におきましては,電子黒板とデジタル教科書などを合わせて活用することによって,児童・生徒の視覚的な理解を促すということとともに,児童・生徒グループ学習でも効率的に取り組んでいくことが可能となってまいります。このように授業の形態が変わることで,児童・生徒の興味,関心,また意欲の向上を図りまして,課題への深い理解につながっていくものと考えております。  来年度,令和3年4月からこの端末で授業等を本格的に活用していきたいというふうに考えておりまして,それに当たりましての基本的な方針を,来月10月中をめどに策定することとしております。また,それとともに,併せて教員への研修にも取り組んでまいりたいというふうに考えております。 37 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 38 ◯41番(河南ただかず君) ではまず,検査体制,PCRのほうからお伺いいたします。  PCRの検査の対象拡充は,妊婦のみならず透析患者などの既往症を持つ方々,そして高齢者施設の入居者などの感染リスクが高い方々にも広げるべきだと考えますが,いかがでしょうか。 39 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 40 ◯副市長(恩田 馨君) 患者の重症化予防,そしてクラスター対策,こういったことを行いつつ,やはり医療の提供体制を安定的に確保していく必要があるというふうに考えているところでございます。  まず,透析患者のお話ございました。透析患者につきましては,週3回程度医療機関へ通院されておられまして,医療機関において透析の折に必ず健康状態の確認が実施されているというふうに承知しております。そのために,何か症状がありますれば,早期に発見し,医師の判断により検査することが可能なのではないだろうかというふうに考えているところでございます。  もう1つ御指摘の介護施設の高齢者の方々でございます。要介護度が高く,より重症化リスクが高いことに加えまして,介護施設の入所者につきましては,介護従事者への感染リスクも高いということを考えると,施設での感染が発生した場合には,クラスターにつながる可能性が非常に高いというふうに考えているところでございます。  本市におきましても,老人福祉施設でクラスターが発生した事例におきましては,患者の要介護度が高く全身介護となる関係で,多数のスタッフでの対応が必要となって,症状が軽い患者におきましても,重症病床に入院する必要があるなど,非常に大変な事態になったわけでございますので,今後,同様のことが発生すれば,医療提供体制,これに支障が生じるおそれもあるんじゃないかというふうに考えているところでございます。  そのために,インフルエンザの流行期への検査需要の増大に適切に対応するとともに,まずは私たちといたしましては,特別養護老人ホームなど,特に要介護度が高い人が多い施設,ここにつきましては,新規の入所者,あとは直接介護に当たります職員に対して積極的にPCR検査を実施していく必要があるんじゃないかと,これを最優先にしていく必要があるんじゃないかと考えているところでございます。 41 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 42 ◯41番(河南ただかず君) 今,御答弁で要介護度が高い施設を優先的にやるべきではないかという御答弁いただきましたけど,まさしくそうなんですね。クラスターが発生する,そして高齢者にとって非常にやはりコロナというものは脅威であるということは事実でしょうから,そのクラスターを絶対につくらないというような思いで取り組んでいただきたいと思います。  まとめますけども,コロナの全貌も以前よりよく分かってきたと思います。無症状者も多くて,無症状者も人に感染させる一方で,感染者の8割はほかの人に感染させないという特徴がございます。新型コロナウイルス感染症の死亡率は3.8%前後で,SARSやMERSと比べて低いですが,高齢者では死亡率が高い傾向にあるといえます。国内では,10代の新型コロナウイルス感染者の死亡者はいません。また,PCR検査の限界にも問題がございます。これは以前の議会で寺崎前副市長がしきりに答弁されておりましたが,本来,感染があるのにPCRでは陰性となったり,一方で感染していないのに検査で陽性と判断される偽陽性の問題というのがございます。これは一定数あることが分かっております。この辺りの知識の啓発も行っていただいて,正しく恐れて,正しく対策することが必要だと考えております。この点も要望しておきます。よろしくお願いいたします。  続きまして,1人1台端末の推進に関してお伺いいたします。  先ほど活用方法に関して,デジタル教科書,そしてソフトウエアをプロジェクトチームをつくって今やってらっしゃるということをお聞きしましたけども,この端末を活用して教育内容の質を高めていくには,ICTの専門知識を持った人材が必要だと考えます。市長部局では,業務のICT化に向けて民間出身の人材を登用していると聞いております。GIGAスクール構想の推進に当たりましては,市長部局とも連携して,専門知識を持った人材のノウハウやスキルを活用していくべきだと考えますが,いかがでしょうか。  そしてまた,新型コロナウイルス感染症拡大の次なる波に備えて,1人1台配備される端末を活用した双方向でのオンラインの授業,この実現が必要だと考えますが,現在の検討状況をお伺いいたします。 43 ◯議長(壬生 潤君) 長田教育長。 44 ◯教育長(長田 淳君) 今,御指摘をいただきましたように,このGIGAスクール構想の推進に当たりましては,ICTの専門知識をお持ちの人材のスキル,ノウハウを活用していく,大変重要なことだと認識いたしております。そのために,これまでも機器等の整備に関しまして,市長部局,具体的に申し上げますと企画調整局の情報化戦略部と連携いたしまして情報システム専門官やデジタル化専門官の助言も頂きながら進めてきたところでございます。また,端末の活用に関しましても民間事業者と情報交換をしながら検討してきております。  今後,先ほど申し上げましたように本格的に取り組んでいくことになるわけでございますので,このGIGAスクール構想に対応した学校教育活動の在り方につきまして,やはりより具体的に検討をしていくに当たって,私ども教育委員会といたしましてもICTの専門知識や,あるいは経験を有する人材を登用していきたいと考えておりまして,ぜひ,このプロジェクトチームにも御参画いただきたいと考えております。  それから,もう1点のオンライン授業についてでございますが,この感染拡大に伴う臨時休業等があった場合に備えまして,オンライン授業の活用ということは非常に重要でありまして,準備を進めております。以前も申し上げたところでございますが,このオンライン授業には様々な形態があるわけでございますが,私ども,今,考えておりますのは,まずはやはりこの教員と児童・生徒がコミュニケーションを図る機会を持つ,そういう場をつくるということが大切であるということでございまして,1つはオンライン上でのホームルーム,もう1つは,オンラインでの教員と児童・生徒,1対1での面談というものに活用したいと考えております。それに関して,教員向けの研修ということについても来月から始めてまいりたいと思っております。  また,このオンラインで平常時と同じようにクラス全員に対して授業を実施したり,あるいは録画した授業を配信する,いわゆるオンデマンド型の授業といったことにつきましても検討は行っております。しかしながら,一方でこの児童・生徒の健康面でありますとか,また集中力,こういった観点から,今,私どももいろいろ調査をしておりますが,その調査におきましても10分なり15分といった短時間のオンライン授業と,それと,課題を児童・生徒に提示して,子供たち自身が取り組む時間,こういったものを組み合わせて実施しているケースが多いというふうに聞いておりまして,今後,現実的かつ有効な方法というものを考えてまいりたいと思っております。  いずれにいたしましても,今後,専門家の御意見もお伺いしながら,この端末を十分に活用して,感染拡大による臨時休業の規模や期間といったことに応じてオンライン授業の実施など,児童・生徒の学びの保障に努めてまいりたいと考えております。 45 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 46 ◯41番(河南ただかず君) 今,企画調整局と取り組んでらっしゃるというのをお聞きいたしました。今回のコロナ禍が落ち着いて,またオンラインの授業等が後退してしまってはいけないと思うんですね。これはやはりきちんと,先生方にとっても得意分野でない先生もいらっしゃると思いますんで,先ほどおっしゃられましたけども,先生へのきちんとした講習,教育もされてるということをお伺いいたしましたけれども,その辺はしっかりと子供だけ,生徒だけではなくて,学校の先生にもこの方向性は変わらないんだということをしっかり認識していただいて,より一層このGIGAスクール構想が進むようによろしくお願いいたします。  そして,次なる波に備えた双方向のオンライン授業なんですが,これは今回コロナ禍で学校に行けないというような状況で,本当にこれ,生徒もそうですし,生徒を取り巻く親御さんも本当にお困りになったことをよく聞いております。そんな中で,双方向のオンライン授業のやはり可能性というのもクローズアップされたと思うんですね。これはまだまだ時間がかかると思いますが,これから場づくりをしていって,オンデマンドの教育をひるむことなく進めていっていただきたいと思いますんで要望しておきます。  まとめますが,ICTの導入,運用は,教職員の授業の準備や成績の処理などの負担の軽減にも資するものであります。学校における働き方改革にもつながると思われます。また,今回のコロナ禍でいかにICTを社会が有効活用するかが大変重要となっていることは言うまでもございません。デジタル庁が設置される今日,ICTを適切,安全に使いこなすことができるよう,ネットリテラシーなどの情報活用能力を育成していく,この方向性はスピードアップしていかなければならないと考えます。ぜひ,スピード感を持って取り組んでいただきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして,観光・宿泊の推進についてお伺いいたします。  プレミアム付宿泊クーポン事業では,落選した市民が出てくると思われます。落選した市民対象にプレゼントの抽せんが予定されているとお聞きしますが,商品については,新型コロナウイルス感染症により大きな痛手を受けている地場産業を支援するという事業の趣旨を踏まえて選定すべきと考えますが,いかがお考えでしょうか。 47 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 48 ◯副市長(今西正男君) プレゼント当選者への商品でございますけれども,御指摘のように神戸の地場産業を支援するという観点から,地場産品を活用したいというふうに考えてございます。具体的な商品につきましては,これから複数の品を選定していきたいというふうに思っておりますけれども,選定した品以外にも神戸には魅力ある地場産品が多数あるということでございますので,地場産品を紹介するリーフレットも同封して,地場産品のPRにも努めてまいりたいというふうに考えてございます。 49 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 50 ◯41番(河南ただかず君) 最初に市長が今回のこの補正予算,幅広い業種に目配りをしたということと,そして,この観光業に対して支援が必要だと,1月以降のお客様が閑散期になってしまうというような取組をおっしゃっていただきました。これやはり観光というのは,神戸が観光都市であるためには,基礎になるものですし,これはしっかりとお客さんを集めていただかなくてはいけません。そのためには,様々な施策というのは,お助けしなくてはいけないと思うんですね。ぜひ,これからGoToキャンペーンも始まりますけども,なかなかまだ旅行に行くという風潮ではございませんので,まずは近場での旅行,先ほども市長おっしゃいましたけども,近場観光をしっかりと皆さんに行っていただいて,安全・安心に楽しんでいただく。そして,その中で地場産業も助けていくという施策が必要だと思いますので,ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして,新型コロナウイルス感染症の対策として,今般のプレミアム付宿泊等クーポン事業等の観光産業支援策や,これまでの中小企業のチャレンジ支援補助金等の事業者支援策など,様々な施策を打ち出してきて,全体で100億円規模の事業を展開してきたと思います。これまで実施してきた支援事業について,事業の執行状況や効果について,現時点でどのようにお感じになっているか,市長の見解をお伺いします。 51 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 52 ◯市長(久元喜造君) 本市が取り組んできた経済支援策の執行状況,あるいはその効果についてですけれども,この感染症拡大に伴って経済活動が急速に縮小し,市内の事業者は非常に大きな影響を受けました。そこで,国・県が実施している支援施策に加えまして,広く市内の事業者を全力で支え神戸経済を守るという観点から,市独自の施策も実施してきたわけです。具体的にはチャレンジ支援補助金,あるいは店舗家賃負担軽減補助金などの施策を行いまして,経営強化支援を目的といたしました越境EC事業支援補助金なども実施してきたところです。  これまで実施してまいりました支援事業のうち,5月から6月にかけて募集してきたチャレンジ支援補助金,店舗家賃負担軽減補助金,越境EC事業支援補助金につきましては,いずれの事業におきましても9割を超える交付決定を行いました。特に,チャレンジ支援補助金につきましては,約8,000件,店舗家賃負担軽減補助金につきましては,約4,000件と想定を上回る申請をいただいたところです。これは予算が足りなくなりました。御議決いただきました予算内で執行し,これを打ち切るということも選択肢としてはあったわけですけれども,事業者の方々が置かれている厳しい経営状況を考えれば,やはり拡大すべきであるというふうに考えたところです。本来であれば議会で予算を上程させていただき,御審議をいただくべきところではありましたけれども,危機的状況を乗り越えていく1つの手だてとして,補助金を一刻も早く活用させていただきたいと考え,専決処分を行わせていただいたところです。  これらの支援策は,中小企業や個人事業主,不動産オーナーや店舗などの幅広い業種の皆様に活用していただきました。厳しい経営状況の中で市内事業者が事業を継続し,新たな取組による経営強化を図る上での一助となったのではないかというふうに考えております。  また,この家賃負担軽減補助金につきましては,自治体独自の取組として国会でも複数回,神戸のこの取組が紹介されまして,国の家賃負担施策の制度化にもつながったところです。そういう意味で,先導的役割を果たし,国の制度化にもつなげることができたという意味では,神戸市内の取組が全国の取組に波及し,寄与することができたという面もあるのではないかというふうに考えております。 53 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 54 ◯41番(河南ただかず君) この家賃の負担補助金,あるいはこの中小企業チャレンジ支援補助金,これはやはり私も周りから使わせていただいたというお声を大変多くお聞きしまして,それを有効活用できてるという話を,本当にお聞きしております。これは神戸が独自の政策として日本の中でも先んじてやられたということは本当に評価しております。やはり経済というのは回していかなければなりません。そういったところで行政が助ける部分も多々あると思いますので,ぜひ,コロナはまだ終息したわけではございませんので,これから何が起きるか分かりません。しっかりと注視してお願いしたいと思います。  まとめますけれども,コロナ危機においては,医療体制を整備したり,医療物資を確保したりする上でも,また貧困や失業,そして倒産を防ぐ上でも,結局,財政支出の拡大が不可欠であります。国の施策に頼る面が大きいですが,地方政府としてもコロナ危機対策のためには最大限の事業で地元経済を回す,支える政策を要望いたします。よろしくお願いいたします。  最後になりますが,三宮駅周辺の自転車駐車場の整備の進め方について再質疑をさせていただきます。  先日,都心機能高度集積地区における既存の附置義務駐輪場を会派で視察いたしました。有効活用されているとは言えず,利用実態がない駐輪場も多く見受けられました。一方,三宮周辺は放置自転車が多く,駐輪場も不足している中,既存の附置義務駐輪場の見直しの検討と合わせて設置業者への指導の徹底や利用促進策も図るべきと考えますが,いかがでしょうか。 55 ◯議長(壬生 潤君) 油井副市長。
    56 ◯副市長(油井洋明君) 議員御指摘のとおり,私も附置義務駐輪場を見たときに,やっぱり有効に活用されていないというところを確認してございますが,御指摘の指導や利用促進策につきましては,神戸市におきましては,これまでも三宮駅周辺におきまして附置義務駐輪場を有する施設管理者に対しまして,利用促進等について働きかけを行うとともに,市営駐輪場,それから附置義務駐輪場の位置を案内する看板の設置並びにチラシの配布等を実施しておりますけれども,前後で私の確認としましては十分な効果が現れていないというのが現状でございます。そのため,専門家を交えて法律・条例の趣旨を踏まえた指導の在り方であるとか,より実効性のある利用促進策について検討を進めてまいりたいというふうに思ってございます。  併せて,既存の附置義務駐輪場の設置者に対しまして,個別に話合いを行いまして,すぐにできる対策が見いだせる場合につきましては対策を講じてまいりたいというふうに考えてございます。 57 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 58 ◯41番(河南ただかず君) それは何年も前から建設局の方がおっしゃってるんですね。先ほど,案内板を設置するとか言ってらっしゃいましたけども,我々会派行って,現地の担当者の方にお聞きしますと,神戸市見に来ましたと,神戸市の職員さん見に来ました。でもその後何にも言うてきませんというような形で,非常に私もがっかりしたわけなんですね。その板をもちろん設置してくださったところもあるでしょうけども,残念ながら伺ったところの多くはそういった促進策,利用に対しての促進を自ら行おうという感じではなかったんですね。今回,こうやって新たに三宮都心部に進出しようとされる企業,あるいは不動産業者に対して,インセンティブのような形の条例改正があるわけなんですけども。これはやはり既存の今持ってらっしゃるところがこれまで整備してきて,あるテナントさんに言われたのは,我々も附置義務駐輪場を撤廃していいんですねと。そういうことをやっぱりおっしゃるわけなんですね。今から進出されてくるとこが附置義務駐輪場を設置しなくていいんであれば,当然,今もう建ってるとこであれば別の用途に使いたい。これは誰しも思うことだと思います。  ここで神戸市はどう考えるかなんですけども,我々市民にしたら,これから三宮周辺の自転車駐輪場,現行1,400台ぐらいあって,3,000台以上を目途にしてやっていくと。要は2,000台以上増やしていくというような考え方。それは我々の税金で整備していくわけなんですね。それが,もっと今ある附置義務駐輪場を有効活用できないのか。これは誰しも,私,考えることやと思うんです。それの使用をどうするかということを3年かけて考えるというのは,あまりにも長過ぎるし,この非常に速い流れの社会の中で3年ではちょっと長過ぎるんではないか。まず,そこを市長どうお考えなのか,もう1度御答弁お願いいたします。 59 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 60 ◯市長(久元喜造君) 先ほども申し上げましたけれども,私もこの既存の附置義務駐輪場を見に行きまして,ほとんど使われていないところがかなりあると。これはやっぱり改善しなければいけないということだという認識が基本です。同時に,利用されているところと利用されていないところが現実にはあるわけですから,この間の公平性ということを考えれば,どうすればこれを使っていただくのかということを考えていかなければならないわけですけれども。しかし,どのような措置を講じても,これ使われる可能性が非常に低いということであれば,この附置義務そのものをどうしなければいけないのかということも考えなければいけない。ですから,両面でこれを考える必要があるというふうに,先ほど御答弁申し上げたわけです。  この附則は,私が建設局に対してお願いして,今回,この附則を入れた条例の提案をお願いしているところですが,やはりスピード感を持って対応しなければいけませんから,3年と書いてありますが,これは3年以内には必ず検討結果を出すということでありまして,3年間時間をかけるというつもりではありません。できるだけ早く,スピード感を持って結論を見いだしていきたいというふうに思っています。 61 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 62 ◯41番(河南ただかず君) 中央区の新年会で,帰り途中で──市長が御出席された後,市長が油井さんに,この辺,駐輪場どうなるんやみたいなことをおっしゃってた姿をちょっと今思い出したんですけども。ポートライナーの下の辺かな,そこのところを市長が自らのアイデアで油井さんにおっしゃってたのをちょっと今思い出しましたけど。  やはり新しく造るのはもちろん大切なんです。ただ,やはり今あるものを,もちろん公平性というのは市長,今おっしゃいましたけども,あるものを使う──私が仮に担当者であれば,例えば,屋上にあったら利用者に上まで持って上がれといったら,危なっかしくて現実的には利用者が自分の自転車を屋上まで持って行って,置いて下りてきてということは,これできないと思います。どこのビルを言ってるか大体察しがつくと思うんですが。例えば,1階部分に自転車を預かる方がいて,預かる方が何台かためて,番号札を渡して,その番号札で上に上げて,上にまた1人いて,その番号札に沿って,例えば,自転車の受け渡しを決められた時間に行うとか,考え方はいろいろあると思うんですね。上の階に1人と下の階に1人いらっしゃったら,例えば,そういった形で今ある附置義務駐輪場ももっと有効活用できると思うんです。だから,公平性というのはすごく大切なんですけども,こんだけあるんだったら何とかして使ってやろう,そして我々の税金で整備する部分を極小化して,ほかのものに使ってやろうというような考え方も,私,できるんじゃないかなと思うんですけども。この点の考え方はいかがでしょうか。 63 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 64 ◯市長(久元喜造君) 確かにできるだけ税金の投入は少なくしなければなりませんが,しかし,駐輪場のこの整備というのは,やはりこれは幅広く使われるということと,放置自転車がたくさん駅前に存在するということは,これはまちづくり全体から見て決して好ましいことではありませんから,やはりここに予算を議会で御審議いただいた上で,やはり一定の法的整備は図っていかなければいけないというふうに思います。  今,河南議員から御指摘いただいた,両方に係員がいて,これを上げたり下げたりするよりは,京都の駅前にあるように入れれば中に自動的に入る。そして,カードをかざしたら自動的に自転車が上がってくるというような方向のほうが,これはやはりテクノロジーの進化の時代にはふさわしい対応ではないかというふうに思います。 65 ◯議長(壬生 潤君) 河南君。 66 ◯41番(河南ただかず君) アナログな提案をしてしまって失礼いたしました。おっしゃるとおりテクノロジーの進化に伴った自転車駐輪場があってしかるべきだと私も思いますが,今あるものをいかに使用するかということも,これまたできるだけ早く,市長,3年よりかもっと早くとおっしゃいましたけども,もうお尻をたたいていただいて,どないなってるんや,どないなってるんやと中間報告を我々にもお知らせいただきたいと思います。  まとめますが,この政策は,三宮の中心に企業誘致やビルの建て替えへの機運を高め,玄関口にふさわしい空間としていくことを目指していくとされています。アフターコロナでは,通勤での密を避ける意味から,自転車通勤などにも注目が集まっています。それを駐輪する場所が必要であることは言うまでもありません。今,活用されていない附置義務駐輪場に関して,なぜこうなってしまったのでしょうか。久元市長も現場を見てよくお分かりのはずでございます。非常に分かりにくく使いにくい場所に建物建設時に設置されたからです。これに関して活用策をしっかりと示す必要があると思います。この企業へのインセンティブ政策のためには,ぜひ,地域と市民が納得いく駐輪政策を要望いたします。  以上で終了いたします。ありがとうございました。 67 ◯議長(壬生 潤君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,30番徳山敏子君。  (30番君徳山敏子登壇)(拍手) 68 ◯30番(徳山敏子君) 公明党の徳山敏子でございます。まず初めに,質問に入る前に市長はじめ,それから経済観光局の皆様に一言お礼申し上げたいんですが,このコロナのために自粛,それからテレワークなどになって,なかなか外に出る方がいなくて,また,神戸の経済も大変だというときに,うちの息子が元町のほうで美容院を営んでおりまして,元町ですので家賃も大変やはり高い。でまた,オーナーの方にも御迷惑をかけてしまうという,本当に大変なところに立たされたんですけれども,神戸市は本当にいち早く,全国に先駆けて家賃補助,テナントだけではなくオーナーの皆さんにも少しだけ痛みを分かち合っていただいたんですけれども──していただいたおかげで継続して事業を進めることができております。そしてまた,地元の皆様からも多くの喜びの声を頂いておりますので,この場で感謝の言葉をお伝えさせていただきたいと思います。ありがとうございます。  それでは,会派を代表いたしまして,令和2年度神戸市一般会計補正予算の第27号議案について3点お伺いいたします。  まず1点目は,検査体制の強化及び医療体制の安定的確保において,不安を抱えている妊婦を対象にPCR検査を実施し,寄り添い型支援を展開するということですが,出産を控えた妊婦がPCR検査を受け,陽性となった場合の病院の受入先は,先ほどもお話がありましたが県が調整しており,具体的な実施体制は決まっていないとお聞きいたしております。妊婦の不安をできるだけ軽減させるためにも,一刻も早い事業の実施に向け,早急に関係機関と調整を進めるべきと考えますが,御見解をお伺いいたします。  2点目は,小・中学校における教員の追加配置に関連してお伺いいたします。  今般の補正予算案では,新型コロナウイルス感染拡大に伴う学校休業により生じた学習の遅れを補うために,最終学年である小学校6年生と中学校3年生が対象で,少人数指導などの実施に要する教員の追加加配が行われており,市内小・中学校合わせて246校あるうち,31校に32名の加配教員を配置されたと伺っております。しかしながら,少人数制の授業を実施するための空き教室などがなく,今回,加配教員を希望できなかった学校もあったかもしれませんので,加配教員を希望したかった学校は,学習の遅れを既に取り戻して順調に進んでいると見てしまうのではなく,今後,児童・生徒の学習の遅れを補うために必要な支援はないかと,しっかりと学校と連携を取りながら現場に即した支援をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。  3点目は,市内宿泊・観光の推進についてお伺いいたします。  観光事業者の厳しい経営状況を考慮し,神戸市民を対象としたプレミアム付宿泊クーポン券の販売など,近場観光を推進するための観光振興策が補正予算に盛り込まれています。特に,宿泊クーポン事業は,6月に神戸市観光・ホテル旅館協会,一般財団法人神戸観光局と神戸市が協力し,STAY at KOBEと銘打ち実施いたして,1,800枚の販売予定数に対して約16万枚の応募があり,大変好評であったこともあり,今回も大いに期待するところでありますが,今回の事業では,予定されている枚数というのは4万枚ということで,先の16万枚の応募があったことを考えますと,市民ニーズに比べて少ないのではと感じます。観光業界の厳しい状況や市民ニーズを考慮し,クーポン券の枚数を増やすことも必要なのではないかと考えます。また,6月のSTAY at KOBEでは,参加企業が61に対して,今回の宿泊クーポンの対象は,旅館業に登録している357の事業者のうち,観光局さんのほうでは150から200ぐらいの事業者を想定しておられるということなので,それだけ行き先も,市民の皆さんからしたら増えるわけでございますので,今後,枚数が少ないということもありまして,どのような方法で市民の皆さんに喜んでいただき,かつ観光事業の支援につなげていくのか,御見解をお伺いいたします。  以上です。 69 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 70 ◯市長(久元喜造君) 徳山議員の御質問にお答え申し上げます。  STAY at KOBEを参考にした今後の観光振興策につきまして,お答え申し上げます。  今年の6月に神戸市観光・ホテル旅館協会が実施いたしましたSTAY at KOBE,神戸に泊まって応援キャンペーンは,非常に好評であったというふうに承知しております。  そこで,本市におきましても,この事業を1つの参考にさせていただきまして,対象宿泊施設を公募により拡充し,実施する提案をさせていただいているところです。コロナ禍におきまして,近距離の旅行の需要が高まっております。本事業によりまして,市民に神戸の魅力を再発見していただく機会を創出し,今後の観光事業を喚起するとともに,併せて,平日への観光需要の分散化,これも促進をしたいと考えております。  今回,提案させていただいております予算案におきましては,クーポン事業に加えて,神戸観光スマートパスポートの販売や六甲・有馬アートナイトプロジェクトの開催など,ほかの施策と組合せ,重層的に事業を行うことで,観光関連事業者を支援すると。そして,市民の皆さんに神戸の魅力を再発見していただければと考えております。  徳山議員から御指摘いただきましたように,STAY at KOBEでは,約15万枚の申込みがありました。ただ,この時点ではGoToトラベル事業はなかったわけでありまして,その後,開始されたこの事業を利用された方,それから,今後利用される方も一定程度いらっしゃるということも考えまして,このたびの補正予算におきましては,クーポンの発行枚数は4万枚とさせていただいたところです。まずは,今回の補正予算を御議決いただきました場合に,この事業を実施し,その上で必要に応じてさらなる観光関連事業者の支援策の検討を行っていきたいと考えています。  ほかの御質問につきましては,副市長からお答えさせていただきます。 71 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 72 ◯副市長(恩田 馨君) 妊婦の方々のPCR検査の早期実施につきまして御質問いただきました。  妊婦の方々にはできるだけ身近な場所で安全な検査をしていただくということが必要になるわけでございまして,例えば,かかりつけの産婦人科での検査が可能なのかとか,例えば,唾液による検体採取とするのか,そういったことにつきまして,現在,調整が行われているというふうに聞いておるところでございます。兵庫県全体で統一的な仕組みを構築するということで,県中心になりまして医療機関等と鋭意調整を図ってるというふうに聞いておるところでございます。  神戸市におきましても,兵庫県と連携を図りながら早期の実施ができるよう全力で取り組んでいきたいとい考えておるところでございます。 73 ◯議長(壬生 潤君) 長田教育長。 74 ◯教育長(長田 淳君) 私から,教員の加配の関係につきまして,お答え申し上げます。  御指摘いただきましたように国の第2次補正予算に計上されました,学びの保障のための教員の加配を活用いたしまして,空き教室の状況などを踏まえながら,実施可能な学校において,順次少人数指導を実施しておりまして,このたびの補正予算におきまして,この加配教員の追加配置に要する予算を計上させていただいております。  今回のこの国の加配は,指導内容を次年度以降に繰り越すことが困難な最終学年の学びの保障に必要な人的体制の強化というものを目的といたしておりまして,本市におきましても,この趣旨に基づいて最終学年の少人数指導を中心に活用しているところでございます。  臨時休業により生じました学習の遅れということを取り戻すために,児童・生徒の学びを保障する観点から学習指導体制の充実を図ることは大変重要であると考えております。加配教員の配置に当たりましては,人材や教室の確保などの課題はあるわけでございますが,引き続き学校現場のニーズ等を十分踏まえながら追加配置に努めてまいりたいと考えております。 75 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 76 ◯30番(徳山敏子君) ありがとうございます。  それでは,まず妊婦さんのPCR検査と,それから受入体制についてお伺いいたします。こども家庭局さんのほうでは,1億3,000万でしたか,コロナに──出産前にそういう疑いがあれば検査をするということで,多分そのぐらいの額を計上されておると思うんですが。そこで,私ちょっとそういうふうになってたのでお聞きしましたところ,感染になったらもう健康局さんになるので,そちらのほうは健康局さんにということだったんですよ。でも,やはりそこって一番大事なことだと思うんです。役所の中でも予算をお決めになるときに,どんどん検査はします。でも感染になった方は,まだそこのところは連携できていませんと。県のほうで,周産期医療とかがあるので,県のほうで病院の受入れのほうは体制を整えておりますということでしたが,現時点では恐らく中央市民病院のみになってしまいますので,こども家庭局さんのほうでは母子手帳であったりで,どれぐらいの妊婦さんが神戸市にはおられるというのは御承知だと思いますので,やはりその辺のところも急いで,中央市民があるから大丈夫ではなく,しっかりと体制を整えていただきたいと思います。私は4人いるんですけれども,いつ起こるか,出産というのは分からないので,その辺のところはよろしくお願いしたいと思います。今回,妊婦さんが病院に通院するに当たって,そしてまた,買物なども安心して行っていただけるようにということで,タクシークーポン券などもせっかく発行していただいておりますので,出産というところになりまして,ずっとそこの同じ病院に通って先生に見ていただいたけど,PCR検査をしたところコロナかもしれないので,じゃあ中央といっても,やはり先生との──体だけ移動すればいいという問題ではないので,しっかりとその辺も妊婦さんが安心するように体制のほうを整えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 77 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 78 ◯副市長(恩田 馨君) 先生言われました,こども家庭局,そして健康局ということで,そういったことにつきましては,御案内のとおり妊婦にとっては同じでございますので,しっかりとそこは連携してやりたいというふうに思っておりますし,今につきましては,中央市民病院のほうで,そういった陽性になった妊婦の方々についていえば,しっかり対応できるんだというふうに思っておりますけれども,これからインフルエンザ等も冬季を迎えて,例えば,陽性患者が多くなった場合に中央市民病院ではなかなか対応できなくなった場合にどうするかということでは,県全体での周産期医療の体制の強化というか,そういったことが必要だということで,今,県全体でそういった調整もいただいてるところでございますので,神戸市といたしましてもしっかりと妊婦さんが安心して出産できるような体制について,いろいろ取り組んでいきたいというふうに思っております。 79 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 80 ◯30番(徳山敏子君) よろしくお願いいたします。大事な点ですので,分娩の受入れというか,出産,安心して妊婦さんを受け入れていただけるようによろしくお願いいたします。  今,副市長のほうからインフルエンザのことも少しあったんですけれども,関連しまして,新型コロナウイルス予防として,マスクの着用でありましたり,手洗い,それからうがいの励行が個人個人で──今年はコロナウイルス対策として励行されたおかげで多分,今年の2月,3月はお聞きするところによりますと,風邪でありましたりインフルエンザの数が大分例年になく減ったということでありますけれども,今後,時期的に,季節柄,風邪なのかインフルエンザなのか分からないという,同時感染というかそういう時期になりましたときに,不安を抱えて皆さんが集中して検査,コロナじゃないかとなってしまうと,また大変ですので,その辺の相談できるような窓口というんですか,その辺の体制はいかがでしょうか。お伺いいたします。 81 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 82 ◯副市長(恩田 馨君) インフルエンザも勘案しての相談ということでございますけれども,かかりつけ医等が患者からの相談に応じてやっていただくというのが基本なんだと思いますけれども。やはりそのかかりつけ医の中でも,なかなかコロナの関係の診療まではちょっと難しいというところがあられると思いますので,そういった場合につきましては,診療可能な医療機関を御紹介いただくような形をしたいと思っておりますし,また,神戸市の医師会とか神戸市のほうで健康相談窓口というのを開設しておりますけども,そこで情報を共有して診療できるような医療機関については,しっかりと皆様方に案内して,活用していただくようにしたいというふうに思っているところでございます。 83 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 84 ◯30番(徳山敏子君) ありがとうございます。インフルエンザとの同時流行に備えて,しっかりとまた,個人個人もなんですけれども,自分のかかりつけの先生に,冷静にそちらのほうに行っていただいて診ていただく,そういう判断も大事だと思います。  それとまた最近,非常に充実しているなと思っているのは,広報紙KOBE,あれがすごい充実しておりまして,皆さん大分目を通していただいていますので,そういうのもまた,広報紙なども活用して皆さんにしっかりと周知いただけたらなと思いますので,よろしくお願いいたします。  次は,教育委員会さんのほうなんですけれども,今回の加配教員の件ですが,最終学年である小学校6年生と中学校3年生の児童には,先行して1人1台のタブレット端末が配付されて,全体にタブレットが行き渡るのが来年の2月頃と伺っています。それまでの間,特に加配教員が配置されていない学校については,全ての児童・生徒がコロナ禍における学習の遅れを取り戻すための学びの機会を確保すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 85 ◯議長(壬生 潤君) 長田教育長。 86 ◯教育長(長田 淳君) このコロナ禍に伴う学習の遅れに対応していくために,学校再開後既にこれまでも配置しております,この学習指導員──これは教員免許を有しておりますが,本市では学ぶ力・生きる力向上支援員と呼んでおりますが,この指導員を活用しまして,児童・生徒の状況を丁寧に確認しながら学習を進めております。  それに加えまして,国の制度を最大限活用いたしまして,先ほど申し上げました国の加配教員の配置に努めるとともに,また,7月から全ての小・中学校に対して,各校1~2名程度でございますが,学習指導員の追加配置を進めてきております。さらに,教員免許を有する学習指導員の確保もなかなか難しい面がございますので,この9月からは教員免許を持っていない大学生等を学習指導補助員として採用しております。  今申し上げましたような,これら学習指導員等の追加配置によりまして,授業中から放課後まで,児童・生徒に寄り添ったきめ細かな指導を進めておるところでございまして,引き続きこの児童・生徒の学びの機会の確保に努めてまいりたいと考えております。 87 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 88 ◯30番(徳山敏子君) きめ細かな子供さんへの関わり,児童・生徒への関わり,よろしくお願いいたします。  このたびの国からの加配教員の予算は,一応条件があって,最終学年,小学校6年生と中学校の3年生ということなんですけれども。今,教育長おっしゃったように,そこだけではなくて,私,自分のことで大変恐縮なんですけれども,1年生の孫がおりまして,本当に去年の夏ぐらいからピッカピカの1年生の歌とか歌いながら,幼稚園でもきっと歌ってきてると思うんですけど,本当に楽しみにして,スタートしたわけなんですが,コロナなので仕方がないんだと思うんですけれども,その辺の1年生の──次の学校に行く子供さんたちの対応というのもとても大事なんですけど,幼稚園,保育所の子供たちも言ってみれば学校ではないんですけれども,学校に入る大事なステップですので,その辺,子供さんたちの今の状況とかは,教育長は御存じでしょうか。お伺いいたします。 89 ◯議長(壬生 潤君) 長田教育長。 90 ◯教育長(長田 淳君) もちろん今の現場の状況は逐一報告を受けたり,私も現場のほうに何回か足を運んだりして,お伺いしております。いずれにしてもやはりこのコロナ禍の下で卒業生はそうですけれども,新1年生につきましても,通常ではないこの状況の中で子供たちは子供たちなりに大変苦労をしているということも重々承知いたしております。教育委員会といたしましても,感染防止対策に十分配慮しながら,対策を講じながら,片方ではこの学びの保障ということについて最大限の努力をしてまいりたいと考えております。 91 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 92 ◯30番(徳山敏子君) よろしくお願いいたします。コロナもマイナスばかりではなくて,子供さんたちの毎年就きたい職業というのをクラレというところで調査してくださってるんですけれども,今年は女の子のほうが1位が保育士さん,2位が看護師さん,4位にお医者さんと薬剤師さんが入ってまして,男の子のほうは,2位にお医者さん,それから4位に研究者というふうになってるんです。教師だったりスポーツとかがいつも上だったところが,コロナのおかげで今,一生懸命働いておられる看護師さんたちの姿,それから先生たちの姿も,身近で目の当たりに見ている子供たちに,マイナスばかりの影響はないと思いますので,やはりそれも教育の一環だと思いますので,しっかり子供たちにいい方向に,将来に向かって本当にいい方向に行くように,先生たちの最大限のお力を注いでいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  最後に,観光のほうなんですけれども,先ほどバラエティーに富んで,今回は観光関連事業者,それから利用者,使っていただく方のことも踏まえて,6月のときは通り一遍のというか,そういう割引をメインにしていただいたんですけれども,今回も神戸市内にお住まいの方中心で,先ほど市長が言っていただいたように,土・日ばかりに集中してしまうとやっぱりホテル業界の方も大変なので,平日というのもそうやってつくっていただいたということで,大変ありがたいなと思います。ただ,枚数的に予算があるので増やせないということですけれども,これがまた好評であれば次のことも考えていただけるということですので,またしっかりとそちらのほうの対策もお願いしたいと思います。  それでは,ちょっと地元のことなんですけれども,地元の有馬温泉の伝統的な芸妓文化は,新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請などにより甚大な被害を受けております。県内唯一の歴史ある芸妓文化を途絶えさせないためには,今回の補正予算で計上されているような一過性の支援のほか,現在,制度設計を行っております神戸歴史遺産に認定しておりますそちらの支援につなげるなどして,本市として,継続的な支援が可能な事業スキームを検討すべきと考えますが,いかがでしょうか。 93 ◯議長(壬生 潤君) 恩田副市長。 94 ◯副市長(恩田 馨君) 有馬地区の芸妓文化の支援ということで,今般の補正予算で芸妓を活用した有馬温泉の魅力発信というような事業も計上させていただいておりますけれども,これまでの補正予算におきまして,アーティストに対する支援の一環ということで,動画制作の支援を行ってユーチューブで公開したりとか,活動拠点に対します補助などを,文化芸術活動に係る経費を支援してきたところでございます。  御指摘の一過性でなく継続的な支援というようなことでございますけれども,現在,御指摘のように神戸歴史遺産の制度ということについて,検討を内部でしておるところでございまして,こちらは神戸市内に残ります地域の力によって残されてきました歴史的な建造物とか,伝統文化・芸能,その対象に,例えば,建築物であれば修理事業でございますとか,伝統文化であれば,その伝統行事の継承者への育成事業,こういったことについて助成できないかということで,今,制度設計を検討しているところでございます。こういった中で,有馬芸妓文化につきましても,しっかりと検討させていただければというふうに思っているところでございます。 95 ◯議長(壬生 潤君) 徳山君。 96 ◯30番(徳山敏子君) ありがとうございました。継続的な支援ということで大変ありがたく思います。  大きな災害がありますと,一番ダメージを受けるところは観光であったりすると思いますので,そこのところをこれからも継続してしっかりと応援していただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。ありがとうございました。  以上です。 97 ◯議長(壬生 潤君) 御苦労さまでした。(拍手)  この際,暫時休憩いたします。  午後0時40分に再開いたします。   (午前11時41分休憩)   (午後0時41分再開)  (平井副議長議長席に着く) 98 ◯副議長(平井真千子君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  直ちに議事に入ります。  午前に引き続き,質疑を続行いたします。  20番三木しんじろう君。  (20番三木しんじろう君登壇)(拍手) 99 ◯20番(三木しんじろう君) 日本維新の会の三木しんじろうでございます。会派を代表して,第67号議案について質疑をさせていただきます。  神戸市では,放置自転車の防止や自転車駐車場附置義務に関して,神戸市自転車等の放置の防止及び自転車駐車場の整備に関する条例を定めております。自転車駐車場附置義務は,近隣商業地域及び商業地域において,自転車の利用が多い一定規模以上の小売店舗,銀行,遊技場の施設設置者に対し,条例により自転車駐車場の設置を義務づけております。このたびの議案は,この条例を一部改正し,三宮駅周辺の都市機能高度集積地区において,自転車駐車場の附置義務を免除し,都市機能の集積を促進するとのことです。  神戸市は,今年の12月頃から新たに三宮駅,元町駅周辺に民間駐輪場の整備を行うなど対策はしているものの,放置自転車は多くあり,自転車駐車場の附置義務を免除することにより,さらに放置自転車が増えてしまうのではないかという区民の方からも不安の声がございます。  三宮には多くの会社や店舗がございます。そして,御存じのように,その周辺には多くの方々が生活し,まさに都心と住宅地が隣接しております。住民の方々は日々のお買物や移動手段として自転車を利用し,通勤など遠方からも自転車に乗って三宮に来られる方々もおり,定期駐輪場を利用したい希望者も含め駐車需要が満たされておらず,多くの放置自転車があるのが現状であり,これは大きな問題でございます。  このたびの附置義務の免除といった規制緩和を行う上で,それによって新たな問題が生じないように,同時に対応策を考える必要があると思います。企業誘致やビル建て替えの機運を高めるためと理由にありますが,自転車駐車場に関する現状の問題認識,それと,自転車の活用を推進する中,自転車駐車場の附置義務を免除する目的を改めてお聞きしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 100 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 101 ◯市長(久元喜造君) 三木議員の御質問にお答え申し上げます。  神戸市では,市営駐輪場の整備,放置禁止区域の指定,放置自転車の即時撤去,このいわば3点セットによりまして,放置自転車対策を実施してきました。三宮周辺でも市営駐輪場の整備を進めてきましたけれども,利用率が高く,ほぼ満車状態となっております。放置禁止区域内の放置自転車につきましては,減少傾向にありますが,区域外も含めると依然として多数の放置が見られるという状況にあると認識しております。  そして,神戸市では放置自転車対策と併せ大量の駐輪需要を生じさせる施設の設置者に対し,自ら利用者のための駐輪場を確保する附置義務を課してきました。
     一方で,三宮駅周辺では,再整備の取組を進めておりまして,土地利用の誘導規制や企業誘致に関するインセンティブなど,より高度な都市機能の集積を目指す諸施策を総合的に講じております。このことによりまして,三宮周辺を神戸の玄関口にふさわしい,高質な空間にしていることを目指しております。  今回の条例改正は,そうした施策の一環といたしまして,三宮駅周辺の商業・業務などの都市機能に特化した土地利用を誘導すべき地域,すなわち都心機能高度集積地区におきまして,新築・増築する建物の設置者に対し,駐輪場の附置義務を免除することで,ビル建て替えなどへのインセンティブを付与しようというものであります。実態に合った附置義務駐輪場の運用ということと,そして,冒頭申し上げました積極的な駐輪場の整備などの対策を総合的に,そして組み合わせながら複層的に講じることによりまして,都心・三宮の再整備と,そして放置自転車対策というものを強力に進めていきたいと,これが今回の条例の改正の趣旨であります。 102 ◯副議長(平井真千子君) 三木君。 103 ◯20番(三木しんじろう君) ありがとうございます。  神戸市では令和2年2月から3月まで市民意見募集を行いまして,神戸市自転車活用推進計画を策定されています。その意見の中にも,自転車を止める場所,または駐輪場の不足についても市民の方から御指摘されているところでございます。  また,この推進計画には,自転車の走行環境やルールやマナー,これについても書かれているわけですけれども,同時に駐輪または放置自転車対策の効率化や自転車通勤の促進についても,この計画の中には書かれておるところでございます。  それで,放置自転車の撤去保管料が,9月1日から,今年の,自転車は2,000円から2,500円と,原付は4,000円から5,000円に改定されていますけれども,放置自転車対策というのはされていると思うんですけれども,その反面,自転車放置禁止区域以外に放置自転車が広がってしまっているという現状もあると思います。三宮駅をエリア分けしていただいて,駐輪場の利用率とか,放置台数の調査を行った上で,行政によって自転車駐輪場の整備を行っていただいて,必要台数を新設により確保していただきたいというふうに考えておりますが,市長のほうも先ほど前向きな御答弁ありましたけど,御見解を改めてお聞きしたいと思います。 104 ◯副議長(平井真千子君) 油井副市長。 105 ◯副市長(油井洋明君) 三宮駅周辺では,通勤・通学の駅利用であるとか,買物等の施設利用が混在する中,これに対応するために市営の駐輪場の整備を進めてまいりました。このほか,短時間無料で利用可能な道路占用を活用して民間駐輪場を整備してもらうと,そういったことも進めてきたわけです。  しかしながら,依然として放置自転車も多いというのが現状でございまして,また,市営駐輪場の定期の空きを待っている方々も,三宮については非常に多いという状況でございます。議員御指摘のとおり,駐輪場が不足しているという状況であるというふうに十分認識するところでございます。  今回の条例改正で,今後,都市機能高度集積地区内で新築・増築する建物の設置者に対して,附置義務駐輪場を免除することになりますけれども,やはりその分を含めて今後は神戸市が主体的に駐輪場を満たす容量の駐輪場を確保していきたいというふうに思ってございます。その場合は,三宮駅を中心に中央幹線であるとか,税関線であるとか,そういう幹線道路がありますので,やはりそのエリアごとに分けて,どういった放置の状況,駐輪の需要の状況があるのか,そしたらそこにはどういった今の駐輪場があるのか,今後の予想としてどれぐらいの駐輪が要るのか,そういったものを考えていく必要があるというふうに考えてございます。  今後の三宮駅周辺の駐輪整備の進め方について,そういった考え方も含めて神戸市のほうで考え方を今,整理してございまして,議案御承認の上,改正条例を公布する際にも,併せて駐輪整備の進め方に関する資料をホームページで公開することを予定してございます。  それから,現在,生田新道等で駐輪場がないところについて,今,駐輪場の整備を進めるために歩道等の拡幅の工事をやってございますけれども,やはりその放置禁止区域以外の放置自転車に対応すべく,そういった駐輪場の整備に合わせて放置禁止区域の拡大も検討してまいりたいというふうに考えております。 106 ◯副議長(平井真千子君) 三木君。 107 ◯20番(三木しんじろう君) 定期駐輪場の不足も含めて御認識があるというような御答弁だったと思いますけれども。具体的に数字でいえばどれぐらい,今,利用台数があったり,放置台数があったり,定期駐輪場の待ち──不足,どれぐらいで,数字というのはエリアごとに出されているんでしょうか。 108 ◯副議長(平井真千子君) 油井副市長。 109 ◯副市長(油井洋明君) エリアごとについても詳細な検討を進めておりますけれども,基本的な考え方としまして,ある程度三宮駅から一定の距離のところについて,駐輪需要が高いというふうに考えてございまして,その中に,現在,公共または民間の道路占用を利用する駐輪需要が,利用者がどれだけいるのか,そしてそのエリア内にどれだけ放置があるのか,それからまた,市営駐輪場の定期待ちの数がどれだけあるのか,そういったものを算出してございます。現在整備している駐輪場については,行政側だけじゃなく民間のやつも含めて──これ,附置義務以外ですけれども,1,700台ぐらいの駐輪場を整備してございますけれども,今の感じでいくと,その倍ぐらいの数は必要ではないかと。それが,それぞれのエリアごとに放置の状況であるとか,実際今どんだけ駐輪場があるかと,その辺を考えながら考え方を整理してまいりたいというふうに考えております。 110 ◯副議長(平井真千子君) 三木君。 111 ◯20番(三木しんじろう君) 今,倍といったら3,400台ぐらいには必要な台数はなると,駐輪場がなると思うんですけれども,これだけではなく,今後は少し多めに整備していただきたいというふうに考えております。  それで,駐輪場は当然,立地条件がよくないと利用されないわけなんですけれども,三宮駅周辺は用地が限られております。他都市を見てみますと,午前中にもありましたけれども,京都もそうですし,東神奈川,そして前橋とか,近場で言うと西宮北口にサイクルツリーなどが採用されていて,限られた土地を活用して,地上や地下の機械式,いわゆるタワー型の駐輪場というのをやられてるみたいなんですね。  同時に,今,自転車というのは,値段の幅が結構広くて,1万円ぐらいのものもあれば何十万円という,いわゆる競技用というか,スポーツ用の自転車も多くあると思うんですけれども。今ある,例えば,地上の平面式の駐輪場ですと盗難の心配もあるというようなお声も聞いております。セキュリティー面も,カメラの設置等も含めて強化していかないと駄目やと思うんですけれども。限られた設置様式の有効活用,タワー型の駐輪場も含めて,それとセキュリティー面の強化の両面から,どのような駐輪場を今後整備していかれるのか,お聞きしたいと思います。 112 ◯副議長(平井真千子君) 油井副市長。 113 ◯副市長(油井洋明君) 現在,三宮駅での駐輪場の整備につきましては,例えば,駅前広場の一部の区域を使ったりとか,あとは新交通の高架下,または広幅員の歩道の一部を使ったりして行政が造ったり,また,道路占用を使って民間事業者に駐輪場整備をしてもらったりしてますけれども,やはり空間的な余裕がないという状況でございます。そういったことで,従来整備してきたような地上の平面式の駐輪場だけでは台数の確保というのは難しいという面があるということは十分思っております。そのために,地下空間の活用であるとか,先ほど議員の御提案にありましたタワー式の機械式の駐輪場など,やはり限られた用地を有効に活用するための手法を取り入れることが必要ではないかというふうに考えてございまして,これらについては,コスト面も結構造り方によっては変わってきますので,コスト面を含めた様々な手法を比較しながら進めていきたいというふうに思ってございます。そういう立体の機械式になりますと,議員御指摘のようにセキュリティー面の確保も──実際外からはなかなか入れないという形になりますので,できますし,併せて,カメラの設置といったセキュリティー強化についても検討して,市民が安心して利用できるような駐輪場にしていきたいというふうに考えてございます。 114 ◯副議長(平井真千子君) 三木君。 115 ◯20番(三木しんじろう君) 今は細かいスケジュール等,場所もちょっと分からないとは思うんですけれども,また市民の方々にも今後,計画が分かり次第示していただきたいと。それと,区役所ともぜひ連携を取っていただきまして,この整備内容のスケジュールとかも話し合って,意見交換もしていただきたいと思います。  午前中にも,現在ある駐輪場についての話が出ておりましたけれども,私ども維新の会の会派で幾つか視察をさせていただきました。これはおっしゃるとおり利便性のよい場所には,駐輪場は利用率が当然高いと。屋上などのちょっと使いにくいというか,大分使いにくいところは,何百台も止める施設はあるわけなんですけれども,全くというかほぼ使われていない状況でして,お話を聞いた限りでは,中には5年間1度も使われていないというような状況も聞いております。当然,これ利用率が低いのは場所の問題もあるんですけれども,この管理されてる方々にお話を聞きますと,自転車置き場のタイヤを入れるとこ,これがもうさびてしまってどうしていいか分からないと。私どもも見ましたけれども,台風とかがあって,もしこのボルト・ナットが取れて,屋上にあるもんですから,事故があってもいけないというように考えているとこなんですけれども。管理者にとっては改修費用とかメンテナンス費用,撤去はできるなら本当は撤去したいという気持ちもあるんですけど,撤去費用もばかにならないというようなことを言われているわけなんですね。このまま放置されていて,もう全く利用はされていない状況です。午前中にも質疑がありましたけれども,これも私どもとしては早急に何らかの対策をしていただきたいというふうに考えております。  それで,平成27年以前に設置された附置義務の駐輪場に関しては,今後も大変大きな課題だというふうに思っております。設置事業者とも意見交換を当然行っていただきたいんですけれども,ぜひ,自転車の利点を考えていただきまして,自転車の駐輪場,シェアサイクル──今回これ補正予算がついておりますけれども,これも同時に進めていただきたいと思っております。三宮周辺には,朝とか歩いておりますと,通勤者が三宮の駅から南のほうに下りられる方がいる中,住んでる方は逆に北のほうに上がっていって,逆行している状況で,大変危ないなと思うところもあるわけなんですね。朝,フラワーロードにはバスとかトラックが路駐をしている状況もよく見ます。ぜひ,自転車専用道路とか安心・安全の自転車利用環境というのを,駐輪場も含めて整えていただきたいと思うんですけれども,その辺の御見解をお聞きしたいと思います。 116 ◯副議長(平井真千子君) 油井副市長。 117 ◯副市長(油井洋明君) 本当に自転車利用というのが増えてきていると思います。特に,コロナ禍の関係で,例えば,大量輸送機関じゃなくて自転車でと,そういう動きも全国的にはあるように考えてます。また,健康志向の高まりで自転車を利用される方ということもありまして,やはり神戸市のほうでは総合的に計画をつくってやっていこうということで,いろんな取組をしていきたいというふうに思ってございます。  その中で1つは,交通結節点に来て止める駐輪場というのは,まだまだ足りてない部分がありますので,それらについては,しっかり三宮だけじゃなくて造っていきたいというふうに思ってございますし,安全に自転車が通行できるように,自転車の走行空間の整備については,いろんな形で整備を進めておりますけれども,これらをもう少し広げてネットワークできるように進めていきたいというふうに思っております。  それから,今はやっぱりシェアをするという動きになってきてますので,これらについては,自転車についてもシェアリングという格好でできるように,コベリンという格好で三宮から神戸駅,元町,その辺りで今動いてますけれども,そういったやつをもう少し広げることができないかとか,そういうシェアサイクル,シェアリングについても検討を加えて,トータル自転車の利用者が利用しやすいような施策についても総合的に考えてまいりたいというふうに考えてございます。 118 ◯副議長(平井真千子君) 三木君。 119 ◯20番(三木しんじろう君) 例えば,阪急百貨店のほうの地下の食料品街に自転車で買物に行きたいということになれば,くじらの駐車場を利用しなければならないと,そこには10台ぐらい止めるスペースはあるということなんですけど。やはり立地というのはかなり重要やと思うんですよ。自転車の利点というのは,目的地まで行ける,近くまで行けて気軽に使えるということなので,ぜひその辺も御検討していただきまして,進めていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 120 ◯副議長(平井真千子君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,54番森本 真君。  (54番森本 真君登壇)(拍手) 121 ◯54番(森本 真君) 日本共産党の森本 真です。日本共産党神戸市議団を代表して,上程されました補正予算案並びに議案について,市長に質疑をいたします。  1点目は,コロナウイルス対策についてお伺いいたします。  神戸市では第1波の経験を生かして,中央市民病院のコロナ専用臨時病棟の整備や軽症者宿泊療養施設の設置,健康観察者への積極的検査によるPCR検査の拡大など,我が会派が要望してきた内容も取り入れて,感染拡大を防止する施策を実施してきたことは大いに評価したいと思います。  この間,新型コロナウイルス感染の特徴として,無症状の感染者が感染を広げている特徴が指摘されています。  今回の補正予算案では,検査体制の強化及び医療体制の安定的確保として,分娩前のPCR検査の実施などが計上されています。  一方,感染リスクが高く,多くのクラスターを発生させているハイリスクな高齢者施設,医療機関,学校,保育所,幼稚園,飲食店などについては,感染者が発生してから検査するのではなく,無症状の陽性者を早期に発見し,初期の段階から感染を抑え込むことが重要であり,社会的目的でハイリスク施設に対して積極的PCR検査を実施すべきだと考えますが,いかがでしょうか。  2点目は,コロナで苦しんでいる事業者への支援についてお伺いいたします。  報告第1号専決処分報告の件では,4月・6月補正で実施をした中小企業チャレンジ支援補助金,店舗家賃負担軽減補助金に25億円の予算を組みましたが,その見込みの4倍近い申込みがあり,59億円の追加補正を市長専決で決めました。このことは神戸市が想定した以上に,市内の多くの事業者がコロナで大変な窮地に陥っていることを証明しています。  しかし,現在,神戸市をはじめ国・県・市などの支援策もなくなりつつあります。多くの事業者は先行き不透明なコロナ禍で苦しんでおり,コロナによる倒産・廃業も広がっています。これ以上の倒産・廃業を出さないためにも,さらなる支援策を講じるべきだと考えますが,いかがでしょうか。  最後に,教育についてお伺いします。  コロナ禍の中,長期の休業でつらい思いをさせた子供たちは夏休みも短縮され,暑く,密状態の教室で学んでいます。今,子供たちに対しては,学び,心のケア,安全を保障する必要があると痛感をしています。  今回の補正では,コロナでの休業などで遅れた学習を補うとして,少人数指導のための教員の加配配置の補正予算が計上されていますが,小学校6年生,中学校3年生の最終学年だけだとされています。少人数学級の実施はソーシャルディスタンスを保ち,感染リスクを抑えるだけでなく,児童・生徒に対して個々の状況に応じて指導が期待されていることから,今後さらに拡大すべきと考えますが,いかがでしょうか,簡明な答弁をお願いをいたします。  (「議長」の声あり) 122 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 123 ◯副市長(今西正男君) 私のほうからは,苦しんでいる事業者への支援についてお答えを申し上げます。  新型コロナウイルス感染症の発生により全国的に経済活動が縮小し,市内事業者に深刻な影響が及んでいるところでございます。こうした状況を踏まえ,まずは事業を継続してもらうことが重要であるという認識の下,資金繰り支援を順次拡充してきたほか,できる限り幅広く多くの事業者に活用しやすい支援策ということを念頭に,先生からも御指摘のございました神戸市独自の施策としてチャレンジ支援補助金や家賃支援策に取り組んできたところでございます。  現状の認識でございますけれども,現状としては感染症拡大の状況に伴って消費動向が変化をしている。また緊急事態宣言の発令解除といった,そういった経過を経て,業種・業態によって,その影響度合いが異なってきているという面が見られるというふうに思っているところでございます。そのため,休業要請等の影響が特に顕著と思われます飲食業や小売業などをターゲットにした先払い利用券による飲食店等の支援や,こうべ商店街・小売市場お買物券事業を実施するとともに,市内中小事業者の販路拡大を目指すオンラインストアによる販売促進事業など,様々な支援策を行っているところでございます。  また,このたびの補正におきましては,観光業や宿泊業を支援するために,市民を対象に市内の宿泊施設で利用できるプレミアム付宿泊等クーポンの発行等を行う神戸の魅力再発見キャンペーンにより,市内観光の需要喚起を行うなど,より業種・業態を絞った支援策を計上させていただいているというところでございます。  もちろん国におきましても,中小法人・個人事業主等が幅広く使用できる支援策として持続化給付金や家賃支援給付金等が展開されてございまして,国・県・市が一体となって様々な観点から事業者に対する支援を行っているというところでございます。  本市といたしましては,関連団体や事業者のヒアリングというものを通じまして,これまで実施した施策効果を検証いたしますとともに,今後の経済状況についても注視をいたしまして,適時適切に実効性のある支援策を検討していくべきというふうに考えているところでございます。  その上で,一自治体だけではその施策展開にも限界がございます。そのために,国に対しては全国統一した支援策の提案,それから財政確保についても十分に求めていきたいと,そういうふうに考えてございます。  以上でございます。  (「議長」の声あり) 124 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 125 ◯副市長(恩田 馨君) 積極的なPCR検査の質問の関係でございます。  現状でございますけれども,高齢者,基礎疾患を有する方が感染した場合につきましては,重症化のおそれがあるということで,クラスターが発生した場合の影響が極めて大きいことから,神戸市におきましては,医療機関や福祉施設において感染者が発生した場合,濃厚接触者だけでなく,より広い範囲の方を健康観察対象としてPCR検査を実施しているところでございます。  また,学園につきましても,大勢の児童・生徒が近い距離で話をしたり,体育の授業,クラブ活動等で活発に交流したりすることが多く,一旦陽性患者が出ればクラスターが発生するおそれが高いということで,医療機関,福祉施設に準じて検査を実施しているところでございます。  今後の神戸市の考え方でございますけれども,やはり高齢者,基礎疾患を有する方については,重症化のリスクが高いと考えておりまして,特に介護施設の入所者については要介護度が高く,より重症化のリスクが高いことに加えまして,介護従事者への感染リスクも高いことが考えられまして,施設で感染が発生した場合につきましては,クラスターにつながる可能性が高いというふうに考えております。現に本市におきましても,老人福祉施設でクラスターが発生した事例におきましては,患者の要介護度が高く,全身介護となりまして,多数のスタッフが必要となって,症状が軽い患者でありましても重症病院に入所をしていただく必要がありました。  今後,このようなことが発生した際には,医療提供体制に支障が生じるおそれもございます。こういったことも踏まえますと,やはりクラスターの防止,医療提供体制の安定的な確保ということを考えますと,まずはですけれども,特別養護老人ホームなど,特に要介護度の高い人が多い施設におきまして,新規入所者,直接介護に当たる職員に対しまして,積極的にPCR検査を実施することを検討させていただきたいと考えておるところでございます。  (「議長」の声あり) 126 ◯副議長(平井真千子君) 長田教育長。 127 ◯教育長(長田 淳君) 私のほうからは,少人数学級の関係についてお答えを申し上げます。  国の第2次補正予算に計上されました学びの保障のための教員の加配を活用いたしまして,空き教室の状況などを踏まえながら,実施可能な学校におきまして順次少人数指導を実施をしております。このたびの補正予算におきまして,加配教員の追加配置に要する予算を計上させていただいたものでございます。  今回の国の加配につきましては,指導内容を次年度以降に繰り越すことが困難な最終学年の学びの保障に必要な人的体制の強化を目的としているものでございまして,本市におきましても,この趣旨に基づき,最終学年の少人数指導に活用をしておりますが,学校の状況に応じまして,加配教員を含めた校内の指導体制を工夫することにより,最終学年以外の学年にも指導に入るなど,国の趣旨を踏まえながら柔軟な対応を行っているところでございます。  今年度のこの国のメニューを活用した加配教員の配置に当たりましては,人材や教室の確保などの課題はございますが,引き続き学校現場のニーズ等を踏まえながら,追加配置に努めてまいりたいと考えております。  ただ,しかしながら,少人数学級編制を持続可能な取組として実施していく場合,人員や教室の確保に係る財政負担や物理的制約など多くの課題がございますので,本市といたしましては,まずは35人学級編制の対象学年の拡大を念頭に,引き続き国に対して要望してまいりたいと考えております。  (「議長」の声あり) 128 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 129 ◯54番(森本 真君) それでは,再質問させていただきます。  まず,コロナウイルス対策についてお伺いをします。  神戸市のコロナウイルス対策の基本は,市長にお聞きしますが,重症者や死亡者をできる限り抑制し,社会経済活動を継続させる,そういう取組と考えてよろしいですか。  (「議長」の声あり) 130 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 131 ◯市長(久元喜造君) とにかく感染の状況というのは刻々と変わっていきますから,その状況を踏まえて適切に対応するということです。とにかく感染の拡大を防止をする。そして,感染の状況というものを,実際にこの感染が発生をした施設の濃厚接触者を把握をする。そのために多くの労力が保健師の職員などを中心に払われていますが,そういう濃厚接触者だけではなくて,それ以外の接触者についても,施設の対応に応じてしっかりと状況把握をして,そして,医療提供体制をしっかりと用意をしていくということ。こういう感染予防対策を講じながら,平穏な日常生活と経済活動との両立を図っていくということが基本です。  同時に,どちらのほうに重点を置いて対応するのかというのは,それはその時々の感染状況に応じて柔軟に対応していく必要があると。これが基本的な考え方です。  (「議長」の声あり) 132 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 133 ◯54番(森本 真君) 分かりました。1つはやっぱり同じように重症者や死亡者を出さない,市民の命を守るということですね。経済を止めないというよりも,経済を守るために対策を行うんだということだと確認をいたしました。  それで,午前中にもありましたように,世界的にもコロナウイルスの死亡者は,4割は高齢者施設というのはWHOでの報告に出ています。  今回,今日午前中に言われた高齢者施設の新規入居者と,その介護に当たる職員にPCR検査をするというのは,新たな取組として,私は有用だというふうに思います。  そこで,恩田副市長言われましたけど,特養なのか,高齢者施設なのか,はたまた老健施設や有料老人ホームまで入るのか,その点いかがでしょうか。  (「議長」の声あり) 134 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 135 ◯副市長(恩田 馨君) まずは特別養護老人ホームを中心として考えているところでございます。  (「議長」の声あり) 136 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 137 ◯54番(森本 真君) その中心というのがよく分からないんですけど,まずは特別養護老人ホームをやって,その後は様々な高齢者施設ということでよろしいでしょうか。  (「議長」の声あり) 138 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 139 ◯副市長(恩田 馨君) 先ほど申し上げましたように,特に要介護度の高い人が多い施設ということで考えておりますので,老健施設も,当然有料老人ホーム,形式によってはそういったことがあり得ると思いますけれども,一般的には特別養護老人ホームで寝たきりの介護度が高いところの方について,新規入所者及び従事者の方々を念頭に置いて,まずは考えていきたいと思っております。  (「議長」の声あり) 140 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 141 ◯54番(森本 真君) まずはということで,今,後からもお話ししますけども,いろんなところでPCR検査の社会的な検査が広がっています。
     もう神戸新聞に,午前中の特別養護老人ホームの新規入居者のPCR検査というのが記事に載ってまして,ここでクラスターを出したところは介護付有料老人ホームなんですね。出たら全体的にやるというのはもう分かっておりますけども,やっぱり出そうなところに対してきちんとやるというのが大事だというふうに思います。  そして,要介護3というふうに言われましたが,要介護3以上の人たちがみんな特別養護老人ホームに入っているわけではありません。いわゆる在宅で,在宅系の訪問介護,訪問看護,デイサービス,中には認知症の皆さんが入っているところもありますけども,そういうところには行わないんでしょうか。  (「議長」の声あり) 142 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 143 ◯副市長(恩田 馨君) 何度も申し上げましたが,やはりクラスターの発生の可能性が高いところ,そういったところを中心にして取り組んでいく必要があるというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 144 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 145 ◯54番(森本 真君) はい,分かりました。とりあえずということだと思います。  国のほうが,いろいろこれまでの濃厚接触者というか,感染者の定義,PCR検査をする対象の定義もいろいろ変えてきました。やっぱり今大事なのは,無症状で元気な人が感染をさせるというのが大きな問題で,これをいかに阻んで感染者を出さないかということが大事だというふうに思っています。  そういう意味で,この新型ウイルス対策の国の本丸といいますか,新型コロナウイルス感染対策本部は,8月28日に本部決定をされました。その中にこういうのが載っているんですね。感染拡大や重症者を予防する観点から,一定の高齢者や基礎疾患を有する者について,市区町村において本人の希望により検査を行う場合に国が支援する仕組みを設ける。これはごっつい話でありまして,そういう意味では,特養に限らず,そして入所施設じゃなくて,高齢者の皆さんもそうだし,基礎疾患を持っているというのは,別に高齢者の要介護3以上の人だけではありませんから,この立場でPCR検査の拡大をしていただきたいんですけど,いかがでしょうか。  (「議長」の声あり) 146 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 147 ◯副市長(恩田 馨君) そのような形で厚労省のほうから事務連絡が最近正式に,例えば負担金についてどうするかとかいう話が来たところでございます。  今後,先ほど申し上げましたように,本市におけますコロナ患者の状況でございますとか,検査体制の状況,そういったようなものも十分に考えながら,この高齢者の方,あとは基礎疾患をお持ちの方が検査を受けたいといった場合に,助成するかどうかについては検討していきたいというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 148 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 149 ◯54番(森本 真君) これね,私,助成の話じゃないと思うんですよ。だって,国が支援すると言ってるんだから,やっぱり無料で受けたらいいんですよ。  今日の新聞見てたら,海外出張なんかに行くPCR検査は高過ぎるので,下げますという話も,これも一応この決定に載っているんです。  市長,この国の対策本部会議の本部長さんを御存じでしょうか。  (「議長」の声あり) 150 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 151 ◯副市長(恩田 馨君) 確認してお答えさせていただきます。  (「議長」の声あり) 152 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 153 ◯54番(森本 真君) 時間がありませんので,申し上げておきます。本部長は内閣総理大臣です。この決定を決めたときは安倍さんでしたが,現在では菅さんということになります。副本部長は内閣官房長官,厚生労働大臣,新型インフルエンザ対策特別措置法に関する事務を担当する国務大臣,本部員は,本部長,副本部長以外の全ての国務大臣,いわゆる内閣なんですよ。内閣がいわゆる閣議決定と同じような効力を持っている本部決定をしていますから,そういう意味では,これに基づいて,市長,どうですか,国の思いと一緒だと思いますから,この立場で神戸市もPCR検査を広げていただきたいと思うんですけど,どうでしょうか。  (「議長」の声あり) 154 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 155 ◯市長(久元喜造君) その方針に基づきまして,これから国において具体的な地方自治体に対する方針というものも決められるというふうに思いますから,そういうような動向をしっかりと注視をして,それを踏まえて,神戸市としても対応していきたいと思いますが,ただ,基本的には,PCR検査については,これは今までも検査体制の拡充などを図ってきておりますから,国の方針を踏まえながら,先ほど具体的には恩田副市長から御答弁申し上げましたような方針に基づきまして,拡充を図っていきたいと考えております。  (「議長」の声あり) 156 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 157 ◯54番(森本 真君) いろいろとやっぱり地方の声も聞いて,国のほうもいろいろと財政支援などをつくっていっているというふうに思いますし,基本的にはPCR検査は国費で無料というのは流れですから,そういう意味では,早期発見のためにも社会的な検査を行って,最小限の発生で抑える立場で準備というか,今日は特別養護老人ホーム中心に高齢者の皆さん,入ってくる新しい入所者の皆さんと,そこで働く介護職員の皆さんにはPCRを拡大したんですから,よろしくお願いしたいと思います。  その本部決定の中にこういう文面もあります。これから始まるインフルエンザの流行を見据えて,重症化するリスクの高い高齢者や基礎疾患のある者への感染防止対策を徹底するとともに,医療資源を重症化に重点化していく。いわゆるもう重症化するような人はインフルエンザワクチンを打って,インフルエンザにもコロナにもかからないようにしようということと,重症者を生まないため,神戸市で言えば,中央市民病院の新たな臨時病床を極力空けるというか,埋めないために取組をしていただきたいと思うんですけど,コロナと症状が似ている,これからの秋冬のインフルエンザワクチンの高齢者への無料接種が全国に広がっています。神戸市もやるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  (「議長」の声あり) 158 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 159 ◯副市長(恩田 馨君) 高齢者のインフルエンザのワクチンの接種につきましては,いろんな形で広報・宣伝させていただきまして,多くの方々に受けていただいているところでございますので,そういったことに今回努めさせていただきたいというふうにまずは思っております。  (「議長」の声あり) 160 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 161 ◯54番(森本 真君) ちょっと何を言ってるか分からないですけど,高齢者の無料なのは,神戸市では──恩田さん就いたばっかりですから,どういう人が無料なんですか,御存じですか。  (「議長」の声あり) 162 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 163 ◯副市長(恩田 馨君) 低所得者の方については無料で行っていると承知しております。  (「議長」の声あり) 164 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 165 ◯54番(森本 真君) 具体的には,生活保護者と,65歳以上ですけど市民税非課税の人。今,その65歳以上のワクチンを無料でやろうと言っているのは,1つは国がやる方向になっているということ。愛知県も表明しました。大阪府も表明しました。東京都も表明しました。兵庫県も言うかもしれません。市では,隣の明石市,昨日議決をされたそうです。あと,新宿区とか,東京は大きく広がっていますけども,東京の新宿区は子供も無料にしようという提案が実施されることになっておるんですけど,やっぱり神戸市でもやってほしいんですけど,再度,答弁をお願いします。  (「議長」の声あり) 166 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 167 ◯副市長(恩田 馨君) 御指摘の点につきましては,十分に検討させていただきたいと思います。  (「議長」の声あり) 168 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 169 ◯54番(森本 真君) 十分検討してください。例えば今日の特別養護老人ホームを中心とした入居者へのPCR,また,そこで働く介護職員のPCRなんて予算にも何も載ってないんですわ。だけども発言はされましたので,多分後半の補正予算にはそのPCRとインフルエンザも載せていただけるようにお願いしたいと思うんですけど,3密になるというのが,これまた高齢者の介護現場だけではないんですね。今,自治体では,例えば保育所,幼稚園の職員の皆さんにも,定期的なPCRを受けてもらおうというところも広がっているんです。それに対して神戸市の考え方はいかがですか。  (「議長」の声あり) 170 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 171 ◯副市長(恩田 馨君) 優先順位の問題だと思っておりますので,幼稚園とか小学生の方々,学校の方々については重症化のリスクが低いというようなことで,先ほど申し上げましたように,まずは重症化のリスクの高いところを優先的に考えていくということでございます。  (「議長」の声あり) 172 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 173 ◯54番(森本 真君) 重症化もそうですけど,それもそうだけど,子供たちに感染をうつさないというところで,やっぱり保育所,幼稚園,何せもう3密を避けられない。学校もそうです。そういうところも検討をしていただきたいと要望しておきます。  次に,経済についてお伺いをいたします。  今西副市長から,業態を絞った支援策,適時適切な支援だというふうに言われました。  先日,神戸市文化振興財団も協力して,コロナの影響下における兵庫県内の芸術・文化活動に関するアンケート調査の速報が発表されました。神戸大学の研究室の教授,それから6名の学生さんが調査メンバーとしてウエブ調査を行いました。その内容について,市長か副市長,御存じですか。  (「議長」の声あり) 174 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 175 ◯副市長(今西正男君) 申し訳ありません。存じ上げておりません。  (「議長」の声あり) 176 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 177 ◯54番(森本 真君) ぜひ見ていただきたいと思います。ネットで引けますし,文化振興財団も協力しています。実はこのアンケート,神戸市の人たちが約半数です。県下全部取っているんですけど,半数ですから,神戸市にも大きな影響を与えるものだと思います。非常にいい調査で,この間のコロナでの損失額や困っていること,不安に思っていること,必要としている支援,コロナ禍での取組などの結果が報告されています。そこは,ここにありますように,100ページを超える文化・芸術に携わる個人や団体のコロナでの本当に悲痛な叫びと,ウイズコロナの下で文化・芸術の灯を消さないという決意も現れています。こういう具体的な調査をして,困り事や支援策をつくるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  (「議長」の声あり) 178 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 179 ◯副市長(今西正男君) 新型コロナウイルス自身は,感染の拡大期,縮小期ということを繰り返すウイズコロナの段階に入ってございます。その感染の状況によって,経済への影響というのもその段階で違ってくるということでございますので,関連団体をはじめ各業種に対する調査というのが大変重要だというふうに思ってございます。  私どものほうとしましては,経済団体をはじめとした各種団体に──関連業界団体,50団体に及ぶヒアリングのほか,個々の中小企業や個店にもヒアリングをして,つぶさにその経済状況については把握に努めさせていただいているというところでございます。  先生から今御指摘のありました芸術・文化団体のものにつきましても,今後参考にさせていただきたいというふうに思ってございます。  これからもヒアリングを密にして,適時適切な対応を取ってまいりたいというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 180 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 181 ◯54番(森本 真君) そのヒアリングだけで大丈夫かという不安があるんですね。  市長は午前中に,専決について,予算の範囲でやめることも考えたが,事業者の置かれている厳しい状況に鑑み,59億円の専決処分を行ったとおっしゃいました。それなら,神戸の様々な事業所の置かれている状況についてどのように把握されているのか。  先ほど50団体のヒアリングなどと今西副市長言われました。神戸の経済状況を示す資料は,経済観光局が毎月発行している神戸経済の現状というのが1つの数値じゃないかと思います。この神戸経済の現状は,コロナで苦しむ事業所や各種企業に対してどんな声が掲載されておりますか,御存じですか。  (「議長」の声あり) 182 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 183 ◯副市長(今西正男君) 今,詳細には承知しておりませんが,そのコロナによって大変大きな影響を受けているというような声が載っているというふうに推察をいたします。  (「議長」の声あり) 184 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 185 ◯54番(森本 真君) 毎月出される資料なんです。市長も知っているかもしれませんが,半分以上は1年間同じことが載ってて,月次報告になっているのは倒産と失業率ぐらいなんです。実は3月から出ていないんです──3月,コロナが始まってから。この3月に発表された現状では,内閣府の月例経済報告書で唯一,新型コロナ感染症が内外経済に与える影響を十分に注意する必要があるという,コロナという文字が唯一入っているんです。あと,これ3月ですから,4月,5月,6月,7月,8月,もう9月でしょう。9月まで何の報告もないんです。経済観光局に聞いても,どれぐらい倒産件数があるのか,どれぐらい各種事業所が困っているのか,50団体ヒアリングしているんだったら,毎月状況は変わってきているというのは分かるんでしょう。ちゃんとこの神戸経済の状況について,毎月コロナの特集も出して,神戸市の支援策や,そして,今,業種がこういう状況になっているというのを出すのが必要なんじゃないですか。これやめるべき──やめる勇気でやめたんですか。市長,どうですか。  (「議長」の声あり) 186 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 187 ◯副市長(今西正男君) 神戸経済のその状況について,今,3月から出ていないということは,私初めてお聞きをいたしましたけれども,ただ,この経済観光局のほうは,各業界団体に対しましてヒアリングを密に行っていることは事実でございます。どちらかといいますと,その報告をする,冊子を作るというよりも,新たな施策展開をどのように行っていくかということに忙殺をされているという実態もございますので,少し報告が遅れているというところがあるかもしれませんけれども,その状況をヒアリングした基に,適切な施策が打てるように頑張っていると,そういう状況で御理解をいただきたいと思います。  (「議長」の声あり) 188 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 189 ◯54番(森本 真君) そらそんなことないんですよ。大阪の経済の情勢について,これ毎月出ています。大阪は市と府と一緒に作っているんですけど,7月では,大阪経済は新型コロナウイルス感染症の影響により急速に悪化しており,厳しい状況にある。それが総合もあるけども,小売,コンビニ,家電,住宅,観光,生産,倒産や雇用,詳しく書いてあるんですよ。  横浜市は,3月,6月,9月,3か月に1回,これは商工会議所と一緒に出しているんです。調査以来,過去最大のマイナス幅となった。どんな業種がどんな状況やと,これお天気予報で表しているんですけど,お天気予報が大雨なんです,嵐。そういう状況は,これは3か月に1回ですけども,状況を分かっているんです。  神戸市はどうかというと,3月から4月,5月,6月,7月,8月,9月,半年も状況を誰も知らん。市長も知らんかったでしょう。個々の状況を御存じでしたか。  (「議長」の声あり) 190 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 191 ◯市長(久元喜造君) 何か特定の資料のことだけ持ち出されて,神戸市が何も状況を把握してないというのは,ちょっとそういう認識はいかがなものかと思います。  私たちは商工会議所とも経済同友会とも中小企業家同友会とも数回,いろいろと意見を聞いておりますし,それぞれの局で必要な経済団体からもいろんな意見を聞いた上で,それで本年度の当初予算,それから4月,6月の補正,また,これは,今後はこういうことはできるだけしないようにしたいとは思いますけれども,専決処分を行うなど,迅速な対応を行ってきたところです。  今日の森本議員の御指摘も踏まえながら,今後しっかりと調査・分析を行い,それに応じた対応を行っていきたいというふうに考えております。  (「議長」の声あり) 192 ◯副議長(平井真千子君) 森本議員。 193 ◯54番(森本 真君) 本当に調査が遅いんです。各50団体に聞いたら,それで分かるんか。一定分かるかもしれません。しかし,市中の本当に中小業者の皆さんの苦しみというのは,議員の皆さん,たくさん御存じじゃないですか。それに対する支援をやっぱり神戸市に要求していかないといけないし,国にも要求していかないといけない。本当に,今,9月末になるとほとんどの施策はなくなっていう状況です。  そして,例えば神戸市だってそうなんです。経済観光局なんて神戸経済の現状も出してない状況ですけど,国の持続化給付金が,神戸市内の事業所,どれぐらいもらったかも分からない。休業補償の県・市協調の補償をどれだけもらったかも分からない。そういう状況ですよ。倒産聞いたって,倒産も分からない。これは今のコロナの状況の下で,経済政策に力が入ってないんじゃないかと言わざるを得ない状況であります。  一番は,先ほど文化・芸術で紹介したように,これ学生さんが6人で1か月,たった1か月の間に詳しい資料をウエブアンケートでできたんですよ。これを市中の中小業者,事業者の皆さんに,施策の紹介も含めてやっていただきたいと思うんですけど,いかがでしょう。
     (「議長」の声あり) 194 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 195 ◯副市長(今西正男君) その前に,県・市協調の休業要請事業者経営継続の支援事業につきましては,私ども,当初の支給分でございます9,500件は,この9月の2日時点で全てを支給済みと県からお聞きをしてございます。また,追加分につきましての支給対象である7,400件のうち,既に9割を支給済みであり,9月中に全件支給を行うという予定と聞いているところでございます。  国の持続化給付金につきましては,国のほうの所管でございますので,国が発表していないということもございまして,私どものほうとしては把握はできてございません。  今,先生から御指摘がございましたのは,いろんな事業の状況を踏まえて,それを広報していくべきというようなお話でございますので,それについては,私どもいろんな資料がございますので,外にそういう公表していくということが必要だというふうに思いますので,ウエブか何か形は分かりませんけれども,公表させていただきたいと思います。  (「議長」の声あり) 196 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 197 ◯54番(森本 真君) 資料を公表することが大事じゃないんです。今,中小業者の皆さんがいかに困って,このウイズコロナ,先行き不安定なときに,行政にどういうふうな支援を望みたいか,そして,ウイズコロナの中で自分たちがどういう商売,新しい生活様式の新しい事業というか,形態をやっていくか,そういうどうしたら社会経済活動を止めずにというか,経営が守れるようにできるのかという不安でいっぱいなんです。  例えば,神戸新聞に載ってました。3月議会などでは融資,融資だと言ってました。融資はどうなっているのかというと,新型コロナ関連で調達した資金が企業の預金口座に滞留していると。県内企業は,現時点で目先の支払いに充当する目的より,今後の不測の事態に備えて予防的に資金を手当てしているんだ。だから,融資をもらってもすぐに使えない。何があるか分からないからためているというのが,日銀神戸支店長の報告なんですよ。  今,本当に必要なのは,持続化給付金をはじめとするような真水を困っている事業者に出していくこと。それは先ほども紹介した文化・芸術で頑張っている皆さん,団体もそうなんですよ。それを考えるのに,多くの皆さんから声を聞いてやってほしいということなんですけど,その点,いかがですか。  (「議長」の声あり) 198 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 199 ◯副市長(今西正男君) そのいろんな苦しんでいる事業者のために,業態に,業種によっても違いがあると思います。そのヒアリングといいますか,状態をきっちり把握して対策を行っていくというのは極めて大切でございますので,そのような形で今後とも進めてまいりたいというふうに思います。  (「議長」の声あり) 200 ◯副議長(平井真千子君) 森本君。 201 ◯54番(森本 真君) 団体に頼らず,個々人,個々事業者が神戸市に声を出せるような取組にしていただきたいと思います。  新内閣が始まって,縦割り行政について河野大臣が昨日からホームページを開設されて,それは縦割り行政ですよ。──ニュースに出たら,あっという間に700件以上の意見が集まったみたいなことが言われておりました。  それと同時に,神戸市長から発信して,困っている事業者の皆さん,どういう助けが要るんですか,どういうことを神戸市がしたらいいんですか,その具体的なことを書いてくださいと発信するだけで,新たな制度が考えられるんですよ。それは市長にやっていただきたいと思いますが,いかがですか。  (「議長」の声あり) 202 ◯副議長(平井真千子君) もう時間がございませんので。  久元市長。 203 ◯市長(久元喜造君) ほかにも様々なチャンネルで,神戸市内の経済あるいは文化,スポーツ,様々な分野でどういう動きをしているのか把握をしておりますが,さらにその改善には努めていきたいというふうに思います。 204 ◯副議長(平井真千子君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,24番伊藤めぐみ君。  (24番伊藤めぐみ君登壇)(拍手) 205 ◯24番(伊藤めぐみ君) 立憲民主党の神戸市会議員団,伊藤めぐみです。本日は会派を代表いたしまして,予算第27号議案令和2年度神戸市一般会計補正予算について質疑をさせていただきます。  まず初めに,この新型コロナウイルスで感染され,お亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表します。また,今も治療を続けていらっしゃる方々の一日も早い御回復をお祈り申し上げます。  それでは,1問目です。PCR検査体制の強化についてお聞きします。  補正予算では妊婦へのPCR検査と陽性だった場合の支援に関する予算が計上されました。妊娠中は胎児への影響が心配されたり,産後には家族と離れることもあることから,妊婦への支援策についてはどのような不安が解消されるのか,具体的な狙いと効果について広く発信すべきと考えますが,御見解をお伺いいたします。  2つ目に,GIGAスクール構想についてお伺いします。  国のGIGAスクール構想の推進に必要なネットワーク環境や施設面の整備の予算が計上されました。児童・生徒が1人1台のパソコンを使いこなすためには,築年数の経過した校舎で電源の確保や電気系統の確認なども必要だと思いますが,学校においてパソコンを使う環境整備は大丈夫でしょうか。また,パソコンの取扱いについても,操作が苦手な子供もいれば,上手な子供もいます。使えるようになるためには,支援する人の配置が重要だと考え,学びの環境整備の一環として取り組むべきだと考えますが,御見解をお伺いいたします。  3つ目に,ウイズコロナ時代の神戸観光についてです。  神戸の魅力再発見,近場観光の推進のため,市民向けのプレミアム付宿泊クーポンの予算が計上されました。これは落ち込んでいる市内の観光需要の回復に向けて,推進すべきカンフル剤となるものだと考えております。でも,クーポンは抽せん販売です。発行枚数が限定されていますが,もし応募状況が多い場合には予算枠の拡大も必要ではないでしょうか。そして,さらにコロナの状況を十分に見据えた上にはなりますが,兵庫県下の近隣の市や町,そして,関西圏など周辺地域の方々に神戸市へぜひ宿泊観光に来ていただく。そのように対象を拡大することも検討していいのではないでしょうか,御見解をお伺いいたします。  以上です。  (「議長」の声あり) 206 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 207 ◯市長(久元喜造君) 伊藤議員の御質問にお答えを申し上げます。  私からは,ウイズコロナ時代における神戸観光につきましてお答えを申し上げます。  コロナの感染拡大に伴いまして,神戸経済が大変大きな影響を受ける。それに対してどういう考え方で臨んだらいいのかというと,やはり幅広い業種が影響を受けましたので,そういう考え方でチャレンジ補助金,あるいは家賃助成に関するこういう制度を用意をいたしました。  その中でも,やはり観光事業というのは物すごく大きな落ち込みを全国的にも見せているし,それが将来的にも見込まれるということで,これを検討するということにしたわけですが,その後,国におけるGo Toキャンペーン事業あるいは県における施策,こういうものを見ながら,神戸市としてどういうような対応を考えたらいいのかというと,やはりそれは,この神戸市民の皆さんに神戸の魅力を再発見をしていただく機会を創出をするということが,これは国の事業あるいは県の事業との比較においても必要ではないかと,そういうふうに考えて,今回補正予算を提案させていただいたところです。  こういう観点から,今回の予算案はクーポン事業に加え,KOBE観光スマートパスポートの販売や,六甲・有馬アートナイトプロジェクトの開催,こういうようなほかの施策と組み合わせて重層的に事業を展開をするということで,観光関連事業者を支援をすると。こういうようなところに,神戸市としてのこのウイズコロナ時代にふさわしい観光施策として提案をさせていただいているところです。  そして,Go Toキャンペーンが既に行われているということを踏まえて,市民限定のクーポンといたしまして,発行枚数を4万枚ということとさせていただきました。  まずは,今回提案をさせていただいている事業を議決を頂いた後に,速やかに実施をいたしまして,その後の状況を見ながら,必要に応じ,さらなる観光関連事業の支援策を検討していきたいというふうに考えております。  ほかの御質問につきましては,副市長からお答えをさせていただきます。  (「議長」の声あり) 208 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 209 ◯副市長(恩田 馨君) 妊婦のPCR検査等の目的,狙い,効果,そういったことについて御質問いただきました。  新型コロナウイルスの感染症の流行が続く中で,妊婦の方が一般の方々以上に不安を抱えて生活を送っておられるということで,こういった状況を受けまして,妊婦の不安の軽減を図るために,今回検査費用の助成を9月補正予算に計上させていただいたところでございます。  また,検査の結果,陽性になった妊婦につきましては,症状の有無,程度にかかわりませず,出産に対する不安が大きくなることは想定されるところでございます。  本市では,新型コロナウイルスに感染した妊産婦に対しまして,退院後に保健師等が定期的な自宅への訪問でございますとか,電話等によりまして,妊娠・出産に関する不安,孤立感の解消,子育ての相談に対する寄り添った支援に取り組んでいきたいと考えておりまして,こちらについても9月補正予算に合わせて計上しておるところでございます。  PCR検査実施に際しましては,医療機関と連携して,市民に対して広く広報させていただきまして,妊婦の不安軽減に努めていきたいと考えております。  (「議長」の声あり) 210 ◯副議長(平井真千子君) 長田教育長。 211 ◯教育長(長田 淳君) 私から,GIGAスクール構想についてお答えを申し上げます。  このGIGAスクール構想の推進に関しましては,1人1台の端末のほかにも,校内LANの高速化のための整備,あるいは教室内で端末を保管するための充電保管庫の設置なども併せて行っております。  これらの整備に当たりましては,1校1校,現地調査を行いまして,それぞれの学校の実情に応じて,ブレーカーやコンセントを新たに設置をするなど,個別に対応を行っているところでございます。事業等に支障が生じることのないように,引き続き丁寧な対応を心がけていきたいと思っております。  また,教員が端末をはじめといたしましたICT機器を授業等で有効に活用していくためには,事前に研修を行う。これはもちろんのことでございますが,やはり実際に授業で機器を使っていく中で,教員が分からないこと,あるいは疑問に感じたこと,困ったこと,こういったことに対しまして,一定のスキルを有する者から適宜アドバイスを行うということが有効ではないかと感じております。  私ども,現在,様々な調査を行っておりますが,その調査の中で,例えば支援員が相談に応じて,一緒に授業に入るなどして,教員と児童・生徒の双方に操作方法やソフトウエアの使いこなし方などのアドバイスを行うことで,授業での活用が進んでいくというようなお話も伺っておりますので,この支援員の配置の必要性,十分認識をしているところでございまして,今後十分に検討していきたいと考えております。  特に,低学年の児童につきましては,端末の導入段階で十分に時間をかけて,この操作方法を指導をするということとともに,この支援員以外にも,現在配置をしております学ぶ力・生きる力向上支援員,また学生スクールサポーターも含めて,トータルとしてサポートをしっかりと行っていきたいと考えております。  (「議長」の声あり) 212 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 213 ◯24番(伊藤めぐみ君) ありがとうございました。  午前中からの答弁にもありました部分は,代えさせていただきますが,まずPCR検査体制の強化についてです。  妊婦の方,産後のホームヘルプサービスも神戸市は充実しておりますから,ぜひ,こども家庭局の皆さんの力をしっかりとお借りしながら,産後鬱ですとか,またコロナの心配,産褥期の産婦さんの不安を解消するための取組をどうぞお願いいたします。  そしてまた,妊婦の方以外でも,高齢者や持病のある方など,また検査対象拡充が必要と思いますが,これもまた国が示される方針にのっとって,ぜひ兵庫県とも連携しながら,神戸市も検査の拡充をお願いしたいと思います。  そして,これから懸念されますのがインフルエンザの流行期です。やはり地域の医療機関では──発熱をした場合に,私はインフルエンザなのか,コロナウイルスなのか,心配になります。今はまずは電話相談ができますが,でも,すごく発熱をしている場合には,それも困難で,まずはかかりつけ医のところに皆さん駆け込むかもしれません。そういった市民の皆さんの混乱を防ぐために,そしてまた,受け入れる地域のお医者さんたちの戸惑いのないように,対応のマニュアルですとか,また,これからどんどん導入される抗原検査を活用するなど,最適な医療を円滑に提供できる仕組みを早期に整備する必要があると考えますが,御見解をお伺いいたします。  (「議長」の声あり) 214 ◯副議長(平井真千子君) 恩田副市長。 215 ◯副市長(恩田 馨君) それでは,インフルエンザの関係につきましてお答え申し上げます。  9月4日,厚生労働省のほうから通知がありまして,発熱等の症状のある多数の患者に対しまして,地域において適切に相談・診療・検査を提供する体制を整備するため,帰国者・接触者相談センターを介することなく,かかりつけ医等の地域で身近な医療機関等を相談・受診し,必要に応じて検査を受けられる体制を都道府県において10月中を目途に整備することとされておるところでございます。  こういったことも踏まえまして,本市としても,兵庫県ともいろいろと調整をさせていただきまして,10月中旬での診療開始を目指し,検討を進めているところでございます。  また,検査体制につきましては,多数発生いたします発熱患者等への検査を実施するために,診察・検査を行う医療機関に対しましては,抗原検査キットの活用を依頼しますとともに,PCR検査等につきましては,自院での検査または民間検査機関との契約によります検査を行うようにお願い申し上げているところでございます。  本市のPCR検査可能件数は,現時点で1日当たり562検体となっておりまして,10月中には662検体まで増やす予定でございます。1月当初の24検体から考えますと,約30倍になっているということでございます。  今後も検査体制の充実を図りまして,検査需要に適切に対応していきたいと考えておるところでございます。  (「議長」の声あり) 216 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 217 ◯24番(伊藤めぐみ君) ありがとうございます。  私たちの会派でも環境保健研究所を視察させていただきまして,PCR検査が検査機は2つに増えたんですけれども,やはりそこにはたくさんの検査の手順を踏まえて,その結果を出すまでの本当にイレギュラーなことの発生のないように,正確な検査を進めるということをされていました。環保研の持っているたくさんの資源をぜひ有効活用していただくためにも,体制の強化なり,また人員の体制補強など,ぜひお願いしたいと思っております。  そして,兵庫県でもインフルエンザの流行を見据えた外来・検査体制拡充のために,10億3,100万円の補正予算が計上されていると──これ昨日の新聞でございますが,出ておりました。かかりつけ医の一部の方も,コロナの感染や検査や診療を担うために,この診療のできる場所を増やしていくということですので,ぜひ神戸市も連携しての取組をお願いいたします。  予防するためには検査が必要で,先手を打ってコロナの感染を発見すること,そして,感染を拡大させないためにも,さらなる検査体制の強化についてはぜひお願いいたします。  そして,市長の答弁にございました観光についてですけれども,こちらも午前中の答弁にもございましたので,簡潔にまとめさせていただきますが,ウイズコロナ時代,これからコロナが一緒に過ごしていくというか,ウイズコロナということで,ぜひ近隣の市町村の方にも来ていただきたい。これは,もしGo Toキャンペーンを利用する方もいらっしゃると思いますが,そういったときに,ぜひ神戸市で観光を楽しんだときの情報発信もしていただけるようなことを,ぜひ発信していただきたいと思います。  自分の生活圏から少し離れたところでステイをする,楽しむ,これは市民にとってもプラスのことですし,例えば中国,そして四国地方の方も近くから来られますので,ぜひ受入体制の拡充をお願いしたいと思います。  また,コロナが終息しましたら,海外旅行に行きたい国ということで,アジア圏の市場では訪日旅行が56%,欧米豪の市場では2位の24%と,まさにこの日本へ行きたい,アフターコロナは日本へという,そんな市場ニーズが高まっています。今のうちに観光資源のブラッシュアップ,例えばWi-Fiの設備環境ですとか,キャッシュレス決済の促進ですとか,しっかりと準備をしておいて,こういった方々を受け入れる体制を整えておくべきだと考えますが,御見解をお伺いいたします。  (「議長」の声あり) 218 ◯副議長(平井真千子君) 今西副市長。 219 ◯副市長(今西正男君) 今,議員のお話がありましたように,近場観光から,そしてその後は近郊の観光,さらに広域観光,海外観光という形で,感染状態が緩和されてくるに伴って,人々の行動というのは拡大していくということだろうというふうに思ってございます。  このコロナも,一般的には2~3年というのが1つの目安ではないかということが言われてございますので,その後には,やはりアフターコロナで,海外の方々をたくさんお迎えするというようなことが大変重要になってくるということでございます。特に万博も関西は控えてございますので,そういう意味では,関西,そしてこの神戸を売っていくというのには,願ってもないチャンスがまさに到来をしつつあるという状況でございます。  ブラッシュアップをその間にしないといけないというWi-Fiのお話,キャッシュレスのお話,いずれも海外の観光客を受け入れるためには大変重要な視点だと思いますので,私どもも,今御指摘をいただいたような視点で,今後とも観光客の受入れに向けて,ブラッシュアップを進めてまいりたいというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 220 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 221 ◯24番(伊藤めぐみ君) ぜひ神戸観光局の皆さんとも連携して,当局での取組をお願いいたします。  また,市長におかれましては,大学生とオンラインでの対話をされていますが,このコロナ禍の中では,大学生たちも学校へ行くことができず,オンラインでの授業のみということ,また,ふるさとへ帰ることもできないまま,こちらにいらっしゃる方も,たくさん我慢を強いられている高校生や大学生もいらっしゃいます。この方々のために,例えば神戸市の施設を利用しやすいように支援するなど,ぜひ応援のメニューを提案していただきたいと思います。例えば小・中学生にはのびのびパスポートが配られていますが,学生の方でしたら,それの電子版のようなもので,一定期間,ぜひ神戸のまちの施設を楽しんでくださいというような,そういった応援メニューの提案についてはいかがでしょうか。  (「議長」の声あり) 222 ◯副議長(平井真千子君) 久元市長。 223 ◯市長(久元喜造君) のびのびパスポートを──これは子供たち向けの施策ですけれども,これを大学生にも,そのまま拡大するというのはなかなか難しいかもしれませんけれども,神戸の施設を訪れていただくような対応というのは,御指摘も踏まえながら検討させていただきたいというふうに思います。  例えば,神戸市内の美術館につきましては,企画展も含めて高校生以下は無料にしておりまして,これを例えばコンサートなどにも広げたらどうかというような提案も,文化振興財団からもいただいておりますから,そういう大学生を含む若い世代の皆さんに,神戸の文化・芸術──これ文化・芸術はやはり人を引きつける1つの魅力だと思いますし,スポーツもそうです。いろいろな観点から,若い世代の皆さんに神戸を訪れていただく,身近な神戸を楽しんでいただくような施策というものをどう充実させるのか,御指摘を踏まえながら検討させていただければと思います。  (「議長」の声あり) 224 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 225 ◯24番(伊藤めぐみ君) ありがとうございました。ぜひ,この間,これからも我慢を強いられる学生の皆さんへの支援も拡大をお願いいたします。  それでは,GIGAスクール構想について再質問させていただきます。
     このICTが一気に入ってくる。今まででしたら3年計画で配備される予定でしたが,今回,一気に入ってくるということで,例えば小学校の大規模校でしたら,1,000人以上の子供たちの1,000台以上のパソコンが配備されるということで,その場合のやはり機器の管理ですとか点検,不具合が起きたときの対応,とても危惧しておりますが,もう1度改めまして,その辺りの管理体制,どのようにされるのか,お伺いいたします。  (「議長」の声あり) 226 ◯副議長(平井真千子君) 長田教育長。 227 ◯教育長(長田 淳君) 確かに一気に配備がなされるということで,かなり私どももこれまでの予定を相当前倒しをしたスケジュールを組んで対応をしているところでございます。  例えば,今,いろんな故障とかの話もございましたが,端末やソフトウエアの操作トラブルとか故障に対応するためには,やはりヘルプデスク,こういったものを設ける必要があるのではないかということで,そういったことも考えておりますし,また,先ほど申し上げました日々のいろんな操作が不十分で分かりにくいと,活用がどうしたらいいのか分からない,こういったことには支援員の配置も行うということにしておりますので,そういった気軽にすぐに相談ができるような,あるいは故障等の対応ができるような体制,こういったことはしっかりと対応をしていく必要があるというふうに考えております。  (「議長」の声あり) 228 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 229 ◯24番(伊藤めぐみ君) ありがとうございます。教育長のお話の中にも,特に低学年の子供たちには,やはり情報の今まで接してきたレベルが違うと思います。家庭状況によっても,もう物すごく使いこなせる子供から,全然触ったこともない,でも,興味はあるんだという,そういう子供と,すごく幅広いと思いますので,ぜひ人の支援をお願いしたいんですけれども,これはやはり行財政局をはじめ,こちらの市長の直轄の皆様方にもぜひお願いしたいと思います。  私は以前,小学校の情報教育の指導の補助員をしておりまして,先生がメインで仕事をされますけれども,サポートで回りましたら,やはり40人学級,いろんなトラブルが起こりますので,先生1人の負担ではなく,その負担をみんなで分け合って,それが何よりも学びたいという子供たちの意欲をそぐことのないように,人の支援をしっかりと配置をお願いしたいと思います。  また,私たちの会派では,ICTの先進県である佐賀県を視察させていただきました。全生徒に1人1台のパソコンが,これも自宅に持ち帰って宿題も可能だという,そんな設備がもう充実されていましたが,先ほど午前中のお話では,その情報に関係する部署をつくって,今,連携をされ,そこに民間の人材の方もいらっしゃるということですが,今後の神戸市のICTを活用した教育というのは,やはり長い視点で考えていく必要があると思いますが,そういった教育委員会の中での未来へのこのICT教育の推進について,今はどんなふうに取り組んでいらっしゃるのか,お伺いします。  (「議長」の声あり) 230 ◯副議長(平井真千子君) 長田教育長。 231 ◯教育長(長田 淳君) 午前中にも御答弁申し上げましたように,このGIGAスクール構想,今はこれを推進するためにプロジェクトチームをつくって検討しております。今後,私ども教育委員会として,やはりこういった分野に精通した方をぜひ教育委員会の中で登用させていただいて,このプロジェクトチームにも御参画をいただいて,御意見を伺っていきたいというふうに思っておりますが,これは何もこの今回のGIGAスクール構想に限ったことではなくて,今後,これを契機に,様々にICTを活用していく。そして,学校教育そのものが大きく変わっていくわけでありますので,この1人1台の端末を活用し,あるいはソフトを活用して,いかにICTを活用した学校教育,そしてまた対面授業とどのように組み合わせていくのか,そういう中で,どういうように主体的あるいは対話的に深い学びを実践していくのか,こういった総合的な中で取組を進めていかなければならないと思っております。  そういう中で,このICTに精通した方をぜひ登用させていただいて,御意見を伺いながら,これからの教育の在り方ということについて十分に検討を重ねていきたいというふうに考えております。  (「議長」の声あり) 232 ◯副議長(平井真千子君) 伊藤君。 233 ◯24番(伊藤めぐみ君) ありがとうございました。やはり司令塔のところでしっかりと相談した上,そして現場の声もしっかり聞きながら,ICT教育の推進を進めていただきたいと思います。  また,ICTの機器が一気に入ってくるのは大変ではありますが,これはチャンスだと思いますので,ぜひ様々に活用できるようなソフトの選び方ですとか,また出欠確認などもできると聞いております。  また,1人1人の個別の学習にふさわしいドリルの学習ですとかを先生方が採点することもなく,もう結果も,この子にふさわしい指導は何かという,そういったことも効果的に使えばいいかなと思っております。それは教員の多忙化のことからも,解消にもつながるのではないかと,そういうところに使っていただきたいと思います。  ただ,1つ懸念されますことは,今,コロナの休業の間の授業をしっかりと回復しようということで,長いときでは7時間授業も行われると聞いております。この長い2学期の中で,どのようにその研修なり仕組みをつくっていくのか,先生方にとって負担が増すことのないように,その御配慮をぜひお願いしたいと思っています。  最後になりますが,パソコンは単なる道具として,子供たちは覚えることができればいつでも使いこなせる,そんな能力は持っていると思うんですね。そして,子供たちの興味や関心,意欲がしっかりと高められて,神戸の子供たち,パソコンが得意だよと言える,学力が向上もできた,そんなふうに言えるように,市の教育委員会の皆様がリーダーシップを取りながら,人的配置,そして予算の確保をぜひお願いしたいと思います。  以上です。ありがとうございました。 234 ◯副議長(平井真千子君) 御苦労さまでした。(拍手)  この際,暫時休憩いたします。  午後2時30分に再開いたします。   (午後2時11分休憩)   (午後2時32分再開)  (壬生議長議長席に着く) 235 ◯議長(壬生 潤君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  直ちに議事に入ります。  休憩前に引き続き質疑を続行いたします。  2番香川真二君。  (2番香川真二君登壇)(拍手) 236 ◯2番(香川真二君) つなぐ神戸市会議員団を代表して議案質疑をさせていただきます。  まず,報告第1号市長専決処分に至った経過についてお聞きいたします。  市内中小企業の挑戦を後押しするチャレンジ支援補助金と神戸市独自の家賃支援制度の拡充のため,合計59億円もの専決処分が行われました。59億円もの多額な予算の補正のため,市長としては非常に悩まれ,大きな決断をされたと思われます。市長はどのような思いでこの専決処分をするに至ったのか,御見解をお伺いいたします。  次に,本庁舎2号館の事業スケジュールの見直しについてお聞きします。  これまでの3回の新型コロナウイルス関連の補正予算で,国からの地方創生臨時交付金の139億円はほぼ使い切り,財政調整基金も残り約50億円となっております。今後も医療提供体制の充実,市民生活や市内事業者の経済活動への支援は継続的に必要であり,限られた市の予算の中から新型コロナウイルス対策財源を捻出することは重要であります。特に本庁舎2号館については,この時期に解体・撤去や再整備をすべきではなく,事業スケジュールを見直すべきではないかと考えますが,御見解をお伺いいたします。  以上2点,よろしくお願いいたします。  (「議長」の声あり) 237 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 238 ◯副市長(今西正男君) 私のほうからお答えを申し上げます。  まず,専決処分に至った経緯ということでございます。  今回2つの補助金に関して専決処分をさせていただいたわけでございますけれども,家賃補助につきましては,緊急事態宣言に伴う外出自粛等により,特に大きな影響を受けていると思われる中小・小規模店舗から,固定費となる家賃に対する支援をお願いしたいという切実な訴えがあったということを受けて制定した制度でございます。  また,チャレンジ支援補助金に関しましては,中小企業等が厳しい経営状態にある中,現下の危機的状況を乗り越えるための事業継続に向けた取組や,回復期を見据えた販路開拓,新商品・新サービスの開発のチャレンジ等の新たな取組に挑戦する市内中小企業や個人事業主等を支援する制度でございます。  これらの補助金に関しましては,私ども当初に想定をしておりましたその予想を大幅に上回る申請状況となりました。もちろん予算内で打ち切るということも考えられたわけですけれども,極めて厳しい経営状況ということを前提として,いろんなお話を頂いた補助金でございますので,市内中小事業者に支援が全て行き渡るように,また,迅速に支援ができるようにという思いで,補正予算の専決処分に至ったものでございます。御理解を賜りたいというふうに思います。  それから,2点目は,2号館の事業スケジュールを見直すべきではないかというお話でございます。  この新型コロナウイルス感染拡大の応急対策といたしまして,4月以降,医療体制の充実,市民生活や経済活動の支援など,緊急的に必要な措置を行うため,最大限の対応を行ってきたところでございます。  一方で,都心・三宮再整備のような未来の礎を築くためのプロジェクトは,地域の活性化のために不可欠なものでございますし,税源の涵養を図っていくという長期的な観点からも,着実に進展させていくことが重要であるというふうに考えているところでございます。  この本庁舎2号館の再整備でございますけれども,その立地は三宮駅周辺,いわゆる都心と,それからウオーターフロントの今開発をしてございまして,そのウオーターフロントをつなぐ重要な結節点に位置をしてございます。そのため,庁舎機能の再整備に合わせて民間活力を導入して,にぎわい・集客機能をはじめとする複合施設として再整備を行うというものでございます。それによって新たな回遊性を生み出し,民間投資のさらなる誘発や経済的な波及効果も期待をしているというものでございます。  5月に実施をいたしましたマーケットサウンディングにおきましては,ディベロッパー,ゼネコン,ホテルオペレーターなど,20社の参加がございまして,この事業に対する民間事業者の関心は高いというふうに考えているところでございます。  この本庁舎2号館,築63年が経過をいたしてございます。建物とか設備機器,配管等も老朽化が大変著しい状態でございまして,バリアフリー化あるいはICT化等への対応の遅れから,事務の効率化を十分に進めることもできないといったような状況でございます。  現在,入居していた各部局は,既に民間の仮庁舎への移転を済ませておりまして,2号館の使用は停止している状況にございます。安全面のことを考えますと,空き家のまま長期間放置するということは望ましくないというふうにも思っているところでございます。  また,スケジュールに遅れが生じた場合は,仮移転をしております部局の民間施設に入っている賃料負担も増加するということが危惧されるところでございますので,解体・撤去工事は予定どおり進めていくべきだと私どもとしては考えているというところでございます。  現在,新型コロナウイルスの影響を踏まえた新庁舎等の在り方につきましても,有識者会議の下で検討を行っているところでございます。そこで頂いた意見を整理をいたしまして,今後の新型コロナウイルスの感染状況や,それに伴う国内経済の状況等も考慮した上で,全体スケジュールには大きな影響を及ぼすことがないように,新庁舎,にぎわい施設の事業者公募を進めていきたいというふうに考えているところでございます。  (「議長」の声あり) 239 ◯議長(壬生 潤君) 香川君。 240 ◯2番(香川真二君) チャレンジ支援補助金の話から先にさせていただきたいと思うんですが,約8,000件もの応募があったということで,市内の中小企業の多くの方が大変な苦労をされているということはよく分かっております。ただ,この中に,本当に厳しい経営状況にあるところ,もしくはそうでないところが混在しているんじゃないかなというのは,以前私が4月の議会でもちょっとお話をさせていただいたんですが,ぜひともそういったところをしっかりと見極めて,本当に困っているところに支援が行き届くようにしていただきたいというふうに思っておりました。  今回,いろんな理由によって,スピーディーにということと,本当に幅広くということでされたことに関しては,もう今さら言っても仕方ないことですから,それについては言及いたしません。ただ,今,中小企業の置かれている状況としましては,3月,4月に融資が受けられたところがたくさんあったんですが,その融資を受けたお金も少しずつ減っていっている状況で,大変今後の見通しも含めて厳しい状況にあるというところで,本当にチャレンジ支援補助金や家賃負担軽減補助金に関しましては,多くの方から好意的な声を頂いているというのが事実でありまして,私もこれについては大変評価もしておるところであります。  ただ,今後の支援に対してどのような考えをお持ちなのかということでお聞きをしたいんですが,私としては,今までのような幅広い対象ではなくて,支援をしっかりと業種や経営状況などを絞って,そういった本当に困っているところに支援をする。さらには,今回補正で出た宿泊観光支援なんかもそうなんですが,2億円というお金では若干少ないように思いますんで,それをチャレンジ支援の補助金を補正したぐらい,がんと大きなお金をしっかりと入れていただきたいと思うんですが,その辺についてお聞きしたいと思います。  (「議長」の声あり) 241 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 242 ◯副市長(今西正男君) 今回,チャレンジ補助金,それから家賃補助等,広く業種を拡大をして対象にさせていただいたわけでございますけれども,3月に民間の調査機関から,全業種の業績が悪化をしている。全業種,51業種のうち,特に23業種で過去最大の下落幅を記録しているというような,非常に大きな影響が幅広く出ているということをもって,幅広い業種での対応ができる補助金にさせていただいたというところでございます。  今,御紹介がありましたように,少しこの感染状況が長期化するに従って,業種・業態ごとにその影響度合いが変わってきているというような状況がございます。あしたからはいろんな劇場等の入場制限もまた緩和されるというようなことで,これによっても,また変化が生じるというようなこともあるんであろうというふうに思ってございます。  そういう意味では,飲食業,小売業とか,観光業界が大変だというお話もございますけれども,やはりその業種ごとの状況というものを的確に見通した上での施策というのを展開をしていくというのは,今後,大変大事になってくるというふうに思ってございます。特に,やはり財源的にも,限られた財源を有効に活用するという意味でも,大変重要だというふうに思ってございます。そのため,関連団体とか事業者へのヒアリング,それから意見交換を通じて,様々な業種・業態において経営状況やニーズの把握に努め,限られた予算の中で実効性のある支援策が打てるように,今後とも十分に検討していきたいと,そのように思ってございます。  (「議長」の声あり) 243 ◯議長(壬生 潤君) 香川君。 244 ◯2番(香川真二君) 支援を継続してやっていただきたいというふうなところもあるんですが,今回の宿泊観光の話を少しさせていただきたいと思うんですが,業種を絞ってやっていただくということはすごく効果があるとは思うんですが,お金というのは,やはりその事業者だけ,1つの業種だけというので限って入れていくと,そこだけでお金が停滞してしまうということもありますので,やはり経済を回すとよく言葉で表しますけど,例えば観光業の方であれば,観光の今回のクーポンを旅行代理店などから購入して,それを例えばホテルで宿泊に使う。さらには,宿泊したお客さんには例えば近隣の飲食店のクーポンを渡して,その飲食店では例えばお土産屋さんのクーポンを渡すとかいうふうな,こういうふうな連携を取れるような形で,その市民の方がお金を流れに沿って使っていただくような,そういった連携というか,流れをつくっていただけたほうがよりいいとは思いますんで,これは要望させていただいておきます。  さらに,こういった支援をやるのに,先ほど言われました限られた財源の中でということで,今後,予算をどうするのかというふうなところを心配しております。その予算をやはり確保するためには,ある程度,今まで予定されていた事業なんかの見直しも必要じゃないかと思って,2号館の建て直しのスケジュールを見直してはいかがかというふうに思っております。  2号館,老朽化しているということや,今後の発展性も踏まえて,今後スケジュールどおりやっていくということなんですが,都心・三宮再整備の全体事業費及び経済効果というふうな資料が6月頃ですか,出されたと思うんですが,それの中身を見させていただきまして,2号館のところはすごく立地もいいし,今後,民間事業者も入るし,いろんな経済波及効果もそれによって生まれるだろうというふうなことなんですが,全体事業費7,440億円のうち,2号館というのは,建て替えやその付随する施設などを合わせても460億円の費用しかここには出ておりません。つまり,全体の三宮の事業からすると,ほんの一部のところなんですね。これで果たして2号館が,この三宮再整備の全体の経済波及効果にどれだけ寄与しているのかということを少し考えまして,それであれば,神戸市が負担するお金295億円,2号館で負担すると予定していますので,その全部を使うわけじゃなくてもいいと思うんですが,一部でもやはり今必要な喫緊の課題であるコロナ対策に回してはいかがかと思っております。  さらには,スケジュールの見直しということで言えば,例えばほかの事業を見直すとなると,これもうドミノ倒しにやっている事業でどこかを止めますと,ほかのドミノがもう倒れないような状況になるんですが,2号館はその部分だけ壊して,そこだけ建て替えるというふうな事業ですので,ある程度見直しもしやすいかと思うんですが,その辺についてお聞かせください。  (「議長」の声あり) 245 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 246 ◯副市長(今西正男君) 今,2号館の全体事業費が,460億円というお話がございましたが,これは体育館整備とか,エネルギーセンターとか,いろんなものを含んでおりますので,2号館だけの事業費ではないということは,ちょっと御理解をいただきたいというふうに思います。  それと,公共部門だけの総事業費ということでございます。  ちょっと繰り返しにはなりますけれども,この2号館の場所というのは,ウオーターフロントと都心を結ぶ重要な位置に属しているということでございます。都心からやはり回遊性を持たせて,この都心と,それからウオーターフロントをつなぐということが,この神戸らしいまちの開発としては不可欠だというふうに思ってございます。何度もこの再開発の神戸らしさというものを議論もいたしましたけれども,海があって,まちがあって,さらに山があるというようなことをいかに結びつけるかということが,神戸らしいというようなことだというふうに思ってございます。そういう意味では,この2号館の場所というのは,大変重要な場所だというふうに思ってございまして,ウオーターフロント開発がもう既に進んできているという状況を考えますと,民間活力の導入をして整備を進めていくということは,やはりスケジュールどおりできるだけ進めていくことが大変重要であろうというふうに思ってございます。  ただ,先ほど御指摘がございました経費を節減するという視点は,私ども大変重要な視点だというふうに思ってございますので,できるだけ少ない費用で効果的な建築物が建てられるように,さらには,我々,大体今は庁舎の部分──公共的な部分と民間部分は1対1ぐらいだろうということを思ってございまして,よりいいものを造っていただいて,税金も多く払っていただくと。そういうようなビルにしていきたいなというふうに思ってございます。  (「議長」の声あり) 247 ◯議長(壬生 潤君) 香川君。 248 ◯2番(香川真二君) スケジュールを見直すといっても,もうずっとやらないというわけじゃなくて,1年,2年見直していただくというふうな感じで,そういったところでも検討できるのかなと思っています。この1年,2年コロナによって,観光客もそんなに多くはないでしょうということも含めて,そういった見直しをまた検討していただければと思います。  もう1つ,質問をさせていただくんですが,これは令和2年6月に未来都市創造に関する特別委員会が全会派合意の下,市長へ提出した提言書があります。市長にこの提言書を直接お渡しさせていただいたんですが,そこの前文には,三宮再整備事業や,これに伴う市役所本庁舎,中央区役所等の建て替え事業においても,感染拡大以前の社会情勢を前提とした進め方や手法は再検討する必要があるのではないでしょうか──途中はちょっと略しますが──市長におかれては,現状を鑑み,既に着手している事業についても,今後の財政見通しを踏まえて,慎重に検討を行うように強く要望いたしますと,そういった文章があります。  市長には,この文書を──これ議員の,全会派の総意ですので──どのように受け止めておられるのか,お聞かせください。  (「議長」の声あり) 249 ◯議長(壬生 潤君) 久元市長。 250 ◯市長(久元喜造君) 私がこれを頂戴をいたしました,その思いですけれども,当然のことを言われているのではないかというふうに思います。やはりこのコロナが襲来をする前の社会にもう私たちは戻ることができない。そのことを前提にして,いろんな事業を進めなければいけないし,この2号館を含む三宮の再開発の事業も,そのことを前提にして,もう元のコロナ以前の世界には戻ることができないから,やはり必要な見直しや再検討ということはすべきだという考え方を述べられているのではないかというふうに思います。  ですから,全く1円たりとも削らないという考え方ではなくて,この事業の内容あるいはその経費についても,今西副市長からも御答弁申し上げましたとおり,節減できるところは節減をするという考え方で臨みたいというふうに思います。  一方で,この提言の中では,公共投資として経済を活性化するためにも,スピードを上げて効率よく進めていくべきであるという御指摘もいただいておりますので,先ほど今西副市長から御答弁申し上げましたような考え方に沿って,これを進めさせていただければというふうに思っております。  (「議長」の声あり) 251 ◯議長(壬生 潤君) 香川君。 252 ◯2番(香川真二君) 最後,ちょっと私のほうの要望というか,思いも含めて話をさせていただきたいと思うんですが,市内の中小企業の経営者の方も本当に苦悩されていると。同じように,恐らく市長も,この神戸市の運営をどうするのかというのをすごく苦悩されている時期だと思われます。  神戸市も,今後,コロナの前に戻ることはできませんので,コロナの後,アフターコロナという時代で,どのような市政運営をしていくのかというのが,これからチャレンジが必要なときだと思っています。  我々,市長にチャレンジ支援補助金を出すわけにはいきませんが,ぜひとも市長のほうにはチャレンジをしていただいて,ぜひとも神戸市をよくしていただきたいと思っております。期待しておりますので,よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 253 ◯議長(壬生 潤君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,57番平野章三君。  (57番平野章三君登壇)(拍手) 254 ◯57番(平野章三君) チャレンジ支援補助金等について,まず伺います。  新型コロナウイルス感染症拡大影響を受け,厳しい経営状況にある中小企業に対し支援するというふうにうたっています。その審査基準に,厳しい経営状況ということが含まれているかどうか,それだけちょっと確認をしたい。  もう1点は,迅速に支援するというようなことでうたっています。そのような制度になっているのかどうか,それも確認だけしたいと思います。よろしく。  (「議長」の声あり) 255 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。
    256 ◯副市長(今西正男君) チャレンジ補助金に関しましては,今年3月に帝国データバンクが実施をいたしました全国の景気動向調査において,調査開始以降で初めて全10業界51業種が悪化,23業種で過去最大の下落幅ということが報告をされたということがございまして,一時点での売上減少等を要件とはせず,全ての業界・業種が厳しい経営環境に置かれているという点を重視して,幅広い業種における事業継続に向けた新たな取組を支援する制度として発足をさせていただいたというところでございます。したがいまして,何か売上げの減少等の要件ということは,この中には入ってございません。  それから,迅速な補助金の交付ということでございますけれども,当然新たな挑戦をしていただくという事業についている補助金でございますので,まず事業者からの交付申請を受けて,審査を経て,本市から交付決定通知をお送りする。そして,事業完了後に領収書等の確認などの審査を行って,そして,できるだけ事業者の手元に早く届くように交付に努めると,そういうことでございます。  (「議長」の声あり) 257 ◯議長(壬生 潤君) 平野君。 258 ◯57番(平野章三君) 売上げの内容が加味されてないということは,確認,今できた。これが非常に大きな私は問題やと思うんです。もう十分に予算があれば,それはいいですよ。幾らでも出す。それから,例えば10万ずつ国民に配る。これは1つの政策です。だからそれはいいんですが,当初,この家賃の負担軽減,これも抱き合わせやったんですが,これ実は1つの例ですけど,ある再開発の事務所で店舗に倉庫,これも含めてくれと私も言ったんですよ。そしたら,店舗は必ずいろんな在庫とか,それから入替えとかあるんで,倉庫は店舗の中に普通は置かないです。同じ再開発中でちょっと置いてたから,それは同じような面積にしてほしいと言うたんですが,そのときの──名前は言いませんが副局長なんですが──答弁が,本当におっしゃっていること,よく承知しているつもりですが,もう正直言うと,財政上の影響額との兼ね合いで,ここで線を引かせていただきますということなんです。それほど厳しい査定を,基準をつくってたんです。  そのときに,これは例えば最初に10億の第1弾,今度,第3弾で7億,それでもオーバーして積んだんですよ。ところが,このチャレンジのほうは──同じ考え方でいっているはずなんです。最初に今西副市長が説明したけど,それ,そうじゃなかった。最初はやっぱり同じ考え方で進めていたはずなんで,それでなかったら,政策の矛盾をしてくると。私は,これちょっとここで縛りが入ってないから,もうぼんぼん誰でもどこでも──これ財政へ言いたかったですけど──行ってしまっているというのが事実で,だから,最初に5億,10億,いやいやもう51億,全部で66億,これすごい金額ですよ。  これは,先ほどちょっと市長おっしゃったけど,打ち切るか,選択するか,これ打ち切れないんですよ。最初の募集のときに,いわゆる普通やったら,持続化給付金なんかやったら,去年の確定申告からもう売上げが半分以下になっているとか,そういうようなことを基準に持ってるけど,いやいやもう誰でもええよいうような形にするから,こういう形で,66億まで行ってしまった。これは臨時交付金を活用して,できる範囲を超えてしまったんですね。私は,政策として,それはそれで行くんやというんやったらいいんですが,これ財調が115億ですか,その財調の中で,これ完全に60何億,3億ほど使ってしまっているんですね。これが私は当初の考え方と違うと思うんですよ。  それともう1点,時間ないからあれやけど,迅速という点で,これ最初に6月にスタートして,交付決定通知するまでこれ審査して,もう1つ,僕はもう合点いかんのは,この審査したやつを一旦来週副局長へ上げますわいうて,一旦副局長へ上げて,再来週戻ってきますわいうて,まとめてやっているんです。こんなもんね,500万以上は副局長──副市長かも分かりませんが,普通はこれ1件1件やったら100万ですよ。審査の中に課長がいるんです。もう民間の人たち優秀やし,中に4人ほど職員さんいますけど,すごい優秀なんですけど,この当時に審査の内容がまだ決まってなかったんですよ。だから,いろんな幅広いところがどんどん来ても,その都度審査の対応をしていると。これかなり時間がずれて,多いだけじゃなくて,もう1点問題あるのは,実績報告を今度せないかん。それから,今度チェックしてもらう。これすると,6月にスタートして,もらえても12月とか2月なんですよ。これが迅速かどうか。私は,こんなやり方してて,これ当初は国の交付金,臨時交付金でやるんやから,そらこんなやり方でしとってもあかんと思うんですよ。即出したげないかんと思う。そうすると,こういう持続化給付金とか家賃支援給付金のように,補助金やなくて,やっぱりスピードアップして出したるべき違うかなと。この政策は非常に大チョンボやと思うんですが,いかがですか。  (「議長」の声あり) 259 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 260 ◯副市長(今西正男君) 私どもとしては,このコロナ禍における新たな取組に対するチャレンジとしていただくということでやらせていただきまして,非常に実際に申請をいただいている方も好評を頂いているという状況でございまして,議員とは意見が違うかもしれませんが,この施策は適宜適切ないい施策であったというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 261 ◯議長(壬生 潤君) 平野君。 262 ◯57番(平野章三君) 今おっしゃったように,好評頂いているいうて,当たり前ですよ。そら10万円ずつ全国民に配ったら好評頂けますよ。  私は,それは構わへんのですが,これ本当に神戸市の財政見ながら次のステップ考えると,この政策は物すごく大きかったと思うんですよ。恐らくこんな好きし放題に使えるような政策,大チョンボやと思いますよ,財務の中で。こんなことをやってて,私はできたらもっと厳しい状態のところを助けてあげないかんというふうに,もうこれつくづく思います。  1つは,国なんかも持続化給付金とか,物すごいスピードで給付金で渡してるんですよ。それでもやっていかれへんところは融資なんです。この融資も無保証無担保,すごいんです,これ。3,000万とか5,000万,ちょっと居酒屋さんでも,すし屋さんでも借りてます。だからしのげとるんです。こんな普通は借りれませんよ。だから,そういうようなことは,もうみんなこれスピードアップして融資もすぐもうてるから,ずっとお客さんなくてもやっていけとるんです。だから,別にもう責めとるというより,政策的に本当に厳しい環境のところをきちっと選択して,例えばガイドラインでも縛りがあるように,例えばライブハウスとか,ああいうなんでも縛りがあって,いまだに経営でけへんのですよ。そういうところをターゲット,ある程度絞ったげないと,もうどこでも,いやいや全然損害はない,損害はないけど,この際,出しとこかと。空気清浄機,ちょっともうといたで,ちょっと何かするんやったら,車購入しといたら,これ使えるやないかと。これはやっぱり問題あったと私は思います。  以上です。 263 ◯議長(壬生 潤君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,12番上原みなみ君。  (12番上原みなみ君登壇)(拍手) 264 ◯12番(上原みなみ君) 無所属の上原みなみです。予算第27号議案について質疑を行います。  新型コロナで困っている人をあなたと一緒に支えたいという趣旨で設定されたふるさと神戸ダブル応援基金は,応援したい分野を指定して寄附すると,同額を市の一般財源から拠出して,2倍の効果で支援をするという神戸独特のふるさと納税です。その中で,また行きたい思い出の飲食店や商店街を応援を選択し,7月25日までに集まった寄附が348万5,000円,ダブル応援基金として800万円の予算で,寄附された方々が応援したい飲食店や商店街を載せたハンドブックを5万冊作成するという事業について質問いたします。  方針をお聞きしますと,寄附されたそれぞれの方に思い出の飲食店や商店街をお聞きするアンケートを実施し,そこで回答された店舗を取材し,10数件を掲載する。掲載店には店舗ごとのオリジナルスタンプを作製してお渡しし,利用者はスタンプラリーで全店制覇すると,プレゼントがもらえるという仕組みを検討されているとのこと。仕様は,これまで商店街向けの事業として実施した,こちらのお立寄りというハンドブックと同様のものにするとお聞きしております。  予算の明細をお聞きしますと,デザイン費,取材費,広告費,景品代,印刷代で構成され,これら費用比率が高過ぎることから,本来の目的であるコロナで減収している飲食店等に最大のメリットがあるべき事業について,業者だけがもうかるように見えてしまいます。  そこで,まず掲載店舗には800万円の費用対効果が確実に見込めるのか,お尋ねいたします。  (「議長」の声あり) 265 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 266 ◯副市長(今西正男君) 思い出の飲食店・商店街魅力発信事業でございます。  議員のほうにいろいろと私どものほうからお話もさせていただいていようかと思いますが,少しまだ内容が詰まっていないところもございまして,内容については少し変更の余地があるということを踏まえてお聞きをいただければというふうに思ってございます。  私ども考えておりますのは,まず寄附をいただいた方がまた行きたい,応援したいと考えている店舗情報をアンケートで載せるということを考えてございますし,また広く市民から公募するお勧めの店といったような情報も併せて載せたい。それから,市内観光情報等について,それについてもまとめて配布をするということを検討してございます。  800万という今回の事業費でございますので,従来のほぼ2回分の──前回は500万近い事業費でやらせていただいておりましたけれども──予算が確保できてございますので,できるだけ多くの店舗情報を掲載をしたいということで,現在の時点では2回程度,これが実施できないかというふうに考えてございます。  このハンドブックを使って,できるだけ多くの人たちに市内を回遊していただく。そして,神戸の魅力に触れていただくということが大変重要でございますので,このハンドブックの掲載店舗なり,観光施設を巡るスタンプラリーも併せて実施をさせていただきたいということを思ってございます。また,これで地場産品等のプレゼントをして,PRもしたいということでございます。  できるだけ,このハンドブックだけではなくて,これを中心とした回遊性を確保する仕組みを入れまして,市内の店舗・商店街に客が集まり,活性化するような効果が受けれるように,様々な工夫をして事業を実施してまいりたいというふうに考えてございます。  (「議長」の声あり) 267 ◯議長(壬生 潤君) 上原君。 268 ◯12番(上原みなみ君) 費用対効果についてお聞きしたんですけど,それについては全く御答弁がなかったように思います。  局のほうにお聞きしたところ,今までのこのお立寄りのハンドブックから言うと,詳細の費用対効果は算定していないということだったんです。ただ,掲載店舗や商店街・市場からは参加してよかったとの声があったと。あと継続実施を望む声があった。そういうことなんですけれども,1回目,2回目とも2万冊を超えるハンドブックを配布して,各お店の一押し商品を紹介することで,商店街・市場の魅力が発信でき,市内外問わず,多くの方に参加していただけたという,そういう満足されているような事業だというふうにお聞きしておりますが,費用対効果についてはいかがかということで,皆さんがこうして参加してよかったとか,また継続したいというふうにこの事業で言っている,その理由はお分かりになりますか。  (「議長」の声あり) 269 ◯議長(壬生 潤君) 今西副市長。 270 ◯副市長(今西正男君) 費用対効果のお話でございますけれども,このハンドブックを掲載をしている前回等の事業につきましても,具体的な金額について算定することは少し難しいかなというふうに思ってございますが,ただ,大変好評を頂いて,このハンドブックを持って各店舗に行かれて,さらに市内の回遊にも非常に見て回るのによかったという,来外者の方々の多くの声を頂いているということでございます。  店舗は,それぞれの店舗当たり,いろいろな売上げが増えた店舗もあれば,あまり伸びなかった店舗もございますので,1つずつの店舗だけのことではなく,全体としては非常に回遊性が高まったのではないかなというふうに思ってございます。  (「議長」の声あり) 271 ◯議長(壬生 潤君) 上原君。 272 ◯12番(上原みなみ君) 質問に全然お答えいただいていないようなんですが,なぜ喜ばれているか,またやりたいと思われているかというのを,なぜだと思いますかという質問だったんですけれども,答えを言いますと,掲載料がただだからなんです。令和元年度の経費をこの掲載店,20店舗で割りますと,掲載料が20万円以上になるんです,1店舗当たり。20万円払っても掲載したいと,その掲載店がおっしゃったら,初めて効果を実感されて,喜ばれているということになります。  また,2万冊以上配布していると言われましたけれども,掲載店に各300冊配布されているんですね。検証されてないと思います。掲載店に聞いたところ,一生懸命お客様に配ったが,50冊以上は余った,300冊は多過ぎるとおっしゃっていました。  今回の補正予算では800万円の事業ですけれども,例えば掲載店が40店舗だった場合に,1店舗20万円の利益が出ないと,現金支給のほうがよほど支援になるということになります。飲食店の利益率というのは10%ぐらいと言われているんです。ですので,20万円の利益を出そうと思うと,1店舗当たり200万円の売上げがないと,このハンドブックの効果がないということになります。  そこで,費用比率の高い広告費をアナログでは広報紙KOBEに掲載するとか,あと電車の駅にラックを設置するとか,デジタルでは神戸のLINEやKOBEぽすと等を活用しながら,フェイスブックとかインスタグラム広告を近隣を含めて出すとか,そういうところにとどめるべきだと思います。景品も宿泊券を企画していると最初聞いたんですけれども,こちらはぜひ今回は飲食店や商店街を応援する事業ですので,掲載店で使える飲食券をプレゼントするというふうにしていただきたいと思います。  あと,こちら,ペーパーでのハンドブックなんですけれども,ぜひ,やはりこの数十店舗の掲載されている店舗だけしか恩恵を受けないというのは,こちらの事業が半分は応援したいお店がある方からの寄附なんですけれども,残り450万円は税金ですので,それは自らこのコロナ禍の中で席数を減らしながら,歯を食いしばって頑張っている多くの飲食店の方々からすると,やはり不公平と感じられ,税金の使い方としてはふさわしくないと思います。  そこで,スタンプラリー付のアプリを購入して,スマートフォンで見ることができるようにすれば,電子スタンプやQRコード発行によって,掲載店以外の市内飲食店でもスタンプラリーに参加できるようになりますし,さらに回遊性も高まり,市内全体の飲食店の活性化につながります。第2弾もあるように聞いていますので,こちらは検討していただきたいと思います。  あるフリーペーパーにアプリのQRコードを載せたところ,従来,はがきで送られてきたアンケートの3分の2がスマートフォンからの送信に移行したと聞いております。また,アプリを活用することで,予定されている発行部数を減らすこともできますし,ぜひ前向きに御検討ください。  そして,今回の事業終了後には,先ほど細かい数字は把握しにくいとおっしゃっていましたけども,きちんと売上げを把握していただいて,そして,ハンドブック発行という形態にとどまらない,市内経済活性化を最大限にできる事業にしていただくよう要望して,終えます。(拍手) 273 ◯議長(壬生 潤君) 御苦労さまでした。  以上で質疑は終わりました。  それでは,本件は,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に審査方を付託いたします。  次に,日程第20 決算第1号より日程第43 第59号議案に至る令和元年度神戸市各会計決算並びに関連議案,合計24件,一括議題に供します。  これより,順次関係当局の説明を求めます。  まず,かど野会計室長。 274 ◯会計室長(かど野敦雄君) ただいま御上程になりました諸議案中,決算第1号から決算第13号に至る令和元年度神戸市一般会計決算及び特別会計決算,合計13件につきまして,一括御説明申し上げます。  お手元の「令和元年度神戸市各会計決算概要」の1ページをお開きください。  令和元年度神戸市各会計決算総括表でございます。  以下,計数につきましては,100万円未満を省略して御説明申し上げます。  一般会計の歳入決算額は,表の上段中ほどにありますように8,127億100万円,歳出決算額は8,036億7,800万円,予算現額に対する率は,それぞれ歳入が91.2%,歳出が90.2%でございます。  一般会計に特別会計を加えた歳入決算額は,下段合計欄にありますように1兆4,785億1,300万円,歳出決算額は1兆4,641億8,000万円でございます。歳入歳出差引残額は,右側に記載のとおり,一般会計で90億2,200万円,特別会計を合わせた合計では143億3,300万円となっております。  次に,各会計について,順次御説明を申し上げます。  3ページをお開きください。  一般会計歳入の部でございます。  3ページから5ページに各款の決算額を記載しております。  5ページをお開きください。  一般会計歳入合計決算額は,下段にありますように8,127億100万円となっております。  6ページをお開きください。  歳出の部でございます。  6ページから9ページに各款の決算額を記載しております。  9ページをお開きください。  一般会計歳出合計決算額は,下段にありますように8,036億7,800万円,翌年度繰越額は512億4,000万円でございます。歳入歳出差引残額は,欄外のとおり90億2,200万円となっております。  以上で,一般会計の御説明を終わります。  続きまして,特別会計について御説明申し上げます。  10ページをお開きください。  市場事業費は,歳入の決算額35億4,300万円,歳出の決算額34億8,900万円で,翌年度繰越額は4億円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり5,400万円でございます。  11ページ,食肉センター事業費は,歳入歳出ともに決算額は9億5,200万円でございます。  12ページをお開きください。  国民健康保険事業費は,歳入の決算額1,580億8,400万円,歳出の決算額1,572億1,300万円で,翌年度繰越額が3,700万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり8億7,100万円でございます。  13ページ,農業共済事業費は,歳入歳出ともに決算額は2億9,600万円でございます。  14ページをお開きください。  母子父子寡婦福祉資金貸付事業費は,歳入の決算額3億2,000万円,歳出の決算額1億9,400万円で,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり1億2,600万円でございます。  15ページ,駐車場事業費は,歳入の決算額9億5,400万円,歳出の決算額7億5,000万円で,翌年度繰越額が2億300万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり2億300万円でございます。  16ページをお開きください。  農業集落排水事業費は,歳入歳出ともに決算額は14億8,200万円で,翌年度繰越額は8,600万円でございます。  17ページ,市街地再開発事業費は,歳入の決算額87億2,900万円,歳出の決算額85億800万円で,翌年度繰越額は2億3,700万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり2億2,000万円でございます。  18ページをお開きください。  市営住宅事業費は,歳入の決算額363億1,600万円,歳出の決算額361億7,600万円で,翌年度繰越額が66億9,300万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり1億4,000万円でございます。  19ページ,介護保険事業費は,歳入の決算額1,412億5,600万円,歳出の決算額1,378億2,500万円で,翌年度繰越額は2,500万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり34億3,000万円でございます。  20ページをお開きください。  後期高齢者医療事業費は,歳入の決算額393億7,100万円,歳出の決算額391億600万円で,翌年度繰越額が1億4,400万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり2億6,400万円でございます。  21ページ,公債費は,歳入歳出ともに決算額は2,745億400万円でございます。  以上で,各会計決算の概要説明を終わります。  なお,附属資料として,歳入歳出決算事項別明細書,実質収支に関する調書,財産に関する調書及び基金運用状況報告書を併せて提出いたしております。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 275 ◯議長(壬生 潤君) 次に,三島建設局長。 276 ◯建設局長(三島功裕君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第14号令和元年度神戸市下水道事業会計決算につきまして御説明申し上げます。  「令和元年度神戸市公営企業会計決算書」の7ページをお開きください。
     業務実績でございますが,下水処理量は1億7,946万立方メートル,汚水中継量は2,524万立方メートル,雨水排除量は960万立方メートルでございます。  次に,18ページ,令和元年度神戸市下水道事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業損失は85億7,800万円,営業外利益は86億1,900万円となっており,この結果,経常利益は4,100万円となります。特別利益と特別損失を加え,19ページにございますように,当年度純損失として2億2,200万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は17億7,700万円となっております。  なお,20ページから29ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 277 ◯議長(壬生 潤君) 次に,辻港湾局長。 278 ◯港湾局長(辻 英之君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第15号及び第56号議案につきまして,一括御説明を申し上げます。  決算書の63ページをお開きください。  決算第15号令和元年度神戸市港湾事業会計決算から御説明申し上げます。  令和元年におけるコンテナ総取扱個数でございますが,前年比2.5%減の287万TEUとなっております。  次に,71ページ,令和元年度神戸市港湾事業損益計算書につきまして御説明を申し上げます。  港湾管理事業では,営業損失は51億5,200万円,営業外利益は76億200万円となっており,この結果,経常利益は24億5,000万円となります。72ページにございますように,これに特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として20億6,900万円を計上いたしております。  港湾施設運営事業では,営業損失は4億7,200万円,営業外利益は1億8,700万円となっており,この結果,当年度純損失は2億8,500万円を計上いたしております。  次に,73ページ,空港事業では,営業損失は2億7,700万円,営業外利益は3億300万円となっており,この結果,経常利益は2,500万円となります。これに特別利益を加え,当年度純利益として3億6,600万円を計上いたしております。  以上により,港湾管理事業,港湾施設運営事業,空港事業を合計いたしまして,当年度純利益として21億5,100万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は21億5,100万円となっております。  なお,74ページから83ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和2年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の19ページをお開きください。  第56号議案令和元年度神戸市港湾事業剰余金処分の件は,令和元年度末の未処分利益剰余金のうち21億5,100万円を減債積立金として処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 279 ◯議長(壬生 潤君) 次に,鈴木都市局長。 280 ◯都市局長(鈴木勝士君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第16号及び第57号議案につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の127ページをお開きください。  決算第16号令和元年度神戸市新都市整備事業会計決算から御説明申し上げます。  令和元年度につきましては,事業全体で約6.7ヘクタールの用地を処分いたしました。  次に,133ページ,令和元年度神戸市新都市整備事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業利益は4億8,300万円,営業外利益は3億8,900万円となっており,この結果,経常利益は8億7,300万円となります。特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として8億8,000万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は8億8,000万円となっております。  なお,134ページから141ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,それから貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和2年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の21ページをお開きください。  第57号議案令和元年度神戸市新都市整備事業剰余金処分の件は,令和元年度末の未処分利益剰余金のうち8億8,000万円を減債積立金として処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 281 ◯議長(壬生 潤君) 次に,岸田交通局長。 282 ◯交通局長(岸田泰幸君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第17号及び決算第18号につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の161ページをお開きください。  決算第17号令和元年度神戸市自動車事業会計決算から御説明申し上げます。  運輸成績でございますが,乗車人員は6,595万人,乗車料収入は95億460万円でございます。  次に,167ページ,令和元年度神戸市自動車事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業損失は6億5,500万円,営業外利益は4億9,900万円となっており,この結果,経常損失は1億5,600万円となります。特別利益を加え,当年度純損失として1億700万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は2億5,600万円となっております。  なお,168ページから177ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  引き続きまして,203ページをお開きください。  決算第18号令和元年度神戸市高速鉄道事業会計決算につきまして御説明申し上げます。  運輸成績でございますが,西神・山手線の乗車人員は9,537万人,乗車料収入は162億8,478万円,海岸線の乗車人員は1,879万人,乗車料収入は23億8,952万円でございます。  次に,211ページ,令和元年度神戸市高速鉄道事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業利益は6億4,300万円,営業外利益は8億6,100万円となっており,この結果,当年度純利益として15億500万円を計上いたしております。これに前年度繰越欠損金を加えた当年度未処分欠損金は732億700万円となっております。  なお,212ページから221ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 283 ◯議長(壬生 潤君) 次に,山本水道局長。 284 ◯水道局長(山本泰生君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第19号及び決算第20号並びに第58号議案及び第59号議案につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の253ページをお開き願います。  決算第19号令和元年度神戸市水道事業会計決算から御説明を申し上げます。  業務実績でございますが,年度末給水戸数は81万930戸,年間有収水量は1億7,134万立方メートルでございます。  次に,258ページ,令和元年度神戸市水道事業損益計算書につきまして御説明を申し上げます。  営業損失は6億8,400万円,営業外利益は37億9,800万円となっており,この結果,経常利益は31億1,400万円となります。特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として31億1,000万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は73億5,100万円となっております。  なお,260ページから269ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  引き続きまして,295ページをお開きください。  決算第20号令和元年度神戸市工業用水道事業会計決算につきまして御説明を申し上げます。  業務実績でございますが,年度末給水社数は59社・71工場,年間給水量は1,562万立方メートルでございます。  次に,299ページ,令和元年度神戸市工業用水道事業損益計算書につきまして御説明を申し上げます。  営業利益は3億8,100万円,営業外利益は6,700万円となっております。この結果,経常利益は4億4,800万円となります。特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として4億5,500万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金及び取り崩した建設改良積立金を加えた当年度未処分利益剰余金は29億700万円となっております。  なお,300ページから307ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和2年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の23ページをお開きください。  第58号議案令和元年度神戸市水道事業剰余金処分の件は,令和元年度末の未処分利益剰余金のうち,資本金組入として30億7,900万円,建設改良積立金として3,000万円を処分しようとするものでございます。  次に,25ページ,第59号議案令和元年度神戸市工業用水道事業剰余金処分の件は,令和元年度末の未処分利益剰余金のうち,資本金組入として10億6,100万円,建設改良積立金として3億4,500万円を処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。 285 ◯議長(壬生 潤君) 以上で,関係当局の説明は終わりました。  次に,監査委員の審査意見書について,報告を求めます。  細川代表監査委員。  (代表監査委員細川明子君登壇) 286 ◯代表監査委員(細川明子君) 監査委員の審査意見につきまして,令和元年度神戸市一般会計及び特別会計決算審査意見書並びに基金運用状況審査意見書,令和元年度神戸市公営企業会計決算審査意見書及び下水道事業基金運用状況審査意見書に基づいて,その要旨を御報告申し上げます。  一般会計及び企業会計を除く特別会計につきましては,審査の結果,歳入歳出決算書をはじめとする決算書類は,法令に従って作成され,その計数は正確であり,会計処理及び財産の記録管理はおおむね適正に行われているものと認められました。  今後,本格的な人口減少社会の到来や都市間競争の激化への対応のほか,少子・超高齢社会の進展に伴う社会保障費の増加など,これまで以上に対応するべき多くの課題があります。さらに新型コロナウイルス感染症の影響に伴う経済の落ち込みにより,市税収入等の大幅な減収も見込まれ,極めて厳しい財政状況に直面することが予想されることから,4点の御要望を申し上げます。  まず第1点目は,新型コロナウイルス感染症への対応であります。今後の先行きは不透明であり,大幅な減収による収支不足が見込まれる中,市民の命と暮らしを守るとともに,まちの魅力と活力を高める取組を進めるほか,新型コロナウイルス感染症に向き合った新たな行政課題に対応した施策も進めていくため,既存事業についても思い切った見直しを行うなど,必要となる財源を確保する必要があります。また,職員の負担増にも対応し,人的資源を確保する必要がございます。  第2点目は,社会保障関連経費増大への対応でございます。令和元年10月の消費税率引上げに伴う地方消費税の引上げ分は,社会保障施策に要する経費に充てるとして,地方消費税交付金に措置されることになっておりますが,市としても社会保障関連経費の増加圧力が高まる中,事業の効率化とともに給付と負担のバランスに努める必要があります。  第3点目は,債権管理の適正化であります。これまでの監査でも不適正な債権管理について摘示しておりますが,令和元年度決算においても調定を誤って二重に計上し,その結果,実態のない収入未済額が決算書類に計上されている事例が発見されております。正しい事務処理が徹底されるような取組を検討するとともに,各所属で債権情報の正確な把握と確実な管理に努める必要があります。  第4点目は,財務会計システムの更新と新地方公会計制度への対応であります。財務会計システムについては,決算作業における個別業務システムとの関係で課題もあることから,その課題に対応し,正しい決算ができる機能を備えていく必要があります。さらに新地方公会計制度の統一基準による財務書類の作成等にも対応した上で,その活用についても検討する必要があります。  次に,各企業会計につきましては,審査の結果,決算諸表は,法令に従って作成され,その計数は正確で,経営成績及び財政状態をおおむね適正に表示しており,各事業の運営は総じて経営の基本原則に沿って行われているものと認められました。  各事業とも,経営計画などに基づき,健全で安定した経営に努めていただいておりますが,下水道及び自動車の2事業においては赤字決算となっております。また,高速鉄道事業会計では未処理欠損金を有しております。自動車事業会計では流動負債が流動資産を上回る状態となっており,資金不足比率が経営健全化基準の20%に対し17.5%となっております。  次に,事業ごとに見てまいりますと,下水道事業会計においては,安定した下水道サービスの持続的提供のため,投資計画に基づいて予算を確実に執行し,必要な投資を将来に先送りすることがないよう,改築,更新を着実に進める必要があります。  港湾事業会計においては,国際コンテナ戦略港湾として港勢拡大に向け,具体的に取り組むとともに,経営環境の変化や投資計画などの見直しに取り組む必要があります。  新都市整備事業会計においては,引き続き,医療をはじめとする戦略産業の企業誘致を進める必要があります。  自動車事業会計においては,経営改善に取り組まれておりますが,乗客数の減少が続いている状況に加え,車両更新時期が本格的に到来する中,令和2年度に策定される経営戦略の下,持続可能な経営基盤を確立する必要があります。  なお,市バスによる死傷事故を受け,ソフト面,ハード面で再発防止に向けた取組が行われておりますが,歩行者のいる横断歩道手前での一時停止の徹底など,具体的な行動変容を実現する取組をさらに進める必要があります。  高速鉄道事業会計においては,海岸線では沿線住民や事業者等との連携を一層深め,ランニング収支均衡に向けて,様々な施策に全力で取り組む必要があります。西神・山手線では,北神線の市営化を生かした利用促進などにより収益を上げることが求められます。  水道事業会計においては,安定した水道サービスの持続的提供のため,計画に基づいて予算を確実に執行し,必要な投資を先送りすることのないように,更新を着実に進める必要があります。  工業用水道事業会計においては,施設の経年化が進んでおりますが,更新に当たっては,経済情勢の変化に応じた水の需要を見極めながら実施する必要があります。  また,水道事業会計及び工業用水道事業会計においては,ドローンなどを活用した水道施設の遠隔監視システムや,スマートメーターなどの新技術の導入に向けた取組により,業務の効率化,コスト削減に努める必要があります。  さらに,令和元年度の決算審査においては,各事業で新型コロナウイルス感染拡大による影響が見受けられましたので,次の3点の要望を申し上げております。  まず1点目ですが,自動車事業,高速鉄道事業は,新型コロナウイルス感染拡大の影響を直接受ける事業であり,次年度以降,経営が不安定となる状況が考えられますが,市民の足を確保できるよう,事業の継続に向け,計画的な設備更新の実施や経営改善などに引き続き取り組む必要があります。  2点目ですが,下水道事業,水道事業,工業用水道事業は,市民生活や経済活動に直結するインフラ事業であり,計画的な設備更新の実施や経営改善などの取組により安定経営が図られるよう,長期的視点に立って事業を進める必要があります。  3点目ですが,港湾事業,新都市整備事業は,これまで神戸経済を牽引してきた事業であり,経済の先行き不透明な現状におきましても,中長期的な視点に立って,必要な投資を計画的に行うことなどにより,神戸経済の活性化に寄与できるよう事業に取り組む必要があります。  最後に,定額運用基金の運用状況につきましては,都市整備等基金,下水道事業基金とも,設置目的に応じ確実に運用されており,その計数は正確であり,会計処理はおおむね適正に行われているものと認められました。  以上,御報告いたします。 287 ◯議長(壬生 潤君) 報告は終わりました。  この際,お諮りいたします。  本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 288 ◯議長(壬生 潤君) 御異議がないと認めます。  それでは,本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめます。  次に,日程第44 議員提出第10号議案を議題に供します。  これより委員会審査の経過並びに結果について,委員長の報告を求めます。  総務財政委員会委員長しらくに高太郎君。
     (40番しらくに高太郎君登壇) 289 ◯40番(しらくに高太郎君) ただいま議題となりました議員提出第10号議案について御報告申し上げます。  議員提出第10号議案は,神戸市市会議員の議員報酬月額の減額を行うため,条例を制定しようとするものであります。  委員会は,6月17日に議案の審査方を付託され,その後,6月19日から8月26日まで,3回にわたり審査を行ってまいりました。  委員会は,審査の結果,報酬削減の具体的な根拠や使途について,提案議員からの説明には十分な説得力がなく,また,条例案提出までの経緯等を踏まえ,これ以上,審査を続ける必要がないことなどから,原案を承認しないことに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 290 ◯議長(壬生 潤君) 報告は終わりました。  委員長の報告に関し,御質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 291 ◯議長(壬生 潤君) 御質疑がなければ,これより討論の通告がありますので,順次発言を許可いたします。  まず,21番外海開三君。  (21番外海開三君登壇) 292 ◯21番(外海開三君) 議員提出第10号議案神戸市市会議員の議員報酬,費用弁償及び期末手当に関する条例の特例に関する条例の件,いわゆる議員報酬2割削減案について,賛成の立場より討論を行います。  本議案は,去る令和2年6月17日に日本維新の会神戸市会議員団,共創・国民民主──前島議員,諫山議員及びつなぐ会派──高橋議員,香川議員の14名により上程したものであります。  新型コロナウイルス感染症は,今なお収束の兆しは見えず,本市においても900人以上の感染患者が発生しています。新型コロナウイルス感染症により市民生活や経済活動にも未曽有の打撃が生じており,収入が激減された方,職を失われた方など,多くの神戸市民が困窮に直面しています。  コロナ禍においても収入が減るなどの影響を受けることがない我々市会議員が率先して,不安を抱く市民に寄り添い,痛みを共有することは当然であり,その手段として議員報酬の20%を1年間削減し,およそ1億5,600万円の財源を確保した上で,市長には議会の意を酌んでいただき,新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞や,市民生活の不安を払拭するための支援策に充てていただきたいというのが趣旨であります。  最後に,本議員報酬2割削減案が果たして市民に寄り添うことになるのか,そして,パフォーマンスであるのか否かを判断するのは,我々議員ではなく,神戸市民が判断することであるということを申し添え,議員の皆様の御賛同を賜りますようお願い申し上げて,賛成討論といたします。 293 ◯議長(壬生 潤君) 次に,3番高橋ひでのり君。  (3番高橋ひでのり君登壇)(拍手) 294 ◯3番(高橋ひでのり君) つなぐ神戸市会議員団の高橋ひでのりです。  会派を代表して,議員提出第10号議案についての委員長報告に反対をし,議案に賛成する討論を行います。  この議案は,コロナ感染下で多くの市民が暮らしの不安を抱えている中で,それに寄り添う議員の姿勢を示し,コロナ対策の充実を図るために提出されたものです。  提出時の6月に比べても,現在,兵庫県の有効求人倍率が1倍を切るなど,雇用不安や暮らしの不安は増しています。  さらに,神戸市会議員の報酬については,もともと市民からの厳しい目にさらされており,一日も早く報酬削減の決定を行い,市民の信頼を獲得する必要があります。私は議会報告のニュースを年に3回ほど配布をしておりますが,その中で,報酬の金額や使い道を分かりやすく説明しています。必ず,例えば年間1,600万円ももらっているんかとか,これからも報酬の使い道はちゃんと明らかにしてほしい,そういった厳しい声が寄せられます。議員報酬に対する市民の関心はとても高いと言えます。  また,この間の総務財政委員会の議論の中で,議会費全体の削減について検討するべきだとの御意見がありました。全くそのとおりだと思います。コロナ感染下で実施不可能な出張費をはじめ,様々な議会費について見直しを行い,削減に努めるべきだと思います。  そのような議論を促進する出発点として,そして,議員の本気度を市民に示すため,本議案に全ての議員の皆さんが賛成していただくことを訴えまして,会派を代表しての賛成討論とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手) 295 ◯議長(壬生 潤君) 以上で,討論は終わりました。  これよりお諮りいたします。  本件を原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 296 ◯議長(壬生 潤君) 起立少数であります。  よって,本件は否決されました。  次に,日程第45 議員提出第16号議案を議題に供します。  本件は,政務活動費の案分による支出に関し規定を追加する等に当たり,条例を改正しようとするものであります。  本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,原案のとおり決しまして御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 297 ◯議長(壬生 潤君) 御異議がないと認めます。  よって,本件は原案のとおり可決されました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  この際申し上げます。  次回本会議は,来る9月28日午前10時に開きます。  なお,ただいま在席の各位には,文書による開議通知は省略させていただきますので,さよう御了承願います。  本日は,これをもって散会いたします。   (午後3時57分散会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...