宗像市議会 2017-03-24
宗像市:平成29年第1回定例会(第6日) 本文 開催日:2017年03月24日
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 平成29年 3月24日(第6日)
開 議 10時00分
◯花田議長
おはようございます。ただいまの出席議員は20名で、全員であります。よって、平成29年第1回
宗像市議会定例会は成立いたしましたので、再開します。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。
これより本日の日程に入ります。
日程第 1.第 3号議案
日程第 2.第 4号議案
日程第 3.第 5号議案
日程第 4.第 6号議案
日程第 5.第 7号議案
日程第 6.第 8号議案
日程第 7.第 9号議案
日程第 8.第10号議案
日程第 9.第11号議案
日程第10.第36号議案
◯花田議長
日程第1、第3号議案 宗像市大
規模太陽光発電設備設置促進条例の一部を改正する条例についてから日程第10、第36号議案 宗像市職員等の旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてまでの10件を一括議題とします。
委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、吉田議員、どうぞ。
◯吉田総務常任委員長
本委員会に付託された事件の審査結果を報告いたします。
第3号議案 宗像市大
規模太陽光発電設備設置促進条例の一部を改正する条例について。
電気事業者による
再生可能エネルギー電気の調達に関する
特別措置法等の一部を改正する法律が施行されることに伴い、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
引用条項の整理を行うもので、条例の内容についての変更はない。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第4号議案 宗像市
特定個人情報保護条例の一部を改正する条例について。
個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律が施行されることに伴い、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
マイナンバーを活用した事務を行う場合において、
法定利用事務に加え、
地方公共団体が条例で定めた
独自利用事務についても
情報提供ネットワークシステムを利用した情報連携が可能となったため、
法定利用事務に準じた
守秘義務等の諸対策を定める。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第5号議案 宗像市職員の勤務時間等に関する条例及び宗像市職員の
育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について。
地方公務員の
育児休業等に関する法律及び育児休業、
介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部を改正する法律等が施行されることに伴い、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
介護休暇の分割、介護時間の新設、
育児休業等に係る子の範囲の拡大について定める。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第6号議案 宗像市一般職の職員の給与に関する条例及び宗像市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例について。
平成28年の
人事院勧告により、一般職の職員の給与に関する法律の一部が改正されたことに伴い、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
扶養手当の見直しと
級別職務分類表の精査を行う。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第7号議案 宗像市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について。
農業委員会交付金等交付要綱の一部改正を受け、農業委員及び
農地利用最適化推進委員の活動を強化し、遊休農地の対策に係る事業等を推進するため、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
農業委員及び
農地利用最適化推進委員の報酬について、従来より国の
農業委員会交付金と市費から月額で定額支給している
基礎的報酬に加え、新たに国が
農地利用最適化交付金として活動・成果実績に応じ支給する年額報酬の金額を定める。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第8号議案 宗像市
附属機関設置条例の一部を改正する条例について。
地方自治法の規定に基づき、新たに二つの附属機関を設置し、一つを廃止するに当たり、条例を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、宗像市
歴史的風致維持向上計画策定委員会。
歴史的風致維持向上計画の策定に関する調査審議を行うため、設置するもの。計画を策定し、国の認定を受けることで、計画の中で位置づけた重点区域で取り組む事業に対し、国の支援を受けることが可能となる。重点区域として
宗像大社辺津宮とその周辺地域を想定している。
2、宗像市
世界遺産保存活用検討委員会。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と
関連遺産群の
世界文化遺産登録を見据え、世界遺産の保存及び活用に関する検討を行うため、設置するもの。
ユネスコ世界遺産委員会での
決議内容等を考慮した整備計画、
グランドデザインの策定、
保存管理計画の改訂等を行う。
3、宗像市
史跡等保存管理推進委員会。
担任していた
保存管理計画の改訂についての事務を宗像市
世界遺産保存活用検討委員会に移行するため、廃止するもの。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第9号議案 宗像市
大島資料館条例を廃止する条例について。
第10号議案 宗像市
大島交流館条例の制定について。
この2議案は関連があるため、一括して審査を行った。
宗像市
大島資料館の機能を宗像市
郷土文化学習交流館に統合し、宗像市
大島交流館を設置することに伴い、宗像市
大島資料館条例を廃止するものである。
また、
地方自治法の規定に基づき、宗像市
大島交流館の設置及びその管理について必要な事項を定めるため、条例を制定する。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、
大島交流館の設置目的は、ことし7月の
世界文化遺産登録可否の決定を控えて、大島への来訪者に対し、世界遺産を初めとする大島の自然、歴史・文化の価値を伝えるとともに、これらの観光資源を活用した離島振興を図るものである。
2、
大島交流館は直営で業務の一部を委託により運営する。
世界遺産登録推進室の室長が館長を兼務、地元大島の住民が
業務責任者、スタッフ、ガイドとして、実際に運営に携わることを想定している。
第9号議案。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第10号議案。
意見。賛成意見があります。
大島住民に世界遺産に登録されてよかったと思っていただけるよう、
大島交流館、
大島地区コミュニティ運営協議会のサポートを十分に行ってほしい。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第11号議案 宗像市税条例等の一部を改正する条例について。
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び
地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律等が施行されたことに伴い、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
特定非
営利活動促進法の一部が改正されたことに伴う、
市民税申告法人の名称変更、
個人市民税における
住宅借入金等特別控除制度の適用期限の延長、
法人市民税法人割の
税率引き下げ時期及び
軽自動車税の
環境性能割の導入時期の変更を行う。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第36号議案 宗像市職員等の旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について。
非常勤任用職員に対し
通勤手当相当分の費用弁償を支給することで、当該職員の処遇を改善するため、条例の一部を改正するものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
非常勤任用職員が通勤のために要した費用について、一般職の職員の通勤手当の例により、費用弁償として支給する。対象人数は延べ約140人、予算は約800万円を見込んでいる。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
以上です。
◯花田議長
これより質疑入ります。
ただいまの報告に対し一括質疑を許します。質疑ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
第3号議案について討論を許します。討論される方は、最初に原案に対する賛否を言ってから討論を行うようにお願いします。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第3号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第3号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第4号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第4号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第4号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第5号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第5号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第5号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第6号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第6号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第6号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第7号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第7号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第7号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第8号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第8号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第8号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第9号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第9号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第9号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第10号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第10号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第10号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第11号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第11号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第11号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第36号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第36号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第36号議案は原案のとおり可決されました。
次に入ります。
日程第11.第12号議案
日程第12.第13号議案
日程第13.第14号議案
◯花田議長
日程第11、第12号議案
宗像総合市民センター条例の一部を改正する条例についてから日程第13、第14号議案 宗像市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてまでの3件を一括議題といたします。
委員長の報告を求めます。
社会常任委員会委員長、石松議員、どうぞ。
◯石松社会常任委員長
それでは、本委員会に付託されました事件の審査結果を報告いたします。
第12号議案
宗像総合市民センター条例の一部を改正する条例についてであります。
宗像総合市民センターに楽屋を増設することに伴い、条例の一部を改正するものであります。
明らかになった主な事項は次のとおりです。
一つ、
利便性向上のため、使用頻度の少ない
シャワールームを楽屋に改修するということです。
二つ目は、増設した楽屋の利用料金は、既存の同程度の楽屋と同額とするということです。
委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決いたしました。
第13号議案 宗像市
介護保険条例の一部を改正する条例についてです。
低所得の第1号被保険者の
介護保険料軽減措置を継続することに伴い、条例の一部を改正するものであります。
明らかになった主な事項は次のとおりです。
平成29年4月に予定されておりました消費税率10%への引き上げが延期されたことに伴いまして、現在の軽減措置を1年間延長するものであります。
委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決いたしました。
最後に第14号議案です。宗像市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例について。
平成29年度宗像市
国民健康保険事業について、適正かつ安定的な財政運営を確保するため、条例の一部を改正するものであります。
明らかになった主な事項は次のとおりです。
まず1点目、
国民健康保険税のうち
介護納付金分について、介護保険第2号被保険者数の減少により約1,200万円の歳入不足が見込まれるため、所得割の率を2.5%から2.8%に、均等割額を1万5,500円から1万5,800円に改定し、税収を確保するものであります。
2点目、宗像市
国民健康保険運営協議会に諮問し、改定は適当であるとの答申を得ているということです。
意見として、反対意見が1件ありました。
国民健康保険制度は、被保険者に高齢者や低所得者層が多いという構造的な問題を抱えている。ここ数年、黒字決算となり、基金の積み増しをしている中で、被保険者に負担を強いることは、
子育て支援をうたう市の方針とも合致しない。
保険基盤安定負担金繰入金の
保険者支援分などの財源を十分活用して対応し、保険税の値上げはすべきではないと考えるという意見がありました。
委員会は、賛成多数で原案のとおり可決いたしました。
以上です。
◯花田議長
これより質疑に入ります。
ただいまの報告に対し一括質疑を許します。質疑ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
第12号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第12号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第12号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第13号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第13号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第13号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第14号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
植木議員。
◯18番(植木議員)
私は、第14号議案 宗像市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、反対の立場で討論を行います。
昨年の3月議会で、
後期高齢者支援金分あるいは
介護納付金分の収入が超過をしたということで、値下げをする議案が提案をされました。そのときは、
後期高齢者支援金分は所得割が2.5%から2.4%、そして均等割が9,200円から8,400円と引き下げられました。
介護納付金分については2.9%から2.5%、均等割については1万6,800円から1万5,500円へと値下げが提案され、これが可決をされました。私ども
日本共産党も、この提案については賛成をいたしました。
今回の提案の理由の中で、適正かつ安定的な財政運営を確保するためと、こういった内容での提案理由となっています。適正という言葉はわからないことはないんですが、安定的なというこの言葉は、どんなことがあってもこの保険料でこういった社会保険、いわゆる
国民健康保険税を賄っていくと、こういった言葉がこの中に含まれているのではないかと、私はこのように考えています。
これを前提として訴えたいのは、
国民健康保険税全体を見てみますと、この反対意見の中にもありました。低所得者の人たちが多く国民健康保険に加入をしていると。そして中小零細企業、こういったところは今、宗像市でも倒産が相次いでいます。こういった中で、
国民健康保険税の負担がどれだけ大きいのかというのは、私は執行部の皆さんも状況としては知っているのではないかと。
こういった中で、
国民健康保険税がここ数年黒字経営となっていると、こういったことも一つ考慮する必要があるし、また国は、こうした
国民健康保険制度の市町村における低所得者に応じて、一定の割合で国から保険者支援制度、これが2015年度から拡充をされてきたと。こういったお金を活用して、そしてできるだけ
国民健康保険税の負担を少なくしていこうと、このことが行政として求められているのではないかと。
こういった立場から、
介護納付金分の値上げについては十分配慮をすべきであったと、こういう立場から、この議案については反対をします。
◯花田議長
ほかにございませんか。
伊達議員。
◯12番(伊達議員)
宗像志政クラブの伊達でございます。
第14号議案に対し、賛成の立場で討論いたします。
国民健康保険税率は、歳出に応じ収入を確保するという基本的な仕組みにより、29年度分は介護納付分が値上がりすることとなりました。しかし28年度は、26年度の収支が見込みより改善されたため、基本的な仕組みにのっとり値下げとなりました。
少子高齢化の中、国民皆保険制度は大変厳しいものとなっております。宗像市としましては、全国市長会等を通じ国に、他自治体と協力しながら抜本的改革を強く要請していただくよう要望いたします。また、介護保険料は、一番お金がかかる高校生、大学生のいる世代の40歳代の方々からも第2号被保険者として徴収されております。しかも、保険料率は保険制度の仕組みにのっとり、検討の余地なしに急激な右肩上がりとなっております。行政は、若者世代も国民皆保険制度維持のため応分の責任を果たしているという、このような仕組みを広く市民に知っていただくよう、広報活動を工夫し、国民皆保険制度の維持にさらなる関心を持っていただくよう要望いたします。
以上。
◯花田議長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第14号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第14号議案は原案のとおり可決されました。
次に入ります。
日程第14.第15号議案
日程第15.第16号議案
日程第16.第17号議案
日程第17.第18号議案
◯花田議長
日程第14、第15号議案 宗像市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例についてから日程第17、第18号議案 市道路線の廃止についての4件を一括議題いたします。
委員長の報告を求めます。建設産業常任委員会委員長、神谷議員、どうぞ。
◯神谷建設産業常任委員長
それでは、本委員会に付託された事件の審査結果を報告します。
第15号議案 宗像市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例について。
東郷駅日の里口に第2自転車等駐車場を新たに設置することに伴い、条例の一部を改正するものであります。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
東郷駅前広場整備により、有料の施設として、東郷駅日の里口第2自転車等駐車場が平成29年5月にオープン予定であります。
なお、収容台数は、自転車が130台、125ccバイクが30台で、施設の管理については市が行う。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決をしました。
第16号議案 市道路線の変更について。
道路法に基づき市道路線の変更について、議会の議決を求めるものであります。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、日の里一丁目6号線。
東郷駅前広場整備に伴い、起点及び終点を変更するものであります。
2、皐月11号線。
道の駅むなかたの駐車場拡張工事に伴い、起点及び終点を変更する。
3、中山口線。
用途廃止に伴い、終点を変更する。
4、その他14路線については、現況と道路台帳の整理を行い、起点及び終点を変更するものであります。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決をしました。
第17号議案 市道路線の認定について。
道路法に基づき市道路線の認定について、議会の議決を求めるものであります。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
大谷団地6号線、大谷団地31号線、枝ノ丁線については、現況と道路台帳の整理を行い、市道路線として認定をする。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決をしました。
第18号議案 市道路線の廃止について。
道路法に基づき市道路線の廃止について、議会の議決を求めるものであります。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
王丸1011号線、枝ノ丁1号線、枝ノ丁2号線については、現況と道路台帳の整理を行い、市道路線を廃止するものであります。
意見として、賛成意見。
道路台帳の整理は、公共資産の管理上、重要なことであるため、整合性を保たせるよう台帳整理を続けていただきたい。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決をしました。
以上で報告を終わります。
◯花田議長
これより質疑に入ります。
ただいまの報告に対し一括質疑を許します。質疑ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
第15号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第15号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第15号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第16号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第16号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第16号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第17号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第17号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第17号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第18号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第18号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第18号議案は原案のとおり可決されました。
次に入ります。
日程第18.第19号議案
日程第19.第27号議案
◯花田議長
日程第18、第19号議案 平成28年度宗像市一般会計補正予算(第4号)について及び日程第19、第27号議案 平成29年度宗像市一般会計予算についての2件を一括議題といたします。
委員長の報告を求めます。予算第1特別委員会委員長、井上議員、どうぞ。
◯井上予算第1特別委員長
本委員会に付託された事件の審査結果を報告します。
第19号議案 平成28年度宗像市一般会計補正予算(第4号)について。
歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2億2,807万8,000円を減額し、補正後の総額を352億8,441万1,000円とする。また、繰越明許費、地方債の補正を行う。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、歳入。
(1)市税の減額(4,453万3,000円)。
滞納繰越調定収入見込み額の増減により、
個人市民税を増額、法人市民税を減額、固定資産税を減額する。販売本数の減少により、市たばこ税を減額する。
(2)交付金の減額(1億7,000万円)。
交付金交付済み額から決算見込みを推計し、配当割交付金と地方消費税交付金を減額する。
2、歳出。
(1)国の補正予算に伴う増額。
1)離島振興事業費(4,203万3,000円)。
訪日外国人等旅行者受け入れ対策として、神湊港及び大島港ターミナルの運行案内システム等の改修を行う。
2)農業振興事業費(2,955万2,000円)。
農業へのICT機器導入を図り、イチゴの生育環境や栽培技術のデータを共有することで、若手生産者の収量増加と品質向上を図る。
3)小学校施設改修事業費(1億9,612万1,000円)。
玄海東小学校、地島小学校大規模改造事業、自由ヶ丘小学校プール改築事業、小学校防災機能強化事業、小学校大規模改造事業(特別教室の空調)を行う。
4)中学校施設改修事業費(1億7,200万円)。
河東中学校大規模改造事業を行う。
5)市民スポーツ活動推進事業費(1億円)。
スポーツサポートセンターを整備する。
(2)定住化推進事業費(6,887万7,000円)。
中古住宅購入・新築解体補助金、賃貸住宅家賃補助金、三世代同居・近居支援補助金、定住奨励金の申請件数が当初見込みより増加しているため増額する。
3、繰越明許費。
国の補正予算に伴い実施する5事業のほか、28年度中に事業完了が見込めなくなった事業を5事業、合わせて10事業を追加する。また、変更の2事業については、歳出で計上した増額分を全額追加し、繰越明許費の変更を行う。
意見。
賛成意見。
職員の健康については人事配置も含めて十分に配慮し、市民サービスが低下しないよう措置を行ってほしい。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決した。
第27号議案 平成29年度宗像市一般会計予算について。
歳入歳出予算の総額をそれぞれ351億4,815万5,000円とするものである。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり(数値は普通会計ベース)。
1、歳入。
(1)自主財源(前年度比15.6%、19億9,704万円増の148億1,171万円)。
1)市税(前年度比1億649万円増の101億930万円)。
法人市民税は、
税率引き下げ分を上回る法人の業績の好調などによる増額、固定資産税は、新築家屋の増加による増額、市たばこ税は、売り上げ本数の減少による減額を見込んでいる。
2)繰入金(前年度比12億491万円増の18億6,530万円)。
繰り上げ償還実施のための減債基金繰り入れ7億100万円の皆増、財政調整基金の繰り入れ4億23万円の増、28年度に積み立てたふるさと寄附分のふるさと基金繰り入れ1億868万円の増等により増額している。
3)その他(前年度比6億8,564万円増の28億3,711万円)。
寄附金で、ふるさと寄附による収入として、6億円増額の10億円を見込んでいる。
(2)依存財源(前年度比2.5%、4億9,658万円増の203億4,219万円)。
1)地方交付税(前年度比1億930万円減の68億5,670万円)。
公債費の基準財政需要額算入額の増加分、合併算定がえによる減少分などを見込んでいる。
2)国県支出金(前年度比5億5,677万円増の79億5,093万円)。
投資的事業の増減によるユリックスや東郷駅の都市再生整備計画事業交付金の増減、子ども関連補助金の増加、障がい者関連補助金の増加等により増額する。
3)市債(前年度比4億7,640万円増の33億6,650万円)。
合併特例事業債、学校教育施設等整備事業債、公共事業等債の増加等により増額する。
4)その他(前年度比4億2,729万円減の21億6,806万円)。
国による地方財政対策の減少見込みを反映させたことにより、地方消費税交付金、株式等譲渡所得割交付金を減額する。
2、歳出。
(1)性質別。
1)義務的経費(前年度比7.7%、11億2,692万円増の157億1,703万円)。
人件費は、地域おこし協力隊の増員による報酬の増加、市議会議員の欠員解消による議員数の増加、扶助費は、障害者介護給付費、障害者訓練等給付費、保育関連経費である教育・保育施設型給付事業費の増加、公債費は、繰り上げ償還の実施等により増額する。
2)投資的経費(前年度比11.5%、3億9,362万円増の38億2,626万円)。
道の駅むなかたを拡張する観光物産館整備事業費、教育・保育施設型給付事業費、体育施設改修事業費の増等により増額する。
3)その他経費(前年度比6.6%、9億7,308万円増の156億1,061万円)。
補助費は、ふるさと寄附金の返礼品の増加により、ふるさと寄附事業費を増額、宗像清掃工場の創設費に係る起債償還額の減少により玄界環境組合負担金を減額する。投資及び出資金・貸付金は、サニックススポーツ振興財団貸付金等を増額する。
(2)社会保障関係経費(前年度比5.5%、6億1,234万円増の116億9,961万円)。
扶助費及び介護保険、後期高齢者医療の特別会計への繰出金の増加により、年々過去最高値を更新している。
3、その他。
(1)基金残高。
29年度末において、前年度比マイナス8.6%、16億4,839万円減の174億7,124万円を見込んでいる。
(2)市債残高。
29年度末において、前年度比マイナス0.3%、6,983万円減の265億7,010万円を見込んでいる。29年度は28年度に実施しなかった繰り上げ償還を実施し、財政安定化プランの目標値である250億円以下を達成するように努力する。
(3)経常収支比率。
前年度3月補正予算ベースとの比較で0.5ポイント増の94.9%。財政安定化プランの目標値である予算ベースで95%以下は達成しているが、過去最高額を更新し続けている社会保障関係経費の伸びは続くと考えられる。今後は、個別経費の削減を引き続き行いつつ事業費ベースでの見直しを強化して、さらなる経常経費の削減を行うとともに、使用料・手数料の見直し等の経常的な税外収入の確保にも努める。
4、所管部別の歳出の主な内容(数値は一般会計ベース)。
(1)都市戦略室(4億481万6,000円)。
シティプロモーション事業費では、世界遺産や全国豊かな海づくり大会等に市の情報を組み合わせて発信する。全国豊かな海づくり大会開催事業費では、ユリックスでの式典行事や鐘崎漁港での海上歓迎放流行事等の開催市負担金などを計上する。定住化推進事業費では、定住化に関するPR、家賃補助を含めた補助制度を実施する。
(2)総務部(50億3,196万1,000円)。
地域情報化事業費では、福岡県自治体情報セキュリティクラウド加入に伴うネットワーク変更等を行う。防災対策事業費では、自治公民館改修補助金の拡充、指定緊急避難場所として新たに協定を締結した東海大学付属福岡高等学校の防災備蓄倉庫整備を行う。
(3)経営企画部(85億6,586万3,000円)。
企画一般事務費では、駅名変更に関する経済効果や費用負担等の調査・研究を行う。世界遺産保存管理事業費では、附属機関の設置、世界遺産構成資産に関するモニタリングなどを実施する。世界遺産公開活用事業費では、来訪者対策、登録記念式典・イベント、啓発活動を行う。ふるさと寄附事業費では、28年度に引き続き、体制を強化し、寄附額10億円の獲得を目指す。
(4)市民協働環境部(42億3,787万5,000円)。
三大学連携事業費では、市内の高校や福岡女子大学など市外の大学との連携も踏まえ、今後の連携の新たな枠組み等について検討する。市民文化芸術活動推進事業費では、アウトリーチ事業を充実させるとともに、県立美術館との共催で、中村研一没50年の特別展を開催する。市民スポーツ活動推進事業費では、スポーツサポートセンターを整備するとともに、ラグビーワールドカップのキャンプ地誘致活動を進める。海の道むなかた館展示活用事業費では、世界遺産登録を見据えた展示の充実を図る。男女共同参画推進事業費では、女性支援相談員を新たに設置し、相談業務の拡充を行う。
サニックススポーツ振興財団貸付事業費。
1)株式会社グローバルアリーナ(以下「グローバルアリーナ」という。)の新たな宿泊棟(以下「新棟」という。)建設に当たり、その事業支援のため、一般財団法人サニックススポーツ振興財団(以下「サニックススポーツ振興財団」という。)に事業費の2分の1である5億円を無利子で貸し付けるものである。
2)貸し付けについては、市長からの特命事項に迅速に対応するために設置されている都市戦略会議で決定された。新棟を建設し、ラグビーワールドカップ等の大規模国際大会のキャンプ地を誘致することは、市の活性化など将来に向けた投資となること、グローバルアリーナのこれまでの市への貢献度などを考慮し、貸し付けを行い支援することが、今後の市の発展につながると判断した。
3)サニックススポーツ振興財団は一般財団法人であり、運営及び事業については営利を目的としていない。また、特に青少年のスポーツ分野で市に大きく貢献している点で、公益上の必要性はあると判断している。
4)グローバルアリーナから提出された新棟建設に伴う事業計画では、新棟建設後のグローバルアリーナの経常利益は、新棟の賃借料を差し引いても単年平均で2,000万円から3,000万円で、サニックススポーツ振興財団の収支は、新棟の貸し付けに関する償還金を支払った上で、5年間で2億円を修繕料として確保しても黒字となっている。この計画は、民間の調査会社の財務分析等の数値を用い、想定されるリスクも見込んだ上で作成されており、公認会計士、税理士等の意見を聞きながら評価して、貸し付けの判断を行った。
5)新棟建設によるメリットは、子どもの引率者、高齢者、障がい者、トップアスリートの宿泊に関する課題に対応できることであり、グローバルアリーナの売上高は年間約3億5,000万円、市内への経済波及効果は約2億円の増加を見込んでいる。
6)新棟建設は、ラグビーワールドカップのキャンプ地誘致の必須条件ではないが、スポーツ施設としての価値を高めるために強豪チーム等の受け入れを計画していることから、宿泊棟のグレードを上げる必要がある。キャンプ地誘致に間に合わせるためには、ことし夏ごろまでに建設工事に着手する必要がある。
7)株式会社サニックス(以下「サニックス」という。)、サニックススポーツ振興財団、グローバルアリーナは、それぞれが独立した法人格を有する組織であり、資本関係はない。サニックスの負債をサニックススポーツ振興財団が負担することはないこと、サニックスの社長とサニックススポーツ振興財団の理事長は同一人物であるが、社長、理事長個人と法人は別人格であることから、個人の負債をサニックススポーツ振興財団が負担することはないことを顧問弁護士に確認している。
8)貸し付けに際しては、抵当権の設定をもって債権の保全を図る。サニックススポーツ振興財団が所有する土地を担保とする予定であるが、土地は比較的資産価値の変動が少ない財産であり、債権額5億円に対して土地簿価14億円は数字上も十分である旨、顧問弁護士から回答を得ている。
9)一般財団法人地域総合整備財団の事業であるふるさと融資を使わなかった理由は、安定的な経営のため、25年の償還期間が必要であったこと、ふるさと融資には貸し付けの上限枠があること、銀行の連帯保証が必要であることによるものである。なお、新棟建設に関する銀行等からの融資の予定はない。
10)実際に貸し付けをするかどうかの判断は、事務手続を定める要綱を制定した後に、専門家等で構成する審査会を設置し、十分な調査をした上で決定する予定である。
(5)健康福祉部(51億8,343万7,000円)。
健康づくり事業費では、玄米ニギニギ体操の定着に向けた取り組み、フォローアップ研修等を実施することによる地域の健康づくりリーダーの育成を図る取り組みを実施する。健診・保健指導事業費では、特に女性特有のがん、働く世代の意識向上とがん検診受診率の向上を目指し、HPV検査の自己負担額を引き下げる等、受診しやすい環境づくりを行う。高齢者世帯の自立、生活支援については、地域包括ケアシステムの中で全庁的に取り組みを進めていく予定であり、ごみ出し困難世帯を対象としたふれあい収集を試行する。
(6)都市建設部(23億3,399万4,000円)。
都市計画策定費では、
歴史的風致維持向上計画の策定を進め、30年度の事業スタートを目指す。東郷駅駅前広場整備事業費では、八並川にかかる橋梁の左岸橋台工事に着手するとともに、宗像大社口の駅前広場工事を進め、30年度の完成を目指す。橋梁維持管理事業費では、新坂元橋等を長寿命化することで、維持管理費の縮減を図るとともに、道路網の安全性と信頼性を確保する。
(7)産業振興部(18億806万7,000円)。
官民共同産業振興事業費では、商品開発、販売拡大事業の資金調達確保策として、クラウドファンディングを試行する。世界遺産の来訪者受け入れ対策として、観光推進事業費では、レンタサイクル事業、東郷駅へのデジタルサイネージ、タッチパネル情報端末の設置、離島振興事業費では、特産品の開発・販売、周遊バスの運行、牧場再生事業、離島観光施設整備事業費では、WiFiとサイン整備、御嶽山展望所の改修等を行う。観光物産館整備事業費では、駐車場等の造成工事や新物産館の建築工事に着手するとともに、既存売り場の品不足対策に取り組む。
(8)教育子ども部(73億4,712万円)。
学校情報化事業費では、特別支援学級にタブレットを導入する。小中一貫教育推進事業費では、学園コーディネーターの増員、義務教育学校の設置に向けた調査・研究を行う。世界遺産学習推進事業費では、副読本を作成するとともにパイロット事業を開始する。国の補正予算により28年度予算に追加し、繰り越しする小学校施設改修事業費では、地島小学校の大規模改修、河東小学校の長寿命化の改修、自由ヶ丘小学校のプール改築、中学校施設改修事業費では、河東中学校の大規模改修を行う。29年度予算では、小学校1校、中学校1校で普通教室の空調機整備と太陽光発電設備整備工事を実施する。
なお、太陽光パネルについては、サニックスから寄附を受ける予定である。
小学校の特別教室等の空調機整備もあわせて実施する。教育・保育施設型給付事業費では、保育所1園の建てかえに伴う定員60人増を予定している。また、新たに届出保育施設保育料補助制度を開始する。学童保育所整備事業費では、老朽化している赤間西小学童保育所の新築工事を実施する。グローバル人材育成推進事業費では、ニュージーランド少年少女海外派遣研修事業の定員を15人から20人に拡大する。
修正案の提案。
平成29年度宗像市一般会計予算に対して、委員から修正案が提案されました。
修正の内容。
歳出の10款教育費6項保健体育費1目保健体育総務費内のサニックススポーツ振興財団貸付事業費5億円を全額減額し、保健体育費の総額を3億6,798万8,000円、教育費の総額を31億8,108万円とするとともに、予備費を5億円増額し、予備費の総額を6億円とするものです。
修正の理由。
サニックススポーツ振興財団への貸付金5億円については、妥当ではないと判断されるため。
意見。
修正案に賛成、修正部分を除く原案に賛成の意見。
本市の最高意思決定機関である庁議に諮ることなく、市長、副市長を初めとするごく少数の職員だけで構成されている都市戦略会議で、議事録等も残さず意思決定を行い、予算案に計上したことは問題だと考える。銀行の融資は調整がつかなかったことも明らかになり、市が貸し付けを行うことは余りにもリスクが大き過ぎるため、市民の理解は得られないと考える。
これからの時代は、市がそれぞれの実情に合わせて判断を行うべきであり、市が民間企業に貸し付けをすること自体については、必ずしも否定するものではない。しかし、前例がないからこそ、慎重を期した上での判断が必要であり、本来であれば条例等に基づいて申請がなされ、その後に個々の判断が行われるべきであったと考える。公益性が大きな議論となったが、その基準もはっきりしておらず、まだ多くの議論の余地がある中では、貸し付けに賛成することはできない。新棟の建設着工に間に合う時期までに十分な議論の場を設けることができれば、より前向きな検討ができたのではないかと考える。
貸し付けについては公益性があることから、スポンサー企業を募るなど、他の方法で資金調達に関する支援をする選択肢もあったと考えるが、今回の貸し付けについての説明では、納得するには至らなかった。今後、もし再度予算を提案することがあれば、専門家や市民公募の委員で構成する審議会で十分議論、検討をしてほしい。
駅名変更の検討については、ぜひ地元の意見を聞く機会を設けていただきたい。今後は、庁議で根拠、必要性、市民ニーズ等を検討した上で、理解が得られるような予算を提案してほしい。
次に、修正案に賛成、修正部分を除く原案に反対の意見。
庁議に諮ることなく、貸付金に関する予算の提案を行ったことについては、本来は民主的な議論を経て議会への提案をするべきであったと考える。貸付金に限らず、都市戦略室と庁議との間の機能的な問題については、執行部にしっかり考えてもらいたい。銀行の融資は調整がつかなかったという経緯もあり、自治体が行う融資として誰が責任をとるのかも明確ではない。サニックス、サニックススポーツ振興財団、グローバルアリーナはそれぞれ独立した組織であり、資本関係はないと説明を受けたが、サニックススポーツ振興財団は、収入のほとんどをサニックスからの寄附に頼っている状況であることから考えても、この貸し付けは妥当ではないと判断する。
届出保育施設保育料補助金、家賃補助を含めた定住補助金、新設も含めた保育所待機児童対策の検討、職員が少数精鋭で頑張っている点については評価する。市長の施政方針の内容からは、世界遺産登録、全国豊かな海づくり大会を柱に予算が編成されている印象を持たざるを得ないため、市民の暮らしをしっかり踏まえ、税金の使い方を考えるべきである。駅名変更については、変更することを前提に調査が行われることがないよう、慎重に考えるべきである。農業についての予算は、基幹産業という位置づけにふさわしい予算をしっかりとつけてほしい。
グローバルアリーナが市に一定の役割を果たし、市の知名度アップに貢献されてきたことを高く評価する。昨年12月議会で、グローバルアリーナ地区の地区計画の変更が提案されたが、その時点で既に貸付金についての議論もなされていたのではないかと考えられることから、議会に対しての執行部の誠実さが欠けていると感じる。貸し付けを市長が決めた背景には、個人的な友情関係やこれまでのグローバルアリーナとの関係があると感じざるを得ない。行政は市民の生活、健康、命を守ることに力を入れるべきであり、1団体のために市が貸し付けを行うことは問題である。また、この問題を解決するという執行部内での議論も欠けていたのではないか。
職員の頑張りは評価しているが、同和団体に対する補助金がいまだに廃止されていないこと、ここ数年、一過性のイベントにかける予算が多過ぎることには問題がある。
この短期間で、市から提出された資料で貸し付けについて判断するのは、余りにも無謀である。委員会では、市長、担当者から説明を受けたが、いずれも納得のいく回答ではなかった。庁議等で十分に議論されていないことも明らかになり、市民目線を大切にすると約束した議員として、責任を持ってこの貸付予算を認めることは到底できない。
駅名変更については、まず市民の意思を確認するべきである。小・中学校施設への太陽光発電設備の設置については、太陽光パネルを無償で寄附してもらうから設置するのではなく、必要性をしっかり検証してから設置すべきである。安全性はもちろん、維持管理等までの経費も含め、慎重に判断すべきである。予算編成については、スポーツ観光、シティプロモーションに関するイベント関係の予算が多く、外から注目を浴びることに比重が偏っていると感じる。市民の幸福感や満足度を上げるという視点をもっと大切にすべきである。
最後に、修正案に反対、原案に賛成の意見。
グローバルアリーナの公益性は非常に高く、新棟を建設することで、さらなる価値を本市にもたらすと考える。貸付金の予算を提案するまでの意思決定等に問題はあったとは思うが、ビジネスチャンスを逃さないために、今までとは違うスピード感も必要である。グローバルアリーナは、採算を考えず、青少年育成のためにつくられた施設である。銀行からの融資は受けられなかったが、市がグローバルアリーナには価値があると判断し、特別なルールで貸し付けを行うことは妥当だと考える。今回の貸し付けは、土地などリスクの少ない担保もあり、ラグビーワールドカップキャンプ地誘致等の時代の流れに乗った、しかも青少年育成等の大きなリターンを得られる投資である。今の宗像のまま、何もしないというのもリスクであり、今は思い切った投資をするための分岐点である。
世界遺産登録、全国豊かな海づくり大会を中心とした予算編成については、時流を見据えた、未来の宗像の価値をつくるための挑戦的な姿勢を高く評価する。
グローバルアリーナの事業は、日本全体にとって価値がある。本市が日本をリードする存在になるという波及効果を生むことからも、大きな公益性があると考える。
審査結果。委員会は、賛成多数で修正案を可決し、賛成多数で修正部分を除く原案を可決いたしました。
以上です。
◯花田議長
ここで暫時休憩といたします。再開は11時25分といたします。
休憩 11時12分
再開 11時25分
◯花田議長
休憩前に引き続き会議を開きます。
これより質疑に入ります。
ただいまの報告に対し一括質疑を許します。質疑ございませんか。
神谷議員。
◯13番(神谷議員)
それでは、予算の中から、サニックススポーツ振興財団貸付事業について質疑をしたいと思います。
まず、グローバルアリーナの効果、貢献度などを話されたと思うんですが、委員会資料等では、貢献度につきまして固定資産税の資料が配付されました。グローバルアリーナさんは固定資産税、12年度から28年度までの中で、14年度が最高で6,150万円、28年度になりますと、だんだん少なくなってきて約3,600万円。これまでの納税額は7億5,536万8,000円となっています。また今後、ホテルが建設されるとしたら、約400万円ほどの収入増につながるのではないかとされていますが、このことは委員会でどのように議論されたのかお尋ねをいたします。
◯花田議長
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
グローバルアリーナの固定資産税についての議論ですけれども、まず、先ほど神谷議員からありましたように、資料要求の回答の別冊資料のほうに記載をされておりまして、今おっしゃいましたように、これまで納税額で7億5,536万円あったとは記されておりました。
それと、質疑の中においては、新棟建設の資金収支の計画に対する議員の質問の答弁で、新棟建設の事業計画表、こちらも同じく資料要求回答別冊資料に載っておりますけれども、その資料に基づき、建設後の固定資産税の納付見込み額の説明がありました。
◯花田議長
神谷議員。
◯13番(神谷議員)
それでは、貢献度なんですけど、このグローバルアリーナを開設されました故宗政伸一氏、開設と同時に数多くの国際大会、スポーツ大会の招致開催をされてこられました。また、青少年育成事業、グローバル人材育成に携わってこられました。特にサッカー、ラグビーに関しては、17年たった今では、宗像市のグローバルアリーナとして知らない人はいないと言われるぐらい知名度もあります。3年後に日本で行われるワールドカップが誘致できたことも、関係者の話によると、要因の一つと聞くことができますし、毎年5月に行われるラグビーユース国際大会には、日本ラグビー協会会長の森喜朗元首相がお見えになることからも察することができます。
また、宗政伸一氏の功績として、宗像市との関係としてですが、25年度にサニックススポーツ振興財団から社会福祉協議会に1,000万円の高額な寄附をされたと聞いています。現在でも宗政基金を創設し、障がい者支援の福祉等に活用されていますが、執行部からの説明や宗政氏の功績について、寄附されたかどうかなどの委員会での議論の場はあったのでしょうか。
◯花田議長
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
宗政伸一氏が宗像市に対して寄附をされたことに関しては、質疑はありませんでした。
◯花田議長
よろしいですか。ほかにございませんか。
末吉議員。
◯19番(末吉議員)
サニックススポーツ振興財団への貸付事業についての委員長報告で、3点について、私ども、予算第1特別委員会には新留議員と植木議員が参加していたわけですが、その中での執行部の答弁あるいは審議の内容から言うと、正確に資すべきことを3項目質問したいと思うんですが、まず、報告書の2)で、貸し付けについては都市戦略会議で決定されたという表現になっておりますが、委員会の中では、都市戦略会議で協議し決定したものの、庁議には諮らなかったのかと委員のほうから質問があり、庁議には諮らなかったという御答弁があったと思うんですが、それについては正確に委員長報告の中で記載すべきではないのかという点が1点。
2点目は、サニックススポーツ振興財団の収入のほとんどは寄附で賄われているという、過年度のスポーツ振興財団の収支状況の説明の中で、8割方寄附で賄われていると、そしてその寄附は株式会社サニックスからであるという御答弁があったと理解しているということですが、このことはそのように執行部からの御答弁があったのかどうかということを御確認したいと思います。
3点目は、銀行からの融資の予定はないという報告になっております。委員会の審議の中では、銀行に融資のことは相談したのかと委員のほうから質問があったことに対して、相談したが、銀行との調整がつかなかったと。これは委員の討論の中でそういう言葉を使われているんですが、恐らくこれは委員会の審議の中で明確に執行部から答弁された内容を指摘したんじゃないかなと思うんですが、銀行からの融資の予定はないという表現じゃなくて、実際は銀行に融資の相談はしたけども、調整がつかなかったというのが事実ではないでしょうかという、この3点、お聞きします。
◯花田議長
3点よろしいですか。井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
まず、1点目の件ですけど、庁議に諮ってなかったということですけど、末吉議員御指摘のように、質疑の中では庁議には諮ってなかったという発言はありました。
それから、2番目の寄附に関してですけれども、こちらも議事録を確認しましたら、年間3,000万円の寄附が株式会社サニックスからあっているんですが、これはブルガリアフェスティバルの事業費の寄附金として入っているということの説明があっておりました。
3点目の銀行の融資の件ですけれども、確かにこれも討論の中で委員の記述の中にありますように、利率、それから融資の期間等の調整がつかなかったため融資はまとまらなかったとの発言があったことを報告いたします。
◯花田議長
よろしいですか。(「違いますよ。委員長の今の答弁は違います。議事録はここにあるんですよ。議事録の53ページを見てください」の声あり)
石松議員。
◯17番(石松議員)
発言していいんですか。
◯花田議長
質問ですか。
◯17番(石松議員)
質疑。
◯花田議長
石松議員。
◯17番(石松議員)
私は、予算第1特別委員会のメンバーですから、この場では発言は控えておこうと思っておったんですが、今の井上委員長の答弁は間違っていますので、それが議事録に残っては、宗像市議会の後々問題になりますから、ここでは私は、委員長を補佐するわけではありませんけれども、正しいことは正しい情報をちゃんと皆さんにお伝えしないといけないと思います。
このサニックスの関係だけで約4時間強、審議して、その中の今、ここに資料が61ページあるんですけど、その53ページを持っている方は開いてください。
井上委員長、53ページの磯部文化スポーツ担当部長の答弁があるんです。その前に新留委員がこのように質問していますよ。「今回の場合は、銀行のお墨つきはないですよね、このサニックスの財団は、まず銀行から借りるというような話は実際のところ言っているんですかね、言っていないんですか」という質問をしました。
それに答えて、磯部担当部長はこのように答弁していますよ。「今回のサニックススポーツ振興財団の新棟建設に関しては、銀行にも融資の相談をされているとお聞きいたしております、ただ、先ほどのふるさと財団と同じなんですが、利率とか、あと期間とか、融資条件が整わず、融資の話はまとまらなかったというふうに聞いております」と。
こういうふうに答弁が、これは、委員の賛成、反対の討論の場ではなくて、質疑応答の場で明確に担当部長が答弁している。このことは記録として、この委員長報告のところに正しく記載をしておくべきではなかったかと私は思っているんですけど、その点については、委員長、どう思われますか。
◯花田議長
今、石松議員はそれが質問ということですね。その内容の是非の確認ということですね。
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
まず、先ほどの私の答弁ですけれども、今、石松議員が御指摘された議事録と同じ箇所を私も見ておりまして、もう一回申し上げますように、融資がまとまらなかった云々に関しての発言として、私がさっき申しましたように、利率とか、あと期間とか、融資条件が整わず、融資の話はまとまらなかったというところを先ほど引用して発言をさせていただきました。
その部分について報告書に記載するかどうかということですけども、委員の討論の際の発言にもありましたので、その点は記載しなかったということでございます。
◯花田議長
石松議員。
◯17番(石松議員)
委員長、要は最終の段階での委員の賛成討論、反対討論のところの言葉と執行部との質疑応答の内容の言葉とは重みが違うんです。要は賛成する立場の委員は、こうこう理由で賛成すると言うし、その中にそういう言葉もあったんでしょう。反対する人は反対する立場があるでしょう。しかしながら質疑応答は、市長を初め執行部に対して確認をするんです。確認をしたときの執行部の答弁、これは、委員長は質疑応答の段階でこういう内容の事実がありましたということで、末吉議員の答弁には答えないといけなかったと私は思うんです。ですから、質疑応答の段階の内容と、いわゆるAさん、Bさんの委員の討論での内容と同じでも、明確に違うということを理解していただきたいんですけども、いかがですか。
◯花田議長
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
おっしゃるとおり、最初に末吉議員から説明があったときに、もう少し議事録の箇所を指摘して説明すべきであったと思います。
以上です。
◯花田議長
ほかにございませんか。
福田議員。
◯14番(福田議員)
幾つかちょっと質問をさせていただきます。
サニックススポーツ振興財団に対する融資の件についての質問でありますが、委員長報告の中でもありましたように、今、借り入れをした場合、経営危機に陥っている株式会社サニックスにも、もし万が一のことがあった場合、市が今回5億円の融資をしようとしている一般財団法人サニックススポーツ振興財団も、そして株式会社グローバルアリーナも連鎖的に行き詰まって、融資した5億円が回収できない可能性があるという指摘が委員会の中でなされていましたけれども、その指摘が正しかったのかどうか、執行部の回答が、報告書のほうにも少しありますけれども、そこをもう一回正確に教えていただきたいと思います。
◯花田議長
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
報告書にも記載がありますけど、議事録の中でのところを紹介させていただきますと、執行部からの回答では、株式会社サニックスの社長と一般財団法人サニックススポーツ振興財団の代表理事は同一人物ですが、株式会社サニックスの社長個人の負債は社長個人が負うものであり、また社長個人の負債を一般財団法人サニックススポーツ振興財団が負うものではありませんということの回答がありました。もし株式会社サニックスに万が一のことがあった場合でも、一般財団法人サニックススポーツ振興財団と株式会社グローバルアリーナには何ら影響がないというような答弁が、市の顧問弁護士や公認会計士の見解として紹介があっております。
◯花田議長
よろしいですか。福田議員。
◯14番(福田議員)
ありがとうございました。
もう一つ質問を行います。
この委員長報告の中で意見のところで、市が貸し付けを行うことは余りにもリスクが大き過ぎるため、市民の理解は得られないと考えるという御意見が出ておりました。それはつまりは5億円を貸して、そしてそれが回収できるかどうかという御心配、リスクだと思うんですけれども、今回、土地を担保に融資をされるということですから、土地を担保にした場合の担保価値というのがないということを考えられて、この御意見というのはされたのでしょうか。つまり価値があるのかないのか、そこは委員会の中で明確になったんでしょうか。
◯花田議長
今の、いいですか。議論があったのかどうか。
◯14番(福田議員)
委員会の中でそういう話があったのでしょうか。
◯花田議長
井上委員長、よろしいですか。あったかどうかの確認です。
◯井上予算第1特別委員長
済みません、もう一度お願いします。
◯花田議長
福田議員。もう一度確認したいということです。
◯井上予算第1特別委員長
済みません、質問の要点だけ、最後にもう一度。
◯14番(福田議員)
つまり融資の担保に土地を提供されるということなんですけれども、その土地の担保価値がないと思われた委員が多分、このリスクが大き過ぎるため市民の理解は得られないという討論をされているんだと思うんですけれども、その担保価値があったかなかったかというような、その土地の担保についての質疑が委員会の中でなされたんでしょうか。あったとすればどういう議論があったんでしょうかね。
◯花田議長
よろしいですか。まず、あったかなかったか。
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
これは報告書にも一部記載されているとは思いますが、質疑の中で市の答弁としては、顧問弁護士、公認会計士の意見として、簿価で約14億円の土地は十分に担保価値があるという答弁はありました。
◯花田議長
福田議員、よろしいですか。
ほかにございませんか。
福田議員。3回目です。
◯14番(福田議員)
3回目、最後ですね。
そして、先ほど末吉議員のほうからも質問がちょっとありましたので、少し重複するかもしれませんが、サニックススポーツ振興財団が、サニックスからの寄附によって経営が成り立っているんだということがありました。そして委員会の中でも、その寄附がなくなったら、いわゆる財団としては存続できないんだと。そこに貸し付けをするということは非常にリスクが高いという御意見が出ていたかどうかですね。そして、それが本当なのかどうかということが委員会の中で明らかになったのかどうかを教えてください。
◯花田議長
井上委員長。
◯井上予算第1特別委員長
議論の結果はここに書いてあるとおりですが、質疑としては、先ほども私が末吉議員の質問に答えたように、毎年3,000万円近くの寄附がされておりますが、これはグローバルアリーナで毎年開催しているブルガリアフェスティバルの開催費用として財団に支払われているものでありまして、執行部の答弁では、この寄附そのものがなくなったからといって、財団の存続にかかわるということではないという答弁であったと思います。
◯花田議長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
第19号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第19号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第19号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第27号議案の修正案及び修正部分を除く原案について一括討論を許します。
討論される方は、最初に修正案及び修正部分を除く原案に対する賛否を言ってから討論を行ってください。御意見ございませんか。
森田議員。
◯7番(森田議員)
私は宗像志政クラブの森田卓也でございます。
予算委員会における修正案には反対、原案に賛成の立場で討論をいたします。
まず1点、サニックススポーツ振興財団への貸し付けについてでありますが、市が税金を使って民間等へ貸し付けをすることは、公益上の必要性、それから償還の確実性、十分な担保の3要件が満たせるならば、法令上、自治体の裁量により行うことができると判断されています。今回のサニックススポーツ振興財団への貸し付けについては、予算委員会の中で審議がなされ、公益上の必要性については確認がなされましたが、償還の確実性と十分な担保については、よく議論がかみ合わなかったように思います。なぜならば、償還の確実性と十分な担保については、やはり専門的な知見が出た後でないと、市議会としても判断ができないと私は考えています。
また、今回のケースでは、市長も第三者による審査会を設置し、意見を聴取した上で最終判断を行っていくと明言していることからも、予算を計上することと融資を実施することを同一視すべきではありません。市民の皆様に御理解をいただきたいのは、予算の計上イコール融資の実行ではなく、予算の裏づけを確保した上で、これから融資のために必要な手続を進め、専門家の意見を聴取した上で、貸し付けの可否について判断をいたし、それでも問題がないと確認して、初めて融資がなされるということであります。
しかしながら、5億円を予備費に組み替える修正案では、この準備すらできないため、実質、融資については否定していると言わざるを得ず、私の考え方とは違います。私といたしましては、今後の対応をどのようにしていくのか、市民の皆様の関心は極めて高いので、実施時期が少しおくれたとしても、しっかり審査会を設置し、この審査の過程が明らかにされることが重要であると考えていますので、審査の過程とこの審査会の結果については、議会への報告を求めたいと思っています。
最後に、故宗政伸一氏が目指したスポーツを通した子どもの育成は、日本の国づくり、人づくりに大きく貢献しています。我が宗像市もサニックススポーツ振興財団、そしてグローバルアリーナへの支援を通して、日本の国づくり、人づくりの一翼を担っていくことが宗像市の子どもたちに大きなチャンスと可能性をもたらしていることを申し添え、修正案に反対、原案に賛成の討論といたします。
◯花田議長
ほかにございませんか。
末吉議員。
◯19番(末吉議員)
私は、修正案に賛成、修正案を除く原案には反対の立場で討論をしたいと思います。
サニックススポーツ振興財団に対する5億円の融資の問題は、予算第1特別委員会の中で、執行部からの提案理由で、サニックススポーツ振興財団の持つ公益性、これを深く認識する中で融資するんだということが一番大きな提案理由だったんですけども、公益性があるかどうか、そして公益性を認めるかどうかということと、自治体がこういう民間団体に資金を融資するということは次元が、私、違うと思うんですね。
公益性という意味では、本市は民間団体や市民も含めて、市民協働で自治体のサービスあるいは地域づくりをやっていこうという方針を太く持っています。そういう意味では、NPO法人ですとか、市民のさまざまな団体が公益性を持った活動を日々しているわけですね。例えば例で言いますと、あるNPO法人が市のさまざまな業務に貢献されている。ただ、運営上、非常に資金繰りが厳しいと。じゃあ、そういったところに、公益性があるからといって、個別の民間団体に融資制度を本市が設けるのかということが即、問われていくわけです。
今回の問題は、そういう整理を全くせずに、サニックススポーツ振興財団を対象にした融資が提案されているところに、論議が不十分、あるいは全体的な行政としての足場、スタンスが明確になっていない中での提案だと指摘しなければなりません。
2点目の問題は、先ほど質問もいたしましたが、この融資が都市戦略会議で決定されたという答弁が委員会の中でもございました。本市が行政事務を遂行していく上で、各担当部長で構成する庁議が、さまざまな部の連携ですとか、宗像市全体としての行政としての整合性、こういったものを調整する場になっているはずであります。ところが、今回の融資については、庁議に全く諮っていないということが明らかになりました。このこと自体が本市の、宗像市の行政を進めていく上で大きな問題点として指摘しなければならないと思います。
過去、全く同列ではないんですけども、総合スポーツセンター建設の問題ですとか、あるいはその他都市戦略会議の中で、悪く言えば独断先行、あるいは庁内の十分な調整ができないままに提案してきた事業が、後々さまざまな問題を露呈して頓挫すると、中断に追い込まれるという事例を生んできているわけですね。先ほど例に挙げました総合スポーツセンターの問題では、長寿命化、いわゆる公共施設については、上手に改修して長く使っていこうよというプランニングを計画しているさなかに、市民体育館だけは全く別枠に置いて新設するという計画が出されたところに、一貫性がないという議会からの指摘も受けたわけであります。
そういう意味では、庁議で十分な協議を図って、そして成案を得て議会に提案するというルールをきちんと踏まえないところに大きな問題があるのではないかなと思います。
なおかつ、今回の融資の中で、サニックススポーツ振興財団とサニックスとは連動していないですよと。もしサニックス等民間企業が非常に経済的におかしくなったときでも影響はありませんという執行部の御答弁なんですけども、サニックススポーツ振興財団の運営そのものが株式会社グローバルアリーナの、グローバルアリーナ施設を利用した運営費用によって、その賃貸料が大半の原資になっているわけです。そのことは、法人的には負債の関係はないかもしれないけども、スポーツ振興財団としての運営そのものがその時点でストップしてしまうという大きなリスクを抱えているということは指摘しなければならないということで、以上の3点から、今回の5億円の融資については、市民への説明責任が十分果たせないということで、本予算を減額して予備費に回すという修正案には賛成をいたします。
そして、修正案を除く原案についてでございますが、私ども
日本共産党は、執行部が、あるいは職員が日々業務を頑張り、評価するところはきちんと評価するわけですが、一つは、定住化促進の事業を着実に実行に移していき、伸ばされているということが日に日に、毎年効果としてあらわれてきているということを評価したいと思います。
また、待機児童の存在については、公立の認可保育園に入れなかった子どもさんたちに対して、届け出保育所の利用料金に対する交付金を今年度から実施するという、他の自治体が既にやっていることではありますけども、本市が今年度からスタートするということについては評価したいと思います。また、この待機児童問題については、新たな保育所の新設を検討していきたいという御答弁もいただいたことは評価したいと思います。
一方で、本市の予算を見ますと、市長の施政方針のメーンが世界遺産登録であり、全国豊かな海づくり大会で始まり、その中心的な言及にとどまったんですが、本市の行政の中でイベントが余りにも多過ぎると。一つの例で言いますと、花火大会が、昨年までは500万円計上していたものを、今年度は700万円、一夜にして700万円が花火のように散ってしまうと思うわけですが、まさしくイベント型の行政が余りにも目につき過ぎるという点を指摘したいと思います。
そして、シティプロモーション事業に、端的に言えば、お金を使い過ぎると。一方では定住化促進の中で着実に、ここでは実際に事業をやっていますから、お金を使っているんですけども、平成27年度から毎年1,000万円程度予算がふえているんですよ。このことを指摘したいと思います。むしろ宗像市を大きく福岡県下あるいは全国に発信するには、市民発信の情報を大いに活用すべきだと、そのことが大きな効果があるということを指摘しなければなりません。
もう一点は、駅名変更の問題であります。これは委員の中からも指摘されているように、駅名変更についての具体的な調査を先にするのではなくて、市民が現在の駅名についてどういう感情を持っているのか、あるいはどういう意識を持っているのかということを私は先に調査すべきではないかなと、意識調査ですね、そのことを指摘させていただきたいと思います。
それから、学校エアコン整備については、5カ年計画、短ければそれを前倒しでもやっていきたいということですので、これについては評価しているわけですが、今回の5億円の融資と連動しているかどうかわかりませんけども、太陽光パネルをあわせて普通教室に、エアコンを整備する際には太陽光設備を増設しますということであります。ただ、委員の中からも、太陽光については大規模改造にあわせて設置すべきではないかと、担当課からも、一番コストが安いのは、エアコンだけを設置していくことが事業費は一番安いですという答弁も得ていますので、その辺は最大の効率的なやり方をしていくべきではないかなということ。
最後には、子どもの貧困対策を急げということを指摘したいと思います。本市も子どもの貧困問題については、相談体制は確かに確実に充実してまいりました。問題は具体的な対策が機敏じゃないと。生保家庭については、今年度から入学支度金が、約倍増の金額が国の予算の中でつきました。これに連動して、今わかっている本市の貧困家庭といえば、いわゆる準要保護対象の家庭の子どもさんたちがいるわけですね。ここに対する施策については何ら予算を計上していないということも指摘して、5億円分を含めた修正案を除く原案については反対としたいと思います。
以上です。
◯花田議長
あとほかに何名いらっしゃいますかね。
それでは、ここで暫時休憩といたします。再開は13時ちょうどといたします。
休憩 12時02分
再開 13時00分
◯花田議長
休憩前に引き続き会議を開きます。
ほかに意見ございませんか。
岡本議員。
◯10番(岡本議員)
第27号議案 平成29年度宗像市一般会計予算についての修正案に賛成、修正案を除いたその他の一般会計について賛成の立場で討論いたします。
議論の中で明らかになったことは、サニックススポーツ振興財団は一定の公益性がある、サニックススポーツ振興財団への5億円貸し付けに関しては、最高の決定機関である庁議での議論がなされず、少数の職員での決定で議案として議会に上程されたものであること、財団の財務内容に不安があるため、サニックススポーツ振興財団への5億円貸付事業費は予備費に充てるのが妥当であると私は理解しております。
第27号議案 平成29年度宗像市一般会計予算についての修正案に賛成する理由は、3点であります。
1点目は、サニックススポーツ振興財団への貸付事業費に関して、本来議論しなければならないことが議論できてないということであります。
今議会で本来、議論しなければならなかったことの一つは、財団が財務内容に不安がありながらも市に貢献し、そうした公益性をラグビーワールドカップなど一過性の行事だけではなく、今後長い期間にわたって維持するために、5億円が必要なのか必要ではないのかということ、次に、貸し付けが妥当でないと判断するのであれば、財団が公益性を維持するために、市としてほかにできることがあるのかないのかを考えること、この議論が進んでない限り、安易にサニックススポーツ振興財団への貸付事業費に関して賛成はできず、予備費に回すのが妥当だと考えております。
2点目は、この議案を議会に上程するまでに、適正な市の議論に関する責任が果たされていなかったということであります。
市費の民間への貸し付けは、これまで例がなく、原資が市税であることから、市民に周知し、市民に考える時間を与えるべきであり、市と財団とのそんたくを除き、慎重に議論すべき庁議で十分な議論を尽くし、議会に上程すべきであったと思われます。今回、貸し付けの相手先であるサニックススポーツ振興財団が貸し付けを必要としているか否かの事実確認ができないまま議論し、財団の財務状況はインターネット、資料要求された資料に基づいて議論されたものとはいえ、この情報をより多くの市民に公表し、意識づけることになりました。情報管理の視点から、議会が主体的にこうしたことを必要以上に公表し、1民間会社にリスクを与えることは避けなければならないと思っております。
庁舎内のある一部で議論がなされ、最高の決定機関である庁議での議論がなされていなかったことは、市民、貸与する財団への影響力がどれほどのものであるかを全く考えておらず、市民の代表である議会軽視だと捉えられ、適正な市の議論に関する責任が果たされていなかったと感じております。
3点目は、財団への貸付事業費5億円は、ほかに使い道がないかを考える必要があるということであります。
市長は、財団への貸し付け理由である公益性の定義として、人の役に立つ、青少年の未来への投資となる施設であると言われました。これらの条件を満たす民間企業は、本市にはほかにも多くあります。市長、今議会一般質問にて、支援が必要な子どもは誰ですかの質問に、本市に住む子ども全員であるということを言われたように私は記憶しております。子どもの中には財団にはかかわることのない、スポーツをするという土俵にさえ上がれない、その日の御飯を食べることでさえ不自由している子どももおります。青少年の未来への投資のため、市が責任を果たさなければならないのは、本市に住むさまざまな環境にいる子どもであると思っております。財団への貸付事業費の5億円は、福祉や
子育て支援、高齢者対策、社会保障に関することなど、ほかに必要な支援のために使えないかを考える必要があるのではないでしょうか。その使い道に関して、第三者委員会に任せるのではなく、庁議の中でしっかりと議論し、6月議会で示していただきたい。
こうした意見を付して、修正案には賛成といたします。
一方、修正案を除くその他の一般会計に関して、賛成の討論をさせていただきます。
修正案を除くその他の一般会計に関しましては、本市の
子育て支援は充実しており、また、保健福祉にかかわる事業に関して課題が多い中、市職員の努力に関しては評価しております。また、定住化推進に関しては、生産人口の増加、まちの活力の向上と税収確保という目標に対して成果が出ているため、その維持のためにしっかりと努力をしていただきたいと思っております。子ども基本条例をもとに、地域住民の参画を得て、コミュニティの居場所づくり、コミュニティによる学童保育の推進が進んでいる中、指定管理者赤間コミュニティでの学童保育開始に当たっては、その地域性、子どもの特性が生かされる運営となるよう、市も学童保育に関する同等の責任があることを自覚し、頑張っていただきたいと思っております。
あとは要望を二つほど付します。
経営企画課企画一般事務費駅名変更に係る経済効果等調査委託事業、小学校施設改修事業費の中の空調機、太陽光設備工事事業に関しては、要望したいと思っております。この二つの事業に関して共通するのは、市民の意見聴取が重要であるということであります。
駅名変更に関しては、膨大な市税の投入が必要であり、現在の駅名に愛着を感じている市民もおります。例えば、こういうことを例えていいかどうかはわからないんですが、市長のお名前は谷井博美さんで立派なお名前でありますが、これがムナカタヒロシに変わったとすれば、本当に宗像の認知度は上がるかもしれませんが、谷井博美というその名前がなす価値というものが変わるのではないでしょうか。それだけ名前がなす価値は大きくて、それまでの歩みや歴史を含む要素があると言えます。市民の納得が得られるための調査を行っていただきたいと思っております。
学校の普通教室への空調機設置に関しましては、私も本市、他自治体の状況を全て現場の声を聴取し、一般質問で市民の声を届けたつもりでございます。空調機と太陽光を結びつけるのであれば、電力消費だけでなく、CO2削減効果等もデータとして集めるべきだと思います。太陽光パネル設置を考慮するのであれば、空調機だけでなく、エコスクールの取り組みに関しても調査研究すべきです。エコスクールの取り組みとして、平成9年より現在まで全国126校、九州でも築上町がパイロット事業として取り組んでおります。こうしたデータを調査・研究し、4月連絡会議には納得のいくものを示していただきたいことを要望いたします。
市民ファーストは何も東京都議会だけのものではございません。市民の意見に耳を傾け、現場に直接足を運び、どの自治体よりも市民ファーストを誇れる市を目指していただきたい。このことを要望しまして、賛成の討論といたします。
◯花田議長
ほかにございませんか。
井浦議員。
◯3番(井浦議員)
宗像志政クラブの井浦潤也でございます。
私は、この修正案に反対、原案に賛成の立場で討論させていただきます。
まず、谷井市長の施政方針でも重点施策とありました、本年7月に世界遺産の登録の可否が決まる「神宿る島」宗像・沖ノ島と
関連遺産群に関する事業の中でも、PRに関する重大な事業でもありますシティプロモーション事業については、やはり市の認知度の向上や交流人口の増加、もちろん子どもたちに誇れるふるさとをつくること、さらには地場産業の活性化につながると確信をいたしております。
また、世界遺産学習事業については、小・中学生を対象に世界遺産学習の環境を整えることができ、ここに生まれ育った、そしてふるさとを持つ若者、また青少年、もちろん大人も含めてですが、ふるさと宗像の誇りある歴史文化をしっかり継承できるような仕組みが期待できると思いますので、しっかりこの点に重点を置いてこの事業を進めていただきたい。そういう効果があると確信いたしております。
そして、サニックススポーツ振興財団貸付事業についてですが、今回、予算第1特別委員会でも明らかになったことは、故宗政伸一氏が莫大な私財を投じて、他の自治体ではなく、この宗像にグローバルアリーナを整備した。17年にわたり、スポーツを通して、この宗像を中心に日本の子どもたちを健全に育成していこうとする、惜しみない献身の姿であったと思います。
一方、本市はこれまで同施設から7億円以上の固定資産税や多くの市民の雇用、スポーツを通じて青少年の健全育成や次世代リーダーの育成、グローバル人材育成など、同施設が開催する各種プログラムを活用した取り組みを進めています。同施設は、公益事業を行う施設にもかかわらず、本市はこれまで一方的な恩恵だけを享受し、支援などは行っていないと思います。関係はフェアではないと感じております。
今回の貸し付けについては、あくまで貸し付けで、戻ってくるお金であります。貴重な税金を貸し付けるのですから、償還の確実性と十分な担保が確保されるという前提はありますが、それがグローバルアリーナの支援になるのであれば、積極的に応じるべきだと考えております。
また、このグローバルアリーナでは、宗像市の小・中学生、スポーツだけではなく、文化においても、勉強できる場所としてさまざまな利用があっているということは伺っております。こういったスポーツだけではなく、幅広く公共の施設と同じような利用ができるこの施設をしっかり活用していく、そのために、私は修正案に反対、原案に賛成の討論をさせていただきます。
以上です。
◯花田議長
ほかにございませんか。
上野議員。
◯2番(上野議員)
私は、修正案に賛成、修正案を除く原案に賛成の立場で討論いたします。
議員となって今回初めてとなる予算議会、3月13、14日の両日とも20時過ぎまで行われた今回の予算第1特別委員会を私はこれからの人生で決して忘れることはないと思います。サニックススポーツ振興財団に対する貸し付けの是非をめぐって、公益性とは何か、議会は、そして行政は何を根拠に議論すべきか、どのような手続を経ることによって事業の妥当性とリスクを判断し、合意を形成していくべきか、そうした議論が真剣になされたことで、議会と行政の意義について深い感銘を覚えました。
他方で、つい最近まで1市民、一般市民でしかなかった私にとって、議会が決めたから、行政が決めたからという制度論では納得できない違和感というのも常にこの胸の中には残っております。私たち議員の一人一人というのは、何千何万人もの人々に対する説明責任を全身で負う、そういった仕事であります。そうした方の中には、顔や名前を知っている方、まだ存じ上げていない方、これから宗像に暮らし、新たに生まれ育つであろう、そうした未来の人々も含まれます。そうした方々に私は、本議会の議論と結果をしっかりとお伝えしなくてはなりません。そのときに、これからみんなで宗像市のスポーツを盛り上げたい、グローバルアリーナでの国際大会を支援したい、例えばそういった市民の自発的な思いと行動を促していくために、そのためには議会と行政だけで決めてはならない、そう私は考えます。
委員会審議の中で答弁がありましたが、ラグビーワールドカップの誘致を目指した宿所建設がことしの夏ごろまでの着工でもし間に合うのであれば、それまでに一定の猶予期間がございます。市民としっかりと協働して、このラグビーワールドカップあるいは今後の宗像のスポーツ振興を盛り上げていく、そうした機運を高めていくことがまだまだ可能だと私は考えます。
かつて2002年に大分県の中津江村、ここで、日韓のサッカーワールドカップがありましたときに、中津江村がキャンプ地として名乗りを挙げ、夜遅くに到着したカメルーンの代表団を村民が大歓迎でもてなしている、そうした映像を私もしっかりとまだ記憶しております。
例えばそのように、今回のワールドカップラグビー誘致、宗像で市民も歓迎するような事業にしていく、そうした協働する事業にこそ、これからの宗像市の可能性を私は見出したい。そしてまた、市民の自発的な協力を引き出すプロセス──過程にこそ公益性がある。逆に言えば、市民がみずから募金や出資を行う、施設の建設や維持も担おう、そうした取り組みがある、そうした過程にこそ私は公益性が証明できる、そのように考えます。ですので、議会や行政だけが公益性を判断できる、判断すべきというような過信、慢心を私たちが持ってはならないと考えます。
ところで、実は先日、私、グローバルアリーナで行われた国際ユースサッカー大会決勝戦、行ってまいりました。そこで汗を流す高校生たちや応援する観客、隣の広場で行われた出店者、イベントの参加者、そうした方々とすれ違う中で、グローバルアリーナの価値を強く認識をいたしました。また、幸いにもその日、近藤勇社長とお会いすることもでき、故宗政伸一前社長の理想や思いをどう引き継いでいくか、そのお話を聞くこともできました。
お話の中で胸を打たれる言葉が幾つもございました。私は近藤勇社長に、「今回、市が支援をすることで連携・協力の関係をより強め、市のスポーツ振興を担っていただけるような、そうした形について、社長、どう思われますか」とお尋ねをしました。近藤社長はその中でこういったお答えをされました。「グローバルアリーナの事業が宗像市のためになるとしても、宗像市のためにやるのではない、今回の貸し付けで市からたがをはめられることになるならば、むしろ自分たちでやっていく」、そうした旨のお答えをされました。
このやりとりを通じて、私は自分の無知さ、未熟さ、愚かさを強く強く理解したのです。前宗政社長が私財を投じておつくりになったグローバルアリーナを市のために利用する手段として私自身が見てしまったのではないか、そして、宗像市が資金を貸し付けることで、かえって民間独自の活動や活力をそいでしまうのではないか、そう私は理解したのです。
私自身は、このグローバルアリーナが今後も青少年育成のため、グローバルな視点で活動し存続してくれることを切に願います。そのためにも市が独自で独断で貸し付けるのではなく、市民の募金や出資、民間スポンサーや新たな銀行からの融資、あるいは県や国との連携も模索する中で、きちんとみんなで応援していける体制、応援していく過程──プロセスを重視する、その結果として公益性の高い協働事業というものをみんなで築き上げていく、そうすべきではないかという理由から、私は現時点で市がサニックススポーツ振興財団に貸し付けるのではなく、一旦予備費に回し、再検討する修正案に賛成をいたします。
修正案を除く原案について、2点だけ私、注文、要望をつけたいと思います。
まず1点目、世界遺産登録が非常に今、目前に迫っている現状ですけれども、この世界遺産をめぐって、市民の中でやはりよく聞かれることの一つとして、女人禁制の問題があります。他方で男女共同参画社会、こうしたものを推進していくと宗像市は言っております。この間にやっぱり単純に言って、矛盾を感じる、そうした方がたくさんいるというのは事実だと思っています。もし仮に女人禁制の伝統をしっかりと理解してもらう、守ってもらうということを沖ノ島に限ってやるとしても、他方でこの宗像市において男女共同参画を進めていく、その取り組みを具体的にどう積極的にやるのかというところについて、しっかりと今回、整合性のある形を検討していっていただきたいと思っております。
そしてもう一つ、先ほど市民と協働で公益性を高めていく事業が必要だと申しました。これと同様に、駅名変更に関しては、やはりその地域に住んでいる方、この駅名に愛着を持って、この名前に非常に意味を感じてきている住民、私自身も決して人ごとではなく、やはり東郷駅という名前でずっと親しんでおります。
これを変えるのか変えないのか、もちろん議論するのは構いませんけれども、それによって宗像大社前というような名前でPRし、観光客にわかりやすくするということがもし狙いであるならば、その前にやるべきことがさまざまあろうかと思います。私自身、今回の一般質問で、東郷駅大社口のほうをおりてすぐの観光案内機能が非常に不十分であると。おりて何の案内もなく、バスで行こうにも、時刻表あるいは路線図がわかりにくいということについて今回、質問させていただきました。名前を変える前にもっとソフトの部分、変えるべきところがたくさんあると考えています。
ですので、原案に賛成はいたしますが、この沖ノ島の女人禁制と男女共同参画社会の整合性について、そして駅名変更の調査に関しても、その前にもっとやるべき作業、工程があるのではないか、この2点について注文、要望をつけて、修正案を除く原案に賛成いたします。
◯花田議長
ほかにございませんか。
神谷議員。
◯13番(神谷議員)
29年度宗像市一般会計予算、修正案に反対、予算については賛成の立場で討論をいたします。
予算委員会で審議があった内容を自分なりに考えてみますと、5億円貸し付けが妥当か、不適切な案件なのかを審議することにより、まずお金が返せるのか、返済の能力の是非に終始したのではないかと思います。執行部の答弁も、グローバルアリーナの役割、実績を十分熟知し、今後の市の携わる役目をしっかりと答えを出していけば、市民の理解ももっと深まるのではないかと思いました。
今回の案件は、民間企業が運営状況に困って、市のほうにお願いに来て、銀行が貸し付けるための調査、審査会ではないと考えています。振興財団の役目、グローバルアリーナとサニックスの関係をはっきりと認識さえしていれば、貸し付けに関しては問題ないと考えます。
まず、運営を財団がしっかりと管理し、グローバルアリーナがその委託された事業を実行していること、返済のための実行計画ができていること、次に5億円の担保として、14億円もしくはそれ以上の担保を用意されていること、万が一にもサニックスがどのようになっても、グローバルアリーナ自体は何ら問題が起こらないこと、最後に最も重要なのは、グローバルアリーナでの取り組み事業は、故宗政伸一氏が将来の子どもたちのために御尽力いただき、営利目的の施設としてではなく、将来を担う子どもたちのために、スポーツを通して青少年育成事業からあらゆる方面に効果をもたらしていること、5億円貸し付けることによって、今後の宗像市が今以上、グローバルアリーナと協働で行っていくことで、将来の宗像のために必ずなること、以上の考えから、修正案には反対をいたします。
少し長くなるのですが、私のグローバルアリーナに対する思いについてお話をさせていただきます。
グローバルアリーナで働いておられる皆様、関係者の皆様、誤解のないように申し上げますが、私の思いだけで話しますので、不適切な発言がもしあったら御勘弁ください。
17年前に、私の地元であります吉武の高六というところにグローバルアリーナが開設されました。地区に住んでいる住民として、どのような施設なのか不安はありましたが、当時はスポーツ施設としての合宿所の場所として食堂と宿舎のみからスタートしたと思います。敷地内進入は無料とのことでしたので、当時まだ1歳か2歳だった私の子どもたちを連れ、休みには芝生の上で遊ばせることができました。近場の公園として、ふれあいの森、ユリックス広場、グローバルアリーナと無料で遊ばせる場所を選んで、子どもたちを連れていったことを思い出します。当時、子どもたちが遊ぶ場所として、地域の方、来られている方の声を聞きながら、遊具の設置や休憩場所、洋食、和食ショップ、ショップとパン屋さん、図書館と、市民の方の要望に応えられながら、現在に至っているのではないかと思います。
来られた方からの話でよく尋ねられたことですが、「この施設は宗像市が運営されているのですか」とよく尋ねられました。今でもそのように思われている方も多いのではないでしょうか。
昨年、子どもたちの遊んでいる遊具でちょっとした事故が起こったことがあったんですが、早速、10年以上経過したこともあり、数千万円する遊具を新規に取りかえられました。民間ならではの速さにびっくりもしました。もちろん市からの支援は一切ありません。
休日にはたくさんの方がグローバルアリーナで遊んでおられますとともに、散歩やトレーニングに利用されている方、まさに宗像市の公園であるとともに、世界各国からたくさんの方がこの宗像市においでいただく、スポーツ大会や青少年育成事業、本来ならいち早く宗像市が公園整備や事業に対して支援が必要であったのではないかと思います。市長が今回、5億円が投資だと言われるのであれば、もっとこれからの双方の役割と効果を明確にしていただき、実行することで、宗像市民の御理解をいただけるのではないでしょうか。
今、グローバルアリーナは宗像のグローバルアリーナではなく、県や国の世界のグローバルアリーナとして認識をされています。近隣の宮若市や鞍手町では、特に鞍手町では、2年前、コミュニティバスの乗り継ぎも敷地内までいち早く導入をして、関係を保っています。福岡県でも今後、グローバルアリーナの全面支援を約束されたと聞きます。将来、近隣の市町村と連携をとって、県営球場や県営プール、体育館など、他市と連携をとって誘致することも可能ではないでしょうか。まず、地元の宗像市が関係を結ぶことで、今後の夢が膨らんでいくのではないかと思います。
確かに夢だけで大切な税金を利用することは適切ではないと十分理解はしているつもりですが、グローバルアリーナで働いている多くの皆さんは、365日無休ということで、休みを交代して、私たち、子ども連れで休んでいるときも、しっかりとイベント事業に携わっておられます。その多くの方のお話を聞くと、この子どもたちが将来スポーツを通してオリンピックや世界大会に出られる、また、その国を担う人物になったときに、世界で戦争が起こっても、このグローバルアリーナだけにはミサイルを撃ち込まない、そういう気持ちで、しっかりと子どもたちのお世話もしているんだと。
また、まさに今後の夢を持った職員さんがしっかり働いておられる中で、今後、5億円を貸し付けることで、しっかりと宗像市もその一員となって、夢を追えるのではないでしょうか。そういう思いを持ったグローバルアリーナの関係者の皆様、今後、もしこの5億円がもし融資できなくても、今後のさらなる支援を宗像市にお願いをしたい、私もその中でしっかりと夢を追い続けながら、宗像市のために頑張っていきたいなと思っています。
よって、今回の修正案については反対、予算については賛成といたします。
◯花田議長
ほかにございませんか。
北崎議員。
◯11番(北崎議員)
第27号議案 平成29年度宗像市一般会計予算について、まず10款教育費、サニックススポーツ振興財団への貸し付け以外についての予算については賛成であります。予算第1特別委員会から出された修正動議については、幾つか要望を上げさせていただいた上で、賛成の立場で討論させていただきます。
私がなぜこのような判断に至ったのか。たった今まで悩み、悩み続けておりました。その内訳は、やはり執行部側の提案理由と予算第1特別委員会での審議の様子を傍聴しながら、大きな疑問と自分の思いとの葛藤がありました。これは、このたった今までこの葛藤が私の中にあります。ある意味、執行部側からの提案に多くの方が納得できる理由が不足しているところであり、市民の税金を貸し付けるということの重さに値する準備不足、説明不足が招いた結果だと思います。私もふだんから、同じ会派の安部議員や一緒に勉強を重ねている岩岡議員、上野議員などからも、大きな疑問や悩みは議案上程前後から大きな議論の中心になっていました。そのような中、明確な答えを見出せぬまま迎えた予算第1特別委員会での資料や議論を傍聴させていただく中で、多くの疑問を感じました。
一つは、市役所内での話し合い、協議のあり方であります。
資料要求、都市戦略会議での協議要旨には、約1時間以内の会議時間、参加者7名程度、案件数25から30件程度、わずか1時間程度の会議時間に、学校の統廃合、保育士の確保など大切な案件があっています。この会議時間が事実であれば、1件についてわずか二、三分程度の審議時間であり、仮に報告だけでもきちんとした内容が伝わっているのか。前職の小学校での職員会議でも、1時間程度の会議では、多くて四、五件ぐらいが精いっぱいで進めています。
以前、都市戦略室が設置されるときに、スピード感を持った対応と各部署との横断的な調整と説明があったことを思い出しました。確かに印鑑ばかりで決裁を求める対応はいかがなものかと思います。しかし、幾らスピード感が必要だといっても、内容が重要なものになればなるほど、丁寧な進め方が必要だし、議会に諮る前の下準備が大切だと思います。本市条例でも位置づけてある最高会議としての庁議と都市戦略会議との関連性、最終的な断を下す市長への意見集約的な流れと共通理解、共同姿勢での市政運営に当たる組織体制のあり方を見直していただきたいとも思います。
ただし、今回の貸し付けについての判断とは関連性があると言われる委員の方もおられましたが、私自身は別に考えさせていただきました。つまり貸し付けの可否について判断させていただく柱は、大きな二つだと思いました。
一つは公益性であります。
執行部からの説明、市長の熱い思いも確かに理解できる部分も多々ありました。私も野球というスポーツをこよなく愛し、きょうは地元、東海大学付属福岡高等学校も2対1でさよなら勝ちし、まち全体が沸いていると思います。つまりスポーツを通したまちづくり、健康づくりは本市の施策の大きな柱の一つだと思っております。
また、予算第1特別委員会での最後の吉田委員のスポーツに対する思い、ラグビーに対する思いを聞いていると、胸がじーんとなりました。やっぱりスポーツは大切だ、特にラグビーを愛される方々にとってはグローバルアリーナは聖地であり、2019年ラグビーワールドカップ、2020年オリンピック・パラリンピックキャンプ地誘致には、新宿舎等は必要な条件の一つだと思います。
学校現場でも、市内の小・中・高等学校での宿泊体験学習やタグラグビーなどの授業、人権学習での国際理解、新体操やブルガリア民族舞踊団の公開学習など、ただ単にサッカーやラグビーの国際大会の開催だけでなく、その活用方法は地元に大きく貢献しているものが多々あります。グローバルアリーナを一言で公益性があるのかないのかといえば、ありです。この議論はどの委員の方々も否定するものではありませんでした。
私も実際に活用してきた者の一人として、特に吉武小学校では、セカンドスクールとかタグラグビーなどで積極的に活用しております。大きく評価するものであり、宗像市最東部の施設という地理的見方を変えると、先ほど神谷議員が言われたように、宮若市や鞍手町、岡垣町などの近接自治体との中心施設という見方もでき、活用方法はまだまだ広がっているとも考えます。その施設に市が何らかの形でかかわりを持つことは否定するものではありません。しかし、このことが今回の貸し付けについては金額の大きさに大きな後押しになっているとは言えません。
二つ目は貸し付けの正当性だと思います。
今回、サニックススポーツ振興財団貸付事業費に係るものは、資料要求は12項目にも上っています。償還計画表、グローバルアリーナ、財団法人サニックススポーツ振興財団などの決算報告と多岐にわたっています。その中から見えてきたことの一つとして、貸し付けに値するほど良好な財務状況ではないことはわかります。しかし、そのことが貸し付けの可否を私たちが判断するには、やはり決め手にはなりません。委員会の答弁内容も、仮定の話で終始、結論は見出されていないように私は感じました。しかも、その建設費を市が当分負担するという意味づけは、さらに理解しにくいものでした。このことは、公益性があるからこそ、でも民間団体であるからこそ、多額の税金を長期に貸し付けるからこそだと思います。
そこで、私は予算第1特別委員会の討論の中でも、安部委員や岩岡委員が要望されたような専門家の判断や意見がより必要だと強く感じました。確かに修正動議で一旦予備費に回すということは大変なことかもしれませんが、やはりサニックススポーツ振興財団の今後のことも考えると、執行部がもう一度襟を正し、しっかりした資料、しっかりしたものを出しながら、先ほど森田議員は予算を通して外部委員等による審査会をと言われましたが、やはり外部委員のしっかりした審査の中身を一つのお墨つきとし、執行部の可否を決定していただいて提案していただくのが筋だと私は思いました。
これをただ単に予備費に回ったからと終わるのではなく、執行部の熱い思いがあるのであれば、スポーツに対する未来への投資だという思いがあるならば、このあたりもしっかり検討した上で、再提案がベストだと私は思います。執行部にはこの貸し付けについては、賛否が大いに議員の中でも割れている実情からも、安易な執行はできないと私は思います。私も議員になって5年目ですけど、こんなに悩み、自分の中で葛藤したことはありません。賛成するにも反対するにも、やはり執行部のしっかりとした提案が私は必要だと考えております。
ということで、私は貸し付けを予備費に回す修正動議には賛成とさせていただきます。
また、他の予算については賛成ですが、特に教育予算については幾つか指摘させていただきます。
一つは学力向上支援事業費、非常勤講師22名の確保についてであります。
ことしは団塊の世代や多くの途中退職者のため、近年にない人数の新規採用者が見込まれています。そこで懸念されることの一つとして、昨年度あったように、非常勤講師の希望者が少なくなることです。昨年も本市のある小学校では、担任を任せる常勤講師不足のため、本市派遣非常勤講師に回っていただいた経緯があります。確かに本市の事業も大切ですが、現場サイドの実態に合わせた運用が今後とも必要になってきますので、学校長ともしっかり協議の上で運用をお願いしたいと思います。
二つ目はALT派遣事業であります。
2020年度から本格実施予定の学習指導要領改訂では、外国語活動、英語活動はより重視されてきます。ある意味では本市のALT事業は的を射た活動であり、そのこと自体は高く評価されるものであります。今後は学習課程に大いに利用していただきたいのは電子黒板であります。3、4年生にも回るということであれば、電子黒板も生かしながら、ALTをさらに拡大するのではなく、相互に運用しながら英語活動の充実を図っていく、英語活動での活用方法を広げ、より多くの子どもたちに正しい聞く、話すなどのコミュニケーション能力に生かす学習課程の開発が必要だと考えます。つまり二つの事業を単独のものとは考えず、関連性を重視していただきながら、今後の予算組みも検討していただくことを要望といたします。
最後の三つ目は、普通教室での空調機です。
熱中症対策のため、学習効果が下がるから、結論から言いますと、空調機に対しては絶対反対というわけではありません。しかし、私が以前から主張している体感温度を下げる取り組みは、子どもたちの健康を配慮する意味からも大切だと思っています。例えば体調不良で保健室で休む子どもには、ペアガラスなどを設置をした保健室で、外気より少し低目の温度設定、空調機の組み合わせもありですが、寒くなく、暑くなく、優しい状態で休ませる。また、なぜ必要なのかという資料要求11については、「未実施のための資料なし、学校現場に潜在的にあることは認識」、この回答には根拠不足を感じています。また、イニシャルコスト、ランニングコスト6億5,000万円の算定や設置校舎とアセットマネジメント推進計画との関連など、まだまだ検討するべき内容が残っていること、今後の実施については、逐次、議会等への報告を要望して、本議案については賛成とさせていただきます。
◯花田議長
ほかにございませんか。
伊達議員。
◯12番(伊達議員)
宗像志政クラブの伊達正信でございます。
修正案に対しましては反対の立場から、また、修正案を除く予算議案については賛成の立場から討論いたします。
都市戦略室において定住化施策が行われていますが、本市は戸建てのまとまった敷地が少なくなってきたと感じております。都市計画の見直し等を図り、若者世代の定住化をさらに進めていただきたいと思います。また、それに伴う保育所の受け入れ体制の充実や病後児保育に加え、病児保育事業なども検討していただきたい、このように思っております。
それから、災害大国と言われる日本においては、日ごろからの災害に対する備えが大切でございます。地域住民の自主防災意識のさらなる向上とその機能の充実に力を注がれるよう要望いたします。
財政におきましては、将来負担を過度に残さないために、維持費が大きくかかるような施設を建設また改築等をされる場合は、慎重に精査し、議案提出されるよう要望いたします。
それから、子どもは国の宝でございます。国の法改正により、小中一貫教育が制度化されました。これを機に、いじめ、不登校の発生しない宗像市づくりのため、子ども主体の活動組織を新設していただきたいと思います。
高橋部長が退職されるということで、これは本当に想定外でございました。大変残念に思いますが、教育委員会におかれましては、よろしくお願いいたしたいと思います。また、柴田部長、清水部長、そして会計管理者の小田さんには、非常に耳ざわりなことも言ったと思いますけれども、また第2の人生を元気よく歩いていただきたいと思います。
それから、サニックススポーツ振興財団の5億円の貸し付けの件でございますが、私どもはこの後、付帯決議案の提出を考えておりました。やはり原案をそのまま通すというのではなくて、まだまだ一般の市民の方々から見れば、グローバルアリーナは一般の企業という感覚である方も少なくないと思います。なぜそういったところに5億円もの大金を市が民間へ、しかも無利子で貸し出すのかという疑問があられると思いますので、市民公募委員を含めた外部委員等から成る審査会を設置し、サニックススポーツ振興財団が返済能力を有していることや、この貸し付けが地域住民の福祉増進を図る上で必要であることが確認できるまでは、慎重な審査を行い、審査結果を議会連絡会議において報告するまでの間、予算の執行は凍結すべきであるという付帯をつけたいと思っていたんですけれども、残念でございます。
先ほどグローバルアリーナ、またサニックススポーツ振興財団の事業計画、公益性、貸し付けの支払い能力、物件の担保性などについては討論がなされましたので、私はこれまでのグローバルアリーナが本市とともにたどってきた経緯とこれからの協働の将来性について述べさせていただきたいと思います。
グローバルアリーナは、ことし1月に御逝去された宗政伸一前サニックス社長が、一人でも多くの子どもたちにスポーツと接する機会を与え、青少年の健全育成を図るとともに、地域社会の健全なスポーツ文化の発展に寄与することを目的に、私財を投じて設立されたサニックススポーツ振興財団が委託してつくられた、その遺志を受け継ぐ事業法人でございます。また、サニックススポーツ振興財団は、言うまでもございませんが、利益を目的としない法人でございます。
このような利他の心を持たれ、子どもたちのために数十億円もの大金をなげうって、崇高な理念のもとにつくられた施設が、この日本のどこにありましょうか。サニックススポーツ振興財団は利益を目的としない法人であるという裏づけに、余剰金は分配してはならないといたしております。普通の会社ですと株主配当等に分配されますが、多額の私財を投じたにもかかわらず、そうではないのです。このような議論をグローバルアリーナの従業員の方々、また1月にお亡くなりになられた宗政前社長がお聞きになられたと思うと、私の胸は悔しさと悲しさでいっぱいでございます。
言うまでもないんですが、グローバルアリーナは、日本の次世代リーダー養成塾やイングリッシュ・サマーキャンプinむなかた、またアジア太平洋こども会議・イン福岡などの本市の進める教育研修事業を受け入れてくださっているばかりでなく、中学生、また高校生を対象とした国際大会を開催され、日本の子どもたちに世界とのスポーツを通した交流事業も開催されておられます。
今回、大人が宿泊できる新棟ができることにより、一つの例ではございますが、スポーツ観光事業の発展が見込まれます。このスポーツ観光事業は、世界で活発に展開されている将来性のある事業でございます。ようやく日本でも少子高齢化の中、成長産業として国がスポーツ観光事業の推進を打ち出し、注目を集めるようになりましたが、本市がこれから多額の費用をかけ施設整備をするよりも、グローバルアリーナの施設を利用させていただき、これからの宗像のまちのにぎわいづくりをグローバルアリーナさんと協働して進めていくのが、前を向いた建設的な考えであると考えます。
最後になりますが、今、宗像に必要なものは、新しい風を巻き起こす建設的な考えの力でございます。そうでないと、少子高齢化の中、自治体間競争の中にこの宗像は埋没してしまいます。今こそ変革のときでございます。勇気を持って前に進んでいくべきとの理由から、修正案に反対といたします。
以上。
◯花田議長
ほかにございませんか。
福田議員。
◯14番(福田議員)
私は、この修正案に対しまして反対、修正案を除く原案に対して賛成の立場で討論をさせていただきます。
ただいまたくさんの方々が熱い思いを、修正案といいますか、サニックススポーツ振興財団に対する5億円の融資について、たくさんの議員の方が意見を述べられまして、私も、いろいろ考えておりましたけれども、重複しますので、簡単に私の考えを少しだけ述べさせていただきたいと思います。
最後、結論が出ていますので、大局的に私がこの問題を見た場合、いわゆる大きな貸し付けということが一つの争点にはなっておりますが、今の議会と執行部のさや当てのような印象を持っております。今、伊達議員が熱弁を振るわれて、グローバルアリーナに対する思いを語られました。私も全く同感であります。
サニックススポーツ振興財団になぜ5億円の融資ができないのかということに関しましては、過去のサニックススポーツ振興財団の貢献度、公益性、これを鑑みても、大変有意義なものであると私も考えておりますし、また、これを融資したときの返済、これについても、執行部が173ページにわたるこの別紙資料を議会からの資料要求回答という形で出していただきました。この中の財務諸表を細かく読んでいけば、今の返済能力があるかどうかということを専門家に委ねなくても、十分に検討ができるというレベルの資料であります。したがいまして、今回、5億円の融資に対して、将来、私は全く償還が滞るというようなことはないと考えます。
なぜならば、銀行がある企業にお金を貸し出すときには三つのポイントを注意するようであります。つまりその融資するお金を何に使うのかという目的がはっきりしていること、そして、そのお金をきちんと貸した後に償還してくれるか、返済能力があるかどうか、これはやはり銀行としてはお金を貸すことイコール投資なわけですから、その企業がしっかりとした事業計画を立て、これだけしっかり事業をやれば、その中から売り上げが上がり、そして利益が出て、その中から借金の償還ができるということを銀行が確信を持ったときに融資があるわけでありますけれども、さらにそれよりも大事なことは、その経営者の熱いその事業に対する思いというところであります。
今回はサニックススポーツ振興財団の代表理事でありました、ことしの1月亡くなられました宗政伸一様が、そのリーダーシップと個人の私財80億円を投じてつくられたグローバルアリーナ、これに対する思い、そういったものがあって、グローバルアリーナが16年間にわたる経営ができてきたと私も理解しておりますし、また、そういった思いの熱い経営者の顔を見れば、銀行もそれは非常に納得をして、融資もされるということは言えると思います。
サニックススポーツ振興財団の公益性というのは、もうたくさんの方が申し上げられていますから、私も省略させていただきますけれども、本当に公益性があるかどうかということよりも、あり過ぎて、本当にサニックススポーツ振興財団さんには頭が上がらないと。今回、5億円を貸す貸さないじゃなくて、むしろ借りていただきたいという思いで私はおりました。それはやはり、谷井市長も多分、胸のうちはそういうことではないのかなと私は暗に想像しております。
そして、サニックススポーツ振興財団が所有する土地、建物を実際には株式会社グローバルアリーナがそれを借りて運営している。そして、その中から賃貸料を払っている。そういう仕組みで16年やってきたわけであります。今なぜホテルを建てるのか、新棟を建てるのかという思いに至ったのは、このままではグローバルアリーナが朽ち果ててしまう。今までは何とかやってこれた。これからは、しかしその見通しがないというところで、やっぱり新棟の計画が始まっているようであります。
この議案を私も検討するに当たり、グローバルアリーナ、サニックススポーツ振興財団、そしてサニックスの本社、そして西日本シティ銀行、いろいろなところで情報収集、聞き込みをさせていただきました。少なくとも予算第1特別委員会でこの議案が審議された3月13日、それから14日、それまでにそういった他の議員がこの大事な議案に対して、直接当事者の方に行かれて、そういう事情を聞かれたという事実はないということであります。それは一つ、非常に残念だと申されておりました。
なぜグローバルアリーナがこのままでは朽ち果てるのかということでございますが、サニックスの創業者、そしてサニックススポーツ振興財団の代表理事でありました故宗政伸一様がことしの1月に逝去されました。そして、今までかなりのところで宗政氏の力で、ポケットマネーで何とか維持できてきたというところであります。
事実、平成28年のサニックススポーツ振興財団の寄附金1億3,500万円のうち、3,500万円は確かにサニックスが宣伝広告費としてサニックススポーツ振興財団に、ブルガリアフェスティバルの委託料として払っております。これは毎年上がってきているんですけども、昨年は1億円がそれに追加になっている。これは何かと。もうホテルが16年たった。子どもたちがいっぱい泊まる宿舎に子どもたちの汗や、そしてお菓子を食べたり、いろんな、子どもたちですから、たくさんぐちゃぐちゃ使っていると。それでいっぱい、ベッドや壁や部屋にかびが生えて、これ以上使えないというところで、1億円をかけてリニューアルをしたわけであります。それもサニックスの故宗政伸一さんのポケットマネーで用立てて1億円を寄附されているというところであります。
宗政さんがいらっしゃったときはそういったことが、離れわざができたんでしょうけれども、これからはそうはいかない。じゃあ、このグローバルアリーナ、メンテしなければ、どんどんどんどんやはり老朽化していく。それをメンテナンスしていかなければ続かないというわけであります。それをどうするかと至ったところに、今回のホテルがあるわけであります。
つまり昔からサニックスさんがサニックス杯というラグビーのワールドカップ、ユースですね、ユースラグビーを、世界大会をここでやってこられた。それをきっかけに世界のラグビー協会とのきずなができた。それによって情報がいろいろ入ってきたし、また10年前、日本にそのワールドカップを誘致しようというプレゼンテーションもやっておられます。そういう中から情報がいち早く入ってきて、2019年にはラグビーのワールドカップを日本でやろうという情報も入ってきている。その一つの要因として、やはりサニックスの存在は大きいと。先ほど神谷議員が質問の中でもおっしゃっていたとおりであります。
そういった中でサニックスが、活性化のために、じゃあ、このラグビーのワールドカップ、宗像に誘致しよう。そうして考えたときに、今、グローバルアリーナのメーンスタジアムは1万人しか収容できない。ところが、ワールドカップの試合を誘致しようと思ったら、3万人以上の誘致が条件となります。じゃあ、3万人収容のスタジアムをつくろうか、そう考えたときに、やってやれないことはないんでしょうけども、つくった後にどうするかと。その後はもてあましてしまう。ですから、それはちょっとそこまではやれないなというところで、じゃあ、ワールドカップの試合は誘致できなくても、せめてキャンプ地としてここに誘致できればいいなという思いから、キャンプ地誘致の話が持ち上がった。
じゃあ、今の宿舎はどうなのか。これはあくまで子どもが対象であります。2段ベッドの宿舎があるんですけれども、大人は泊まれません。大人が泊まるにはどうすればいいか。そこでホテルという考えに至っているわけであります。
じゃあ、ワールドカップを誘致するにはどんなホテルが必要か。大きなホテルが必要であります。いわゆる三ツ星クラスのホテルが必要であります。じゃあ、グローバルアリーナに三ツ星クラスのホテルを建てました。じゃあ、その後はどうなのか。やはりワールドカップの一元客で終わって、その後はもてあましてしまう。それではやはり施設がずっと維持できないと。それじゃあ、ワールドカップをターゲットにするのではなくて、これから一般の大人が使える規模のホテルを建てようじゃないかというところで、その計画を変更し、約23平米の部屋、それにツインの部屋をつくって、これを40室つくろうと。これが今のホテル新棟のプランであります。
これくらいのホテルだったら、じゃあ、ワールドカップのキャンプ地としてもう誘致できないのではないですか。そのとおりなんです。もうワールドカップのキャンプを誘致するしないという目的ではなくて、それ以外のいろんなイベントを、今、取りこぼしているイベントを誘致できる、こういうホテルがあれば誘致できるというところが今回のホテル建設の発想であります。
それはどういうことかといいますと、まず大人が泊まれなければ、例えば先週、世界ユースサッカーの大会がありました。イングランドからも来ていますよ。いろいろ世界から来ています。でも、大人と子どもは一緒に泊まれないんです。なぜか。やはり法律がありまして、子どもの虐待、性的虐待とかありますから、大人と子どもを別のホテルに泊める。じゃあ、これはサニックス杯として、ワールドユースサッカー大会を主催していますから、じゃあ、大人が泊まれるホテルはどこか。わざわざ自前で送り迎えをして、宮若インターチェンジのあのルートインホテルに送り届けて、宿泊費はサニックススポーツ振興財団が払っていただいて、やっているんですね。そういう現状、そういった大会ごとにそういうことをやっているんですよ、その施設がないということで。そこでも足りなかったら、いや、玄海ロイヤルホテルだ、いや、AZホテルだと、いろんなところに分散して、大人に泊まってもらっているんですよ。(「議長、討論が長いよ」の声あり)そういう思いで、今回のホテル建設が始まっております。
◯花田議長
福田議員、簡潔にお願いいたします。
◯14番(福田議員)
そうですよ。ずっとこれは討論が続いておりますね。(「討論じゃないよ」の声あり)
このAZホテル、これがなければ、結局はこれからのグローバルアリーナが維持できないというところで、今回のホテルですから、これが建てば、今までの大人の研修や、またはJリーグサッカーなどのキャンプ、そういったものが誘致できるんだと。それによって売り上げも、利益も確保できる。それによって、今後20年間メンテナンスしながら、グローバルアリーナが維持できるんだという思いから、この建設の思いが、計画が始まっております。
ただし、先ほど上野議員もおっしゃっていた、すばらしい討論をされておりましたけれども、グローバルアリーナは今まで16年間全くこういう宗像市のお世話になっていないんですよ。全部自腹でやってきているわけですよ。そして今後、銀行の融資が断られたとか、いろいろありますけれども、断られたわけじゃなくて、返済の額を、今回も償還期間22年で設定して、約2,300万円の年間の償還の額ということを一つのめどにしているわけです。これが安定的に償還できる安定経営の一つの目安なんですよ。それに償還期間が間に合わないと。長過ぎるという。通常、銀行が企業に融資するには、10年、15年というのがせいぜいであります。その償還期間と償還返済が、グローバルアリーナに合わなかったというだけの話でありますし、もう既に、じゃあ、5億円はあるのか。自前であるんですよ。
宗像市がこの5億円の融資を断った、もしできないとすればどうなるか。委員会の中でも質問があっていたでしょう、室長に。いや、その先は知りませんと。この辺も執行部の対応の本当にまずさですよ。そうじゃない。いや、そんなことは、宗像市が5億円の融資をしなくても、やるんだとおっしゃっているんですから。それだけの思いがあるんですよ。
なぜかというと、ここはやはり昼間いろんなスポーツの人たちが来て、ここで交流をする。真剣勝負をする。そして夜はみんなで食事をしながら交流をする。そういう国際交流の場になっているんだと。そして、先週行われたユースサッカーでも、間違いなくこの中からワールドカップの選手が何人も出ていくでしょうと。そういう中で、やはりワールドカップでお互いの選手が会ったら、やはり本当に友情が生まれると。そういう世界平和のために仕事をやっているんだという目的でやられていますから、今回の5億円が予備費に回って、これが一応凍結されたということになって、じゃあ、6月議会までに審議をして、6月議会でまた使う使わないの審議をしましょうなんてことをやっていましたら、これは大変グローバルアリーナさんに、そういう思いに対して失礼ですよ。もう多分、融資は受けられないと思いますけれども、ここで予備費に回れば。
それくらい私は、故宗政伸一さんの思いを今のグローバルアリーナの従業員、そして残されたサニックススポーツ振興財団の皆様がしっかりと創業者の熱い思い、青少年育成としての思いをしっかりと受けとめて、グローバルアリーナを今後20年も30年もずっと永続したいという思いで今やられているんですから、それを今回のこういう中途半端な審議で棚上げするということは、大変私はグローバルアリーナさんに失礼だと思います。(「議長、議会の審議が中途半端って中傷ですよ」の声あり)
そういうことで私の……。(「何が中途半端や」「休憩をおとりください。発言も長いですよ」「議長、討論者呼んでちょっと注意してよ」の声あり)
◯花田議長
簡潔にお願いいたします。
◯14番(福田議員)
原案については賛成討論で終わります。
◯花田議長
ほかにございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第27号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は修正であります。まず、委員会の修正案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。したがって、第27号議案の修正案は可決されました。
ただいま修正案が可決されましたので、次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第27号議案の修正議決した部分を除く原案は可決されました。
ここで暫時休憩といたします。再開は14時25分といたします。
休憩 14時09分
再開 14時35分
◯花田議長
休憩前に続き会議に入ります。
次に入ります。
日程第20.第20号議案
日程第21.第21号議案
日程第22.第22号議案
日程第23.第23号議案
日程第24.第24号議案
日程第25.第25号議案
日程第26.第26号議案
日程第27.第28号議案
日程第28.第29号議案
日程第29.第30号議案
日程第30.第31号議案
日程第31.第32号議案
日程第32.第33号議案
日程第33.第34号議案
日程第34.第35号議案
◯花田議長
日程第20、第20号議案 平成28年度宗像市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)についてから日程第34、第35号議案 平成29年度宗像市下水道事業会計予算についてまでの15件を一括議題といたします。
委員長の報告を求めます。予算第2特別委員会委員長、岡本議員。
◯岡本予算第2特別委員長
本委員会に付託された事件の審査結果を報告します。
第20号議案 平成28年度宗像市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について。
事業勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ5,589万円を減額し、122億146万円とする。直営診療施設勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ332万5,000円を減額し、7,767万9,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、事業勘定について。
(1)歳入において、額の確定により共同事業交付金、保険基盤安定繰入金と財政安定化支援事業繰入金を減額する。それに伴い、国庫支出金、県支出金を増額する。
(2)歳出において、額の確定により共同事業拠出金を減額する。また、人件費等の減額に伴い総務費、保健事業費を減額する。繰出金については、へき地診療施設に対する補助金の確定により増額し、直営診療施設勘定に繰り出す。
(3)歳入が変更されることに伴い、歳出で保険給付費、後期高齢者支援金、介護納付金の財源内訳を変更する。
2、直営診療施設勘定について。
(1)歳入において、額の確定により事業勘定繰入金を増額する。また、一般会計繰入金を減額する。検査機器購入の補助金額の確定により、国庫支出金を減額する。
(2)歳出において、人件費等の減額に伴い総務費を減額する。また、検査機器購入の額が入札で確定したため、医業費を減額する。
審査結果。委員会は、全員賛成で原案のとおり可決しました。
第21号議案 平成28年度宗像市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について。
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,156万8,000円を増額し、15億134万6,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
保険料の決算見込み額の変更に伴い増額する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決した。
第22号議案 平成28年度宗像市介護保険特別会計補正予算(第3号)について。
保険事業勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1億4,391万6,000円を減額し、74億7,426万円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、介護認定審査件数が見込みより少なかったため、歳出で主治医意見書作成手数料と認定調査委託料を減額する。特に要支援1、2の人からの認定申請が大幅に減っている。
2、サービスの利用が当初の見込みを下回ったことや事業の延期等により、決算見込み額に基づき、歳出で保険給付費と地域支援事業費を減額する。
3、保険給付費等の補正に伴い、財源内訳に応じた金額を歳入の補正額として計上する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第23号議案 平成28年度宗像市・福津市介護認定審査会特別会計補正予算(第1号)について。
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ143万6,000円を増額し、5,113万円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
歳出において、臨時審査会の回数が見込みより少なかったため、審査会委員報酬費等を減額し、福津市からの派遣職員の人件費の増額補正により、派遣職員負担金を増額する。また、それに伴い、歳入で本市と福津市の負担金を増額する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第24号議案 平成28年度宗像市渡船事業特別会計補正予算(第3号)について。
歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ959万3,000円を減額し、8億6,311万2,000円とする。また、地方債の補正を行う。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
燃料単価が見込みより低かったこと、また、船舶建造工事に係る契約額の確定により、歳出を減額する。それに伴い、歳入で一般会計繰入金、市債を減額する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第25号議案 平成28年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計補正予算(第3号)について。
歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1億2,400万円を減額し、2億8,781万4,000円とする。また、繰越明許費、地方債の補正を行う。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
国庫補助事業の採択率が低かったことに伴い、歳入、歳出を減額する。また、地方公営企業適用業務委託料について、入札不調で契約時期がおくれたため、漁業集落排水一般事務費を次年度に繰り越す。鐘崎地区圧送管布設工事については、布設箇所の道路新設工事の施工に合わせ繰り越す。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第26号議案 平成28年度宗像市下水道事業会計補正予算(第3号)について。
収益的収入及び支出において、収入を112万2,000円増額し、収入総額を28億8,098万8,000円とし、支出を6,705万4,000円減額し、支出総額を25億1,080万5,000円とする。
資本的収入及び支出において、収入を3,949万円減額し、収入総額を4億9,494万7,000円とし、支出を5,100万円減額し、支出総額を14億8,875万8,000円とする。あわせて企業債の限度額の変更を行う。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、収益的収入において、BCP(地震時の業務継続計画)の補助事業の採択を受けたことにより国庫補助金を増額する。
2、収益的支出において、水道管布設工事に合わせて予定していた人孔や公共ます布設がえ工事を見送ったため、工事請負費を減額する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第28号議案 平成29年度宗像市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について。
予算総額は、歳入歳出それぞれ574万8,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、28年度中に二人分3件の償還が完了し、29年度当初の滞納件数は26人分37件となる予定である。滞納繰越分のうち、28年度中に納付がなかったのは10件で、滞納者本人や保証人等も含めて支払い困難なケースが多く、対策に苦慮している。
2、新たに債権回収業者に委託を行い、業者のノウハウやネットワークに基づく助言を受けながら回収業務を進めていく予定である。また、引き続き弁護士と協議の上、法的手段も検討していく。
意見として、賛成意見。
職員が限界のところまで努力しており、その結果として業務の委託も検討したと考える。少しでも早く、少しでも多くの貸付金を回収することを望む。
既に委託を行っている自治体の事例等、業者が健全であることをしっかり審査した上で委託し、頑張って取り組んでほしい。
債務者の状況や生活にも寄り添いながら貸付金を回収する努力をもっとしてもらいたい。
債務者に支払いをしてもらうのはもちろんのことだが、その生活はきちんと確保した上で進めていってほしい。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第29号議案 平成29年度宗像市国民健康保険特別会計予算について。
事業勘定の予算総額は、歳入歳出それぞれ121億9,028万6,000円とする。直営診療施設勘定の予算総額は、歳入歳出それぞれ7,905万8,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、事業勘定について。
(1)29年度の被保険者数は前年度比4.4%、982人の減少を見込んでおり、そのうち介護保険第2号被保険者(以下「2号被保険者」という。)数は前年度比11%、828人の減少を見込んでいる。国民健康保険への新規加入者よりも、75歳到達による後期高齢者医療への移行者が多くなったことに加え、28年10月からの短時間労働者の被用者保険加入により減少幅が拡大したと考えられる。
(2)2号被保険者数の減少により、
国民健康保険税のうち
介護納付金分について、所得割の率を0.3%、均等割額を300円引き上げる改定を行う。医療給付費分と
後期高齢者支援金分は現行どおりである。
(3)主要事業である賦課徴収事務と医療費適正化特別対策事業に引き続き精力的に取り組むとともに、30年度からの
国民健康保険制度県単位化に向け、現行システムの改修、運用の見直し等を行う。
2、直営診療施設勘定について。
現在の医師にかわり新たな医師が派遣される予定。29年度は大きな医療用機器を購入しないため、歳出で医業費が前年度比5.4%の減額となっている。
意見。
まず反対意見です。
2号被保険者数の減少という社会的な要因による財源の不足分は、政策的な判断により市が賄うべきであり、保険税の引き上げによって2号被保険者に負担を強いるべきではない。
賛成意見です。
保険税の引き上げはやむを得ないが、子育て世代である2号被保険者が負担をして保険制度を支えていることをもう少し広報してほしい。
保険給付費が年々増加していることは大きな課題であるが、それに対し、市がレセプト点検やジェネリック医薬品の使用促進など、ポイントを押さえながら取り組んでいることを評価する。また、保険税が引き上げとなることは制度上やむを得ないことであるため、今後も歳出に対して歳入を一致させるという
国民健康保険制度の原則を守り、しっかり運営してほしい。
審査結果。委員会は、賛成多数で原案のとおり可決しました。
第30号議案 平成29年度宗像市後期高齢者医療特別会計予算について。
予算総額は、歳入歳出それぞれ15億8,138万円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
予算総額は前年度比で7.1%増額となっている。要因は、加入者の増加によるもので、この傾向は2025年まで続くと予想されている。
審査結果。委員会は、賛成多数で原案のとおり可決しました。
第31号議案 平成29年度宗像市介護保険特別会計予算について。
保険事業勘定の予算総額は、歳入歳出それぞれ78億6,276万3,000円とする。介護サービス事業勘定の予算総額は、歳入歳出それぞれ3,524万7,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、保険事業勘定について。
(1)1号被保険者数は増加し続けているが、認定者数はほぼ横ばいで、特に要支援1、2の認定者数の減少傾向が顕著である。
(2)地域包括支援センターの委託や新しい包括的支援事業の拡充に伴い、介護給付費・地域支援事業費における地域支援事業費の割合が前年度に比べ増加している。
(3)29年度は第7期事業計画策定の年であるため、歳出で事業計画策定支援委託料を新たに計上している。
(4)歳出の保険給付費は、介護職員処遇改善加算という臨時の報酬改定も盛り込み計上している。
(5)包括的支援事業・任意事業費は、地域包括支援センターの委託拡大に伴い、歳出で総合相談事業費が前年度に比べ増加している。
(6)第6期介護保険事業計画において、地域包括ケアシステム構築のための重要な事業と位置づけられている新たな四つの事業について、歳出で以下の予算を計上している。
1)在宅医療・介護連携推進事業費。
在宅医療と介護サービスの連携体制の構築を推進するもの。
2)生活支援体制整備事業費。
生活支援コーディネーターや協議体の設置により、地域の支え合い体制づくりや高齢者の生活支援の充実を推進するもの。
3)認知症総合支援事業費。
初期集中支援チームによる認知症の早期対応や地域支援推進員による相談等を通し、認知症の人がより暮らしやすい地域の構築を推進するもの。
4)地域ケア会議推進事業費。
多職種協働による事例検討を通し、ケアマネジメントの充実と地域課題の把握と解決を図るもの。
(7)債務負担行為で、29年度に着手する30年度の地域包括支援センター業務委託費を計上する。
2、介護サービス事業勘定について。
歳入の主なものは、介護予防サービス計画費と介護予防ケアマネジメント費で、歳出の主なものはケアマネジャーの人件費である。
意見。
まず、反対意見です。
今後も高齢者数が増加する中で、地域のボランティア等だけでは介護の対応は困難であり、自治体の負担が大き過ぎる。国の方向性が介護給付費の削減に集束されてしまっており、社会保障としての制度が維持できないと考える。
賛成意見です。
中学校区に地域包括支援センターができ、地元ボランティアも盛り上がりを見せているため、第2層の協議体を早期につくってほしい。
審査結果。委員会は、賛成多数で原案のとおり可決しました。
第32号議案 平成29年度宗像市・福津市介護認定審査会特別会計予算について。
予算総額は、歳入歳出それぞれ5,106万9,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
審査会での28年度の審査件数の割合(宗像市64.5%、福津市35.5%)を基本とし、歳出項目に応じて両市の負担金を計上する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第33号議案 平成29年度宗像市渡船事業特別会計予算について。
予算総額は、歳入歳出それぞれ7億4,950万4,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、28年度からの2カ年度で、新船の建造事業に着手しており、28年度に60%、29年度に40%の予算を計上している。
2、事業収入の予算積算には、世界遺産登録による来訪者数の増加予測値は加算しておらず、適宜補正で対応する予定である。
3、船員を一人増員して17人とし、再任用等短時間職員一人分も含め、歳出の職員人件費に計上する。
意見。賛成意見です。
船員の処遇改善を喫緊の課題と捉え、担当課と市長でしっかりと検討して安全運航に努めてほしい。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第34号議案 平成29年度宗像市漁業集落排水処理施設事業特別会計予算について。
予算総額は、歳入歳出それぞれ4億7,104万1,000円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
企業会計への移行に備え、本会計で保有する固定資産の整理業務のため、歳出で委託料を計上する。また、大島処理場の改築工事、鐘崎地区圧送管布設工事関連の事業費を計上する。
審査結果。委員会は、
全員賛成で原案のとおり可決しました。
第35号議案 平成29年度宗像市下水道事業会計予算について。
収益的収入及び支出において、収入の予定額を28億6,933万4,000円とし、支出の予定額を24億9,633万円とする。
資本的収入及び支出において、収入の予定額を6億8,347万2,000円とし、支出の予定額を16億7,145万7,000円とする。また、企業債の限度額を3億8,670万円とする。
審査内容。明らかになった主な事項は次のとおり。
1、収益的支出について。
28年10月から稼働開始した消化ガス発電及び電気料金の値下がりにより、動力費を前年度比約28%減額して計上する。消化ガス発電により、現状で一月当たり約200万円の電気料金削減になっている。
2、資本的支出について。
(1)処理場改築更新工事に係る委託料を増額したことにより、施設整備費を前年度比28.5%増額し計上する。
(2)28年度に引き続き、山田地区汚水管渠築造工事、深田地区雨水排水路工事等を実施する予定である。また、汚水管渠長寿命化の実施設計等を計画している。
審査結果。委員会は、賛成多数で原案のとおり可決しました。
以上です。
◯花田議長
これより質疑に入ります。
ただいまの報告に対し一括質疑を許します。質疑ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結します。
これより討論に入ります。
第20号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第20号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第20号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第21号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第21号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第21号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第22号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第22号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第22号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第23号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第23号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第23号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第24号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第24号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第24号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第25号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第25号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第25号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第26号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第26号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第26号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第28号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第28号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第28号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第29号議案について討論を許します。
新留議員。
◯16番(新留議員)
第29号議案 平成29年度宗像市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場で討論を行います。
今回の予算には、
介護納付金分を値上げする予算が組まれています。介護納付金は、前年度並みに推移しているものの、40歳から64歳の介護保険第2号被保険者の加入者が減少し、国保税を引き上げて税収を確保する内容となっています。加入者の減少の背景には、短期就労者、いわゆるパート就労者などが社会保険に移行したため、また75歳以上の方々が後期高齢者医療制度に移行したといった社会的な現象があります。この値上げに当たっては、国保運営協議会に諮問し、答申を受けています。しかし、その運営協議会の審議の内容の議事録では、次のような発言があります。
今回の赤字分は0.1%だが、税率を上げずに何とかならないものか、医療給付費分の1,500万円の黒字はどうなるのか、黒字が出ているのになぜ保険税が上がるのかということになる、今回の値上げは、子育て中でお金が要る人が対象となっている、2年後には国保制度が広域化するのに、何かしっくりこないなど、値上げに慎重な意見が出ています。
今回の値上げの対象者である第2号被保険者の所得階層の資料では、所得が年間200万円以下の方々が何と8割以上になっています。300万円から400万円未満はわずか3.7%となっています。このことからも、今回の値上げがわずかな金額であっても、負担感は大きなものになることは明らかです。
これまで本市は、平成25年度は6億円の赤字が見込まれるとして、赤字分の半分3億円を法定外からの繰り入れ、残りの3億円を国保税値上げとし、16.8%もの国保税の値上げを行いました。しかし、平成25年度の決算を見れば、値上げして3億円補填したものの、医療費等が伸びず、赤字が6億円にもならなかったので、法定外からの3億円の繰り入れは結局8,700万円で、2億300万円もの黒字、そして、これを翌年度──26年度に繰り越しています。16.8%もの値上げが本当に妥当だったのかと問われました。
本来ならこの黒字分で平成26年度の保険税は精算し、値下げを含めて検討するべきと私たち
日本共産党市議団も求めましたが、結局、26年度は据え置き、そしてこの年の決算では、医療費が伸びたものの、前年度分からの繰り越し分もあって、2億6,000万円の黒字、法定外からの繰り入れは、収入不足3億5,000万円の半分、約1億8,000万円としていましたが、平成26年度も8,300万円と法定外の繰り入れは約半分に抑えました。収入不足の半分を加入者の値上げで賄い、決算では見込み額が過大過ぎて、法定外からの繰り入れはこうして2年連続予定の半分しか繰り入れていない状況です。そして、27年度は、また3億5,800万円の収入不足が見込まれるとし、その半分を値上げで補填し、あとは法定外から繰り入れをするとして、10.9%の値上げを再び強行いたしました。
3年間で2回も大幅な値上げを強行したことに、国保加入者からも、赤字分は加入者の値上げで補い、決算で黒字が出れば基金に積むのはおかしいといった声も寄せられています。このような声を受けて、昨年度初めて国保税の引き下げをこの宗像市は行いました。このような状況の背景には、ほかの協会けんぽ等の公的医療保険に比べて、高齢者や漁業者、農業者、自営業者、そして所得の少ない派遣やパート雇用で働いている方々などが多く加入しているこの国保制度の構造的な問題があります。
国もこうした国保制度の基盤の弱さを考慮し、広域化に向けて、保険税の負担軽減に活用するために保険基盤安定繰入金として、
保険者支援分を各自治体に拠出しています。今年度の予算を見ましても、本市も昨年並みに今年度──平成29年度も1億7,600万円ほどの
保険者支援分が予算化しています。しかし、これらの活用はせず、値上げを強いているのが今回の予算であります。
最後に、国民健康保険法の第1条では、
国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保険の向上に寄与することを目的とすると定められています。ここでは、国保はいわゆる社会保障制度であるということが明確に定められています。今後さらに団塊の世代が後期高齢者医療制度へ移行すれば、ますます国保の加入者が減少していくことは目に見えています。社会保障制度として制度を維持するためには、公的な資金も繰り入れて制度を維持していくことが何より求められています。以上の点を考慮すれば、国からの今年度も拠出しています
保険者支援分を活用し、値上げは十分抑えられるはずです。
以上のことを指摘し、値上げを含めた今回の国保予算には反対といたします。
◯花田議長
次に、賛成意見の方はいらっしゃいませんか。
石松議員。
◯17番(石松議員)
私は、本議案に対しては賛成の立場から討論をいたします。
まず、国保特別会計に関しましては、二つの点を評価したいと思っております。
まず1点目は、国保税の適切な賦課と確実な収納に関しまして、これは平成27年度から取り組み始めた口座振替原則化、また市役所窓口における口座振替サービス等の取り組みによって、納期内納付の促進が図られたなど、十分な成果をもたらしていることが挙げられます。
もう一つは、年々高騰します医療費の適正化対策に関しまして、平成25年度と比較しまして、レセプト点検の効果率は0.1から0.4にアップしております。また、ジェネリック医薬品使用者数、金額ベースでの普及率は2.5倍、46.3%アップの効果額が約2,440万円、そして特定保健指導に関しましては、目標値が55%に対しまして、70%の実施率であること、そしてさらに、データヘルス計画に伴う糖尿病性腎症重症化予防事業により、糖尿病性腎症重症化を予防する取り組みなど、職員の皆さんの努力が十分認められていることを評価したいと思います。
そもそも論になりますけれども、国保税は単年度収支であります。平成29年度の国保税のうち医療給付費分、そして
後期高齢者支援金分につきましては、現行の税率で歳出の部分が均衡いたしますけれども、
介護納付金分につきましては、1,200万円分の歳入を確保するために、今回税率を上げることになっております。
そして、介護納付金の仕組みとしましては、65歳以上の方が介護サービス等を受けられた費用、そのトータル費用に関しまして、第1号の被保険者──これは65歳以上ですけれども、の方と第2号の被保険者──これは40歳から64歳までの方、この方たちでその費用の額を賄うということになっております。このことは、国民健康保険法の第76条に、介護納付金の納付に要する費用に充てるための保険料は、介護保険法第9条第2号に、市町村に住所のある40歳から64歳までの医療保険加入者に規定する被保険者に賦課するという規定がございます。
そして、基金に関しましては、その保有額は、国の通達によりますと、20億円ぐらい持っておくのが理想とされております。また、基金はパンデミック、また新型インフルエンザ等の医療給付に充当したり、災害等で国保税税収が見込めなくなったときの財源として保有するものであると決められております。そしてまた、この基金に積み立てるのは翌年度であります。
このような理由から、2号被保険者の負担が大きいということが予測されますものの、現状の国保税安定のため、2号被保険者の負担額の増、介護納付金税率改定は必要なものと判断し、賛成といたします。
以上です。
◯花田議長
次に、反対意見の方はございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
ほかに意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第29号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第29号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第30号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第30号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第30号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第31号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第31号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第31号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第32号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第32号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第32号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第33号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第33号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第33号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第34号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第34号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
全員賛成であります。よって、第34号議案は原案のとおり可決されました。
次に、第35号議案について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより第35号議案について採決を行います。本案に対する委員長の報告は可決であります。本案について賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成多数であります。よって、第35号議案は原案のとおり可決されました。
次に入ります。
日程第35.意見書案第1号
◯花田議長
日程第35、意見書案第1号 玄海原発の再稼動に反対する意見書の提出についてを議題といたします。
提案者の説明を求めます。18番、植木議員。
◯18番(植木議員)
意見書案の提案をいたします。意見書案第1号 玄海原発の再稼動に反対する意見書の提出について。
上記の議案を宗像市議会会議規則第14条第1項の規定により、次のとおり提出をいたします。
平成29年3月24日。宗像市議会議長、花田鷹人様。提出者、宗像市議会議員、植木隆信。同じく賛成者、笠井香奈枝議員。同じく賛成者、上野崇之議員。
提案理由。
佐賀県に立地する玄海原発については、佐賀平野を震源とする地震ヘの対策が不十分であることが明らかになっており、地域住民の不安が高まってきている。
よって、玄海原子力発電所を再稼働させないための措置を講ずるよう強く要請するために関係各機関に意見書を提出するものであります。
まず、玄海原発の再稼動に反対する意見書(案)を述べます。
平成28年11月9日、原子力規制委員会が玄海原発3、4号機の再稼働の前提となる新規制基準に「適合」するとの審査書案をまとめ、九州電力がことしの再稼働を目指していることは、極めて遺憾であります。
原子力規制委員会の審査は、安全基準の判断に問題が多く、安全性を保証するものではないため、これまでも審査で「適合」と認められた原発においても、地震や津波に対しての想定が甘過ぎることや重大事故の対策が不十分であることなどが相次いで指摘されています。「適合」とされた福井県の関西電力高浜原発3、4号機は、その後、大津地裁が審査の甘さを指摘し、運転が停止をしています。また、廃炉が原則であった運転開始から40年以上たった高浜原発1、2号機や関西電力美浜原発3号機についても「適合」と認めるなど、規制委員会の判断が安全性のお墨つきにならないことが一層明らかになっています。
玄海原発では、佐賀平野を震源とする地震ヘの対策が不十分であることが間題となっています。特に昨年4月に発生した熊本などの連続地震の後、原子力規制委員会の島崎邦彦前委員長代理がこれまでの地震対策が不十分であったことを指摘したにもかかわらず、それを無視して玄海原発を「適合」とするなど、前委員長代理の警告にさえ耳をかさない姿勢は極めて問題と言わなければなりません。
よって、佐賀県に対し「原発の再稼働を認めないよう」申し入れるとともに、九州電力に対し玄海原子力発電所の再稼働を行わないよう強く要請することを要望します。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、総務大臣、経済産業大臣、そして福岡県知事宛てであります。
以上、
地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
平成29年3月24日。福岡県宗像市議会議長、花田鷹人様。
以上です。
つけ加えておきますと、原発事故というのがどれだけ大きな影響を与えるのか。昭和60年か61年だったと思うんですが、旧ソ連のチェルノブイリ原発が事故を起こして、大変な事態になっており、いまだにこの地域では人が住めないと、こういう状況になっています。このときの原因は操作ミスであったというような報告がされていますが、原発については、操作ミスあるいは自然災害、いろんな要素で原発事故が起きるというのは、東京電力福島第1原発の事故を見ても明らかではないでしょうか。
原発に対しては、原発神話だと言われる安全神話が言われてきましたけれども、原発の事故が起きれば、地域的にも大きな被害が出る。そして、時間的にも、空間的にも取り返しのつかない事故になると。とりわけ福島原発、これを最後まで解決をしていくためには、20兆円を超えるお金が投入をされると、こういった状況になっています。
経済効果を優先するのか、それとも人命と地域を守ると、こういった立場から原発の再稼働を許さないのかと、このことが問われているのではないかということをつけ加えさせていただきまして、提案といたします。よろしくお願いいたします。
◯花田議長
ただいまの提案説明に対し質疑を許します。質疑ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
意見書案第1号について討論を許します。御意見ございませんか。
〔「なし」の声あり〕
◯花田議長
これをもちまして討論を終結いたします。
これより意見書案第1号について採決を行います。本案は原案のとおり決することについて賛否の表決を求めます。どうぞ。
〔表 決〕
◯花田議長
賛成少数であります。よって、意見書案第1号は否決されました。
次に入ります。
日程第36.発議第1号
◯花田議長
日程第36、発議第1号 所管事務調査についてを議題といたします。
お諮りします。本件は、別紙のとおり建設産業常任委員会より閉会中に調査したい旨の申し出がありました。このとおり調査することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯花田議長
異議なしと認めます。よって、発議第1号につきましては、閉会中に調査することに決しました。
お諮りします。本会議中、誤読などによる字句、数字等の整理、訂正につきましては、会議規則第43条の規定により議長に委任いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
◯花田議長
異議なしと認めます。よって、字句、数字等の整理、訂正は、議長に委任することに決しました。
以上で、本会議に付議されました案件の審査は全て終了いたしました。よって、平成29年第1回定例会を閉会いたします。諸案件の審査に当たられました御労苦に対し、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。お疲れさまでした。
閉会 15時34分
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