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11月26日-01号

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  1. 岡山市議会 1998-11-26
    11月26日-01号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成10年11月定例会    平成10年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第1号       11月26日(木)午前10時開議第1 会期の決定について第2 決第1号 平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算について 決第2号 平成9年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について 決第3号 平成9年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算について 決第4号 平成9年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算について 決第5号 平成9年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について 決第6号 平成9年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算について 決第7号 平成9年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について 決第8号 平成9年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第9号 平成9年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について 決第10号 平成9年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について 決第11号 平成9年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について 決第12号 平成9年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について 決第13号 平成9年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について 決第14号 平成9年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について 決第15号 平成9年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 決第16号 平成9年度岡山市病院事業会計決算について 決第17号 平成9年度岡山市水道事業会計決算について 決第18号 平成9年度岡山市工業用水道事業会計決算について第3 報第35号 専決処分の報告について 報第36号 専決処分の報告について 報第37号 専決処分の報告について 報第38号 専決処分の報告について 報第39号 専決処分の報告について 報第40号 専決処分の報告について 報第41号 専決処分の報告について 報第42号 専決処分の報告について 報第43号 専決処分の報告について 報第44号 専決処分の報告について第4 甲第286号議案 平成10年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について 甲第287号議案 平成10年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第2号)について 甲第288号議案 平成10年度岡山市中央卸売市場費特別会計補正予算(第2号)について 甲第289号議案 平成10年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第1号)について 甲第290号議案 平成10年度岡山市公共用地取得事業費特別会計補正予算(第2号)について 甲第291号議案 平成10年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第3号)について 甲第292号議案 平成10年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計補正予算(第1号)について 甲第293号議案 平成10年度岡山市水道事業会計補正予算(第2号)について 甲第294号議案 岡山市農業委員会の選挙による委員の定数,選挙区等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第295号議案 岡山市税賦課徴収条例の一部を改正する条例の制定について 甲第296号議案 岡山市クラインガルテン条例の一部を改正する条例の制定について 甲第297号議案 岡山市福祉地区及び福祉事務所設置条例の一部を改正する条例の制定について 甲第298号議案 岡山市ふれあいセンター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第299号議案 岡山市保育所における保育の実施及び使用料徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第300号議案 岡山市災害救助条例の一部を改正する条例の制定について 甲第301号議案 岡山市保健所及び保健センター条例の一部を改正する条例の制定について 甲第302号議案 岡山市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第303号議案 岡山市違法駐車等の防止に関する条例の制定について 甲第304号議案 工事請負契約締結について 甲第305号議案 工事請負契約締結について 甲第306号議案 工事請負契約締結について 甲第307号議案 不動産の買入れについて 甲第308号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第309号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第310号議案 字の区域の廃止について 甲第311号議案 公有水面埋立てについて 甲第312号議案 公有水面埋立てについて 甲第313号議案 公有水面埋立てについて 甲第314号議案 市道路線の認定について 甲第315号議案 市道路線の認定について 甲第316号議案 市道路線の認定について 甲第317号議案 市道路線の認定について 甲第318号議案 市道路線の認定について 甲第319号議案 市道路線の認定について 甲第320号議案 市道路線の認定について 甲第321号議案 市道路線の認定について 甲第322号議案 市道路線の認定について 甲第323号議案 市道路線の認定について 甲第324号議案 市道路線の認定について 甲第325号議案 市道路線の認定について 甲第326号議案 市道路線の認定について 甲第327号議案 市道路線の認定について 甲第328号議案 市道路線の認定について 甲第329号議案 市道路線の認定について 甲第330号議案 市道路線の認定について 甲第331号議案 市道路線の認定について 甲第332号議案 市道路線の認定について 甲第333号議案 市道路線の認定について 甲第334号議案 市道路線の認定について 甲第335号議案 市道路線の認定について 甲第336号議案 市道路線の認定について 甲第337号議案 市道路線の認定について 甲第338号議案 市道路線の認定について 甲第339号議案 市道路線の認定について 甲第340号議案 市道路線の認定について 甲第341号議案 市道路線の認定について 甲第342号議案 市道路線の認定について 甲第343号議案 市道路線の認定について 甲第344号議案 市道路線の認定について 甲第345号議案 市道路線の認定について 甲第346号議案 市道路線の認定について 甲第347号議案 市道路線の認定について 甲第348号議案 市道路線の認定について 甲第349号議案 市道路線の認定について 甲第350号議案 市道路線の認定について 甲第351号議案 市道路線の認定について 甲第352号議案 市道路線の認定について 甲第353号議案 市道路線の認定について 甲第354号議案 市道路線の認定について 甲第355号議案 市道路線の認定について 甲第356号議案 市道路線の認定について 甲第357号議案 市道路線の認定について 甲第358号議案 市道路線の認定について      …………………………………会議に付した事件 日程第1 会期の決定について 日程第2 決第1号~決第18号 日程第3 報第35号~報第44号 日程第4 甲第286号議案~甲第358号議案      ──────〇──────出席議員(50人)           1番  辻 野 喬 雄君           2番  田 畑 賢 司君           3番  崎 本 敏 子君           4番  藤 沢 和 弥君           5番  坪 井 貞 夫君           6番  太 田 正 孝君           7番  柴 田 健 二君           8番  向 井 英 雄君           9番  吉 本 喜 一君           10番  羽 場 頼三郎君           11番  大 下 隆 章君           12番  服 部   勇君           13番  井 村 嘉 久君           14番  奥 野 三四志君           16番  楠 木 忠 司君           17番  若 井 達 子君           18番  浅 野 秀 孝君           19番  近 藤   昭君           20番  横 田 悦 子君           21番  三 木 亮 治君           22番  伏 見 源十郎君           23番  梶 原 昌 一君           24番  佐々木 清 巳君           26番  宮 武   博君           27番  高 津 利 明君           28番  有 井 靖 和君           29番  則 武 宣 弘君           30番  田 尻 祐 二君           31番  磯 野 昌 郎君           32番  串 田   務君           33番  寺 田 和 子君           34番  貝 原 信三郎君           35番  垣 下 文 正君           36番  堀 川   進君           37番  磯 村   博君           38番  土 肥 啓 利君           40番  宮 川 日 吉君           41番  山 田 録二郎君           42番  太 田   稔君           43番  吉 田 政 司君           44番  山 田   勇君           45番  福 原 弘 子君           46番  苦 水 重 徳君           47番  内 田 宏 哉君           49番  脇 本 一 郎君           50番  田 中 昭 三君           51番  大 橋 英 雄君           52番  藤 原   貢君           53番  河 合 和 成君           54番  花 岡   薫君      …………………………………欠席議員(3人-欠員1)           15番  華 房 美 衛君           39番  川 田 敏 幸君           48番  高 木 悦 夫君      ─────────────説明のため出席した者      市     長  安 宅 敬 祐君      助     役  菱 川 公 資君      助     役  宮 崎 正 壽君      収  入  役  山 本 俊 介君      市 長 公 室 長  藤 原 作 馬君      参     与  細 見 邦 雄君      参     与  鏡 原 憲 二君      総 務 局 長  橋 本 豪 介君      参     与  岩 上 満 夫君      財 政 局 長  服 部 輝 正君      保 健 福祉局長  角 田   誠君      環 境 事業局長  大 橋   貢君      参     与  守 屋 紀 男君      経 済 局 長  松 本 輝 夫君      都 市 整備局長  石 塚 昌 志君      下 水 道 局 長  大 森 信 慈君      西 大 寺支所長  高 原 重 信君      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君      消 防 局 長  奥 田   勝君     選挙管理委員会      委     員  長 安 早智子君      事 務 局 長  佐 藤 史 郎君     監 査 委 員      委     員  小 田 廸 子君     農 業 委 員 会      委     員  吉 本   薫君     教 育 委 員 会      委     員  平 田 嬉世子君      教  育  長  戸 村 彰 孝君      ─────────────出席した議会事務局職員      局     長  渡 邉 光 章君      次     長  斎 藤 泰 清君      次     長  岡 田 登志男君      総 務 課 長  吉 田 栄 城君      調 査 課 長  志茂山 喜 夫君      午前10時2分開会 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労でございます。 本日,平成10年11月定例岡山市議会が招集されました。 ただいまの御出席は49名であります。 これより11月定例岡山市議会を開会し,本日の会議を開きます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員高津議員則武議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について報告があり,また市長から陳情の処理経過及び結果について報告がありましたので,御報告申し上げます。      ──────〇────── △日程第1 会期の決定について      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,会期の決定についてであります。 お諮りいたします。 本定例市議会の会期は,本日から12月18日までの23日間といたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,会期は本日から12月18日までの23日間と決定いたしました。      ──────〇────── △日程第2 決第1号~決第18号 ○議長(花岡薫君) 日程第2に入ります。 日程第2は,決第1号平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算について以下18件の決算についてであります。 これらを一括上程いたします。 これらの決算につきましては,9月定例市議会において一般会計決算審査特別委員会特別会計決算審査特別委員会企業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,一般会計決算審査特別委員長の報告を求めます。     〔42番太田稔君登壇,拍手〕 ◆42番(太田稔君) 皆さんおはようございます。 では,ただいまから一般会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本決算につきましては,実質7回にわたりまして委員会を開催し,当局の説明を聴取し,さらには必要に応じて資料の提出を求め,慎重に審査いたしました結果,第3款民生費中の社会福祉法人健寿会への支出について,後にも触れますが,平成8年度決算において指摘した法人のずさんな経営状態が改善されてない。さらには,平成10年度当初予算審査の際,保健福祉委員会で指摘した事項においても改善されてない。これらの理由によって全会一致をもって不認定と決定いたしました。 これ以外にも一部の委員から,消費税関連諸費自衛官募集事務費苫田ダム関連諸費レトロ・ループバス購入費,岡山駅南土地区画整理事業費,下石井・岩井線道路改築費については予算で反対しているため,さらには地域振興事業補助金についても認められない旨の意見が示されたことを申し添えておきます。 それでは,本特別委員会の審査の過程において,各委員から出されました意見につきまして報告いたします。 まず,平成9年度の財政状況についてでありますが,普通会計におきましては,経常収支比率81.5%,公債費比率17.5%,起債制限比率12.9%という指数を示しております。 委員から,経常収支比率が初めて80%を超えており,財政の弾力性がなくなってきている。公債費比率起債制限比率ともに前年度よりアップし,財政状況が厳しくなっているにもかかわらず,おおむね財政運営は健全であると言われているが,健全であるという基準は何か。また,新たな収入源を求める考えがあるのかとの質問に対し,経常収支比率は80%以内が健全と言われており,1.5ポイント上回っているが,おおむね健全と言わざるを得ない。公債費比率起債制限比率とも年々上がっていることから楽観は許されない状況だが,これらの数値は健全財政の範疇であると考えている。今後とも,徴収率の向上により一層努力する必要があると考えているとの答弁がありました。 さらに委員から,当局の資料で平成12年度の起債制限比率が14.5%と黄色信号が出るような指標も出ており,今後市税の減収が予測され財政運営はますます厳しくなってくることを踏まえ,健全財政の維持を図るよう強い指摘があったのであります。 次は,歳入についてであります。 市税の歳入未済額は88億円余でありますが,前年度比,また平成10年度,11年度の見通しはどうか。地方交付税について,中核市になって果たして一般市より有利になっているのかとの質問に対し,平成8年度に比べ約6億円の増加であり,長引く景気低迷により徴収に苦慮している。10年度については,非常に厳しい状況であるが,9年度並みの徴収率は確保したいと思っている。11年度については,特別減税等が最優先ということを聞いており,地方自治体へ減収としてはね返ってくるので相当な税収減になると考えている。また,地方交付税は,試算によれば約5億円有利になっているとの答弁がありました。 次は,歳出について御報告申し上げます。 まず,総務費についてであります。 その1は,地域活性化推進対策事業に係る地域振興事業費補助金についてであります。 この事業は平成3年に創設され,住民参加まちづくりにより地域特性を生かした地域活性化策を実施し,都心地域周辺地域の均衡ある発展を促すことを目的としているところであります。 この事業について,委員から,高松城水攻め再現イベントやホタルの里づくりについて,地域振興事業費補助金が支出されている。一つの事業に補助金や助成金を複合して使うのは問題があるのではないかとの質問に対し,当局は,高松城水攻め再現イベントについては,岡山城築城400年関連事業の一環として観光物産課が計画したものであり,開催にあわせて地域活性化推進対策事業の一つとして,テント設営費の応分の負担をしたものである。また,ホタルの里づくりについても,環境保全課の事業に加え,警備委託料駐車場照明整備費等に支出している。この事業は,できるだけ多くの人に地域づくりの活動に取り組んでいただくためのきっかけづくりとしての位置づけで行っており,連帯感の醸成とともに,地域づくりの土台と考えていますとの答弁がありました。 さらに,事業報告書の提出を求め審査を進めたのでありますが,上道地区地域振興事業実行委員会の「ふるさとハイキング整備事業」,「沼城(亀山城)跡公園整備事業」については,ハード事業でありながら,関ヶ原記念碑除幕式や研修視察へ参加するためのバス借上料などのソフト事業分野に支出されている。これらの支出は目的外ではないのか。また,事業の執行に当たっての指導がなされていないのではないかとの質問に対し,当局は,ハード事業の中にはハード整備を調査するための事業費も認めている。事業執行についての考え方,進め方の細部までは定めてないとの答弁があったところであります。 重ねて,委員から,1億円もの補助金を使っているが,支所によっては指導と執行にばらつきがある。何でもいいから好きなように使ったらいいということにはならず,適正な予算執行とは言いがたいとの強い指摘がありました。 これらの指摘を受けて,当局から,地域振興事業について各支所の取り組み,それら予算の執行について適切でなかった部分があることについて深くおわびを申し上げる。今後はマニュアルづくりを含め費目の整理,対象事業の範囲等を鋭意検討し,改善していきたいとの答弁がありました。 その2は,企画費についてであります。 委員から,岡山城築城400年関連事業経済効果についての質問があり,当局から,イベントには220万人,リニューアルした岡山城には33万人が訪れ,市民の関心が高まり,街のにぎわいが創出され,289億円の経済波及効果があった。さらには,民間の盛り上がり,岡山の歴史・文化について情報を発信する機会があったと考えているとの答弁がありました。 次は,民生費についてであります。 まず,同和対策事業について委員から,各団体に支出している同和対策事業補助金積算根拠はあるのかとの問いに対し,明確なる基準はないが,長年積み重ねてきた実績や活動状況も勘案しながら支出しているとの答弁があり,さらには委員から,平成11年度予算編成に当たっては,それぞれの事業内容と計画に基づいた積算根拠を示すよう要望がありました。 次に,社会福祉法人健寿会については,平成9年9月定例市議会において,社会福祉法人健寿会問題調査特別委員会が設置され,調査の結果,補助金等目的外使用や法人のずさんな経営状況が明らかになりました。平成8年度決算については,社会福祉法人健寿会問題調査特別委員会調査報告を受け,平成10年2月議会において不認定となっております。 さらに,平成10年度予算の審議に際し,保健福祉委員会は予算の執行に当たって,①第三者名義の土地の一部の所有権移転を行わせること。②法人の運営が健全に行えると客観的に判断のできる資金計画書を提出させること。③社会福祉事業法に基づく帳票類を提出させ監査することの3点について,当局と合意しているところであります。 そこで,その関連性にかんがみ,本特別委員会としても11月16日に再度当局の出席を求め,3点の合意事項について経過状況をただしましたが,委員が納得する報告が何一つ得られなかったのであります。 次は,衛生費についてであります。 まずは,保健所建設事業費本年度支出額についてでありますが,委員から,新中央保健所として構想し建設してきたが,4,880万円余もの修繕料を支出してまで保健福祉局が入る必要があったのか。それは,むだ遣いではないのか。また,備品購入費に9,030万円余が不用額として計上されている。職員が意欲を出して仕事をするための環境づくりという点で,新しい備品も必要ではなかったのか。また,保健福祉会館と本庁間の車いすでの移動には段差があり,スムーズにいかない。福祉と言いながら対応が不十分ではないかとの質問に対し,この事業は平成7年度から9年度までの継続事業であるが,少子・高齢化の進展や平成12年度からの介護保険制度導入ということもあり,保健と福祉の企画立案機能と実施部門との連携を図ること,市民サービスの機能の強化,本庁舎と保健福祉会館の一体的な利用という観点から,長期的視点に立って判断し,保健福祉局が入ることになった。修繕等の経費は,岡山中央保健所保健福祉会館に変更するため,起債充当率等も正規の手続を済ませ,既定の予算の中から支出したものであるが,できる限り最小限に済むよう努力したつもりである。職員の意欲を引き出す形での取捨選択ができてない面もあった。結果的に不用額が出ており申しわけないと思っている。その後,必要な備品については,できるだけ購入していく方向で整理しているということでございました。また,障害者にとって通行しにくいという指摘をほかからもいただいており,関係課と協議して改善していきたいとの答弁でありました。 次に,ごみ処理経費等についてであります。 岡山市の1人当たりの年間のごみ処理費は,類似都市の中で高い位置にある。財政状況が厳しい中,ごみ処理経費は少なく,効果は最大にしなければならないが,経費の抑制策はどうか。さらには,事業所ごみ分別状況はどうかとの質問に対し,市民の役割,行政の役割,事業者の役割とそれぞれ分担があり,現在事業者の役割分担が大きな問題となっている。事業者もつくったものは再利用できる体制をつくり,責任を持って回収できるシステムを確立することが経費を少なくしていく方向であると思う。人口の増加に伴い,ごみの量も自然とふえている。それも,周辺部の人口の増加が著しいため,当分の経費増はやむを得ない。しかし,ごみの排出を抑制するという方向から,コンポストや減容器の普及を図り,さらには集団回収等によりリサイクル等の推進に取り組んでいる。最終処分場へ搬入するごみを極力少なくしてコストを下げていきたい。また,事業所ごみについては,収集実績は可燃ごみ5万304.7トン,不燃ごみ1万8,764.5トン,計6万9,069.2トンである。大規模事業者については,減量計画書を提出させることになっており,ごみの分別,収集・運搬時の分別の徹底を強力に進めていきたいとの答弁でありました。 次は,農林水産業費についてであります。 まず,牧山クラインガルテンの入園状況についてであります。 特にリフレッシュ農園,プランター農園の入園状況が改善されていないが,利用率の向上策をどう考えておるのかとの質問に対し,各種イベント等でパンフレットを配布したり,マスメディアを使ってPRを行っている。さらに,利用者の意向調査等も行っているが,1年更新というのが面倒だという意見もある。今後,管理条例等の一部改正も含めて検討したいとの答弁がありました。 次に,岡山南部地区国営かんがい排水事業についてであります。 平成8年度,9年度の負担額が算出がされながら,いつごろどういう手続で市の負担にかかってくるのか。事業自体大きな問題を抱えているが,市として意見を言ったり改善を求めたりする場はあるのかとの問いに対し,事業の負担金については,事業完了後の負担ということになる。この事業は広域な事業であり,岡山市が受益者にかわり高額な負担金を払うということもあるので,まず計画概要が出された際に市町村として意見を述べる機会がある。それ以外に事業開始前から促進協議会の場で受益者とともに国,県と協議をしていく。最近でも,国と一緒に現地調査を行ったり,国に説明を求めたりしているとの答弁がありました。 次は,商工費であります。 各種のイベントについて,開催負担金の増減の基準はあるのか。さらには,本市は平成10年度から事務事業評価システムを取り入れているが,イベントについても事業評価ができるかとの質問に対し,増減の基準はないが,祭りの費用に対して集客数がどうかということが指標になると考える。また,新しく始めたものについては,1,2年間はどの程度予算が必要か論議するが,相乗効果を出す意味で他の祭りと一緒にして減額する場合もある。事業評価については,経済波及効果等評価できる指標を見つけながら取り組みたいとの答弁でありました。 次は,土木費についてであります。 まず,不用額,翌年度繰越額について,委員から,まちづくりのための市民の要望が多いのに,土木費に占める不用額や繰越額が年々増加している。これらの実情と当局の基本的な考え方はどうかとの質問に対し,適正に事業を進めることを前提に予算を計上しており,年度内で執行することが基本と考えている。しかし,現場の段階では市民の合意や関係機関との調整に不測の事態が生じることがあり,ある程度の繰り越しが出ることもあり得る。不用額,翌年度繰越額についても極力少なくする方向で考えたいとの答弁がありました。 次に,妹尾駅パーク・アンド・ライド駐車場についてであります。 当局から,平成9年6月に収容台数90台で開業した。開業時には9台,今年10月現在では16台利用しているとの説明があり,委員から,需要台数に大きな見込み違いがあったのではないのか。岡山市の都市交通政策にとってパーク・アンド・ライドは重要な位置を占めているものであり,このような状況であれば意味がない。原因の究明とともに,利用者増の方策は検討しているのかとの質問に対し,利用率の向上については,本年10月下旬に妹尾・興除・藤田・福田の各支所管内の500人に対してアンケート調査を行った。その結果によって,月決めのほかに1日貸し等も視野に入れ,利用者増に向け検討したいとの答弁がありました。 次に,水防協議会についてでありますが,費目は消防費でありますが,事務局を都市整備局が所管しておりますので,この報告をいたします。 委員から,台風10号の災害に関連して,平成9年度の水防協議会が一度も開かれなかったことについて,危機管理意識が低いのではないのか。また,協議会そのものの必要性が問われるのではないかとの質問に対して,当局から,台風10号の教訓を踏まえ,連絡体制の強化の確認をするという意味でも,毎年協議会を開いていくとの答弁がありました。 次に,教育費についてであります。 委員から,幼稚園等学校教育施設の整備並びに耐震補強工事の考え方について質問があり,施設整備については,国庫補助事業の財源を最大限に活用し,施設の建設年度,老朽度,児童・生徒数の推移や将来推計なども考慮し,年次的に整備計画を立てて実施している。 また,耐震補強工事については,耐震診断の結果,補強が必要であれば筋交いを新たに設けたり,耐力壁を打ち増しする等の補強措置を行うが,大規模改造にあわせて計画的に実施している。ただし,屋内体操場については避難場所になるので,大規模改造でなくても診断の上,補強したいとの答弁がありました。 このほか,一連の審査の中で委員から指摘のありました各費目にわたる印刷製本費についてでありますが,施設案内などのパンフレット類について,年々豪華になっており,必要以上に経費をかけ過ぎ常識の範囲を逸脱していると思われるものも見受けられる。財政状況が厳しいときであり,目的にあわせ適切な執行をするように厳しい指摘があったことを申し添えておきます。 以上,各項目にわたり審査の経過を報告いたしましたが,このほか委員から指摘されました多くの意見・要望についても当局において十分検討,善処し,今後の市政に反映するよう強く要請して,本委員会の報告を終わります。 どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,特別会計決算審査特別委員長の報告を行います。     〔40番宮川日吉君登壇,拍手〕 ◆40番(宮川日吉君) 特別会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本意委員会に付託されました案件は,決第2号平成9年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について外13件の決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第10号平成9年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算については賛成多数で,その他の決算については,いずれも全会一致で認定すべきものと決定いたしました。 それでは,委員会審査の過程において,各委員から出されました主な質疑,意見について順次御報告申し上げます。 まず,決第2号平成9年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算についてであります。 当局の説明によりますと,下水道公社は下水道事業の執行能力の強化を大きな主眼として設置されたもので,岡山市からの出向職員28名,OB職員8名,臨時職員2名の計38名で運営されております。これに対し委員から,1人の職員が苦情処理から設計まで何役もこなしているケースも少なくなく,時間外勤務も多いので,OBや臨時職員の活用等下水道公社の運営について工夫をする必要があるのではないかとの意見が出され,当局から,OBの活用も含めて現在執行体制の強化について検討中であり,委員から出された意見も参考にしながら努力していきたいとの答弁があったのであります。 次に,決第3号平成9年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算についてであります。 委員から,貸付金の金利は年3%となっているが,これを無利子にする考えはないのかとの質問があり,当局から,水洗化率の向上のためにも無利子を目指したいと思うが,他都市でも途中から無利子に変えている例は少なく,岡山市の他の貸付金との関連もあるので,なかなか実現できない状況であるとの答弁がありました。これに対して,さらに委員から,市民の側から見れば,自分の都合で水洗化するのではないから,利息を取るのはおかしいと思う。本会議で局長も検討すると答弁しており,さらなる努力をお願いするとの意見が出されたのであります。 次に,決第4号平成9年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算についてであります。 委員から,流通の多様化により市場機能が低下している。市場の活性化のためには,産地育成をあわせて岡山市の特性を早急に打ち出していくことがポイントとなると思う。また,関連業種の空き店舗の解消のためには,業種の縛りの緩和を考えないといけないのではないかとの意見が出されました。 次に,決第5号平成9年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算についてであります。 まず第1点目は,国保推進員についてであります。 現在の保険料徴収は,滞納初期の段階を国保推進員が徴収し,徴収困難なものを職員で対応しています。委員から,徴収の効率を図るべきではないかとの指摘があり,当局から,推進員制度発足後かなり期間が経過しているので,分担の方法も含めて見直しが必要だと思っているとの答弁があったのであります。 第2点目は,保険料の問題についてであります。 委員から,岡山市は保険料が全国的に見ても高い,保険料を下げることはできないのかとの質問があり,当局から,保険料が高いということは我々も十分認識しており,医療費の適正化等歳出を抑制するとともに,歳入をできるだけ見込むなど保険料を少しでも抑えるような方向に努力していきたいとの答弁があったのであります。 次に,決第6号平成9年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 宅地会計保有財産のうち,分譲予定のない山林・のり面等について,委員から,そのまま放置せず,きちんと整備をして,市民に利便提供すべきではないかとの意見が出され,これに対し当局から,市民の理解を得られるような形で進めていきたいとの答弁があったのであります。 次に,決第8号平成9年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 本決算につきましては,昭和58年の会計検査院の指摘により,貸付目的の達成していない,いわゆる未実行が198件,9億2,000万円余あることが判明しました。昭和59年から,未実行者に対し全額返還請求がなされ,14年間を経過したにもかかわらず,平成9年度末の未実行は147件,6億円余と多額の債権が残されているのであります。 これに対して委員から,金をかけて永久に債権を保全していくよりも行政効率を考慮すべきである。本人も相続人も保証人も所在不明,財産もない事例は繰り越しを続けるのではなく,整理すべき時期に来ているのではないかとの意見が出され,当局から,何か基準的なもので市民の納得の得られる形を研究すべき時期に来ていると思っているとの答弁があったのであります。 次に,決第12号平成9年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 給付金の請求は本庁以外では受け付けていないため,委員から,手続上の不便さにより届け出をしない人もいるのではないか。加入申込書と同様に給付金請求も学校で受け付ける方法がよいのではないかという指摘があり,当局から,給付申請書も学校に置き,学校で受け付けるなど抜本的な見直しを考えたいとの答弁があったのであります。 さらに委員から,加入率が減少しているが,給付内容,掛金など制度の見直しをすべき時期が来ているのではないかとの質問があり,当局から,制度の見直しを検討したいとの答弁があったのであります。 なお,災害遺児教育年金事業についても同様に加入率が減少しており,委員から,制度の見直しを検討するよう指摘があったのであります。 次に,決第15号平成9年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。 委員から,一般の金利は過去最低という状況であり,福祉制度としての貸付事業なので,償還している人も含めて金利の低減を検討してほしい。国・県制度の枠に縛られず,弱者の立場に立って市として独自の取り組みも検討してほしいとの意見がありました。 なお,本決算とは直接関係ありませんが,父子家庭への対応の充実を求める意見も出されましたことを申し添えておきます。 このほか,現下の厳しい財政状況にかんがみ,下水道費,公共用地取得事業費などの特別会計における高金利の起債については,繰上償還や借りかえなど金利負担の低減を図る努力を要望する意見が多く出されました。 以上,特別会計決算審査特別委員会の審査の概要を報告しましたが,当局におかれましては,審査の過程で各委員から出されました意見等を十分検討され,今後の市政に反映するよう強く要望して,報告を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) 次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。     〔43番吉田政司君登壇,拍手〕 ◆43番(吉田政司君) それでは,企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本特別委員会に付託された案件は,決第16号平成9年度岡山市病院事業会計決算について外2件の決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,賛成多数でいずれも認定すべきものと決定いたしました。 なお,採決に当たっては,一部委員から,平成9年度企業会計決算には,いずれも政策として認められない消費税が含まれていることから,反対する旨の意思表示があったことを申し添えておきます。 なお,ここで決第16号平成9年度岡山市病院事業会計決算及び決第17号平成9年度岡山市水道事業会計決算の審査の過程で議論となりました主な質疑・意見について御報告いたします。 まず,決第16号平成9年度岡山市病院事業会計決算についてであります。 本事業の会計は,市民病院では入院患者数,外来患者数が前年度に比べて減少したことなどにより,前年度に比べ1億6,082万円余増の4億7,089万円余を,また吉備病院では,前年度に比べ4,322万円余減の1億1,255万円余を,せのお病院では,前年度に比べ3,103万円余減の1億5,384万円余をそれぞれ純損失として計上し,病院事業の当年度純損失は前年度比8,656万円余増の7億3,728万円余の赤字決算となっております。 これに対して委員から,経営改善を確実に進めるために改善計画を持つべきではないかとの観点から,平成9年度における赤字解消に向けての取り組み内容と今後の取り組み方針を尋ねる質問があり,当局から,自治体病院としての使命と役割を担う病院であるという基本方針のもとに,市民病院において4月から外来業務の民間委託を始めるとともに,1月からは病病・病診連携の強化を図るために,全科対応型の開放病床を実施した。職員に対しては,院内報などによって院長方針の周知徹底を図った。また,今後も市民のための病院として患者サービスの一層の向上を図るために,トータルオーダリングシステム導入などの院内業務システムの改善や非常勤特別職の医師を採用し市民病院の医師をふやすとともに,研修医指定病院を目指すなど医療サービスの充実に努め,まず3病院それぞれで単年度ベースでの減価償却費範囲内の赤字解消を目指し,おおむね3年後をめどに収支均衡に持っていきたいと考えているとの答弁がありました。 また,委員から,市民病院の入院患者数及び外来患者数の減少は,駐車場が少ないことも影響しているのではないかとの指摘があり,これに対し当局から,患者数の減少は健康保険法の一部改正により患者負担がふえたことによる影響が大きいと考えているが,外来患者アンケートでも駐車場に一番困るという結果が出ているので,患者要望にこたえるためにも駐車場の確保に向けてさらに努力していきたいとの答弁がありました。 次は,決第17号平成9年度岡山市水道事業会計決算についてであります。 本事業の会計は,4月からの28.6%の水道料金の改定などにより,損益勘定で12億5,400万円余の黒字となり,資本勘定では36億6,900万円余の資金不足となってはいるものの,補てん財源35億4,000万円余を充当した結果,資本収支において11億2,500万円余の黒字となっております。 まず,委員から質問があったのは,水道未普及地域の解消を図るため,足守地区の高田・福谷と金山寺地区で実施中の無水源簡易水道設置事業についてであります。 これについて委員から,当初の計画どおり完了できる見込みなのかとの質問があり,当局から,国の景気対策などで補助事業も積極的に予算化される予定であり,平成13年度整備予定の福谷地区の事業完了をもって未普及地域は解消されると考えているとの答弁がありました。 次は,共同溝へ入溝する際のメリットや負担金額の算定方法についてであります。 これについて委員から,共同溝に入溝する方が水道局単独で水道管を埋設する場合より割高にならないのかとの観点から質問があり,当局から,共同溝にすると入り口が設けられ,施設の保守管理を目視で行える。そのため維持管理は完璧で,わずかな水漏れも監視でき,早期発見が可能になる。また,共同溝は耐震構造で深度も深く非常用に使えるなどのメリットがあり,投資や経済性の面で一部懸念される面もあるが,長期的視野に立って積極的に共同溝へ入溝している。負担金算定方法については,水道局が直接道路に水道管を埋設する費用のうち,共同溝に入溝することによって削減される額を限度額として負担としているとの答弁がありました。 最後は,企業債の償還についてであります。 これに関して委員から,低利率のものへの借りかえや新規借り入れの際には,借りかえが可能なところからの借り入れを行うべきではないかとの指摘があり,当局から,古い資金については資本費に上限があるといった制約や縁故債ではないという制約があり,現状では困難だが,引き続き水道協会や市長会を通じて要望していきたいとの答弁がありました。 以上,企業会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について報告いたしましたが,この際当局においては,審査の過程において各委員から出された指摘・意見等について積極的に対応するよう申し添えまして,報告を終わります。 以上です。(拍手) ○議長(花岡薫君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり)〕 ○議長(花岡薫君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論の通告があります。近藤議員。     〔19番近藤昭君登壇,拍手〕 ◆19番(近藤昭君) ---------------------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ----------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------- -------------------------------------------- --------------------------------------------------------------------------------------------------- -----------------------------------------(拍手)(「議会運営おかしいで」「全会一致で,委員長報告がおかしんじゃねえか」「議運でも知らんようなことを何でするんなら」「どういうことならおい,全会一致で不認定になっとるのを,委員長報告が違うんか」「副議長がおって何をさしょんなら,そんなばかなことがあるか,休憩じゃ,議会運営委員会をすぐ開け」「事務局長,しゃんとせえ」と呼ぶ者あり) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。      午前10時55分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後2時49分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。 この際近藤議員から発言の申し出があります。     〔19番近藤昭君登壇〕
    ◆19番(近藤昭君) 長時間休憩をいただき,申しわけありません。御迷惑をおかけをいたしましたことをおわび申し上げます。 さて,先ほどの私の発言について,この際発言の全部を取り消させていただきます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(花岡薫君) この際お諮りいたします。 近藤議員から発言の全部を取り消したい旨の申し出がありました。この取り消しの申し出を許可することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認め,よって近藤議員からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定いたしました。 以上で討論を終わります。 次に,採決いたします。 日程第2の決算中,決第1号平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算について,決第10号平成9年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について,決第16号平成9年度岡山市病院事業会計決算について,決第17号平成9年度岡山市水道事業会計決算について,決第18号平成9年度岡山市工業用水道事業会計決算について,以上5件の決算を他の決算と分離して起立により採決いたします。 まず,決第1号平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は不認定でありますので,本決算を認定することについて起立により採決いたします。 なお,御着席の方は不認定といたします。 決第1号平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算については,これを認定することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立少数であります。よって,決第1号平成9年度岡山市一般会計歳入歳出決算については不認定と決定いたしました。 次に,決第10号平成9年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第16号平成9年度岡山市病院事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第17号平成9年度岡山市水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,決第18号平成9年度岡山市工業用水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(花岡薫君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決いたしました決第1号,決第10号,決第16号,決第17号,決第18号を除く他の決算について一括して採決いたします。 これらの決算につきましては,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。      ──────〇────── △日程第3 報第35号~報第44号      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第3に入ります。 日程第3は,報第35号専決処分の報告について以下10件の報告についてであります。 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいまご上程になりました報告についてご説明申し上げます。 まず,報第35号は,岡山駅東口地下自転車等駐車場(仮称)新築その他に伴う電気設備工事について,建築本体工事の設計変更に伴う電気設備関連の設計変更をしたため,契約金額を増額したものであり,また,報第36号は,岡東浄化センター水処理土木施設建設工事について,仮設を見直し,及び残土の処分先を変更したため,契約金額を減額したものであります。 次に,報第37号から報第42号までは,いずれも交通事故並びに市有地及び市道の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものであります。 まず,報第37号は,神下・乙多見隣保館使用の市有自動車が,市内春日町地内において,普通乗用車と接触し,双方の車両が破損した事故について,報第38号は,資産税課使用の原動機付自転車が,市内原尾島地内において,小型乗用自動車と接触し,双方の車両が破損した事故について,報第39号は,中央福祉事務所使用の市有自動車が,市内青江地内において,軽自動車に衝突し,双方の車両が破損した事故について,また,報第40号は,第2事業所使用の市有自動車が,市内新屋敷一丁目地内において,普通乗用車及び軽貨物自動車に二重追突し,双方の車両が破損した事故について,報第41号は,市内鹿田町二丁目の職員駐車場において,駐車しようとしていた自動車が,鉄蓋の移動により排水集水枡に落輪し,破損した事故について,また,報第42号は,市内田原地内の市道を走行していた普通乗用車が,グレーチングが跳ねたために破損した事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定したものであります。 次に,報第43号は,住宅新築資金及び宅地取得資金の返済債務に係る支払命令に対して,債務者から異議の申立てがあったことにより言い渡された判決に対し,控訴することを決定したものであり,また,報第44号は,訴訟手続により市営住宅退去明渡し等債務の履行を請求することを決定したものであります。 なにとぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) 以上で日程第3の報告を終わります。      ──────〇────── △日程第4 甲第286号議案~甲第358号議案      ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程第4に入ります。 日程第4は,甲第286号議案平成10年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下73件の議案についてであります。 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。     〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 平成10年度補正予算案並びに関係議案のご審議をお願いするに当たり,その大要と,併せて当面する市政の重要課題に対する私の所信の一端を申し述べ,市議会並びに市民の皆様のご理解と一層のご協力を賜りたいと存じます。 本議会は,私にとりましては,二期目の任期におきまして最後の定例市議会となりました。 私は,平成7年2月の岡山市長選におきまして,市民の皆様の力強いご支持,ご支援を賜り,再び市長という大任を与えていただきました。以来4年間にわたり,一期目と同じく,「市民の声に耳を傾け,市民とともに歩む,市民が主役のまちづくり」を,市政推進に当たっての一貫した基本姿勢として,岡山市の発展と市民一人ひとりの幸せを実現するために,私の持てる力のすべてを傾注してまいりました。 あらためて,この4年間を振り返ってみますと,新しい千年紀を目前にしたわが国は,依然としてバブル経済崩壊後の長引く景気の低迷から脱却することができず,むしろ信用不安が高まる中で,企業の倒産や金融機関の破綻が相次ぐというきわめて厳しい経済状況が続いており,まさに激動と混迷の世紀末となりました。 こうした中,国においては,財政構造改革法を当面凍結するとともに,過去に例のない規模の総合的な経済対策を打ち出すなど,国・地方が一丸となって,焦眉の課題とされる景気対策に取り組んでいるところであります。 したがいまして,今後ともあらゆる手立てを講じて,景気の回復に全力を挙げて取り組むことにより,国際的にも大きな影響力をもつ日本経済が,早期に安定を取り戻すことがまず重要であると考えております。 また,国と地方の関係の見直し等,憲法で保障された真の地方自治の確立に向けて,鋭意取り組まれている地方分権の推進につきましても,本年5月に閣議決定された地方分権推進計画に基づいて,具体的な改革が第一歩を踏み出したところであります。そして,今後は地方自治・新時代にふさわしい新しい地方自治の枠組みが構築され,自己決定・自己責任の原則に基づくまちづくりを進めていくことが重要であると考えている次第であります。 一方,予想を上回る速さで進展する少子高齢化への対応をはじめ,コミュニティの再生と永続性のあるまちづくり,都心の活性化対策,男女共同参画社会の実現に向けた取組,地球環境を視野に入れた資源循環型リサイクル社会の構築,個性を尊重しゆとりの中で生きる力を育む教育の充実等,市民生活に関わる様々な課題が山積しており,時代の転換期とも言える今日,住民にもっとも身近な地域行政の総合的な実施主体である地方自治体の力量が問われている時代でもあります。 こうした中で,新しい時代を展望しつつ,人と街が輝く,個性と魅力にあふれた風格のある都市を目指して,時代の変化を的確に捉えながら,新しい都市づくりを進めていくための基盤づくりに努めてきましたが,私としては,将来に向けて一定の成果を挙げることができたものと考えております。 残された任期もあとわずかではありますが,これまで,市民の皆様をはじめ市議会,報道関係,国・県並びに本市職員のご理解とご協力を賜りましたことにつきまして,深く感謝を申し上げる次第であります。 では,次に当面する市政の重要課題に係る取り組み状況について申し上げます。 最初に,地域経済対策に係る一連の取組状況について申し上げます。 国・地方を通じて,景気対策が喫緊の課題となる中で,国の総合経済対策等に対応して,本市におきましても,種々の観点から地域経済対策を講じてまいりました。 まず,公共事業につきましては,市で取り組む景気対策の中では需要創出効果がもっとも期待される分野であることから,下水道をはじめ道路・公園等6月補正分も含めて,鋭意,事業執行を図ってきたところであります。 また,中小企業対策の一環として,本年度は中小企業向け融資制度の原資の増加を図るとともに,7月1日からは一部の融資限度額を引き上げた結果,融資申込み件数は7月以降大幅に伸びております。加えて,10月1日からは,中小企業等を取り巻く資金調達環境が一層厳しさを増していることから,国においては,「中小企業等貸し渋り対策大綱」に基づいて,金融機関の経営改善のための金融取引の調整等により事業活動に制限を受けている中小企業者を新たに認定対象とする等,信用補完制度の拡充が図られたところであります。その結果,10月以降一斉に提出された,制度利用の前提となる市長認定書の交付申請についても,臨時の受付窓口を設置する等して,的確に対応してきたところであります。 さらに,政府は,平成12年度には景気を回復軌道に乗せるという目標を掲げて,去る11月16日に総額24兆円を上回る過去最大規模の緊急経済対策を決定し,景気回復に全力で取り組む姿勢を明確にしております。 この中には,金融システムの安定化対策並びに信用収縮対策の拡充等をはじめ様々な施策が打ち出されておりますが,とりわけ,冷え込んだ個人消費の喚起と地域経済の活性化に資するため,新たに「地域振興券」いわゆる商品券を,老齢福祉年金等の受給者,在宅寝たきり老人等,高齢の低所得者及び15歳以下の児童を持つ家庭に交付することとして,国の補正予算案に盛り込まれる予定であります。そして,この事業の実施主体が市町村とされていることから,今後,国会審議の状況等も見守りながら,実施方法等について検討していく必要があると考えております。 いずれにしても,こうした国の緊急経済対策が早急に実効を上げて,早期の景気回復に結びつくよう期待するとともに,本市におきましても,引き続き景気対策に積極的に取り組んでまいる考えであります。 次に,台風10号による被害とその対策等について申し上げます。 去る10月18日未明に中国地方を縦断して日本海に抜けた台風10号は,岡山県下にも大きな被害をもたらしました。岡山市においては人的被害こそなかったものの,床下・床上浸水等の住宅被害をはじめ,田畑の冠水,道路・公園・河川・港湾等の損壊,崖崩れ等に加えて,海苔養殖施設等の農林水産関係で大きな被害が出ており,被害総額は約22億円に上っております。 浸水被害を受けた地域は,本庁管内の旭川に沿った地域が中心であり,特に中牧・中原・東西中島地区等に集中しております。このため本市では,10月18日午前11時15分,救助本部を設置して,給食・毛布・日用品等の救援物資の配布を行うとともに,浸水家屋の消毒,ごみ収集・搬送等の応急活動等,被災者の救援活動に対処してまいりました。 また,この度の補正予算案におきまして,台風10号被害による災害復旧事業費として,農地・農道・水路等の農林水産業施設,道路・河川・公園等の土木施設並びに教育施設に係る災害復旧事業費を計上しているところであり,被害を受けた施設等の早急な復旧・整備を図っていきたいと考えております。 今回の災害は,岡山県中北部を中心に短時間に記録的な雨量がもたらされた結果,市内においては旭川・吉井川の現状流下断面を上回る水量が流れたことにより,本流の越流若しくは支流の溢水を生じる一方,地区内の水路の排水能力を上回る雨量により溢水したものとされております。 本市では,市民が安心して安全に暮らせるように,災害に強いまちづくりを鋭意進めてきましたが,今回の台風10号災害を教訓としながら,あらためて地域防災体制の整備,治水対策の推進等,防災対策の一層の充実に努めていく必要があると考えている次第であります。 次に,行財政改革の取組状況について申し上げます。 地方分権の進展と併せて,行財政改革の推進が地方行政の大きな課題とされる中で,本市におきましては,平成8年6月に策定した岡山市行財政改革大綱に基づいて,鋭意,取り組んできたところであります。 しかしながら,最近の地方行財政を取り巻く環境の変化を踏まえて,新たな行財政改革大綱を策定するべく,平成10年2月26日に「地方自治・新時代に対応した行財政運営のあり方」について行財政運営懇談会に諮問したところ,去る11月20日に答申をいただきました。 この答申は,その基本的な考え方として,組織等の減量化を主眼とした量的な行財政改革にとどまらず,市民ニーズや生活環境の充実に積極的に応えていくための質的な行財政改革の推進とともに,大綱見直しの基本理念として,「市民の視点で考え,経営感覚で行動する行政への変革」が求められる,とされております。 さらに,行財政改革の具体的な推進に当たっては,第一に,①市民の視点に立った成果重視の行政,②変化に柔軟かつ効率的に対応し,行動する行政,③様々な個性のニーズに応じた選択可能性を高める行政の3点を重視すべきであり,また第二として,職員が市政変革に果敢に挑戦する姿勢をもつと同時に,行財政改革の実効性を確保する観点から,可能な分野については数値目標を掲げて検証することが重要である,とされております。 本市としましては,この度の答申の趣旨に沿って,早期に当面の目標やスケジュールを盛り込んだ新たな行財政改革大綱を策定してまいりたいと考えております。 次に,公共下水道整備事業の取組状況について申し上げます。 公共下水道の整備につきましては,身近な生活関連社会資本の中にあって,もっとも市民の要望が高い事業であることから,市政推進に当たっての最重点課題の一つに掲げて,平成3年度から15年間で70パーセントの普及率を整備目標に,鋭意取り組んでまいりました。この間の下水道事業投資額についても,平成2年度の120億円余からピークの平成7年度には約380億円にまで引き上げる等,重点的な投資を図ってきたところであります。 その結果,ほぼ目標に沿った進捗が図られ,平成9年度末には対人口普及率は50.5パーセントまで引き上げることができ,ようやく市民二人に一人が下水道を使える状況に至りました。平成2年度末時点で37.3パーセントであった対人口普及率が,平成9年度末に50.5パーセントに上がったことで,約9万人の方がその恩恵に浴したことになり,この間の事業進捗度は,ほぼ津山市の全人口に相当するスピード振りであったと言えます。こうした中で,国の財政構造改革の影響を受け,整備目標年次の延伸を余儀なくされた平成10年度当初予算には,補助・単独を合わせて平成9年度事業費の約7パーセント減に当たる約218億円しか計上できなかったわけであります。しかしながら,当初予算成立後の一連の景気対策の一環として,国において事業費の増額が認められることとなったため,本市としても,未だに市民要望が強いことを背景に,積極的に財源の確保に努めた結果,6月補正予算で約34億円,またこの度の11月補正予算案におきまして約32億円を計上いたしております。これらを合わせますと,本年度事業費の累計は当初予算に比べて30パーセント増の約284億円を確保できる見込みであります。 これらを契機として事業の一層の進捗に努め,本市の公共下水道普及率のさらなる向上を図り,市民の要望に最大限応えてまいりたいと考えております。 次に,都心の活性化に係る取組状況について申し上げます。 まず,中心市街地活性化対策の指針となる「岡山市中心市街地活性化基本計画」につきまして,本年7月から施行されたいわゆる「中心市街地活性化法」に基づいて,去る10月31日に,「岡山市中心市街地活性化基本計画策定懇談会」を開催したところであり,この懇談会をはじめ,市議会や経済界,市民の皆様のご意見等を踏まえて,本年度中に,中心市街地の活性化に必要な対策の一体的な推進に関する基本的な計画を策定することとしております。 併せて,中心市街地活性化対策の円滑な推進を図っていくためには,関係機関・団体等との連携による取組が重要であることから,既に岡山商工会議所と共同して「岡山市中心市街地活性化連絡協議会」を設置しており,中心市街地の再生に向けた取組について,鋭意協議を重ねております。 一方,これまで取り組んできたハード事業につきましても,県都の顔づくり事業「サンスクエアおかやま」の一環として進めているJR岡山駅東口駅前広場拡張整備工事は,現在,バスターミナル,タクシー乗り場の工事を進めており,平成11年春の駅前広場全体の完成に向けて,鋭意,工事の進捗を図っていく考えであります。 また,都心活性化につながる民間主導の最近の動きとしましては,市役所筋においてイトーヨーカ堂岡山店が11月6日にオープンし,7月から営業を開始した岡山ジョイポリスと合わせて,複合商業施設「ジョイフルタウン岡山」が完成いたしました。都心部では久しぶりの大型商業施設であり,新しい賑わいの核として,都心商業の活性化にも相乗効果をもたらすものと期待しているところであります。 さらに,市街地再開発事業につきましては,6月に完成した表町三丁目14番地区の「アークスクエア表町」に続いて,平和町5番地区第一種市街地再開発事業による再開発ビル「アミティ西川」がこのほど完成し,ホテル,クリニック等が本日オープンする予定であります。 一方,11月2日から業務を開始した中国電力岡山支店の新社屋である「うちさんげ電気ビル」では,1・2階のエネルギアプラザを市民とのふれあい空間としており,また中山下地区に建設中の「NTTクレド岡山ビル(仮称)」も,新しいランドマークともいうべき高さ百メートルの建物の外観がほぼ完成し,来春のオープンに向けて工事が進められております。 こうした民間開発の動向等も注視しながら,21世紀の活力と賑わいに満ちた都心の再生に向けて,様々な観点から,都心活性化対策に総合的に取り組んでまいる考えであります。 次に,「岡山操車場跡地公園(仮称)」に係る取組状況について申し上げます。 「岡山操車場跡地公園(仮称)」につきましては,サッカーもできる球技場と大芝生広場を備えた公園構想に基づいて,基本計画の策定及び球技場の実施設計を行ってきましたが,厳しい財政状況等を勘案して,計画を一時中断しているところであります。 一方,この貴重な都市空間をいつまでも放置しておくことは適当でないとの判断の下に,市議会のご了解もいただいて,全体の約3分の1に当たる区域について,暫定的利用に供するための整備を進めてまいりましたが,去る11月22日に,市議会をはじめ周辺町内会,スポーツ団体・幼稚園等の関係者をお招きして,オープン式典が執り行われたところであります。 この「暫定整備広場」は,自由広場とスポーツ広場に,駐車場,水道,トイレ,植栽等を含めると,合計約5ヘクタールの広さを有しており,来る12月1日から一般開放することとしております。これに先立ち,11月22日,23日の両日,岡山市スポーツ少年団によるソフトボール大会,幼稚園児によるアトラクション及び岡山市少年サッカー連盟によるサッカー大会等,オープニング記念のイベントを行ったところであり,また,11月29日にも岡山市子ども会育成連絡協議会の親善球技大会が予定されております。 今回,暫定利用に供するために整備した自由広場とスポーツ広場は,都心に近い大規模な多目的広場でもあるので,子どもからお年寄りまで多くの市民の皆様に幅広く利用していただくことを期待しております。 なお,その他の区域につきましては,最終的に一定の方向が定まるまでの間は,大規模なイベント等の会場として,広く市民の利用に供していきたいと考えております。また,「岡山操車場跡地公園(仮称)」につきましては,これまでも申し上げてきましたように,西部地区には大きな公園が整備されていないことから,防災機能を併せもつ公園として所定の手続を経て都市計画決定されたものであり,今後の進め方についてもこうした経過を踏まえて,市民の皆様から様々なご意見を聞く中で,最善の道を選択していくことが望ましいと考えております。 次に,高度情報化に係る施策の取組状況について申し上げます。 インターネットの急速な普及にみられるように,近年,情報通信技術が著しい進展をみせる一方,住民ニーズはますます複雑化・多様化しており,本市におきましても,行財政改革の重要な柱として,行政サービスの一層の向上に資するための高度情報化に係る施策に積極的に取り組んでまいりました。 こうした取組の一環として,このほどインターネットを利用した電子掲示板により,市民相互のコミュニケーションを支援するとともに,電話・ファックス・インターネット等により,健康・福祉等の市民生活に関するさまざまな情報を24時間体制で提供する「市民コミュニケーションシステム」を開発したところであり,去る10月26日から運用を開始いたしました。 また,これに併せて「岡山市立図書館情報提供システム」のインターネットからのアクセスが可能になったことにより,市立図書館5館が所蔵する約70万冊の図書資料等の検索が,閉館・休館時を含めて24時間体制でできるようになり,従来はパソコン通信により提供していた図書館情報検索の利便性の向上が図られる等,生涯学習社会の構築に向けた情報化が一歩進んだものと考えております。 このほかに,今年度中の運用開始に向けて「公害監視テレメーターシステム」の整備を進めており,また,平成11年度中には,「生涯学習情報提供・生涯学習関連施設の案内・予約システム」を,平成12年度からは,庁内LAN,「介護保険システム」,「消防情報通信システム」等の運用開始に向けて,現在,システム開発等に取り組んでいるところであります。 今後とも,行政サービスの一層の向上を図る観点から,引き続き,様々な情報化施策に積極的に取り組んでいく考えであります。 次に,介護保険制度の導入に向けた取組状況について申し上げます。 平成12年4月から全国一斉に導入される予定の介護保険制度につきましては,平成11年10月から保険給付の要件となる要介護認定事務が開始されることになっており,準備作業の期間はあと10か月となっております。 このため,介護保険制度運営の基本となる「介護保険事業計画」及び「岡山市高齢者保健福祉計画」の見直しを図るための要援護高齢者等の実態調査と併せて,要介護認定の基準やケアプラン作成等に係る実務上の問題点を探るためのモデル事業を,引き続き実施しているところであります。 また,「介護保険事業計画」の策定等に当たり,市民参加の一層の促進を図るとともに,市民の皆様の幅広いご意見を反映させていくため,新たに設置した保健・福祉・医療関係者等で構成する「岡山市介護保険事業計画等策定懇話会」に公募委員を5名,また「岡山市高齢者保健福祉対策協議会」にも公募委員2名の方に参画していただくこととしております。 さらに,こうした一連の介護保険制度の導入に向けた事務を総合的かつ効果的に推進していくため,助役を本部長とする「岡山市介護保険対策本部」を11月20日に設置したところであり,市民へのPRはもとより,サービス基盤の整備や電算による介護保険システムの開発等,導入準備事務を着実に進めていく考えであります。 次に,住民参加型在宅福祉サービス事業の取組状況について申し上げます。 住民参加型在宅福祉サービスは,地域住民の主体的な参加により,地域におけるきめ細かな在宅福祉サービスを提供していくものであり,全国的にみると,サービスの種類や対象範囲等様々な形で展開されております。 本市におきましても,こうした住民参加型有償ボランティア活動のあり方等について,外国の事例も参考にしながら,種々検討を重ねてまいりましたが,本年11月から,岡山市社会福祉協議会が事業主体となってサービスを開始したところであります。 「ひまわり在宅支援サービス」という愛称でスタートしたこの事業は,日常生活に不便を感じている高齢者や障害を持たれている方々が,住み慣れた地域で安心して暮らせるように,市民の参加と協力により,家事援助などの在宅福祉サービスを有償で提供するものであります。そして,サービスを提供した協力会員は,その時間を点数に換算して預託し,将来サービスが必要になった時にこれを利用できるという仕組みになっております。また,この事業の特徴としては,利用者を高齢者だけに限定しないこと,預託時間の譲渡を認めていること,謝礼を現金ではなく時間預託制としたこと等であります。 11月1日のスタート時点では,24人の利用会員に対して110人の協力会員に参加していただいておりますが,少子・高齢社会を迎える中で,地域における助け合い精神を基本とした在宅福祉サービスは,今後とも重要な役割を担うものであると考えており,市としても,地域福祉の推進だけでなく,ボランティア社会の構築に向けた観点から,こうした取組を積極的に支援してまいりたいと考えております。 次に,新しい中高一貫校の創設に向けた取組状況について申し上げます。 平成11年4月からの開校に向けて,教育委員会において鋭意準備を進めている新しい中高一貫校につきましては,既に公募により校名が「岡山後楽館中学校」及び「岡山後楽館高等学校」と決定されており,また,11月20日付けで岡山県に対して,高等学校の設置認可申請を行ったところであり,認可を得た後,平成11年1月1日付けで学校を設置することとされております。 こうした中,一般へのPRにつきましては,中高一貫校の特色や学習内容等を分かりやすく解説した学校紹介パンフレットを作成・配布する一方,10月18日及び11月15日の両日には,保護者や児童・生徒等を対象にした学校説明会を開催したところ,併せて約二千名の出席者があり,中高一貫校に対する市民の期待や関心の高さが裏付けられたところであります。 また,暫定校舎として使用する予定の旧中四国農政局庁舎につきましても,逐次改修工事を行っているところであり,来春の全国初の市立中高一貫校の創設に向けて,着実に準備作業が進められております。 私は,新しい中高一貫校は,「ゆとりのある学校生活の中で豊かな人間性や自立心を育む」とともに,進路選択の幅を拡大する等の観点から,これからの中学校・高等学校教育のあり方に対する具体的な方策の一つであると考えており,教育委員会による全国初の市立中高一貫校の開設に向けた取組を,積極的に支援してまいる考えであります。 以上,当面する市政の重要課題に対する取組状況等について申し述べさせていただきました。 地方財政がきわめて厳しい状況にある中で,新しい時代を見据えた施策が求められているところであり,私は,本年度からスタートした第四次総合計画に基づいて,市民一人ひとりの幸せのために,長期的視点に立った施策を,引き続き着実に推進していかなければならないと考えております。 市議会をはじめ,市民並びに報道関係の皆様方の一層のご協力とご支援を賜りますよう,お願い申し上げる次第であります。 続きまして,ただいまご上程になりました各議案についてご説明申し上げます。 まず,甲第286号議案から甲第293号議案までは,平成10年度一般会計,6特別会計及び1事業会計の補正予算についてであります。 今回の補正予算につきましては,国の緊急経済対策等に対応した経済対策関連事業費並びに国・県支出金の確定に伴う事業費,緊急やむを得ない事業費などを中心に,所要の措置をしようとするものであります。 まず,一般会計につきまして,その主な内容を申し上げますと,経済対策関連といたしましては,衛生関係では,合併処理浄化槽設置事業費補助金2,600万円余,土木関係では,西部地区,新保下中野地区の土地区画整理事業費2億4,000万円,万成国富線,下中野平井線に係る街路事業費2億8,200万円余,教育関係では,福田小及び竜操中の屋内体操場の大規模改造事業費3億3,600万円などを計上し,経済対策関連事業費といたしまして,10億7,400万円余を補正しようとするものであります。 また,その他の主要事業としましては,衛生関係では,資源回収活動を奨励し推進団体に報償金を交付するごみ減量化・資源化対策事業費3,800万円余,災害復旧関係では,台風10号などにより被災した施設等を復旧するため,農業施設災害復旧費4億900万円,土木施設災害復旧費4億3,900万円余及び教育施設災害復旧費2,800万円を計上するなど,一般会計で総額18億3,200万円余を補正しようとするものであります。 これらを賄う財源といたしましては,地方交付税,国・県支出金,市債等の財源をもって措置することといたしております。 なお,総合経済対策で打ち出された個人市民税の特別減税による影響額等16億3,800万円余を市税から減額し,これに対して現在見込める範囲の減税補てん債10億1,400万円余を充当することとしております。 次に,特別会計でありますが,経済対策関連としまして,下水道費では,管きょ及び処理場に係る公共下水道施設整備事業費30億9,800万円,都市下水路整備事業費1億3,200万円余など32億6,700万円余,中央卸売市場費につきましては,特別高圧受変電設備及び水産冷凍設備に係る施設整備費3億6,500万円,また,公共用地取得事業費では,駅元町地区市街地再開発事業用地取得費3億7,300万円余を計上するなど,特別会計での経済対策関連事業費といたしまして,40億500万円余を計上し,また,国民健康保険費,財産区費,母子寡婦福祉資金貸付事業費につきましても,それぞれ所要の措置を行い,総額41億7,900万円余を補正しようとするものであります。 次に,事業会計についてでありますが,水道事業につきましては,経済対策関連としまして,配水管布設事業に係る建設改良費6億4,500万円を補正するものであります。 続きまして,予算案以外の各議案についてご説明申し上げます。 甲第294号議案から甲第303号議案までは,いずれも条例の制定又は一部改正についてであります。 まず,甲第294号議案は,住居表示整備事業の実施による町の名称の変更に伴い,農業委員会委員の岡南選挙区の町の名称を改めるものであり,甲第295号議案は,地方税法の一部改正に伴い,特定非営利活動法人に対して課する法人市民税の取扱いについて定めるものであり,甲第296号議案は,岡山市クラインガルテンの更新時の使用許可手続を簡素化し,農園の使用者の利便性を向上するものであります。 次に,甲第297号議案は,南ふれあいセンターの開設に伴い,岡山市総合支所の所管区域を定める条例に規定する趣旨に沿って南福祉事務所を設置するものであり,甲第298号議案は,南ふれあいセンターを設置する等のものであり,甲第299号議案は,国民経済が低迷している中,市民生活に与える影響等を考慮し,平成11年度の保育料の月額を据え置くものであり,甲第300号議案は,災害救助法に基づく救助の基準の改正に準じて,支出経費の額を改めるものであり,甲第301号議案は,南ふれあいセンターの設置に伴い,南保健センターを設置するものであり,甲第302号議案は,神崎山公園を設置する等のものであり,甲第303号議案は,違法駐車等の防止に関する施策を推進することにより,都市機能の低下を防止しようとするものであります。 次に,甲第304号議案から甲第306号議案までは,いずれも工事請負契約の締結についてであります。 まず,甲第304号議案は,笹ケ瀬右岸幹線(8工区)汚水管埋設工事について,総建と,1億7,850万円で,甲第305号議案は,(仮称)岡山市東部クリーンセンターリサイクルプラザ建設工事について,日立造船と,41億6,850万円で,また,甲第306号議案は,兼基ポンプ場受変電設備工事について,神鋼電機と,2億6,565万円で,それぞれ工事請負契約を締結するものであります。 次に,甲第307号議案は,岡山市立操明小学校の屋内体操場を買い入れるものであり甲第308号議案は,第2事業所使用の市有自動車が,市内新屋敷一丁目地内において,普通乗用車及び軽貨物自動車に二重追突した事故について,また,甲第309号議案は,市内北長瀬本町地内において,工事用大型トラックの誘導者が,道路上のコンクリート蓋の脱落により水路に転落した事故について,それぞれ相手方と和解し,賠償額を決定するものであり,甲第310号議案は,土地改良事業の施行に伴い,事業実施区域内の字の区域を廃止するものであり,また,甲第311号議案から甲第313号議案までは,いずれも公有水面の埋立てについて,本市の意見を述べるものであり,甲第314号議案から甲第358号議案までの45議案は,いずれも市道路線の認定についてであります。 以上をもちまして提案理由の説明を終わらせていただきます。 なにとぞよろしくご審議くださいまして,ご議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(花岡薫君) ただいま市長から提案理由の説明がありました。 これに対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承を願っておきます。      ───────────── ○議長(花岡薫君) お諮りいたします。 議案検討のため,明11月27日から12月2日までの6日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。      ───────────── ○議長(花岡薫君) 次の本会議は12月3日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時37分散会...